わが心臓の痛み
評判
わが心臓の痛みの評価:
4.50/5点 レビュー 38件。 A ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21〜36 2/2ページ
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わが心臓の痛みの評価:
4.50/5点 レビュー 38件。 A ランク
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冒頭では、コンビニ強盗の銃撃で非業の死を遂げた、グロリア・トレースの最後の瞬間が描写される。
そして、本編。
テリー・マッケイレブは、心筋症で瀕死の状態にあったが、心臓移植により、命を取り留めた。
FBI捜査官を引退し、療養中の彼をグロリアの姉、グエラシラ・リヴァーズが訪問し、強盗殺人事件の捜査を依頼。
なぜなら、マッケイレブの命を救った心臓は、グロリアのものだったからだ…。
−−と言う、ちょっと奇抜な設定の作品ですが、ハリー・ボッシュシリーズと同様に、「謎解き小説の要素も忘れないハードボイルド」に仕上がっています。
心臓移植後の身、ということで、アクションシーンは少なめで、地味な印象ですが、その分、元FBI捜査官ということから、現代的な科学捜査法を用いつつも、極めて堅実に、証拠を突き詰めていく姿は、現代の名探偵と呼べるもの。
本書の原題は、「Blood Work」で、FBI捜査官たちの信条である、凶悪犯の「血の負債は、血でもって贖われなくてはならない」という、「血の任務」のことを指していますが、これが第1の意味で、もうひとつの意味は、物語後半で明かされます。
本書の一番の読みどころは、この部分だと感じています。
先日、同じ著者の「ポエット(詩人)」も読みましたが、本書の真犯人の印象はその作品を上回るほど、鮮烈なものでした。
異常性極まる−−と言った感じで、犯人の「あまりに異常な犯行動機」を知るだけでも、ミステリを好む方なら、読む価値はあると思います。
なお、本書の主人公、マッケイレブはその後、ハリー・ボッシュシリーズ第7作「夜より暗き闇」(2001年発表、既読)で、ボッシュ刑事と共演を果たしてますが、どちらを先に読んでも、それぞれ楽しめる作品となっていると言えましょう。