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西の魔女が死んだ
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西の魔女が死んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全404件 341~360 18/21ページ
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帯に書かれた通り、最後の3ページで泣いた。淡々とした文体に惑わされて油断した。そのままさらりと読み終えてしまうかと思ったんだけど。メルヘン、、、でもなくファンタジーっていうんでもない。でも読んだ人のココロに、ある種の魔法をかける話なんだろうなーって思う。私も幼い頃に西の魔女に出会っていたら、なんて考えてしまった。タイトルの持つ印象とは、いい意味で裏切られる内容でした。 | ||||
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森絵都といい、児童文学を甘く見ちゃいけませんね。 登校拒否をしている少女が、彼女のおばあちゃんから勇気付けられる話。 田舎暮らしで癒されていく少女。その描写が上手い。たとえば、洗濯するとき、自分の心も一緒に洗われるような気分になるとか、もちろん、そうやって直接には書いてないんだけど、行間からびしびし伝わってくる。 | ||||
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一見ファンタジー風のタイトルですが、内容はマジメな児童文学。他と同調するのを止めた中学生・まいは、現在不登校中です。理由は、クラスの女の子グループ同志がまとまるために「共通の敵」(つまり、まい)を作ったこと。両親は、まいを分かれて暮らす祖母の元へ送り出します。祖母はイギリス人。いつもしゃんと背筋を伸ばして生きる毅然とした女性です。まいは彼女の元で暮らす日々の中、自分の足で立って生きることを学んでいきます。 山の中にある祖母の家がいい。ハーブ園やサンルーム、秘密の草原など、日常とは違う魅力的な空間で、まいはベッドメイキングをならい、花に水をやり、庭の鶏の卵を集めます。こうした日々の暮らしの一つ一つをきちんと続けていくことが、知らず知らずにまいの迷いを消し、現実に立ち戻る力を育ててくれます。『誰も死んだことがないから分からないけれど、死後の世界はある。今の自分ではなくなるだろうけれど、もし私が死んだらすぐ、必ずまいにだけ分かるメッセージを残すから。』と、そう約束した祖母死去の知らせに、まいは二年ぶりにあの家を訪ねます。窓ガラスに書かれたメッセージの言葉は・・・。ここで不覚にも落涙。いい話です。凛とした祖母の生き方が好みです。ああいう風に歳をとりたいものです。 | ||||
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初めてこの本を読んだとき、私は小学生だった。それから数年後、文庫版になったこの本を書店で見つけ購入。幼かった日から多少、知識を詰め込んだ私が改めて読んだ結果、心を洗おうと思うときに読む本となった。つまり、手放したくない一冊になったのだ。児童文学とは到底思えない大人な本だ。その時々の自分の状況によるが、大概は素直に涙してしまう。静かに静かに涙する。そして、自分で決めた事を進もうと思う。 | ||||
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人の死というテーマを扱った内容でありながらも、 作品そのものは読んだ後に清々しささえ感じました。 悲しい筈なのに、とっても前向きになれるんです。 多くの女性の方が、この主人公の"まい"という女の子の 性格や思考に自分と重なる部分を見つけることと思います。 また、難しい表現はあまり使われていないので、読み易いという点でもオススメです | ||||
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全国の書店員さん見る目ありますね~!!集団生活に何となく溶け込めない中学生の「まい」と、「西の魔女」こと英国人のおばあちゃんが一緒に暮らしたある夏の物語。おばあちゃんが日本人じゃないっていうのがミソで、その暮らしぶりはまさに「ターシャ・テューダー」の世界。庭で裸足になってシーツを洗い、それをラベンダーの茂みに掛けて干す…とか。サンドイッチにはたっぷりのバターと庭から摘んできたキンレンカの葉といり卵を挟んでいただく。濃く入れた芳しい紅茶にはミルクをたっぷり…こういう食べモノがおいしそうな本て好きです。村上春樹さんの本とか、「センセイの鞄」の川上弘美さんとか。感受性の鋭すぎる「まい」を持て余し気味のお母さん、お母さんの尻に敷かれてそうなお父さん、大人も完璧じゃないところがいい。お母さんとおばあちゃんの考え方が根本的に違ってる様子なんかも面白い。タイトルはいかにもファンタジーという感じですが、そこに登場してくる人間達はリアルです。語り口はふわふわと優しいけど言ってることは鋭い。薄くてすぐに読める本なんで、書店員じゃないけどオススメです。 | ||||
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この本を読んで私が最初に感じたことは、文章に有った「認めざるをえない」の意味についてでした。人に有って自分には無い物。まいが一番母親に認めて貰いたかったのは、自分の存在で有り自分の生き方ではないか、と私は思いました。どんなに立派に生きている人でも、その存在を否定される様なことを言われれば、心はきづ付き落ち込むものです。 おばあちゃんの家で日々を過ごすに連れて、まいは褒められる事に喜びを感じ、また心の底から人を好きになれたことを嬉しく思っているように感じました。まいの魔女修行のところでは、私なりに人にとっての幸せの違いを感じ、自分にとっての幸せをつかみたい、それがどんなに小さく、どんなに周りから否定されるものであっても、自分にとって何よりも価値の有るものをつかみたいと思いました。まいの場合は、日常生活での簡単なことを繰り返し行うことで意志の力を大切にし、一時一時を心に通して感じることで人としての生き方を磨いていたのだと思いました。 人は死んだらどうなるか。まいが考えていたことには少し親近感を感じました。小学五年生だった頃、私も一度死について考え自分なりに悩んだ事があるからです。自分が死んで残るものは無く、自分が死んで世界と言うと大袈裟ですがそれに及ぼす影響などほとんど皆無だと考えました。その時は死についての恐怖より、「人は何故、自分は何故、生きなくてはいけないのか」という疑問でした。幼かった私は死を選ばず、せめて生きるなら今よりは今日よりは楽しくそして面白く生きたいと願い今まで生きてきました。まいの感じた恐怖が自分の不安定な存在なのかは解りませんが、人として生きる居場所としておばあちゃんの家は理想的でまた物語の話の中だったとしても、私もそんな場所で暮らしてみたいと思いました。人が生きることは何かを体験し学ぶことに繋がる。魔女修行の始まりは私にもう一度生と死について考える機会を与えてくれました。 人に対して接する時、本音で話し合いたいと誰もがそう考えていると思う。しかし、集団で行動する機会が増えた現代社会では、それが表には出しにくい空気が漂っている気がします。まいが中学でイジメにあった原因がまいにあったかどうかは解りませんが、互いに分かち合う機会を作ることが出来なかった事が一番の原因だと思います。周りに合わせて話をすることほど窮屈な事はない、それでも偽りの言葉を積み重ねでもしないと関係はもろく崩れてしまう。中学生同士で信頼関係を作り上げるのはとても困難な事に思えます。そんな時、相手に対する見方を変え相手の気持ちを理解しながら会話を交わす事が大事な事であり。直感で人を判断するのはごく一般的な事ですが、その後にその人の内面を見ようとする人はそう多くいないと思います。人が望む人間関係は色々ですが、本当に信頼関係を結ぶので有れば表だけでなく、裏もみる必要が有ると思いました。 おばあちゃんの死後、まいが「あの場所」に戻ろうとしないのは、今現在ありのままの自分を表現する事が出来ており、ショウコと言う新しい友達が出来た御陰だと思います。ショウコは少しぬけてるような部分も有りますが、一番まいの事を理解しているのだろうなということが伝わってきました。私も、自分に正直になり周りの人と多く話す事から、相手の気持ちを知る第一歩にしていきたいと思います。最後にこの本の作者の梨木香歩さんに感謝の意を込めて終えたいと思います。 | ||||
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『読者が選んだ新潮文庫』の第1位に選ばれていたのでこの本を買った。別に宣伝文句に踊らされたわけではなく、このアンケートのベスト10を見てみると、この本含めて三冊ほどはまだ読んでいなかったが、わたしの読んだ7作品はすべて忘れることの出来ない作品ばかしだった。この読者アンケートは信頼できる。それのさらに1位なのだから、期待できると思ったのである。期待は裏切られなかった。個人的には第3位の『夏の庭』(湯本香樹実)のほうが好きなのだが、これもなかなかどうして、ぐっとくるものがあった。重松清氏の書くいじめ小説のなかで出てくる少女はなぜか強いのであるが、私が思うに、普通の少女は決して最初から強くは無い。少女はどうやって強くなっていくのか、そのことの例えばひとつの答えがここに在る。その秘密を知れば、大人も少しは強くなれるかもしれない。 | ||||
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「魔女」というタイトルの言葉と「読者アンケート1位。最後は涙が止まらない」という言葉に惹かれて読みました。大変読みやすく、主人公ぐらいの年代の中学生には特に相応しい本だと思います。学校ではグループを作って行動する女の子特有の付き合いになじめず、まいは自分のスタイルを守っていたら孤立してしまいました。学校に足が向かなくなり、おばあちゃんの所で過ごすことになるのですが・・・。個人的には、おばあちゃんの知恵がちりばめられている点や、自然がエネルギーを与えてくれるものとして描写されている点などがこの本の魅力です。そしてまいの心の葛藤が読者に伝わって来て、最後の方にはそれがワッと涙に変ります。大人が読んでも十分に読み応えのある本です。 | ||||
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この物語は、おばちゃんとまいって子の夏休み中の出来事なんだけど、中学生ぐらいがいちばん読みやすいと思う。私も中学に入ってから読んだんだけど、本当に共感しちゃうところばかり!おばあちゃんの優しさとか、自分の中にあるモヤモヤした気持ちとか、今の時期にしか味わえないことがたくさんのってる。いろんな人にもっと優しくしなくちゃ!!っておもいがこみあげてくるはず。今、おもいっきり青春してる子も友達関係で悩んでる子も、夏休みに一度TRYしてみたらいかが? | ||||
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梨木さんのお話は、たとえるならば瑞々しい草花のようです。言葉の一つ一つが心の栄養になっていきます。「ちょっと落ち込んでしまったけれど、またがんばりたい」と思ってる人へのヒントがいくつもちりばめられていて、元気付けられました。 | ||||
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読み終えた時、やさしい光に包まれたようで、涙が止まりませんでした。本を人にすすめることはあまりしないのですが、この本は複数の友達に贈り、自分でもハードカバーと文庫とそれぞれ大切にしています。最初の楡出版(絶版)のものとはテイストが異なっているのが残念でもあるけれど、中身は本当におすすめです。この本を読んだ少しあとに、祖父が急に亡くなったのですが、「魔女」から教わった死のとらえ方を心の支えにしています。子供にも伝えていきたい素晴らしいお話だと思います。 | ||||
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生活環境でチクチクと敵意に晒されている人におススメです。優しさが沁みこんで、自分の意思で生活リズムを築けるようになりますよ。スローライフヒーリング本 | ||||
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「西の魔女」とは、主人公まいのおばあちゃんのこと。そのおばあちゃんが死んでしまったところからこのお話は始まります。まいは中学生になったある日、学校へ行けなくなりました。もともと、自宅にいるのにホームシックになってしまうようなデリケートな女の子だったまい。彼女がなにがきっかけで学校へ行けなくなったかは、お話の半ばで明かされていきます。学校へ行けなくなったまいは、田舎のおばあちゃんとしばらくの間一緒に過ごすことになります。ちょっとだけ立ち止まったのです。英国人のおばあちゃんは、そんなまいを歓迎し、日々を一緒に過ごします。田舎で、洗濯機も持たないでスローライフを送るおばあちゃんの周りには生活の知恵がぎっしり詰まっています。ジャムを作り、鶏の卵を取りに行き、ハーブをちぎって料理をつくる。シーツやタオルを綺麗にたたんで収納する。毎日きちんとベッドメイクをして、食事をとって、早寝早起きをする。こうした生活=魔女修行となるのです。始めは朝食も食べられず、早起きすらもできなかったまいは、自分の意思で自らの生活を変えていきました。ここで言う魔女修行とは、その人が持つ素質を伸ばし、アンテナの張り方を覚えること。自分で考えて自分で決めるということ。簡単そうに見えて簡単ではない。難しそうに思えても、決して難しいことではない。やがてまいは、元の家族との日常に戻って行きます。ふとしたことから抱えてしまったおばあちゃんとのわだかまりを溶かしきれないまま、その田舎から去って行きました。そしてそのまま再び顔をあわせることもなくおばあちゃんは死んでしまいますが、彼女の魂は最期に、まいの心を救いました。こんなに美しく清清しい死の描写に出会ったのは初めてです。8年位前にこの本を読んだときはもっと平静でいられたのに、最後のページは涙があふれて活字が読めませんでした。以前は聞こえなかったある言葉が、まいに耳にも響いたであろうある言葉が、私にも聞こえました。私自身、8年前の自分ではなくなっているということでしょう。ふと思い立って、この本を再読してみて良かった | ||||
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おばあちゃんとの生活は、まいの心をなごませる。どんな励ましの言葉もいらない。おだやかな生活の中で、まいは心を癒していく。そして同時に、強くなっていく。おばあちゃんの温かさが、読む側にも伝わってくる。平凡な日常だけれど、そこに流れる時間は、かけがえのない貴重な時間だ。おばあちゃんが最後にまいに見せた魔法は、とってもすてきだった。読んでいて胸が熱くなる。生きることも死ぬことも、どちらも人にとっては大切なことなのだと、あらためて感じた。 | ||||
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タイトルがすごい。(笑)でも内容は、イメージをくつがえすして、夢と希望にあふれています。ラベンダーと陽の光の匂いがするシーツ、摘み立てのフレッシュな香りのミントティー、大鍋で作るとっても甘いストロベリージャム・・・。文明の利器に頼らない、昔ながらの知恵と愛情にあふれた 西の魔女の生活に、いつのまにか、少女と一緒に心が癒やされていきます。押してもだめなら引いてみる・・・煮詰まった 心 をユーモアたっぷりに解きほぐす術は、まさに西の魔女のなせる技。大きくてあったかい存在です。 | ||||
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好きな漫画家が最近読んでよかった、と書いていたので、書店で探してみると「新潮文庫WEB読者アンケート一位」とのことだった。そういった本を僕は普段なかなか手に取らないのだけども、今回は順序が逆だったので、かえってそんな本を読める機会が楽しみになった。帯を見て、泣く本なんだな、と。あまり泣かされるのは好きではないのだけど、通勤の電車で読んでいると、魔女の言葉にいちいち涙を誘われた。ラストはこういった本では初めて、というぐらい泣きました。読みながらなんとなく先は見えたのだけど、まんまと泣かされてしまいました。ゲンジさんの描写が物足りなかった気もするけど、これもこの物語の構成の上手なところなのかな。思い返せば、そういった物足りない描写が多かった気がします。淡々と流れていくストーリーの行く先がタイトルから読み手にもわかっているからなのかな。この物語の与えてくれる印象は読んでてすごく心地よかったです。 | ||||
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学校に行けなくなってしまった、まいは魔女(おばあちゃん)の家で魔女修行を始めます。大事なのは「何でも自分で決めること」と「自分で決めたことはやり遂げること」。決して押付けないおばあちゃんのアドバイスと二人の会話に心が暖かくなりました。最後の最後までまいを思いやるおばあちゃんの優しさに、思わず泣いてしまいました。 | ||||
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西の魔女が死んだ。良いタイトルだ。思わず手がでた。回想風に進む西の魔女とその孫娘の思い出話で綴られる。類い希なる奇妙さと神秘とさりげな素敵な日常感で進む中、魔女の夫にあたる、祖父がおばあちゃんにした最高のプレゼントがある。西の魔女の誕生日に咲く花を植えた。それは魔女の夫が死んでも永遠と続く誕生日プレゼント。これはひどく素敵すぎることではないだろうか?梨木作品の中でもやはり代表作。必読。 | ||||
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主人公のまいがおばあさんと暮らすようになって、死のことや命のことを教えてもらい、私もまいと一緒に教えてもらっている気になりながら読んでいました。心を締め付けるような最後に、グッときてしまいました。 | ||||
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