叫びと祈り

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評判

叫びと祈りの評価:

3.37/5点 レビュー 68件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21〜40 2/3ページ
No.22
(4pt)

現実に対する洞察力と夢幻味とを兼ね備えた秀作

斉木と言う企業内海外ルポライターの青年を狂言回しとして、世界の様々な地域で起った事件を扱った連作中編集。単なるミステリと言うよりは、各地の風土色やそこで暮らす人々の人生観・宗教観等を日本(人)と対比して浮き彫りにする事を意図した物らしい。「砂漠を走る船の道」、「白い巨人」、「凍れるルーシー」、「叫び」、「祈り」の5つの作品を収めている。

「砂漠を走る船の道」は、サハラ砂漠の"塩の道"を行くキャラバンでの殺人事件を扱った、いわゆる「Why done it ?」物。一見、その動機が砂漠と同様に茫洋としていて現実と遊離した印象を与えるが、実は価値基準の多様性と現実の厳しさとを重厚に映し出した秀作。前半の伏線の張り方も巧み。「白い巨人」は、スペインの風車に纏わる推理合戦を描いた物だが、むしろ人情物と言って良い。「凍れるルーシー」は、ロシアの修道院での列聖(聖人化)問題を扱った物。対象の修道女は250年前に亡くなり、"不朽体"化しているとされている。幻想と現実とが混淆した不思議な印象の物語である。「叫び」は、アマゾン奥地の小村をエボラ出血熱と思われる感染症が襲う中での殺人事件を扱った物。村人の8割以上が既に亡くなり、残りの数名も感染の疑いが濃い中で、何故殺人を犯す必要があったのか ? これに応える作者の観念的論理と作品全体を覆う圧倒的な迫力が光る秀作。アマゾンの熱帯雨林が物語をより濃い物にしている。「祈り」は、全体の纏めと言って良い。

ミステリ的技巧だけではなく、作者が現実に対する洞察力と夢幻味溢れる描写力を兼ね備えている事が良く分かる。珠玉の中編集と言って良いのではないか。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.21
(5pt)

最終章の一言に感動

自分の中では、伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」を読んだとき以来の衝撃でした。
もともと鈍感で、伏線の意味とかを探らないタイプなので・・・(^^;)

なんといっても感動したのは最終章の森野の言葉です。
ちょうど、自分もプライベートで行き詰って、自分の人生の目標を挫折しそうになってた時だったので、
「ああ、自分が信じたなら、どんなに打ちのめされてもあきらめちゃいけないんだ」
と猛烈に励まされました。

一章からずっと読んでくると、この最終章でこみあげるものがあります。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.20
(5pt)

最終章の一言に感動

自分の中では、伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」を読んだとき以来の衝撃でした。
もともと鈍感で、伏線の意味とかを探らないタイプなので・・・(^^;)

なんといっても感動したのは最終章の森野の言葉です。
ちょうど、自分もプライベートで行き詰って、自分の人生の目標を挫折しそうになってた時だったので、
「ああ、自分が信じたなら、どんなに打ちのめされてもあきらめちゃいけないんだ」
と猛烈に励まされました。

一章からずっと読んでくると、この最終章でこみあげるものがあります。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.19
(5pt)

期待の新人

新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」は傑作だと感じました。海外を舞台にして、これだけ雰囲気を出せる新人作家はなかなかいないのではないでしょうか。他の作品もそれぞれよく考えられています。ただのミステリというより、文学作品を読んだという印象が残ります。
 無い物ねだりかもしれませんが、「砂漠」レベルの作品が最後にもう1編あれば、さらによかったのではないかと思いました。
 この作家さんは『放課後探偵団』というアンソロジーにも1編書いていますが、他の方の作品に比べると明らかに異質で、唯一大人向けの作品という感じに仕上がっていました。流行に左右されず、じっくり時間をかけて、質の高い作品を書いて行って欲しいと思います。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.18
(5pt)

期待の新人

新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」は傑作だと感じました。海外を舞台にして、これだけ雰囲気を出せる新人作家はなかなかいないのではないでしょうか。他の作品もそれぞれよく考えられています。ただのミステリというより、文学作品を読んだという印象が残ります。
 無い物ねだりかもしれませんが、「砂漠」レベルの作品が最後にもう1編あれば、さらによかったのではないかと思いました。
 この作家さんは『放課後探偵団』というアンソロジーにも1編書いていますが、他の方の作品に比べると明らかに異質で、唯一大人向けの作品という感じに仕上がっていました。流行に左右されず、じっくり時間をかけて、質の高い作品を書いて行って欲しいと思います。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.17
(4pt)

是非とも長編を読みたい

2008年に第5回ミステリーズ!新人賞を「砂漠を走る船の道」で受賞した著者が、受賞作を含む連作ミステリとして2010年に発表したのが、本作品で、「このミステリーがすごい!2011年版」でも国内編第3位にランクインしています。

この作品の特徴は、設定は現代ですが、舞台乃至は題材を外国にしており、しかもちょっと日本人には特異と思われる場所となっていることです。
収録の5編について見ますと…
1.【砂漠を走る船の道】サハラ砂漠
2.【白い巨人(ギガンテ・ブランコ)】スペインの首都マドリッドの郊外の街
3.【凍れるルーシー】ロシアの首都モスクワの修道院
4.【叫び】ブラジルの奥地、アマゾン
5.【祈り】東南アジア、モルッカ諸島
これらの地を訪れた、調査・分析を手掛ける出版社に勤める若い社員、斉木が事件に遭遇し、推理を働かせて事件に挑むというのが本連作ミステリのテーマとなっています。

著者紹介を見ると、1983年生まれ。
若いですね。
1983年と言えば、自分が高校を卒業した年です。
ミステリの世界では、常に新しい息吹を求めるところがありますので、若い作者には期待したいところです。

何と言っても、1.は秀逸な出来。
砂漠を旅するキャラバン隊の中で起きた殺人事件の真相。
なぜ旅行中のキャラバン隊という犯人が限定される状況で殺人が起きたのか?
その解答には思わぬ結末が待っています。
また、もう一つ仕掛けられた罠…。
選考委員激賞というのも頷ける傑作です。

その他の作品も、先人達のミステリを良く研究していることを窺わせるもの。
そこに現代的な小説作法が取り入れられていて、高く評価できるのではないかと思えました。

著者に対しては、今後、是非「長編」に挑んでいただきたいと強く希望します。
斉木の名推理を長編作品で読んでみたいと多くの方が望んでいるのではないでしょうか。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.16
(4pt)

是非とも長編を読みたい

2008年に第5回ミステリーズ!新人賞を「砂漠を走る船の道」で受賞した著者が、受賞作を含む連作ミステリとして2010年に発表したのが、本作品で、「このミステリーがすごい!2011年版」でも国内編第3位にランクインしています。

この作品の特徴は、設定は現代ですが、舞台乃至は題材を外国にしており、しかもちょっと日本人には特異と思われる場所となっていることです。
収録の5編について見ますと…
1.【砂漠を走る船の道】サハラ砂漠
2.【白い巨人(ギガンテ・ブランコ)】スペインの首都マドリッドの郊外の街
3.【凍れるルーシー】ロシアの首都モスクワの修道院
4.【叫び】ブラジルの奥地、アマゾン
5.【祈り】東南アジア、モルッカ諸島
これらの地を訪れた、調査・分析を手掛ける出版社に勤める若い社員、斉木が事件に遭遇し、推理を働かせて事件に挑むというのが本連作ミステリのテーマとなっています。

著者紹介を見ると、1983年生まれ。
若いですね。
1983年と言えば、自分が高校を卒業した年です。
ミステリの世界では、常に新しい息吹を求めるところがありますので、若い作者には期待したいところです。

何と言っても、1.は秀逸な出来。
砂漠を旅するキャラバン隊の中で起きた殺人事件の真相。
なぜ旅行中のキャラバン隊という犯人が限定される状況で殺人が起きたのか?
その解答には思わぬ結末が待っています。
また、もう一つ仕掛けられた罠…。
選考委員激賞というのも頷ける傑作です。

その他の作品も、先人達のミステリを良く研究していることを窺わせるもの。
そこに現代的な小説作法が取り入れられていて、高く評価できるのではないかと思えました。

著者に対しては、今後、是非「長編」に挑んでいただきたいと強く希望します。
斉木の名推理を長編作品で読んでみたいと多くの方が望んでいるのではないでしょうか。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.15
(5pt)

異国情緒あふれるミステリ

ラストが微妙にも思えましたが、質の高い作品だと思います。
鋭い視点と洞察力で真相を明らかにし論理的に殺人を説くという
スタイルが見事ですね。
文章がとても綺麗で、情緒的なのもいいと思います。
これは間違いなく傑作でしょう。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.14
(5pt)

異国情緒あふれるミステリ

ラストが微妙にも思えましたが、質の高い作品だと思います。
鋭い視点と洞察力で真相を明らかにし論理的に殺人を説くという
スタイルが見事ですね。
文章がとても綺麗で、情緒的なのもいいと思います。
これは間違いなく傑作でしょう。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.13
(4pt)

全作が好きとは言い切れないけれど・・・。

冒頭の「砂漠を走る船の道」は繰り返し読みました。文体、登場人物、舞台背景、世界観そのものがつぼに入ったのです。
先に他のアンソロジーで読み、この本を手にするきっかけとなった「凍れるルーシー」の怪奇味にも惹き付けられます。
「叫び」も好きなタイプの話ではないのに、上手さに唸らされました。
それに比べると、「白い巨人」と「祈り」にはどことなく物足りなさを感じました。
しかし、先の3篇だけでも読む価値は十分にあると思います。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.12
(4pt)

全作が好きとは言い切れないけれど・・・。

冒頭の「砂漠を走る船の道」は繰り返し読みました。文体、登場人物、舞台背景、世界観そのものがつぼに入ったのです。先に他のアンソロジーで読み、この本を手にするきっかけとなった「凍れるルーシー」の怪奇味にも惹き付けられます。「叫び」も好きなタイプの話ではないのに、上手さに唸らされました。それに比べると、「白い巨人」と「祈り」にはどことなく物足りなさを感じました。しかし、先の3篇だけでも読む価値は十分にあると思います。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.11
(4pt)

大型新人、現る!

前評判が高く、読む前から情報がたくさん入っていたので
期待に胸を膨らませて読み始めました。

『砂漠を走る船の道』は受賞作に相応しい満足のいく内容でした。
砂漠で人数の限られた状況でなぜわざわざ殺人を犯すのか?
その動機が分かった時はなるほどと思いました。

僕的には『叫び』が1番面白かったです。
南米アマゾンの奥地で先住民がエボラを発症し、
人々が死んでいくなか殺人が起きる。
先住民たちの価値観や生き様、アシュリーの音楽の力で
国境の壁を壊そうという思い、どの行動も言葉も
読んでいる内にじわじわとせつなく胸に響いてきました。

きれいな文章、斬新な発想、新人らしからぬ安定感、
全体を通してプラスの方が多い作品でした。
これからもパワーアップ間違いなしの作家だと思うので
次回作、そのまた次回作と
より良い作品を生み出し続けてほしいと思います。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.10
(4pt)

大型新人、現る!

前評判が高く、読む前から情報がたくさん入っていたので期待に胸を膨らませて読み始めました。『砂漠を走る船の道』は受賞作に相応しい満足のいく内容でした。砂漠で人数の限られた状況でなぜわざわざ殺人を犯すのか?その動機が分かった時はなるほどと思いました。僕的には『叫び』が1番面白かったです。南米アマゾンの奥地で先住民がエボラを発症し、人々が死んでいくなか殺人が起きる。先住民たちの価値観や生き様、アシュリーの音楽の力で国境の壁を壊そうという思い、どの行動も言葉も読んでいる内にじわじわとせつなく胸に響いてきました。きれいな文章、斬新な発想、新人らしからぬ安定感、全体を通してプラスの方が多い作品でした。これからもパワーアップ間違いなしの作家だと思うので次回作、そのまた次回作とより良い作品を生み出し続けてほしいと思います。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.9
(4pt)

新鮮な驚きにみちた、期待の新鋭のデビュー連作短編ミステリー

’10年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第2位、「このミステリーがすごい!」国内編で第3位にランクインした、注目の大型新人・梓崎優(しざきゆう)のデビュー作。伊坂幸太郎の名作『アヒルと鴨のコインロッカー』(’03年11月)を第1弾として始まった、東京創元社の“次世代を担う新鋭たちのレーベル”≪ミステリ・フロンティア≫の第60弾。

’08年「第5回ミステリーズ!新人賞」を、全選考委員絶賛のもと受賞した「砂漠を走る船の道」を第1話に据え、短編5作からなる連作本格ミステリー。

海外動向を分析紹介する雑誌社の若手社員で、外語大出の7ヶ国語を操る斉木は取材のために訪れた世界各地でさまざまな事件や出来事に巻き込まれる。

「砂漠を走る船の道」(<ミステリーズ!>vol.31):サハラ砂漠の塩の道をゆくキャラバン隊が帰路砂嵐に襲われ、続いて起こる謎めいた連続殺人。
「白い巨人」(書き下ろし):中部スペインで、数百年前に風車の中で消えた兵士と、1年前に同様の状態で消えた友人の恋人の謎。
「凍れるルーシー」(<ミステリーズ!>vol.37):腐敗しないままの聖人の遺骸を祀っている南ロシアの女子修道院の遺体をめぐる事件。
「叫び」(書き下ろし):南米アマゾンの密林の奥地。疫病が流行し滅びに瀕している少数民族の村で起こった惨劇。
「祈り」(書き下ろし):・・・そして、旅路の果てに斉木を待っていた運命。

本書は、「白い巨人」の真相のあっけなさや、賛否の分かれる最終話完結編「祈り」を差し引いても、“叙述ミステリー”、“時間差の錯覚”などの手法を取り入れ、かつその土地ならではのシチュエーションや価値観が犯行の動機や謎と密接に関った本格パズラーを構築しているところに新鮮な読みどころと意義がある。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.8
(4pt)

新鮮な驚きにみちた、期待の新鋭のデビュー連作短編ミステリー

’10年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第2位、「このミステリーがすごい!」国内編で第3位にランクインした、注目の大型新人・梓崎優(しざきゆう)のデビュー作。伊坂幸太郎の名作『アヒルと鴨のコインロッカー』(’03年11月)を第1弾として始まった、東京創元社の“次世代を担う新鋭たちのレーベル”≪ミステリ・フロンティア≫の第60弾。’08年「第5回ミステリーズ!新人賞」を、全選考委員絶賛のもと受賞した「砂漠を走る船の道」を第1話に据え、短編5作からなる連作本格ミステリー。海外動向を分析紹介する雑誌社の若手社員で、外語大出の7ヶ国語を操る斉木は取材のために訪れた世界各地でさまざまな事件や出来事に巻き込まれる。「砂漠を走る船の道」(<ミステリーズ!>vol.31):サハラ砂漠の塩の道をゆくキャラバン隊が帰路砂嵐に襲われ、続いて起こる謎めいた連続殺人。「白い巨人」(書き下ろし):中部スペインで、数百年前に風車の中で消えた兵士と、1年前に同様の状態で消えた友人の恋人の謎。「凍れるルーシー」(<ミステリーズ!>vol.37):腐敗しないままの聖人の遺骸を祀っている南ロシアの女子修道院の遺体をめぐる事件。「叫び」(書き下ろし):南米アマゾンの密林の奥地。疫病が流行し滅びに瀕している少数民族の村で起こった惨劇。「祈り」(書き下ろし):・・・そして、旅路の果てに斉木を待っていた運命。本書は、「白い巨人」の真相のあっけなさや、賛否の分かれる最終話完結編「祈り」を差し引いても、“叙述ミステリー”、“時間差の錯覚”などの手法を取り入れ、かつその土地ならではのシチュエーションや価値観が犯行の動機や謎と密接に関った本格パズラーを構築しているところに新鮮な読みどころと意義がある。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.7
(5pt)

本格の論理とロマンティシズムの融合(もしかしたらネタバレ含)

年末のさまざまな総括で注目が集まっているのでまとめちゃいます。このミステリーがすごい!……3位ミステリーが読みたい! 新人賞受賞、サプライズ部門第2位、本格部門3位本格ミステリベスト10 第2位 (上記すべて2011年度版)週刊文春の2010ミステリーベスト10で第2位さらにはアマゾンのBest Books of2010のトップ11中、1位です。こういった外的評価はたくさんの人がその作品を読むきっかけともなるので非常に重宝しますね。単に順位づけを行う以上に、その作品の性格というか、方向性も読み取る材料になります。まあそれはさておき。ある程度本格慣れしている方であれば、この作者の○○の技術が半端でなく上手いことがわかると思います。ええ、自分ももちろん警戒しながら読み進めましたよ。でもやられた。推理力が足らんだけかもしれませんが。どうにも偏見に満ちた(そして実際間違っている)言い回しになってしまいますが、率直な感想であることにも違いないのであえていいます。新人離れしています。文章力が。正直ここのレビューの文字数では言いたいことも言い切れないでしょう。あらゆる意味で「上手い」作家さんであることは間違いないです。その意味では例えば伊坂幸太郎に近いかもしれない。梓崎優はより本格ファンとの距離感が近い、といったところでしょうか。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.6
(5pt)

嘘偽りなく「大型新人」!

旅日記のような連作短編集です。

まず驚いたのが砂漠を舞台にした1話目。
何もない砂漠で事件が起こり、その謎が解けた時、
自然に「なるほど!」と声が出たほどです。
そして世界各地で遭遇する事件の数々に、
毎回驚きそして切なくなりました。
特に最後のお話はつらかったです。
でも決して救いがない訳ではないところに、
作者の人柄が表れていると思いました。

本作は一つ一つ完成されたお話ではあるのですが、
最後まで読んでこそ、味わいが深いと言えます。
また一人、次回作が待ち遠しい作家さんと出会えて、
本当に嬉しいです。
たくさんの方に読んでいただきたいです。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.5
(5pt)

嘘偽りなく「大型新人」!

旅日記のような連作短編集です。
まず驚いたのが砂漠を舞台にした1話目。
何もない砂漠で事件が起こり、その謎が解けた時、
自然に「なるほど!」と声が出たほどです。
そして世界各地で遭遇する事件の数々に、
毎回驚きそして切なくなりました。
特に最後のお話はつらかったです。
でも決して救いがない訳ではないところに、
作者の人柄が表れていると思いました。
本作は一つ一つ完成されたお話ではあるのですが、
最後まで読んでこそ、味わいが深いと言えます。
また一人、次回作が待ち遠しい作家さんと出会えて、
本当に嬉しいです。
たくさんの方に読んでいただきたいです。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592
No.4
(5pt)

重厚にして、軽やか―清新なるデビュー作!!

本書は、デビュー作『砂漠を走る船の道』で、

ミステリーズ!新人賞を受賞した著者によるミステリー短編集。

灼熱の砂漠、風車の回るスペインの平野、酷寒のロシアなど

世界各地を旅する主人公が行く先々で事件に遭遇します。

このように言うと、ありがちなロード・ノベル形式のミステリー

…と思われるかもしれませんが、本作はそれに終始しません。

トリックや動機は、ミステリーの固定観念を覆す清新なものばかりですし

詩情豊かな情景描写と、繊細な心情描写があいまって、

読者を遥か彼方の地へ誘います。

しかも、各話とも全く異なる味わいがあり、

飽きることなく全編読み通すことができました。

個人的には、各話とも印象深いのですが

とりわけ、エボラが発生したアマゾンの集落を舞台にした『叫び』は、

全く想像できない展開だったうえ、物悲しい情景がいつまでも心に残りました。

最注目の新鋭による鮮やかなデビュー作

ミステリーファンはもちろん、すべての読書好きにオススメしたい―

そして、好きになってもらいたい作品です。
叫びと祈り (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (創元推理文庫)より
4488432115
No.3
(5pt)

重厚にして、軽やか―清新なるデビュー作!!

本書は、デビュー作『砂漠を走る船の道』で、
ミステリーズ!新人賞を受賞した著者によるミステリー短編集。
灼熱の砂漠、風車の回るスペインの平野、酷寒のロシアなど
世界各地を旅する主人公が行く先々で事件に遭遇します。
このように言うと、ありがちなロード・ノベル形式のミステリー
…と思われるかもしれませんが、本作はそれに終始しません。
トリックや動機は、ミステリーの固定観念を覆す清新なものばかりですし
詩情豊かな情景描写と、繊細な心情描写があいまって、
読者を遥か彼方の地へ誘います。
しかも、各話とも全く異なる味わいがあり、
飽きることなく全編読み通すことができました。
個人的には、各話とも印象深いのですが
とりわけ、エボラが発生したアマゾンの集落を舞台にした『叫び』は、
全く想像できない展開だったうえ、物悲しい情景がいつまでも心に残りました。
最注目の新鋭による鮮やかなデビュー作
ミステリーファンはもちろん、すべての読書好きにオススメしたい―
そして、好きになってもらいたい作品です。
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)より
4488017592