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寒椿ゆれる



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寒椿ゆれる

寒椿ゆれるの評価: 4.14/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

楽しく読みました

前2作の時は千蔭の「縁組」の部分は割とどうでも良かったんだが
いい感じの変わり者が出て来たらそこの部分がぐっと面白くなった
両方頭は良いけど
変装の為にあっさり眉を落としてしまう潔さと
きっぷと面倒見の良さを秤にかけたら甲乙つけがたいと思っていたら
そっちですかぁ…みたいな
…いや。身請けで奥方は無理があると思いつつ
今回御目見得に「貸し」を作った伝手で
年季あがりをどこぞに一旦養女にして奥方入れる目も出て来たんじゃないかと勘繰ってしまう自分
とはいえ世知と分を知ってる賢い妓なら、あえて妾として別宅招婿婚みたいなのもアリか?
続巻が楽しみです
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No.6:
(5pt)

切なさと温かさが散りばめられているように感じました。

第一作の頃は千蔭の冷たさや融通の利かないところが気になったのですが、読み進めて
いくうちに、千蔭の温かさに気づくようになりました。
真面目で変わり者北町の大石と大差なさそうですが、冷たく意地の悪い同心ではなく
ちょっとした描き方から優しさ温かさを感じるようになりました。
千蔭が見合いをすると、相手の女性は千蔭の実父の後添えになって幸せをつかんだり、
大石と秘めた恋心を大事にしていたりと、この辺りは事件を絡ませながらも、ほのぼのと
コミカルな印象も受けます。
当の千蔭は、少々切ないようでもあり、梅が枝の誓紙を大事に持っていてここぞという時に
使ってみたり今後の展開がたいへん楽しみな作品です。
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No.5:
(2pt)

読みにくかった

登場人物の全ての心理描写が希薄。
それぞれの家柄に見合った名前や言葉遣いではなくて違和感。
猿若町とサブタイトルがついているが、その他の町内の情緒も書ききれてないし、
吉原などに行く移動時間などの描写もなく、どの町、どの家に行くのでも、いきなり場面が変わって面食らう。

同心、下っぴきコンビをメインに描かれた江戸物小説は多いが、
歌舞伎の女形、ユニークな女性陣を絡めた着想はいいと思う。
とにかく時代考証をもう少ししっかり・・・
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No.4:
(5pt)

珠玉の心理ミステリー

第三話で花魁が千蔭に不機嫌な態度をとりますが、私はここの彼女の心理描写が作者の作品の中でも一番のお気に入りです。なぜ、不機嫌な態度をとるのか・・・その答えが分かったときに忘れられない深い感動に包まれました。
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No.3:
(4pt)

一気に読んだ

一巻から四巻まで一気に読んでしまうくらいに
面白かったです。

ただ、基本的には千蔭の傍につく八十吉目線でずっと語られるのですが
八十吉に魅力を感じないのが...ちょっと残念です。

親分っていう設定のわりには、親分らしくもないし
手先も抱えていないし、
父である千次郎から玉島家につかえていたわりには、手づるがないし、年の功も知恵もないというのがちょっと。
親分じゃなくて、家つきの小者設定でも良かったのでは?
惣太の方がそういう意味では活躍してて親分っぽいし...

八十吉が千蔭の真意を測りかねているので
読み手にも心情がつたわりづらい部分もあり、もどかしいところもありました。

もう少し個々人の気持ちの描写に踏み切れると、
もう少し読んでいて心に強く響いてくるのになぁというところが
個人的には残念です。

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No.2:
(5pt)

次回作が楽しみ

この作者の本は本書が初めてであるが、もっと早く出会いたかったと思う。
本書をきっかけにさかのぼって、一作目から読んだが、時代ものミステリーとして秀逸である。
とかく時代ミステリーと謳っていながら、ミステリーの部分が描ききれていないものが多いが、
本シリーズはその期待を裏切らない。
事件だけではなく、人の心の闇も絶妙に絡ませ、深みを持たせている。
しかも最初の一文目から、その世界に引きづり込まれてしまう。

それになんといっても主人公の千蔭がいい。
娘たちが振り返るような男前なのに、仏頂面で滑稽なくらいものすごい堅物。
しかし、融通が利かないわけではなく、事件の本質を見極めようと常に冷静でぶれることがない。
人に対しても同様で、見合い相手のおろくも、十人並みの容姿ではなく、人となりを見ようとする。
しかもこんな千蔭と真逆な人々が周囲を固めることで、千蔭の存在がさらに際立ち、魅力的だ。
ミステリーとしては長編である一、二作目のほうが読み応えがあり、完成度は高いように思うが、
短編3作で構成されている本書も、変わり者の見合い相手おろくの登場により、
千蔭の別の一面や人の情の奥深さが描かれており、切なくなる。
次回作も楽しみだ。

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No.1:
(5pt)

切ない

短編3話構成。
★『猪鍋』
玉島千陰の父千次郎とその後妻の間に子供が出来た。だが、後妻のお駒は、つわりがひどく食欲がない。千陰は36歳独身で玉島家の跡取り問題も浮上中!?そんな折り、風変わりな娘おろくとの縁談話しが…!
★『清姫』
清姫を演じていた若手女形が、ネコ目の娘に斬りつけられた。だが、被害者は見に覚えがなく!
★『寒椿』
伊勢町の内藤屋に盗賊が入った。手引きしたのは下町奉行の大石だというが…。どうやら何者かに陥れられた!?
全体的にとっても面白ろかった。登場人物達が、とても個性的であり魅力的だった。捕り物帳としてはもちろん。おろくと千陰のビミョウな関係が微笑ましかった。おろくの想いと大石の想いが、淡く切なかった
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