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土俵を走る殺意



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土俵を走る殺意の評価: 4.17/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

土俵を走る殺意

大関大龍が横綱推挙を断る!! 前代未聞の出来事の裏側にどんな事情が!? 本場所千秋楽、好敵手である富士穂鷹との取り組みでの不可解な無気力相撲。両国・回向院で発見された初老の男の死体。高度経済成長時代に起こった誘拐事件。集団就職に隠された闇……。複雑に絡みあういくつもの謎から、真相が炙り出される。吉川英治文学新人賞受賞。
土俵を走る殺意 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:土俵を走る殺意 (新潮文庫)より
4101084130
No.5:
(2pt)

相撲と殺人

相撲と殺人はあまり合わない。1965年、若くして横綱になった大龍がこれを辞退する。その背後には、十年前の殺人事件があった。山谷の利権をめぐって蠢く政治家、大龍とともに中卒で上京した武男と由子は、社会の底辺に生きる。就職の世話をした元校長の利権、刑事、新聞記者など多くの人物が登場し、話は錯綜する。時代は柏鵬時代で、実在の横綱大関に似た名前の力士の間に、架空の横綱大関二人がいるのが、相撲を知る者として違和感が強い。ごたごたしているし、最後のどんでん返しも余計だったように思う。吉川英治新人賞受賞作。東京生まれの作者の相撲好きぶりに好感を抱いた。
土俵を走る殺意 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:土俵を走る殺意 (新潮文庫)より
4101084130
No.4:
(5pt)

奇抜なタイトルに反して、物凄く面白いミステリー

奇抜なタイトル、少し込み入った時系列の構成に最初は抵抗があったのだが、読んでみると物凄く面白かった。

大関・大龍の横綱推挙辞退という前代未聞の事態から少しづつ解き明かされる数々の謎。時代は高度経済成長期の昭和三十年代後半から四十年代の日本。懐かしさを覚える描写が昭和世代には嬉しい。そして、ハラハラしながら読んだ後半からの大輔の大相撲での活躍、その背後で少しづつ展開するミステリーが非常に良い。

吉川英治文学新人賞にも十分頷ける傑作。
土俵を走る殺意 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:土俵を走る殺意 (新潮文庫)より
4101084130
No.3:
(4pt)

相撲メイン

ミステリとしては弱いが、相撲を中心とした青春物語としては面白い
ただ妙に話が入り組んでいるので、読んでいて少し疲労感が残った
あともう少し武男にも救いが欲しかった
青春物としては安心して買える作品
土俵を走る殺意 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:土俵を走る殺意 (新潮文庫)より
4101084130
No.2:
(5pt)

相撲ファンにも、そうで無い人にも読んでみて欲しい作品

面白いです、この作品。
数少ない相撲を題材としたミステリーです。

迫力ある相撲の取り組みシーン。特にライバルである富士穂高
の造形が生きている。勝負以外に何かを求めるその姿は、現在
の角界では、タイプこそ違うが、千代大海に通じる物があるの
ではないだろうか。
もっとも、千代大海が求めているのは、「笑い」なんだけどね。

物語は昭和30年代から40年代を舞台とする。集団就職で上京
してきた三人の若者を軸に物語りは展開する。大相撲の世界
に入り順調に出世を重ねる主人公の大輔に対し、武男と由子
はそれぞれの事情を抱え、不本意な生活を送る事となる。
そこに過去の事件を執拗に追う元刑事の村尾がからんでくる。

ミステリーとしての要素は弱いかも知れない。ミステリーとして
読むより、三人の若者の青春物語として読むべきだろう。
ただ、最後には意外なサプライズが仕掛けられている。

この作品は1989年に刊行されたものであるが、今読んでも
全く古さを感じさせない。作品の中で提起されている山野の
ドヤ街や、日雇い労働者に対する企業の搾取などは、ネット
カフェ難民や格差社会といった現代にも通じる問題である。

相撲ファンにも、そうで無い人にも、ぜひ読んでみて欲しい
作品である。
土俵を走る殺意 (新潮ミステリー倶楽部)Amazon書評・レビュー:土俵を走る殺意 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027119
No.1:
(5pt)

相撲ファンにも、そうで無い人にも読んでみて欲しい作品

面白いです、この作品。
数少ない相撲を題材としたミステリーです。
迫力ある相撲の取り組みシーン。特にライバルである富士穂高
の造形が生きている。勝負以外に何かを求めるその姿は、現在
の角界では、タイプこそ違うが、千代大海に通じる物があるの
ではないだろうか。
もっとも、千代大海が求めているのは、「笑い」なんだけどね。
物語は昭和30年代から40年代を舞台とする。集団就職で上京
してきた三人の若者を軸に物語りは展開する。大相撲の世界
に入り順調に出世を重ねる主人公の大輔に対し、武男と由子
はそれぞれの事情を抱え、不本意な生活を送る事となる。
そこに過去の事件を執拗に追う元刑事の村尾がからんでくる。
ミステリーとしての要素は弱いかも知れない。ミステリーとして
読むより、三人の若者の青春物語として読むべきだろう。
ただ、最後には意外なサプライズが仕掛けられている。
この作品は1989年に刊行されたものであるが、今読んでも
全く古さを感じさせない。作品の中で提起されている山野の
ドヤ街や、日雇い労働者に対する企業の搾取などは、ネット
カフェ難民や格差社会といった現代にも通じる問題である。
相撲ファンにも、そうで無い人にも、ぜひ読んでみて欲しい
作品である。
土俵を走る殺意 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:土俵を走る殺意 (新潮文庫)より
4101084130

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