殺人症候群

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評判

殺人症候群の評価:

3.79/5点 レビュー 82件。 A ランク

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平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全94件 21〜40 2/5ページ
No.74
(5pt)

ドラマ化に寄せて

15年位前、午前中から日が暮れるまで思わず読んでしまった本です。
初めに読んだときはあまりに強烈でひどすぎる暴力描写とふわっとした結末に読後感が最悪、二度と読みたくないと思いました。
しかしその高いエンターテイメント性故、あれから二年に一回は読み返す本になっています。
今となるとあの結末以外にないと思えるのが不思議です。環は謎のままなのが良い。

未成年者の犯罪や39条の問題、犯罪者に対する復讐、殺人をした者は必ず報いを受けるのか、等まじめに考えるべき点はありますが
それを考えると矛盾がちらほら見えてきてつまらなくなるので、あえて私は何も考えず、ただただ展開のおもしろさを評価します。
女性に対する過剰な暴力描写は非常に嫌ですし一部非現実的な点がありますが、それ以上に圧倒的リーダビリティに抗えません。

今頃レビューを書きたいと思ったきっかけになったドラマも見ましたが、環(渡部篤郎)と鏑木(谷原章介)は入れ替えてほしかった。
30代頃の渡部さん(永遠の仔やケイゾクを演じていた時のナイーブな感じ)は鏑木のイメージ、そして何より「紳士服モデルのような」、何を考えているかわからない微笑を浮かべている環のイメージは谷原さんでした。これが言いたかった。
谷原さん表紙版の「殺人症候群」が発売されたときはイメージ通りと思ったのですが。

話も全然違って原田や倉持は出てこないし武藤はやたらかっこいいし、トラウマになりそうな某登場人物の強烈な死に様は
あっさりしていましたし、別物でした。特に本作で倉持が出てこない点でもう全然違います。
やはり原作は素晴らしいです。また二年後あたりに読むでしょう。
殺人症候群 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 (双葉文庫)より
4575510149
No.73
(5pt)

ドラマ化に寄せて

15年位前、午前中から日が暮れるまで思わず読んでしまった本です。
初めに読んだときはあまりに強烈でひどすぎる暴力描写とふわっとした結末に読後感が最悪、二度と読みたくないと思いました。
しかしその高いエンターテイメント性故、あれから二年に一回は読み返す本になっています。
今となるとあの結末以外にないと思えるのが不思議です。環は謎のままなのが良い。

未成年者の犯罪や39条の問題、犯罪者に対する復讐、殺人をした者は必ず報いを受けるのか、等まじめに考えるべき点はありますが
それを考えると矛盾がちらほら見えてきてつまらなくなるので、あえて私は何も考えず、ただただ展開のおもしろさを評価します。
女性に対する過剰な暴力描写は非常に嫌ですし一部非現実的な点がありますが、それ以上に圧倒的リーダビリティに抗えません。

今頃レビューを書きたいと思ったきっかけになったドラマも見ましたが、環(渡部篤郎)と鏑木(谷原章介)は入れ替えてほしかった。
30代頃の渡部さん(永遠の仔やケイゾクを演じていた時のナイーブな感じ)は鏑木のイメージ、そして何より「紳士服モデルのような」、何を考えているかわからない微笑を浮かべている環のイメージは谷原さんでした。これが言いたかった。
谷原さん表紙版の「殺人症候群」が発売されたときはイメージ通りと思ったのですが。

話も全然違って原田や倉持は出てこないし武藤はやたらかっこいいし、トラウマになりそうな某登場人物の強烈な死に様は
あっさりしていましたし、別物でした。特に本作で倉持が出てこない点でもう全然違います。
やはり原作は素晴らしいです。また二年後あたりに読むでしょう。
殺人症候群 Amazon書評・レビュー: 殺人症候群より
4575234311
No.72
(5pt)

重かったが、読むのをやめられなかった

少年法に守られた未成年者が犯す凶悪犯罪とその犯罪被害者について書かれたもの。
自分がこんな犯罪に巻き込まれたら・・という身近に起こりえる恐怖を強く感じた。
暴力的な場面の描写が強烈で、読んでいると気分が悪くなることもあったが、
ストーリーが面白く、読むことをやめられなかった。
読後感の重さは、作品の中でも群を抜いていた。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.71
(5pt)

重かったが、読むのをやめられなかった

少年法に守られた未成年者が犯す凶悪犯罪とその犯罪被害者について書かれたもの。
自分がこんな犯罪に巻き込まれたら・・という身近に起こりえる恐怖を強く感じた。
暴力的な場面の描写が強烈で、読んでいると気分が悪くなることもあったが、
ストーリーが面白く、読むことをやめられなかった。
読後感の重さは、作品の中でも群を抜いていた。
殺人症候群 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 (双葉文庫)より
4575510149
No.70
(5pt)

重かったが、読むのをやめられなかった

少年法に守られた未成年者が犯す凶悪犯罪とその犯罪被害者について書かれたもの。
自分がこんな犯罪に巻き込まれたら・・という身近に起こりえる恐怖を強く感じた。
暴力的な場面の描写が強烈で、読んでいると気分が悪くなることもあったが、
ストーリーが面白く、読むことをやめられなかった。
読後感の重さは、作品の中でも群を抜いていた。
殺人症候群 Amazon書評・レビュー: 殺人症候群より
4575234311
No.69
(5pt)

3部作の中でNo.1

3部作の中でNo.1だと思う作品です。かなり考えさせられた内容です
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.68
(5pt)

3部作の中でNo.1

3部作の中でNo.1だと思う作品です。かなり考えさせられた内容です
殺人症候群 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 (双葉文庫)より
4575510149
No.67
(5pt)

3部作の中でNo.1

3部作の中でNo.1だと思う作品です。かなり考えさせられた内容です
殺人症候群 Amazon書評・レビュー: 殺人症候群より
4575234311
No.66
(4pt)

良かった

やっぱり貫井さんの本は読みごたえがあります。
読後感は重いけれど、やはり構想とかうまいなぁと唸ります。
最近トリックだけのミステリーで空振り続きだったので久々に満足できました。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.65
(4pt)

良かった

やっぱり貫井さんの本は読みごたえがあります。
読後感は重いけれど、やはり構想とかうまいなぁと唸ります。
最近トリックだけのミステリーで空振り続きだったので久々に満足できました。
殺人症候群 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 (双葉文庫)より
4575510149
No.64
(4pt)

良かった

やっぱり貫井さんの本は読みごたえがあります。
読後感は重いけれど、やはり構想とかうまいなぁと唸ります。
最近トリックだけのミステリーで空振り続きだったので久々に満足できました。
殺人症候群 Amazon書評・レビュー: 殺人症候群より
4575234311
No.63
(5pt)

必殺。

「失踪症候群」「誘拐症候群」に続く三部作完結編。これは、警察に設けられたスパイ大作戦的チームを主人公メンバーにしたような連作なのだけど、前2作は、駄作ではないし面白いのだけど、特筆すべき感銘も驚きも正直に言って私にはなかった。
けれど、この完結編は、前評判の「スパイ大作戦対必殺仕事人」「ハングマン対必殺」とかいう、あまりにもネタ的なものとは裏腹に、非常に面白かった。いや、紛れもなくスパイ大作戦対必殺仕事人だったのだけど(笑)、この作者の貫井徳郎がちゃんと本当に必殺者だった点が、この作品を必殺まがい物ではなく、しっかり「作品」として成立させていたんだろうと思う。
一般ミステリファン(こんな言い方があるかどうかは知らぬ)にも、この作品は貫井徳郎作品としては割とメジャーで(TT)、『金で恨みを晴らす、まるで必殺仕事人みたいだけど、実はすごく重いテーマのミステリ』というふうに、必殺が実はすごく重いテーマとして観られるテレビ番組だ(だった)と思ってもらえてないと解る好評ぶりで(T.T)(T.T)。
まあ、その辺の、前期必殺者としての愚痴はさておき、ミステリとして見たときも、さすがは貫井徳郎という仕掛けが施されていて、充分に堪能いたしました。
時々、後期必殺で散見された「名セリフ」がわざとらしく模写されているのはご愛敬。特に前2作を読んでいなくても、これだけで楽しめるとは思う。
恨み、復讐、人が人を殺す、そういったことへの徹底した物語としては、この「殺人症候群」以上のものを今のところ知らない。刊行後、年に一度「殺人症候群」は読み返しているが、読み返せば読み返すほど、この小説の凄み、重み、悲しみをより一層感じさせられる。
もう勘弁してくれ、というところもあるくらいだ。
ミステリとしての部分について追加するなら、もっとも「騙し」のテクニックが発揮された或る人物の「正体」については、物凄く今さらながら、実は意外でもなんでもないはずだったのだと気付いた。なぜって、中村○水は仕○人に決まっていたのだから。。。
3年目になってやっと「あー」と思ったんだから、バカみたいだね(笑)。

「必殺」と絡めても書いておこう。
「必殺仕事人」もIIIの中盤辺りからは一気に「あっけらかん」化に加速がかかり、もうナンも考えずにバラエティを見るように観ていられた。
「必殺仕置人」が「悪の上前をはねる極悪」と山崎努らが自分たちを規定して始まりながら、「なんだかまともな人間になった気がする」などと気持ち良く思ってしまった直後崩壊し、続く「暗闇仕留人」では石坂浩二が難病の妻のために中村主水のスカウトにのって仕置人になりながら、途中それがために逆に妻を失い、最後には「俺たちのやってきたことで少しでも世の中良くなったか?」などと考え始めてしまい、「俺たちにやられた奴にだって家族や好きなやつがいたかもしれないんだ」と思いながら逆に殺されていく……そんなことを繰り返しながら、シリーズが重なるごとにテーマが重層的に増えていった……たぶんそれがいきなり限界になって、「新必殺仕事人」あたりからポキッと折れてバラエティ化してしまったのだと思うのですが。
このようなテーマの流れを、「殺人症候群」のストーリー、プロットと比べ合わせると、「あー」と感じられるものがあるかと(笑)
ちなみに、倉持が接触してきたとき、仕置屋の女性が「お金を貰わなければただの人殺しよ」と言って「なんだそりゃ、金を貰えばただの人殺しじゃなくなるのか、どういう理屈だ」と倉持に笑われていますが、この「金を貰わなければただの人殺しだ」というのが、やはり新必殺仕事人から出てきた三味線屋勇次の得意なセリフなわけです(笑)。
倉持のキャラクターは、例えば山崎努の演じた初代仕置人の「念仏の鉄」などに微かに近い部分があるので、このシーンは、後期仕事人の変に正義の味方ぶった言動に対する、初期仕置人からの揶揄のような感じはします。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.62
(5pt)

必殺。

「失踪症候群」「誘拐症候群」に続く三部作完結編。これは、警察に設けられたスパイ大作戦的チームを主人公メンバーにしたような連作なのだけど、前2作は、駄作ではないし面白いのだけど、特筆すべき感銘も驚きも正直に言って私にはなかった。
けれど、この完結編は、前評判の「スパイ大作戦対必殺仕事人」「ハングマン対必殺」とかいう、あまりにもネタ的なものとは裏腹に、非常に面白かった。いや、紛れもなくスパイ大作戦対必殺仕事人だったのだけど(笑)、この作者の貫井徳郎がちゃんと本当に必殺者だった点が、この作品を必殺まがい物ではなく、しっかり「作品」として成立させていたんだろうと思う。
一般ミステリファン(こんな言い方があるかどうかは知らぬ)にも、この作品は貫井徳郎作品としては割とメジャーで(TT)、『金で恨みを晴らす、まるで必殺仕事人みたいだけど、実はすごく重いテーマのミステリ』というふうに、必殺が実はすごく重いテーマとして観られるテレビ番組だ(だった)と思ってもらえてないと解る好評ぶりで(T.T)(T.T)。
まあ、その辺の、前期必殺者としての愚痴はさておき、ミステリとして見たときも、さすがは貫井徳郎という仕掛けが施されていて、充分に堪能いたしました。
時々、後期必殺で散見された「名セリフ」がわざとらしく模写されているのはご愛敬。特に前2作を読んでいなくても、これだけで楽しめるとは思う。
恨み、復讐、人が人を殺す、そういったことへの徹底した物語としては、この「殺人症候群」以上のものを今のところ知らない。刊行後、年に一度「殺人症候群」は読み返しているが、読み返せば読み返すほど、この小説の凄み、重み、悲しみをより一層感じさせられる。
もう勘弁してくれ、というところもあるくらいだ。
ミステリとしての部分について追加するなら、もっとも「騙し」のテクニックが発揮された或る人物の「正体」については、物凄く今さらながら、実は意外でもなんでもないはずだったのだと気付いた。なぜって、中村○水は仕○人に決まっていたのだから。。。
3年目になってやっと「あー」と思ったんだから、バカみたいだね(笑)。

「必殺」と絡めても書いておこう。
「必殺仕事人」もIIIの中盤辺りからは一気に「あっけらかん」化に加速がかかり、もうナンも考えずにバラエティを見るように観ていられた。
「必殺仕置人」が「悪の上前をはねる極悪」と山崎努らが自分たちを規定して始まりながら、「なんだかまともな人間になった気がする」などと気持ち良く思ってしまった直後崩壊し、続く「暗闇仕留人」では石坂浩二が難病の妻のために中村主水のスカウトにのって仕置人になりながら、途中それがために逆に妻を失い、最後には「俺たちのやってきたことで少しでも世の中良くなったか?」などと考え始めてしまい、「俺たちにやられた奴にだって家族や好きなやつがいたかもしれないんだ」と思いながら逆に殺されていく……そんなことを繰り返しながら、シリーズが重なるごとにテーマが重層的に増えていった……たぶんそれがいきなり限界になって、「新必殺仕事人」あたりからポキッと折れてバラエティ化してしまったのだと思うのですが。
このようなテーマの流れを、「殺人症候群」のストーリー、プロットと比べ合わせると、「あー」と感じられるものがあるかと(笑)
ちなみに、倉持が接触してきたとき、仕置屋の女性が「お金を貰わなければただの人殺しよ」と言って「なんだそりゃ、金を貰えばただの人殺しじゃなくなるのか、どういう理屈だ」と倉持に笑われていますが、この「金を貰わなければただの人殺しだ」というのが、やはり新必殺仕事人から出てきた三味線屋勇次の得意なセリフなわけです(笑)。
倉持のキャラクターは、例えば山崎努の演じた初代仕置人の「念仏の鉄」などに微かに近い部分があるので、このシーンは、後期仕事人の変に正義の味方ぶった言動に対する、初期仕置人からの揶揄のような感じはします。
殺人症候群 Amazon書評・レビュー: 殺人症候群より
4575234311
No.61
(5pt)

必殺。

「失踪症候群」「誘拐症候群」に続く三部作完結編。これは、警察に設けられたスパイ大作戦的チームを主人公メンバーにしたような連作なのだけど、前2作は、駄作ではないし面白いのだけど、特筆すべき感銘も驚きも正直に言って私にはなかった。
けれど、この完結編は、前評判の「スパイ大作戦対必殺仕事人」「ハングマン対必殺」とかいう、あまりにもネタ的なものとは裏腹に、非常に面白かった。いや、紛れもなくスパイ大作戦対必殺仕事人だったのだけど(笑)、この作者の貫井徳郎がちゃんと本当に必殺者だった点が、この作品を必殺まがい物ではなく、しっかり「作品」として成立させていたんだろうと思う。
一般ミステリファン(こんな言い方があるかどうかは知らぬ)にも、この作品は貫井徳郎作品としては割とメジャーで(TT)、『金で恨みを晴らす、まるで必殺仕事人みたいだけど、実はすごく重いテーマのミステリ』というふうに、必殺が実はすごく重いテーマとして観られるテレビ番組だ(だった)と思ってもらえてないと解る好評ぶりで(T.T)(T.T)。
まあ、その辺の、前期必殺者としての愚痴はさておき、ミステリとして見たときも、さすがは貫井徳郎という仕掛けが施されていて、充分に堪能いたしました。
時々、後期必殺で散見された「名セリフ」がわざとらしく模写されているのはご愛敬。特に前2作を読んでいなくても、これだけで楽しめるとは思う。
恨み、復讐、人が人を殺す、そういったことへの徹底した物語としては、この「殺人症候群」以上のものを今のところ知らない。刊行後、年に一度「殺人症候群」は読み返しているが、読み返せば読み返すほど、この小説の凄み、重み、悲しみをより一層感じさせられる。
もう勘弁してくれ、というところもあるくらいだ。
ミステリとしての部分について追加するなら、もっとも「騙し」のテクニックが発揮された或る人物の「正体」については、物凄く今さらながら、実は意外でもなんでもないはずだったのだと気付いた。なぜって、中村○水は仕○人に決まっていたのだから。。。
3年目になってやっと「あー」と思ったんだから、バカみたいだね(笑)。

「必殺」と絡めても書いておこう。
「必殺仕事人」もIIIの中盤辺りからは一気に「あっけらかん」化に加速がかかり、もうナンも考えずにバラエティを見るように観ていられた。
「必殺仕置人」が「悪の上前をはねる極悪」と山崎努らが自分たちを規定して始まりながら、「なんだかまともな人間になった気がする」などと気持ち良く思ってしまった直後崩壊し、続く「暗闇仕留人」では石坂浩二が難病の妻のために中村主水のスカウトにのって仕置人になりながら、途中それがために逆に妻を失い、最後には「俺たちのやってきたことで少しでも世の中良くなったか?」などと考え始めてしまい、「俺たちにやられた奴にだって家族や好きなやつがいたかもしれないんだ」と思いながら逆に殺されていく……そんなことを繰り返しながら、シリーズが重なるごとにテーマが重層的に増えていった……たぶんそれがいきなり限界になって、「新必殺仕事人」あたりからポキッと折れてバラエティ化してしまったのだと思うのですが。
このようなテーマの流れを、「殺人症候群」のストーリー、プロットと比べ合わせると、「あー」と感じられるものがあるかと(笑)
ちなみに、倉持が接触してきたとき、仕置屋の女性が「お金を貰わなければただの人殺しよ」と言って「なんだそりゃ、金を貰えばただの人殺しじゃなくなるのか、どういう理屈だ」と倉持に笑われていますが、この「金を貰わなければただの人殺しだ」というのが、やはり新必殺仕事人から出てきた三味線屋勇次の得意なセリフなわけです(笑)。
倉持のキャラクターは、例えば山崎努の演じた初代仕置人の「念仏の鉄」などに微かに近い部分があるので、このシーンは、後期仕事人の変に正義の味方ぶった言動に対する、初期仕置人からの揶揄のような感じはします。
殺人症候群 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 (双葉文庫)より
4575510149
No.60
(5pt)

岡嶋二人の眠れぬ2部作に捧げた症候群完結編

貫井氏が大ファンだという岡嶋二人の後期の裏ベストとも評される「眠れぬ夜の殺人」、「眠れぬ夜の報復」と発表された警視庁0課2部作の斬新な設定を貫井氏流に味付けした作品である。
この症候群シリーズの一つの事件をもう一つの裏の警察組織が検証し、非合法な決着を付けるというアイデア自体は岡嶋二人からの流用ではあるが、そこは貫井氏のことなので、非常に重いテーマを扱ったダークな作風になっている。
最終作の本作では未成年や精神障害者の殺人をテーマに被害者の依頼でそれらを抹殺する謎の男の正体と背景を警察の裏組織のメンバーが追うというもので、一応謎の男は誰?という要素はあるもののいわゆる本格ミステリー要素は殆どない作品。
陰惨かつ重いテーマを扱っているのは最近の重厚文学路線の作品と同趣向だが、裏組織からの客観的視点があるため、ギリギリのところでエンターティメント小説の体裁は保っている。
大作だが、次々と殺人事件が発生し、展開がスピーディーなため一気に読ませる。
貫井氏の非本格ミステリーの初期の代表作と言えるだろう。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.59
(5pt)

岡嶋二人の眠れぬ2部作に捧げた症候群完結編

貫井氏が大ファンだという岡嶋二人の後期の裏ベストとも評される「眠れぬ夜の殺人」、「眠れぬ夜の報復」と発表された警視庁0課2部作の斬新な設定を貫井氏流に味付けした作品である。
この症候群シリーズの一つの事件をもう一つの裏の警察組織が検証し、非合法な決着を付けるというアイデア自体は岡嶋二人からの流用ではあるが、そこは貫井氏のことなので、非常に重いテーマを扱ったダークな作風になっている。
最終作の本作では未成年や精神障害者の殺人をテーマに被害者の依頼でそれらを抹殺する謎の男の正体と背景を警察の裏組織のメンバーが追うというもので、一応謎の男は誰?という要素はあるもののいわゆる本格ミステリー要素は殆どない作品。
陰惨かつ重いテーマを扱っているのは最近の重厚文学路線の作品と同趣向だが、裏組織からの客観的視点があるため、ギリギリのところでエンターティメント小説の体裁は保っている。
大作だが、次々と殺人事件が発生し、展開がスピーディーなため一気に読ませる。
貫井氏の非本格ミステリーの初期の代表作と言えるだろう。
殺人症候群 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 (双葉文庫)より
4575510149
No.58
(5pt)

岡嶋二人の眠れぬ2部作に捧げた症候群完結編

貫井氏が大ファンだという岡嶋二人の後期の裏ベストとも評される「眠れぬ夜の殺人」、「眠れぬ夜の報復」と発表された警視庁0課2部作の斬新な設定を貫井氏流に味付けした作品である。
この症候群シリーズの一つの事件をもう一つの裏の警察組織が検証し、非合法な決着を付けるというアイデア自体は岡嶋二人からの流用ではあるが、そこは貫井氏のことなので、非常に重いテーマを扱ったダークな作風になっている。
最終作の本作では未成年や精神障害者の殺人をテーマに被害者の依頼でそれらを抹殺する謎の男の正体と背景を警察の裏組織のメンバーが追うというもので、一応謎の男は誰?という要素はあるもののいわゆる本格ミステリー要素は殆どない作品。
陰惨かつ重いテーマを扱っているのは最近の重厚文学路線の作品と同趣向だが、裏組織からの客観的視点があるため、ギリギリのところでエンターティメント小説の体裁は保っている。
大作だが、次々と殺人事件が発生し、展開がスピーディーなため一気に読ませる。
貫井氏の非本格ミステリーの初期の代表作と言えるだろう。
殺人症候群 Amazon書評・レビュー: 殺人症候群より
4575234311
No.57
(5pt)

法のあるべき姿とは?

本作は、三部作の最終作であり、エンターテイメントとして、またミステリーとしてもそれなりに読み応えがある。
しかし、本作はいわゆる復讐をテーマとした小説であり、自分は完全に社会派小説として読んでしまった。
同じ題材のものとしては東野圭吾の「さまよう刃」等があげられる。
本作は法律に対する完全なる挑戦といえるだろう。

作中には「職業殺人者」が登場する。
当然に否定されるべき存在だが、完全に否定しきれるだけの人生経験が自分にはなく、読了後は自分が
いかに幸せな環境にいたのか思い知らされた。
しかし、そんな自分のような人間でも考え続けねばならない問題である。
現実に凄惨な殺人事件は後を絶たず、確実に本作で描かれたような被害者遺族は存在するからである。

この本の中では、前作まで仲間であった倉持がチームを離脱することで、この「復讐」という行為に
説得力をもたせるうまさがある。
そして、読んでいくごとに「正義」と「悪」の境目は少しずつ曖昧になってくる。
勧善懲悪など存在しない。
判断するのはあくまで読者である私たちである。

個人的には、この手の小説の中では間違いなくトップクラスだと思う。
現在の刑法・少年法のあり方について考えたい人にとっては読んで損はないと思う小説である。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.56
(5pt)

法のあるべき姿とは?

本作は、三部作の最終作であり、エンターテイメントとして、またミステリーとしてもそれなりに読み応えがある。
しかし、本作はいわゆる復讐をテーマとした小説であり、自分は完全に社会派小説として読んでしまった。
同じ題材のものとしては東野圭吾の「さまよう刃」等があげられる。
本作は法律に対する完全なる挑戦といえるだろう。

作中には「職業殺人者」が登場する。
当然に否定されるべき存在だが、完全に否定しきれるだけの人生経験が自分にはなく、読了後は自分が
いかに幸せな環境にいたのか思い知らされた。
しかし、そんな自分のような人間でも考え続けねばならない問題である。
現実に凄惨な殺人事件は後を絶たず、確実に本作で描かれたような被害者遺族は存在するからである。

この本の中では、前作まで仲間であった倉持がチームを離脱することで、この「復讐」という行為に
説得力をもたせるうまさがある。
そして、読んでいくごとに「正義」と「悪」の境目は少しずつ曖昧になってくる。
勧善懲悪など存在しない。
判断するのはあくまで読者である私たちである。

個人的には、この手の小説の中では間違いなくトップクラスだと思う。
現在の刑法・少年法のあり方について考えたい人にとっては読んで損はないと思う小説である。
殺人症候群 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人症候群 (双葉文庫)より
4575510149
No.55
(5pt)

法のあるべき姿とは?

本作は、三部作の最終作であり、エンターテイメントとして、またミステリーとしてもそれなりに読み応えがある。
しかし、本作はいわゆる復讐をテーマとした小説であり、自分は完全に社会派小説として読んでしまった。
同じ題材のものとしては東野圭吾の「さまよう刃」等があげられる。
本作は法律に対する完全なる挑戦といえるだろう。

作中には「職業殺人者」が登場する。
当然に否定されるべき存在だが、完全に否定しきれるだけの人生経験が自分にはなく、読了後は自分が
いかに幸せな環境にいたのか思い知らされた。
しかし、そんな自分のような人間でも考え続けねばならない問題である。
現実に凄惨な殺人事件は後を絶たず、確実に本作で描かれたような被害者遺族は存在するからである。

この本の中では、前作まで仲間であった倉持がチームを離脱することで、この「復讐」という行為に
説得力をもたせるうまさがある。
そして、読んでいくごとに「正義」と「悪」の境目は少しずつ曖昧になってくる。
勧善懲悪など存在しない。
判断するのはあくまで読者である私たちである。

個人的には、この手の小説の中では間違いなくトップクラスだと思う。
現在の刑法・少年法のあり方について考えたい人にとっては読んで損はないと思う小説である。
殺人症候群 Amazon書評・レビュー: 殺人症候群より
4575234311