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ヘビイチゴ・サナトリウム
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ヘビイチゴ・サナトリウムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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綺麗な状態でした。ありがとうございました。 | ||||
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思春期の甘酸っぱいなんともいえぬ感情… その表現がこの本は非常にうまいなと感じました。 それが奇怪な飛び降り事件と重なってなお不思議な雰囲気を 引き立てている… ただ、ちょっと文に難があるのです。 それは事実がだんだんとわかっていくうちに 真相がやたらめったら変わっていくこと。 なので呼んでいるうちにだんだんと不快感、 あるいは追いつけなくなってくるのです。 いい雰囲気を醸し出しているだけにそれが残念でした。 | ||||
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2003年に出た単行本の文庫化。 もともと大下さなえの名前で純文学作家として活動していた著者。本書は、ミステリ作家としてリスタートを切った作品に当たる。もともとデビュー前に没にしたアイデアを、ミステリ風に書き替えたものだという。雰囲気的にも、そういう感じが濃厚に漂っている。中途半端というか・・。 ポール・オースターをお手本に、物語の構造の部分にトリックを仕掛けたミステリ。手が込んでいるし、真相と思われたものが次々とひっくり返されていくのも面白い。ただ、それが一方では分かりにくさ、説得力のなさにつながってしまっている。これが真相だと言われれば、ああ、そうですかとは思うのだが、どこか納得できないものが残る。 また、青春ミステリの傾倒ではないので、そういうのを期待している人には向かないだろう。 | ||||
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中高生の女の子の多感さというのか,嫌らしさを見るようで, 男性(自分もですが)だと,やや理解しづらいかもしれません. 物語の大半は彼女たちの感情の描写に割かれているのですが, 先輩と呼ばれる女の子以外は印象が薄く,主人公も誰なのか…? また,宣伝文句の『独特の言語感覚』もよくわかりませんでした. ほかにも,終盤になるとミステリの様相が強くなるのですが, あるアイテムにより,真実だけでなく人物相関もかなり混乱し, 二転三転はするものの,ただややこしくしているだけのようです. また,その割にはあいまいな感じでおわってしまいますし, 結局のところ,揺れ動く少女たちのことを描きたかったのか, 終盤に見られるような,ミステリふうの作品にしたかったのか, 入り組んだ終盤も手伝い,なんとも中途半端に感じてしまいます. どららかと言えば女性向け,それも同世代の女の子ではなく, かつてその時代を過ごした方なら,共感できるかもしれません. | ||||
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この小説中に登場するさまざまな文章… 国語教師が書いた新人賞受賞小説とその習作、 死んだ美術の天才少女が持っていた謎の官能小説、 視聴覚室の噂のもととなったメモ、 数年前自殺した国語教師の妻のネットの日記とメール、 失踪した小説家の短編、 国語教師の簡単な遺書、などなど。 文章の著者がいったい誰と結びつくのか。 一昔前の学園ミステリっていう感じでした。 | ||||
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女子高出身者にはなんとも懐かしい、何であんなに熱かったんだろうと振り返るクラブ活動とか憧れの先輩とか、何ともいえないいらいらと内にこもったもの、とかいう世界。ただ、キャラクターの描き方がちょっと類型的な感じで作品を読み終わってあんまりそれぞれの生徒たちが浮かび上がってこなかった。その自分の定まらなさをあの時代の特徴として描きたかったのかもしれないけれど。 | ||||
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手探りで生きる女子高校生の繊細であるがゆえに負ってしまう傷。現代の若い世代の心の闇を垣間みた気がしました。と同時に、事件の真相 に挑む危険と隣り合わせの好奇心や行動力に、ハラハラドキドキしました。きっと彼女達の柔軟な考え方に魅了されるはず。是非読んで見てください。 | ||||
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作者は詩人で、東浩紀の奥さんらしいのだが、東の語る文学批評めいた論説には一切興味が無いし、彼のウェブを読んでもどうでも良いとしか感想のだけないものだけにどうでもいい事なので、その点がどうこうという事ではない。女子高生逹を主役にして、ポール・オースターのニューヨーク三部作の『鍵のかかった部屋』をモチーフにしたミステリーだ。解説で笠井潔が語る「自分と他人の境界のくずれ」がメインモチーフなんだろうけど、何を今更と言う気分だ。言葉のみずみずしさや文章の造形の独特さは、作品として読んでいて心地良いが、自分と他人との境界のくずれなど、すでに十年以上も前から語り尽くされたどうでも良いテーマでしかない。崩れる前提の自我すら幻想でしかない事はすでに60年代から語られ続け、柄谷行人の暴いた、近代日本文学が作り上げた文学の幻想が今だに続いていると信じている事から設定された問題でしかない。だいたいが崩れる自我なんて最初から、幻想でしかないんだ。女子高生と言う今時風の言葉でつづられた世界が懷かしくて、ここに登場する女子高生逹に感情移入してしまいそうになるのは、古くて懷かしい感覚に裏打ちされているからでしかないわけだ。読んでいる間は面白い、淡泊なミステリー部分も、だからこそ本格や推理小説を軽くどうでも良いものとして扱っている感覚が伝わってきて心地良い。小説の中の女子高生が好きなら、お奨め。ミステリーファンには、まあ時間とお金に余裕があれば読んでみれば。小説好きには、よっぽどひまならと言った程度の内容だと思う。 | ||||
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