空中庭園

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評判

空中庭園の評価:

4.05/5点 レビュー 91件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全120件 41〜60 3/6ページ
No.80
(5pt)

面白い!

角田光代の作品には、平凡な日常に焦点をあてたものが多いと思う。この本も、決して特別な場面設定ではないが、どんどん引き込まれていく。
空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.79
(5pt)

面白い!

角田光代の作品には、平凡な日常に焦点をあてたものが多いと思う。この本も、決して特別な場面設定ではないが、どんどん引き込まれていく。
空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.78
(5pt)

家族の本質を突いてる作品

6人の視点から描かれた連作家族小説、それぞれ秘密を抱え危うい家族、学芸会のように
普通の家族を演じてる、それぞれの語り手によって明らかになっていく秘密の暗さ、重さ
すぐれた文章は出来事や情景が目に浮かぶ描写がされてるというが、本書はまさにそのと
おりで筆者の心の闇をあぶりだす手法は見事である。
空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.77
(5pt)

家族の本質を突いてる作品

6人の視点から描かれた連作家族小説、それぞれ秘密を抱え危うい家族、学芸会のように
普通の家族を演じてる、それぞれの語り手によって明らかになっていく秘密の暗さ、重さ
すぐれた文章は出来事や情景が目に浮かぶ描写がされてるというが、本書はまさにそのと
おりで筆者の心の闇をあぶりだす手法は見事である。
空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.76
(4pt)

今後も購入したいです

プレゼント品でしたが喜んでもらい、また安価に購入できたのがうれしいです
空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.75
(4pt)

今後も購入したいです

プレゼント品でしたが喜んでもらい、また安価に購入できたのがうれしいです
空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.74
(5pt)

そう絶望的ではない

友達から勧められ、皆様のカスタマーレビューを見せていただいて
から、気合を入れて読みました。「暗くて、立ち直れない作品」な
のかなーと思って。「さあこい!読むぞ」みたいな。

あとがきの石田衣良さんも、「乾いた絶望」の作品だと述べておら
れましたが・・・。

そんなに絶望なのかなあ?

確かに秘密が多く、互いに不満の多い家族ですが、それでも集まっ
てなんやかやと、わざとらしい誕生日パーティをしたり、一生懸命
一緒に食事を作って食べて、集まっている。その体温・ぬくもり。
ウザイけれど一緒感。それこそが家族なのだなあと、苦笑半分の
ほほえましさ半分で読めました。ちょっとホッとしました。

この作品で、一番救いのない絶望キャラとして描かれているのは、
メインの6名ではなく、マナをナンパしてきた「見るからに彼女
いない歴30何年の、まともにコミュニケーション取れない男」、
と、マナの父の独身の愛人、ミーナの父の独身の愛人。後者2人の
女性は、十年二十年も愛人を続けてきても、男は最後には家族の
方を選択した・・・という、報われない寂しさを抱えて、まさに
絶望を体現する登場の仕方でした。

それに比べれば、ともかく一緒に暮らしてくれる人がいて、外泊
や朝帰りもあっても、最後はなるべくそこに帰ろうとする、そう
いう場がある人って、十分マシじゃないか。と思います。

逆に言えば、理想の家族なんて幻想の中にしかない、どこもこんな
モンだったりするよ!ということでもあり、問題だらけの家族関係
を生きている私には、絶望よりも希望が持てる作品でした。
空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.73
(5pt)

そう絶望的ではない

友達から勧められ、皆様のカスタマーレビューを見せていただいて
から、気合を入れて読みました。「暗くて、立ち直れない作品」な
のかなーと思って。「さあこい!読むぞ」みたいな。

あとがきの石田衣良さんも、「乾いた絶望」の作品だと述べておら
れましたが・・・。

そんなに絶望なのかなあ?

確かに秘密が多く、互いに不満の多い家族ですが、それでも集まっ
てなんやかやと、わざとらしい誕生日パーティをしたり、一生懸命
一緒に食事を作って食べて、集まっている。その体温・ぬくもり。
ウザイけれど一緒感。それこそが家族なのだなあと、苦笑半分の
ほほえましさ半分で読めました。ちょっとホッとしました。

この作品で、一番救いのない絶望キャラとして描かれているのは、
メインの6名ではなく、マナをナンパしてきた「見るからに彼女
いない歴30何年の、まともにコミュニケーション取れない男」、
と、マナの父の独身の愛人、ミーナの父の独身の愛人。後者2人の
女性は、十年二十年も愛人を続けてきても、男は最後には家族の
方を選択した・・・という、報われない寂しさを抱えて、まさに
絶望を体現する登場の仕方でした。

それに比べれば、ともかく一緒に暮らしてくれる人がいて、外泊
や朝帰りもあっても、最後はなるべくそこに帰ろうとする、そう
いう場がある人って、十分マシじゃないか。と思います。

逆に言えば、理想の家族なんて幻想の中にしかない、どこもこんな
モンだったりするよ!ということでもあり、問題だらけの家族関係
を生きている私には、絶望よりも希望が持てる作品でした。
空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.72
(4pt)

暗いだけじゃない、不思議。

マンション住まいの4人家族とプラス2名、合計6名による、それぞれの視点で描かれた、「家族」の物語である。一見、どこにでもある家族構成、一家団欒といった赴きながら、家族の中ではウソは付かないというルールに逆行して、それぞれが、どんよりとした黒い秘密を持っているという話。それぞれの闇の暗さにギョッとしながら、読み薦めていくと、なるほど、こういうカラクリなのねと、登場人物と、読者のトラウマの共感の中で、なんだか、ユーモラス、滑稽にも感じられる。状況は何一つ改善しないんだけれど、読者のトラウマを見事に汲み取り、登場人物と「恥」を共感したような第三者の視点で見せることで、なんだか、ちっぽけな問題なんだ、ということを思わされて、救いのようにも感じられた。

 作者の角田さんをナショナルグラフィックのサイトで、少し知った。前から少し気になってはいたけれど、ナカナカの変わり者である。女一人で、発展途上の国をあてもなくブラブラするかと思いきや、旅が怖いとおっしゃる。度胸があるやらないやら、なんだか興味が出てきての一冊だ。次は「対岸の彼女」あたりを読んでみたいところ。

 本作ではいがいとエロというか、性の描写があって、作者の雰囲気とのギャップにもびっくりした。創造された小説だからこそ、作家との落差も読みどころに入るのかもしれない。作者の本性と作品と落差。
 本作のターゲットがどのあたりにあるのか、女性層でもこういった内容で受けるのか、マーケティング的なことも気になる。
空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.71
(4pt)

暗いだけじゃない、不思議。

マンション住まいの4人家族とプラス2名、合計6名による、それぞれの視点で描かれた、「家族」の物語である。一見、どこにでもある家族構成、一家団欒といった赴きながら、家族の中ではウソは付かないというルールに逆行して、それぞれが、どんよりとした黒い秘密を持っているという話。それぞれの闇の暗さにギョッとしながら、読み薦めていくと、なるほど、こういうカラクリなのねと、登場人物と、読者のトラウマの共感の中で、なんだか、ユーモラス、滑稽にも感じられる。状況は何一つ改善しないんだけれど、読者のトラウマを見事に汲み取り、登場人物と「恥」を共感したような第三者の視点で見せることで、なんだか、ちっぽけな問題なんだ、ということを思わされて、救いのようにも感じられた。

 作者の角田さんをナショナルグラフィックのサイトで、少し知った。前から少し気になってはいたけれど、ナカナカの変わり者である。女一人で、発展途上の国をあてもなくブラブラするかと思いきや、旅が怖いとおっしゃる。度胸があるやらないやら、なんだか興味が出てきての一冊だ。次は「対岸の彼女」あたりを読んでみたいところ。

 本作ではいがいとエロというか、性の描写があって、作者の雰囲気とのギャップにもびっくりした。創造された小説だからこそ、作家との落差も読みどころに入るのかもしれない。作者の本性と作品と落差。
 本作のターゲットがどのあたりにあるのか、女性層でもこういった内容で受けるのか、マーケティング的なことも気になる。
空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.70
(4pt)

シニカル?コミカル?

隣の芝生は青い、と言われるけれど、
実は隣の芝生は人工芝だった・・・。

いや、面白い!
この物語を面白がって読む私は、他人の不幸は蜜の味、と思っているのだろうか?
と、少々、自己嫌悪に陥るほど楽しんで読ませていただきました。

いや、これは不幸、と呼ぶべきものではないのかも・・・?

お父さん、お母さん、娘、息子。
お父さんの愛人とカノジョ。
お母さん方のおばあちゃん。
大型のショッピングセンター、
田畑の中を線路が走る風景。
インター近くの地方都市の南向きの団地。

壊れてしまいそうな、もろいものの上に、
それらの関係は成り立っています。
「何事も包み隠さず」という家族のルールの下、
ラブホテルでの営みで妊娠して、あなたが生まれた、ということまで語る家族にあって、
それでも、皆、そう、皆、
家族といえども他者に、自分に起きている全てを語るわけではなく、
開け放たれた玄関の中にある、
それぞれの部屋に、内鍵のかかる部屋を持っている。

この物語の中で語られるそれらは、
少し、デフォルメされて描かれて入るけれど、
どの家族も似たりよったりであろう。

しかし、家族が揃うリビングの中ではそれらを見せることなく、
家族の一員を演じている。

書いてしまうと、なんだか切なくて救いの無い話みたいだが、
そうではない。
リビングでの、演技のような振る舞いの裏には、
家族ならではの愛があるのだ。
それぞれが、懸命に生き、賢明に振舞っているのだ。
奥さんに浮気がバレないようにするのは、愛の一種だし、
親に、実は私は彼氏とホテルに行ったなんていわないのも、愛ゆえだ、ともいえる。

この家族が、このあと、どうなっていくのか、
この子どもたちもまた、自分の家族を持ち、
また新しい家族の物語が紡がれていく。

家族という愛や、家族ゆえの面倒すら愛おしくなる。

シニカルに見えるし、
コミカルでもある。
でも、ここにあるのは愛の物語なのだ。
空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.69
(4pt)

シニカル?コミカル?

隣の芝生は青い、と言われるけれど、
実は隣の芝生は人工芝だった・・・。

いや、面白い!
この物語を面白がって読む私は、他人の不幸は蜜の味、と思っているのだろうか?
と、少々、自己嫌悪に陥るほど楽しんで読ませていただきました。

いや、これは不幸、と呼ぶべきものではないのかも・・・?

お父さん、お母さん、娘、息子。
お父さんの愛人とカノジョ。
お母さん方のおばあちゃん。
大型のショッピングセンター、
田畑の中を線路が走る風景。
インター近くの地方都市の南向きの団地。

壊れてしまいそうな、もろいものの上に、
それらの関係は成り立っています。
「何事も包み隠さず」という家族のルールの下、
ラブホテルでの営みで妊娠して、あなたが生まれた、ということまで語る家族にあって、
それでも、皆、そう、皆、
家族といえども他者に、自分に起きている全てを語るわけではなく、
開け放たれた玄関の中にある、
それぞれの部屋に、内鍵のかかる部屋を持っている。

この物語の中で語られるそれらは、
少し、デフォルメされて描かれて入るけれど、
どの家族も似たりよったりであろう。

しかし、家族が揃うリビングの中ではそれらを見せることなく、
家族の一員を演じている。

書いてしまうと、なんだか切なくて救いの無い話みたいだが、
そうではない。
リビングでの、演技のような振る舞いの裏には、
家族ならではの愛があるのだ。
それぞれが、懸命に生き、賢明に振舞っているのだ。
奥さんに浮気がバレないようにするのは、愛の一種だし、
親に、実は私は彼氏とホテルに行ったなんていわないのも、愛ゆえだ、ともいえる。

この家族が、このあと、どうなっていくのか、
この子どもたちもまた、自分の家族を持ち、
また新しい家族の物語が紡がれていく。

家族という愛や、家族ゆえの面倒すら愛おしくなる。

シニカルに見えるし、
コミカルでもある。
でも、ここにあるのは愛の物語なのだ。
空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.68
(4pt)

淡々とした葛藤。幸せとは。

まさしく現代のお話。

現代の、家族、親と子のありかた、男女のこと、社会の問題や不可解な発展などが、
一現代家族の一人一人それぞれの視点から、事実、心理を淡々と語られることによって、浮き上がってくる作品。

伝わらない親の想い、子の想い。
愚かな男と馬鹿な女。
一見、現代社会に流されるように、空っぽな考えでただ生きているように見える現代の子供の心理、考え方、生き方の複雑さ。
一人一人、それぞれの葛藤。

娘(姉)→父親→母親→祖母→父親の不倫相手→息子(弟) という順番で語られていく。

一つの家族は、誰の視点からみるかによって、こんなにも形が違う。
きっとどの家庭も、うちの家庭も、同じなんだと思う。


ゆるーくあっけらかんと現代の若者言葉で現実を語る娘の言葉に、彼女なりの周りを心配する心を感じ、辛い現実をいともあっさりと受け入れることができてしまう、その心のうちを辛く思った。

弟の、からっぽに見えて複雑な考え方や行動はまさしく現代の子っぽい。
だらだらとした話し方をして、だらだらして見える生活の中で、実は複雑な心うちと考えと葛藤をもっているんだよね、みんな。

母親の想いと祖母の想い、伝わらない相互の想いが辛い。
私と母親のことのようで、他人事と思えない。
最初に語られるのが、母親の祖母に対する憎しみだから、祖母はどんな酷い人かと思いきや、祖母目線の話を聞いてみりゃ、ちょっと間抜けでのん気なものの、悪い人なわけじゃない。
祖母の話は、本当にその人を目の前にして話を聞いているような錯覚を覚えるようなリアリティがある。孫世代の私だが、あぁ、そうなのね、うまくいかないものね、と相槌を打つようにしみじみ思った。

母親はおバカママに見えて、痛々しいほど、幸せな家族作りに奔走する。
でもその“幸せ”とは、自分の母親を反面教師に、自分が作り上げた概念での“幸せ”であって、
それはどこか不自然で作り物のよう。

父親とその愛人の話では、あまりの愚かさとロクデナシ加減にうんざりしたが、
さて私の愚かさ、私の知る男のロクデナシ加減と比べてどうか、と思うと、形は全然違えど大差ない気もした。
父親も愛がないわけでなく、最低限のことは守っていると言えなくはないし、浅はかな女にはそれなりの過去がある。

結論、みんなそれぞれ、自分の中にだけ留めているいろいろなことがあり、いろいろな問題を抱え葛藤し、現代社会に振り回されながら、ごく一般的な人間としてありふれた人生を送っているってことかな。


もう一つだけ。。
妻子持ちとわかっていながら割り切ったつもりで不倫して、結局自分の感情がコントロールできなくなって愚かな行動に出てしまうような女にだけは、絶対になりたくない。。。
男はなんで、そういうのに引っ掛かるんだろうね。。。

空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.67
(4pt)

淡々とした葛藤。幸せとは。

まさしく現代のお話。

現代の、家族、親と子のありかた、男女のこと、社会の問題や不可解な発展などが、
一現代家族の一人一人それぞれの視点から、事実、心理を淡々と語られることによって、浮き上がってくる作品。

伝わらない親の想い、子の想い。
愚かな男と馬鹿な女。
一見、現代社会に流されるように、空っぽな考えでただ生きているように見える現代の子供の心理、考え方、生き方の複雑さ。
一人一人、それぞれの葛藤。

娘(姉)→父親→母親→祖母→父親の不倫相手→息子(弟) という順番で語られていく。

一つの家族は、誰の視点からみるかによって、こんなにも形が違う。
きっとどの家庭も、うちの家庭も、同じなんだと思う。


ゆるーくあっけらかんと現代の若者言葉で現実を語る娘の言葉に、彼女なりの周りを心配する心を感じ、辛い現実をいともあっさりと受け入れることができてしまう、その心のうちを辛く思った。

弟の、からっぽに見えて複雑な考え方や行動はまさしく現代の子っぽい。
だらだらとした話し方をして、だらだらして見える生活の中で、実は複雑な心うちと考えと葛藤をもっているんだよね、みんな。

母親の想いと祖母の想い、伝わらない相互の想いが辛い。
私と母親のことのようで、他人事と思えない。
最初に語られるのが、母親の祖母に対する憎しみだから、祖母はどんな酷い人かと思いきや、祖母目線の話を聞いてみりゃ、ちょっと間抜けでのん気なものの、悪い人なわけじゃない。
祖母の話は、本当にその人を目の前にして話を聞いているような錯覚を覚えるようなリアリティがある。孫世代の私だが、あぁ、そうなのね、うまくいかないものね、と相槌を打つようにしみじみ思った。

母親はおバカママに見えて、痛々しいほど、幸せな家族作りに奔走する。
でもその“幸せ”とは、自分の母親を反面教師に、自分が作り上げた概念での“幸せ”であって、
それはどこか不自然で作り物のよう。

父親とその愛人の話では、あまりの愚かさとロクデナシ加減にうんざりしたが、
さて私の愚かさ、私の知る男のロクデナシ加減と比べてどうか、と思うと、形は全然違えど大差ない気もした。
父親も愛がないわけでなく、最低限のことは守っていると言えなくはないし、浅はかな女にはそれなりの過去がある。

結論、みんなそれぞれ、自分の中にだけ留めているいろいろなことがあり、いろいろな問題を抱え葛藤し、現代社会に振り回されながら、ごく一般的な人間としてありふれた人生を送っているってことかな。


もう一つだけ。。
妻子持ちとわかっていながら割り切ったつもりで不倫して、結局自分の感情がコントロールできなくなって愚かな行動に出てしまうような女にだけは、絶対になりたくない。。。
男はなんで、そういうのに引っ掛かるんだろうね。。。

空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.66
(4pt)

現代の「家」を描いている。でもまだ救いの余地がある。

家族の集うところは「家庭」であり、それを象徴するのは形のある「家」という建築物である。一戸建てであれ団地であれ、扉の中と外で家族は区分されている。それが最近では家の中の各居室のドアでさらに細分化されて区分されている。
 この小説の家族は形としての「家」は共有しているが、心の居場所としての「家庭」は共有できていない。「実物の家」という箱の中で、家族がバラバラにイメージする「家庭としての家」。家族は仮想の「空中庭園」を、理想の「家」のイメージとして持っているに違いない。そしてそれは現在の家族では珍しくない状態に思える。
 山田太一の「岸辺のアルバム」と言うドラマも、ひとつの家の中でバラバラな家族を描いていた。それが最後に家を失い、その想い出である家族アルバムを前に気持ちがまとまるシーンで終わりを告げた。この作品の最後のシーンでは、バスの中でまだかすかな家族の絆が確認されている。まだ何とかなるのではないか、そういう希望が残る作品だ。

空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.65
(4pt)

現代の「家」を描いている。でもまだ救いの余地がある。

家族の集うところは「家庭」であり、それを象徴するのは形のある「家」という建築物である。一戸建てであれ団地であれ、扉の中と外で家族は区分されている。それが最近では家の中の各居室のドアでさらに細分化されて区分されている。
 この小説の家族は形としての「家」は共有しているが、心の居場所としての「家庭」は共有できていない。「実物の家」という箱の中で、家族がバラバラにイメージする「家庭としての家」。家族は仮想の「空中庭園」を、理想の「家」のイメージとして持っているに違いない。そしてそれは現在の家族では珍しくない状態に思える。
 山田太一の「岸辺のアルバム」と言うドラマも、ひとつの家の中でバラバラな家族を描いていた。それが最後に家を失い、その想い出である家族アルバムを前に気持ちがまとまるシーンで終わりを告げた。この作品の最後のシーンでは、バスの中でまだかすかな家族の絆が確認されている。まだ何とかなるのではないか、そういう希望が残る作品だ。

空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.64
(4pt)

結局「自分ではない人」

家族といったって、結局「自分の外側にいる人」。同じ場所にいても、結局見える風景は別。行き違い、すれ違い、勘違い。わかりあおうと努力してもしなくても、お互いにずれる部分は必ずある。それが家族だよと言われているような気がしました。そのとおりだと思います。
今回登場する家庭は極端かもしれませんが、多かれ少なかれこうやって同じ場所から別の風景を見ているのが家族なのかもしれません。
健全な家族なんてどこにもない。悲しくもそれが事実。そういった部分を切り取った本として、身につまされるような思いで読みました。
空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.63
(4pt)

結局「自分ではない人」

家族といったって、結局「自分の外側にいる人」。同じ場所にいても、結局見える風景は別。行き違い、すれ違い、勘違い。わかりあおうと努力してもしなくても、お互いにずれる部分は必ずある。それが家族だよと言われているような気がしました。そのとおりだと思います。
今回登場する家庭は極端かもしれませんが、多かれ少なかれこうやって同じ場所から別の風景を見ているのが家族なのかもしれません。
健全な家族なんてどこにもない。悲しくもそれが事実。そういった部分を切り取った本として、身につまされるような思いで読みました。
空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030
No.62
(4pt)

絶望感

小気味いい文章で流れるように読み進められるが「現代の家族」がテーマであり、身近に起こる小さな出来事の積み重ねから発展していくストーリー展開なだけに、色々考えさせられ重い作品になっている。

登場人物それぞれの視点で家族を捉え語られているが、その視点の移り変わりが文章全体に空虚さを生み出し、漠然とした空しさを描き出している。結末がない事で読み手からすれば腑に落ちないが、それが逆にリアリティに繋がっているのかとも思う。テクニカルな文章という感じも受けるので、評価は個々で分かれる作品だと思う。

私個人としては、何度も読み込みたいと思う作品だった。
この作者の他の作品も読んでみたいと思う。

空中庭園 (文春文庫)空中庭園 通常版 [DVD]
空中庭園 Amazon書評・レビュー: 空中庭園より
416321450X
No.61
(4pt)

絶望感

小気味いい文章で流れるように読み進められるが「現代の家族」がテーマであり、身近に起こる小さな出来事の積み重ねから発展していくストーリー展開なだけに、色々考えさせられ重い作品になっている。

登場人物それぞれの視点で家族を捉え語られているが、その視点の移り変わりが文章全体に空虚さを生み出し、漠然とした空しさを描き出している。結末がない事で読み手からすれば腑に落ちないが、それが逆にリアリティに繋がっているのかとも思う。テクニカルな文章という感じも受けるので、評価は個々で分かれる作品だと思う。

私個人としては、何度も読み込みたいと思う作品だった。
この作者の他の作品も読んでみたいと思う。

空中庭園 (文春文庫)空中庭園 通常版 [DVD]
空中庭園 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中庭園 (文春文庫)より
4167672030