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(短編集)
ホテルジューシー
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ホテルジューシーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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まだ沖縄に行ったことがない。夏に向けて手にした一冊。姉妹編があるのを知らずに読む。 沖縄料理もそれほど知らないので、ちょっとした旅行気分。 方言も面白い。主人公が長女気質、ちょっと自分と重ねてみる。 いやいやこんなにマメで正義感に溢れて生きては来られないなあと、 年齢を重ねた自分を過去に遡らせて、学生時代を思い出しながら読む。 損して得取れと言うよりも、損してしっぱなしと言うことは良くあると 常日頃から実感している。なので、坂木節のいつもの展開を期待していると、 ちょっと違う雰囲気。何だか苛々するぞ。 ほろりとするようでし過ぎず、というか、できない。 頷ける部分もあるが、ちょっと大袈裟? な仕上がり。 緩さを滲ませながら、暑さに熱さを掛けるといった感じか。 まあ、何となく読了、何となく納得。でも設定が臭いというか、さもありなんというか、 妙に予定調和的で、鼻につく所もあって、読みづらく感じる所も。 短編が積み重なって長編ではなく、息もつかせぬほど一気に長編が読みたい。 そんな気持ちになってしまった一冊。 地元の人はどんな気持ちで読んでいるんだろうか。 | ||||
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まっすぐなひとって、見ててイライラする。 自分の正義感に酔ってて、周りが見えてないんじゃない?って思う。 でも、いい年の大人がまっすぐ過ぎたら困るけど、ヒロちゃんの歳くらいまでならなんだかかわいらしい。 ハラハラさせられるけど。 沖縄の大きな器の中で、ヒロちゃんが走り回る様がおもしろい。 夏の終わりがじわじわと迫ってくるのが切ない。 なにごとも終わりが近づくと、惜しむ気持ちが生まれるけど、始めも終わりもかけがえのない同じものなんだ、って言葉に立ち止まった。 改めて気付かされることがちょくちょくある、いいストーリィだった。 | ||||
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坂木司面白い。ほかの作品も面白いよこの人の作品は買いですね。 | ||||
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2007年に出た単行本の文庫化。 『シンデレラ・ティース』の姉妹編。合わせて読むと楽しい。 夏休みを利用して沖縄のホテルにアルバイトに行った女子大生がいろいろな事件に巻き込まれるという物語。6編+後日談が収められている。内容は軽犯罪〜日常の謎まで。 沖縄特有の事件が題材になっているのがおもしろい。米軍基地があったり、本土から夢を抱いた若者たちがわたってきていたり、観光客が多かったり。そういった特殊な事情のもとには、たとえば観光客をねらった独特の犯罪があったりするのだ。感心させられると同時にどこか息苦しい。 そんなこともあって、他の坂木作品とはいささか印象が異なる。後味が悪いというか、救われなさがあるというか。 沖縄の食べものがたくさん出てくるのは美味しそうだった。 | ||||
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なった年の夏にちょうど沖縄の那覇へ一人旅してました。目的は無人島へ行きシュノーケル等のバカンスを楽しもうとしましたが台風のためキャンセルになり一人で国際通りの裏路地を歩いたりしてました。その頃みた安宿や猫やおばぁや街並みがこの小説を読みすごくなつかしかったです。 | ||||
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日常の謎が出てきて、なおかつ優しい話という傾向は好きなのですが、もう少し深いところまでいって欲しかったかなと思います。個人的には少し表面的なように感じました。 あと比喩表現(例えの部分)で、どうしてもしっくりこない、自分の中で納得できなかった表現が一部あったのが残念でした。 全体の雰囲気は好きです。 | ||||
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商品の到着は早かったですが、商品の状態が「非常に良い」とは言えない。他のショップの「良い」レベルでももっと綺麗です。 | ||||
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ひきこもり探偵シリーズで有名な坂木による、新機軸の「日常の謎」系短編集である。何が新機軸に思えるかというと、主人公がやたら生活力にあふれる女子学生であり、ひきこもり探偵シリーズとはだいぶ毛色が違う感じ。運命の流れと言うやつで那覇市内の裏通りの安ホテルへアルバイトとしてやってきた主人公が、ホテル従業員(といっても普通のおばちゃんとか、昼行灯なオーナ代行やら)や、相当わけ有りぽいいろんな泊まり客との間で、日常の謎(というにはちょっと重いテーマが多いけど)をずばずば解く、というお話。読後感ですが、なんというのでしょうか、ふつうの日常の謎系ミステリを読んだあとにありがちなほんわか感がまるで浮かんでこない。どちらかというと大正〜昭和の文豪が書いた小説なんかを読んだ後に残る、ずずんと心に残るわだかまりと言うか、社会の理不尽さの重さと言うか、そういう気持ちになる、ちょっと普通ではない(良い意味で)「日常の謎」ミステリ作品になってます。坂木作品は、引きこもり探偵シリーズが全く合わなかったのでずっと避けていたのですが、まあ、こんなのも書くのだな、と認識を新たにしました。ただ、どうにもこの装丁は気に入らないですね、作品のイメージとぜんぜん違う。 | ||||
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大家族の長女に生まれた柿生浩美=ヒロちゃんは、直情で有能な働きモノ。 だがこの夏のバイト先、ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違う。 ことごとく自分の常識とかけ離れている人たちの行動に翻弄されていく。 あらゆる意味で「シンデレラ・ティース」と対をなす作品。 ごくごく一般的な大学生の成長物語。 自分が大学生だからか、すごい共感できた。 時間の持て余し具合とか、自分の中の正しいは絶対だ、とか。 そうそう、大学生ってこんな感じです。 狭かった視野が広がり、傲慢さが抜けていく過程がいいなー 主人公と同世代の大学生が読むと、すごく楽しめると思います。 | ||||
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卒業旅行の資金ためのための一夏のアルバイト……のはずで、沖縄に向かったしっかり者の柿生浩美20歳。 石垣島で幸せなバイト生活を送るはずが、気がつくと那覇の裏通りの怪しげな小さなホテルで切り盛りすることに。 テンポのよい短編連作集。 沖縄という日常の中の非日常空間を舞台に、リゾートだけではないゴーヤのように苦みがあって旨味もある喰い応えのある作品。 沖縄出身の人には怒られるかもしれないけど、「沖縄らしい」と思ってしまう小説でした。あぁ、楽しかった。 | ||||
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気になる本ではあったものの、何故か今まで読んでいませんでした。 こんなに面白いなら、もっと早く読んでいれば良かった!!と思います。 1日で読み終わってしまって、予想していたよりかなり面白かったです。 内容としては、題名の通りちょっと変わったホテルと、訳アリ宿泊客と、個性派従業員の…ドタバタ??物語。 作中に出てくる料理がなんとも美味しそうですし、他の従業員の人たちのゆる〜い感じが良いです。 実際にこんなホテルがあったら泊まってみたくなりますねー('ω`)あと、実写化しても面白そうです!! | ||||
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シンデレラ・ティースと対になってる作品です。共通部分がメールのやり取りで、ああ、あのメールはこういうことだったのか!と納得したり、うまく伝えられないヒロちゃんと一緒に凹んだり、とても楽しく読めました。オーナー代理は、化物語のメメさんに雰囲気が似ているwそして、指ハブをヒロちゃんの薬指に……このシーンは意味深(^w^)オーナー代理が不眠症で、明るくなってからやっと眠りにつけるってところが全く同じで、なんかしんみりしました。読み終わって、旅行に行きたくなりました♪主にホテル内の話なので、沖縄に行きたい!とまではなりません。行きたいけどw二冊セットでおすすめ♪ | ||||
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個人的に今気になっている沖縄のお話だと知り読む事にしました。 頑張る女の子の姿が、魅力的な人々との関わりの中、描かれていました。 夏休みのアルバイトで単身、羽田から沖縄へ。 一生懸命さや頑張る姿に、若い方は良いなとちょっとむず痒くなりました。(私自身30代) 社会に出て誰もが色んな経験を重ねて人として成長していきます。その初期あたりを描いた安心して読めるお話。 中高生の女の子に読んでもらいたいなと感じました。 | ||||
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同じく坂木司さんの「シンデレラティース」の姉妹編ともいえる本。 カラッとしてて面白かったー。 沖縄のおおらかな土地柄や美味しそうな食べ物・・・ どれもこれもキラキラまぶしく見える。 ミステリー仕立てにはなっているものの、 それよりは一人の女の子の成長物語として読んでほしい! 大家族の長女として縛られた生き方をしていて、 知らず知らずに頭の固い女の子になっていた主人公が このバイト経験を通して、少しだけ柔軟な考えができるようになる。 その姿が清々しいのです。 沖縄ってゆるやかなイメージがある一方、 地元で育った人でないと理解することのできない壁も持っている。 その土地柄を知る意味でも考えるところがありました。 多くの人が沖縄に抱いている「勘違い」にも さりげなく警告してくれている本です。 | ||||
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というのは失礼でしょうか。すみません。でもほんとに楽しめました。なんでもない、女子大生の、夏休みのバイトのお話なんですが、ああ、こんな風に夏を過ごせたらなあと、とてもさわやかな気持ちになりました。沖縄って、ありがちなセレクトにも思われがちですが、登場人物達が嫌みなく、不思議感も持っていてよかったです。中に出てくるいろんな食べ物がおいしそう。 | ||||
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文字の少女漫画を読むような感じ。 大変楽しめました。(ほめているのです) 天気の悪い場面では実際の悪天候の中で読んでいるような錯覚に陥るほど、自分の想像の中で絵がくっきりと描けます。 登場人物も主人公から脇役まで皆さんとても個性的で魅力的です。 沖縄県へは行ったことがありませんでしたが、主人公が自分と同じような漠然とした印象や知識を携えて行ってくれたので、一緒に体験しているようにはらはらしたり首をかしげたり怒りを感じたり。 主人公と一緒にホテル・ジューシーで「苦労」しているような気分になれて楽しかったです。 そしてタイトルの「ホテル・ジューシー」はトロピカルフルーツのジューシーだと思っていましたが、あにはからんや。 ホテルの名前には普通しないだろうなぁ…。 由縁を知ると頭の中の「ジューシー」のアクセントが変わりますよきっと。 どういう意味かはぜひ読んでご確認を。 ミステリというより爽快青春小説という印象。 老若男女に安心してお奨めできそうです。 舞台のお天気が良くて、楽観的な人が多いから、 入院お見舞いにもいいかもしれません。 最後にもう一つ。 挟み込まれている広告に連載されているショートショートはワーキング・ホリデーの続きでした。 もちろん単体で読んでも楽しいですが。 登場人物がクロスオーバーしてるのでワーキング…を読んだ人は「お、やってるね」とほのぼのすると思います。 | ||||
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沖縄の小さなホテル「ホテルジューシー」で夏休みのアルバイトをする女子大学生がみた7つの事件とその真相。事件の背景に、旅行先とか観光地でははめをはずしてしまいがちになることや、沖縄のゆるい感じがあるんだけど、「身の丈」というのか「自分の取り分」というのかそういうものも全体の物語の背景にあって、主人公の正義感の強さも含めなんか心に染みました。個人的には「シンデレラ・ティース」よりこっちのほうが好きです。 | ||||
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一年前に出版された『シンデレラ・ティース』、 その主人公の親友が主役をつとめる姉妹作品。 いわゆる「日常の謎」を中心とするミステリーで やや甘い青春小説にも仕上がっている。 探偵役の人物造形と、主人公とのかかわりが 『シンデレラ・ティース』とあまり変わらない点は やや疑問に感じるが、実際に取材をしたという 訪問者から見たエキゾチックな沖縄象は 読むだけでおいしそうな沖縄料理の描写とともに 原色の魅力としてなかなかの一冊。 | ||||
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元気で働き者で、正義感が強い主人公ヒロちゃん、大部分は彼女に共感しエールを送っている私ですが「同じじゃない」の章ではちょっとお節介すぎて空回り。オーナー代理にほほをぶたれて当然、という感じ。この章では普通を装う老夫婦の会話もわざとらしいし、何より「偶然」が多すぎる。せっかく面白かったのにこの章でがっかりです。 でも「越境者」の章は、しょうもないギャルだと思っていたふたりの女の子たちの友情に泣ける。それから、そこかしこに出てくる沖縄料理の描写は、とてもおいしそうで好きです。 | ||||
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『シンデレラティース』の姉妹作品といっていいですよね。 ところどころサキとのメールのやり取りがありますが、 両方読むと 『なるほど!』と思えます。 あのときの浩美のメールはこのことだったのか、とか。 まぁ、日常の些細な謎、というか、ミステリーとは呼べないし、 ちょっと変わった出来事を浩美とオーナー代理の安城が 解き明かす・・・・というほどでもないが。 浩美の頭の固さがちょっと鼻につく。 『シンデレラティース』でちょこっと出てくる浩美は すごくデキル女の子のように思えたんだけどな。 でも、他の人とぶつかりながら ホテルの客たちを何とかしてあげたいと思うその正義感 (本人曰く自己満足)はちょっとだけ清々しいかも。 何より、沖縄の素晴らしさ・・・特に食べ物と人の温かさ・・を きちんと描いている点は評価できます。 もちろん、中にはどうしようもない人たちも出てきますが・・・。 こんなふうに描かれると嬉しくなります。 | ||||
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