■スポンサードリンク


トード島の騒動



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

トード島の騒動の評価: 4.29/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

珍獣動物園・SCATの後に読んで

さすがに飽きました。基本的には悪辣な開発業者対極端な自然保護者という、ごく単純な図式です。そこにめちゃくちゃ個性的な人物ばかり配して、一人ひとりの経歴や性癖まで書き込むので、必然的に長編になります。
 キャラクターで持たせますが、主人公の行動はシーシェパードと共通するところがあり、すこし食傷気味です。著者の他の作品も購入済みですが、しばらく間を開けようと思います。
トード島の騒動〈下〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:トード島の騒動〈下〉 (扶桑社ミステリー)より
459403148X
No.6:
(3pt)

時間つぶしにはなります

通勤電車の中で暇つぶしに読む程度の作品です。面白そうなタイトルなので読んでみましたが、ユーモア音痴の人向けです。途中で読むのをやめなかったので、それほどひどかったとは思いませんが、時間を無駄にしたような気もします。
トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594031471
No.5:
(5pt)

奇矯なキャラクターのオンパレード

ハイアセンの作品は、ヒトの異常な部分をとんがらせたような奇矯なキャラクターが乾いた笑いを誘う。『トード島の騒動』には、そんなのヤツらがしこたま登場して組んず解れつするのだから、たまらない。

ロビイスト パーマ・ストウトの画策したトード島の開発事業は、環境運動家トゥイリー・スプリーを激怒させた。ストウトの愛犬を誘拐し、執拗に事業の計画中止を促すトゥイリー。愛犬ばかりでなく、妻デジーをも人質にとられたストウトは、トゥイリーの脅迫に屈しようとするのだが、知事、議員、開発業者らの利権が渦巻く開発事業は容易には止まらない ・・・

環境破壊に対する怒りがストレートに表れた作品。奇人変人を縦横無尽暴れさせながら、ニヤリとしてしまう笑いの中に深刻さをくるんでいるのがハイアセン流なのだ。ストーリーは、自然を偏愛するトゥイリーと、口八丁で世の中を思いのまま渡ってきた最上級の俗物ストウトの丁々発止を軸に展開するが、クセ者どもの活躍がなんといっても面白い。

自然を破壊するものは、死をもって償わせることすら厭わないトゥイリー。愛人にバービー人形化に勤しむ開発業者クラプリー。救急電話を盗聴することに無上の喜びを感じる殺し屋ガッシュ。そして、ハイアセンのシリーズキャラクター 元フロリダ州知事にして、今や変人の極みスキンクが登場!

彼らに共通しているのは、病的ともいえる執着だ。そもそもこの壊れっぷりが楽しいのだが、絡み合いながら個性を暴走させていく様が愉快痛快である。僕のお気に入りはデジー。変人の真っ只中で、デジーのチャーミングさがいっそう際立ってくる。

ガッシュに命を狙われるトゥイリー。現知事の依頼を受けトゥイリーを守るスキンク(ここでスキンクの知られざる秘密が判明!)。迷走を迷走を重ね思わぬおバカな結末が待っている。ここで、下巻の表紙が何を表しているかわかるのだ。

エピローグはいつもは、”あの人は今”。これがまた笑えるんだよね。
トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594031471
No.4:
(5pt)

「フロリダの馬鹿野郎」

『SCAT』で“トゥイリー”が首から下げていたネックレスの意味が解りました。ついでに表紙の絵の意味も解りました(笑)“犬”と“サイ”…本書を読んだらゴミのポイ捨ては厳禁なんだな…と痛感。
トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594031471
No.3:
(4pt)

引き返せない道を走る、過激な男たちの物語。

ファンならご存知、過激な浮浪者”スキンク”が私たちの前に姿を現して、もう10年以上。
少しばかりお年を召したかと思ったら、その破天荒ぶりは昔のままです。
今回はビョーキの若者も加わって、なんの抵抗もできず命絶えてゆく生き物たちとその棲家を、無神経な開発業者のブルドーザーから救うことはできるのか?
手つかずの、でも「死にそうな」自然を守りたい一心の(でも狂った)登場人物たちが活躍する”スキンク”シリーズ第4昨です。
もしもあなたが窓から見える高層ビルや、最近姿を見せなくなった野生の小鳥や虫たちに胸を痛める方なら、きっと笑いの奥に包まれた悲しみに気づくことでしょう。
自然豊かな土地に住んでいらっしゃる方なら、かけがえのないもの、守るべきものを見つけることでしょう。
お子さんがいらっしゃる方なら、いつか読ませてあげたいと思うことでしょう。
やむにやまれぬ激情に突き動かされ、ただ”生命”を守ろうとする愛すべき男たち(と女たち)が展開する、笑いとせつなさいっぱいの物語です。
どうぞご一読を。
【☆5つ】じゃないのは、作者単独デヴュー作「殺意のシーズン」で見られた、生命への一途な思いに対するリスペクトです。
トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594031471
No.2:
(5pt)

筆者の頭の中身が見てみたい

この本を読み終わってすぐ、車の窓からタバコを投げ捨てる人を目撃し、思わず追いかけそうになりました。カール・ハイアセンは本当に天才です。
筆者の頭の中身が見てみたい。
環境保護小説でありながら、悪漢小説(ピカレスクロマン)でもある馬鹿な本。
車の窓からゴミを投げ捨てる人に怒り、常軌を逸した行動に出る主人公が、島に橋を架けるという公共事業を巡る争いに巻き込まれる。
毎度のことながら、登場人物が一人残らず狂っていて、話がメチャクチャに。
にもかかわらず、ラストはすかっと爽快(引く人も多そうだが)に終わります。
もちろん、ハイアセンファンにはおなじみの彼も登場。例によっていい味出してます。
トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594031471
No.1:
(4pt)

スラップスティック

久しぶりに読んだアメリカのドタバタ小説。これでもか、のぶっ飛んだ登場人物のオンパレード。大枠はシンプル・ストーリーながら爆笑お馬鹿エピソードがてんこ盛り。 強欲で辣腕なんだけどお茶目で間抜けなところもあるロビイストと、過激を通り越して大儀のためには犯罪も辞さない大金持ちぷっつんエコロジストの対決を軸にお話しは進みます。言葉が通じない外国人NBA選手との結婚を皮切りにずっと男運が悪いがチャーミングなロビイストの奥方。バービー人形大好きの変態開発業者。謎の世捨て人…だけど前知事(ハイアセン小説の常連キャラだとか)。 懐かしのトニー・ケンリック(それも初期)をさらに掘り下げて、質量を50%アップした感じ? 個人的に気に入ったのは、警察への「助けてー!」救急電話録音集を愛聴する殺し屋さんのエピソード。彼のパートのオチは笑えること請け合い。 
トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:トード島の騒動〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
4594031471

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!