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聖アレキセイ寺院の惨劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)

聖アレキセイ寺院の惨劇の評価: 4.12/5点 レビュー 17件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

塔晶夫の解説はありません。

2018年11月の版から塔晶夫の解説は著作権継承者の本多正一氏により引き上げられたため、掲載されていません。書誌が未修正です。
日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)より
448840006X
No.1:
(3pt)

日本の推理小説の異端に触れられる短篇集

日本探偵小説全集の小栗虫太郎の巻。

「完全犯罪」「後光殺人事件」「聖アレキセイ寺院の惨劇」「黒死館殺人事件」「オフェリヤ殺し」を収録。

大作「黒死館~」はS・S・バン・ダインの影響から書かれたとよく言われており、私もそう思いましたが、いくらなんでも影響受けすぎ、バン・ダインも超える様な異様な探偵小説になっております。

まず、殺人が起こる、それがどうゆう風に、いかに起こったかよりも、その殺人にどうゆう意味があるのかを過去のあらゆる学問(天文学、キリスト教の教理問答等)から探ったり、考えたりに延々堂々巡りを繰り返し、その間にまた殺人が起こり・・・と、当時の時代状況だから許される、今だったらありえない様な展開で、今読んで面白いかと問われたら疑問に思えました。読んでいる間、誰が殺され、誰が容疑者かもあまり追求されない為、今小説がどういう状況なのかもよく把握できない部分も多かったです(私の読みが浅いかもしれませんが)。

読んで、エーコの「薔薇の名前」を少し想起しましたが、あちらはキリスト教の総本山イタリアで書かれ、内容も中世の隔絶した修道院で起こる連続殺人という事で納得できましたが(それでも動機は不可解でしたが)、キリスト教に疎い国で、こういう内容では今読むと少し・・・というのが正直な感想でした。

一回読んだだけの感想なので、再読したらまた評価が変わるかもしれませんが、長いのでとても今すぐ読み返す気にもならないので、こういう評価をしておきました。すいません。

他の短篇は短い分、情報量が少なく普通の推理小説として読めましたが、人に勧めるかどうかはやはり少し疑問でした。

巻末の付録に、家族の方の小栗の実像が書かれた文章が掲載されておりますが、情緒的であいまいな人間くさい人で、インテリを嫌い肉体労働もしていたと書かれており意外でした。「黒死館~」みたいな物を書いた人なので超インテリっぽい人を想像していたので。

異彩を放った日本の探偵小説の異端に触れられる短篇集。お暇ならどうぞ。
日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)より
448840006X

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