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カッコウの卵は誰のもの
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カッコウの卵は誰のものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 1~20 1/3ページ
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東野圭吾は好きな作家なのでそれなりに面白くは読みましたが、いくつか内容的に不満に感じる点があったので、この作家の評価としては少し辛めの☆3としました。 配慮はしていますが以下一部ネタバレあります。 まず1点目は、「カッコウの卵は誰のもの」というタイトルから、単純に緋田風美の本当の父親が誰かということ以外に、カッコウは托卵(モズなど他の種類の鳥の巣に卵を産み、育てさせる)する鳥なので、風美の母親が風美を誘拐したというよりも、何者かが風美を著名なアルペンスキーヤーである緋田宏昌に育てさせたのかとか、托卵を連想させるような設定があるのかと期待して読みましたが、実際はちょっとはぐらかされて終わった印象だった点です。 小説の終盤でカッコウの話に触れたのがバス事故を引き起こした実行犯という、その話をするのにおよそふさわしくない人物であり、その話もカッコウの托卵という習性に例えるというよりも、才能やDNAの遺伝のような話の例えに使われるという、私には何かピンとこない内容でした。 2点目は、おそらくこの小説を読んだ多くの人が感じるのではないかと思うのですが、バス事故の主犯の人物の犯行動機が不自然で、そんな事件を起こす必然性が薄い点です。 バスのブレーキに細工をして事故が起これば、風美も事故のせいでドナーになれないだけではすまないで、死亡したり重篤な後遺症が残る可能性があるし、それ以前に風美一人を狙うために、関係がない運転手や何人乗っているかわからない他の乗客のことをまったく考えていないことが理解できません。これが血も涙もないとんでもない凶悪犯だというならともかく、まっとうで理性的な考え方の手紙を警察や緋田宏昌に対して書けるような人物が起こす事件としては、どう考えても不自然です。 | ||||
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スポーツにおける「才能」がテーマの作品。表題から、ある程度内容は推測されるが、思った通り父と娘の関係が主軸に描かれていた。スポーツミステリーだけど、選んだ競技がスキーとは、東野圭吾さんらしく、「鳥人計画」を想起した。胡散臭いスポーツ科学が出て来るのも似てるけど、それ程深入りせず、父娘の関係を中心に、人間ドラマを描く、より一般向けの内容だった。 良い意味で飾りのないシンプルな文章で、読者を飽きさせない事件が次々起こり、あっと言う間に読み終えた。このリーダビリティは、さすがベストセラー作家である。最後もハッピーエンドでまとめ、エンタメ作として無難な出来栄え。 ただミステリーとして見た場合、あまりに偶然が重なり、真犯人も突然出て来る感じで、その動機にも納得し難い。終盤はやっつけ仕事と言われても仕方ない、残念な出来だったと思う。 | ||||
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主人公の葛藤がよくかかれていると思います。結末によっては読後も引きずる本もありますが、こちらは良くも悪くも引きずることはありませんでした。 簡単に読めますが、あまり東野圭吾さんの本を読まない方は、別の本の方がよいかと思います。 | ||||
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かつてWOWWOWでドラマ化されており(主演:土屋太鳳)、私はそちらを先に見ていました。今回は中学生の息子に読書をさせるため、読む本を半強制で選ばせてみたところ買ってきたもので、読後に私が読ませてもらいました。 ガリレオシリーズで有名な東野氏の作品。当作品もいわゆるミステリーに属するのでしょうが、非常に淡々と穏やかにストーリーが展開していきます。 実業団のスキークラブを舞台に、未来のスタースキーヤーを巡って、親、学者、親族、チームメイト等々が織りなすドラマ。往年のトップスキープレーヤー緋田と娘の風美が実の親子ではないのは裏表紙のあらすじで述べられており、程度の展開は予想できるのですが、最後1/3程度からは全く想像しなかった展開となっています笑い。 端的に纏めますと、可もなく不可もなくが感想です。とは言え駄作ではありません。むしろ良作だと感じます。ただ個人的にはドラマのほうが好みで、雪山の厳しさや自然の美しさの描写が素敵でした。興味があれば是非ドラマの方もおすすめいたします。 ちなみに読書嫌いの中学生でもすんなり読めました(約2週間ほどかかっていました)。なお彼の感想は『え?普通?まあまあ』とのこと。感動の薄い奴です。 | ||||
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才能がない者は、いくら努力しても一流にはなれない。 才能があれば、努力は要らないかというと、そう簡単な話ではなく、才能を活かすには、正当なる努力と環境が必要不可欠。 遺伝子が全てを決するものではなく、考え方と行動と環境のバランス。 真剣にならないで、ダラダラやってみても虚しいだけ。 必死にならないで、才能の有無を判断することはできない。 一度しかない人生をどう生きる? | ||||
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出生の秘密 努力はムダ?才能(遺伝子)がイチバン? 無限の可能性?遺伝子に縛られた才能?夢? 悪人はいない 誰かが誰かのために行動をして もつれてしまった | ||||
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東野圭吾氏には割と良く取り上げられるアスリートを主人公にした作品。 題材は遺伝子で、アルペンスキーの父子の秘密を巡るミステリーです。 相変わらず読み手をグイグイ惹きつける設定で、文章も読み易く軽快です。 但し、他の作品と比べミステリーの完成度はやや劣る印象。 真相にも釈然としないところや無理もあると感じましたし、明らかにされる過程も押し込み感が強く、いつもながらの切れ味の良さがありません。 人間ドラマとしても薄目ですが、東野圭吾氏ファンにとっては読書を気軽に楽しめる一冊です。 | ||||
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氏の得意な複雑極まる人物関係には途中、何度か混乱させられましたが、それが明確になると サクサクと軽快に読み進められました。テーマは「才能は磨くものなのか、与えられるものなのか」といった ことから、しいては「血縁と心縁(私の造語です)はどちらが尊いのか」というふうなことまで、色々に 考えられるのでしょうね。スピーディな物語の展開でも何度かうるうるさせられました。 ただ、多くの方が書いているように真犯人の動機はちょっと無理やりな気もするし、そもそも犯人が あいつだというのは、意表を突くとはいえやや強引にも感じました。氏の作品としてはちょっと物足りない かなとということで★は3つとしました。 | ||||
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親子の絆は血縁関係と積み重ねた歴史のどちらが優先するのか。 最初の件を読んだ限りでは、この難しい主題に沿うのかと思い期待したのだが、 バス爆破事件に主眼が置かれ、しかも無理矢理背景や動機を複雑にしている感があった。 もっとシンプルでよかったのに、というの率直な感想です。 | ||||
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サクサクあっという間に読めます。 最近の著者の作品は軽いですね。 | ||||
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亡くなった妻が残した娘は実の娘ではなかった. 才能あるスキーヤーに成長した娘と,ついに現れた実の親とおぼしき人物. 娘の周囲で起きる事件の真相と本当の親の正体は? 娘にまつわる真実と,事件の全貌という2つの謎を軸に物語は展開する. ヒントを小出しにして先を読みたくさせる構成力や一気に読ませるスピード感はさすがである. 一方で,実の親の正体は薄々わかるような真相だし, 事件の真犯人と実行犯に関しては意外性はあるにしても 唐突で説得力に欠ける印象は否めない. タイトルとストーリーからは カッコウの卵は,実子ではない娘のことを指しているような第一印象を与えるが, 終盤の一文から,望むと望まざるとによらず与えらえる才能のことを指しているようだ. この小説中でも,自分の才能に対して対称的なスタンスの2人の若者の姿が描かれていることから, この辺に作者のメッセージがあるのかもしれないが, 才能は親か,もしくは天から与えられたものであり, カッコウの托卵に例えるのは無理があるような気がする. | ||||
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暫く読んでいると、「新潟の病院で新生児不明――夕食の準備で看護婦気付かず」の新聞記事が出る。ここで、自分の娘は本当に自分の娘なのかと緋田宏昌は疑うようになる。妻が自殺して、娘の風美が小学6年生になった時に、偶然古い新聞記事を見たのだ。タイトルの「カッコウの卵は誰のもの」の意味合いが、おぼろげながらわかる。この辺り、相変わらずうまい。 19歳になった風美はプロスキーヤーとして頭角を現すが、世間に露出する頻度も多くなり、過去がバレないか緋田宏昌は悩む。松本清張「顔」のようなストーリーになるのかなと思ったが、当代一の東野圭吾のこと、そんなヤワな運びにはならない。 過去に迫っていく経緯は読み応えがあり、各々の人物形成も適確だ。 ただ、話は二転三転と進み、さすがだなと思わせるのだが、弱みを握ったわけではなく、しかも一度も会った事のない人間を共犯の実行者に仕立て上げるのはどうしても無理がある。 | ||||
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娘の本当の親は誰なのか!? 最後まで読んでみて、辻褄は合っているのですが、 あのような真相にした場合、 なぜ妻が自殺したのか、生前外に出たがらなかったのかなど、 筋が通らない部分が出てきてしまっています。 悪くはなかったですが、佳作といったところでしょうか。 | ||||
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結末の幸・不幸レベルでは好きな作品ですが 「密室のトリック解決にページを割いて決着させたら 青天井でそもそも密室ではなかった」的なのが何とも・・・。 過去の事件がああいう形で新聞ダネになっていたのなら ・風美の容貌に世津子夫人に憶えがないなどありえないハズ ・更にはその時点で犯人が守るべき秘密も存在しなくなっているハズ (警察もマスコミもそんなに甘くないでしょうに) だから、犯人の動機は推測(あっちの彼と似た状況かと勝手に補填)すれば 成立しなくもないかなと思えるが その成立の為の前提条件がご都合主義なのが残念。 過去のエピソードを別な形にすれば 三人の若者が三者三様、 素質があってもなくても自分で選んだ道を行きたい というのを浮き彫りにできたのにと思う。 片手落ちとされる智代の自殺も 自分と娘の風貌が似ていない事を周囲から指摘されたらと怖かった 夫をたばかっている、という罪悪感からノイローゼになった となどと推測すれば、まあ何とかなりますが やはり女性なら秘密は隠して育て上げるだろうという気はします。 「過去の流産か、或いは自殺前に再度流産して不妊になり、 実子を持てなくなった緋田への罪悪感が増してノイローゼになり、 事実を打ち明けるのも緋田に悪いと思って隠したまま死んだ」 くらいでないと、動機としては弱い気がします。 また血液型のABO式はシス型やボンベイ型などがあり メンデルの法則は原則に過ぎないと広く知られています 少し補足を入れるくらいしても・・・とあの場面でちょっと読む気が萎えました。 作者の好きなウインタースポーツ物ということで 筆が走っている印象で楽しいですが 冬戦教宣伝・スキー種目の競技人口拡大狙いの文庫化かも知れませんね | ||||
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まあまあ面白かったですけど最後はバタバタ劇でしたね。 前置きが長い!!! そして謎が多いです。結局文也の長い手紙で全容が解明するのですがその中で感じた疑問。 ・上条伸行と畠中弘恵との接点。いつどこで知り合ったのか ・なぜ畠中弘恵は俳田智代に自分の子供を託したのか?弘恵と智代って卒業してからもつきあいがあったの? ・排田智代はなぜそもそも自殺したのか?預かって育てるのって罪なのか? ・上条文也はドナーとなってくれるであろう風美に父親が犯した20年前の真実が暴かれないように怪我までさせようとしますが、彼がそこまでして生きたくない理由は何? 等でした。そもそも19年間も実の父親じゃない人と一緒に生活していたら 普通は何か変だと娘も感づくのではないのかな? | ||||
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皆さん 評価があまり高くないですが 面白いですよ・・・ 色々なテ−マを織り込みながら 一つになっていく さすがの面白さです。。 親子の絆、情感、遺伝? 不思議ですね。。 | ||||
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前半は伏線を引くためにいろんな出来事や登場人物が出現しますが、 なかなかつながりが見えにくくてちょっと退屈かも。 しかし、半ばを過ぎてからは怒涛の展開が待っており、一挙に読みたくなります。 最後はなんかあっさり終わってしまいますが、特に違和感はない感じ。 この話の中で、注目点はやはり、自分の血のつながった子供ではないと判明して いながら、必死に育ててきた親としての振る舞いや、心理描写でしょう。 事件の謎を解くよりもそちらのほうが興味深く読めました。 | ||||
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スキー競技とそれに絡む研究ということで20年前の氏の作品「鳥人計画」とよく似たモチーフですが、鳥人が本格推理だったのに比べて今回はサスペンスと言った方がいいでしょう。話の筋は色々凝ってはいるんですが、どうも強引という感じがしてしまう。読んでいる間は面白いが、読後はすぐ忘れてしまいます。個人的には「使命と魂のリミット」、「流星の絆」と並ぶ3大東野圭吾の期待した割にはガッカリ作に入ってしまいました・・・・・。話としてはキッチリまとまっているんですが、そこからはみ出す何かがない・・・。 | ||||
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はっきり言って微妙ですね。 この作品から作者を知った方は もう読まなくなるのではないで しょうか。 逆に変に長くなくて助かりました。 | ||||
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まったく、先が読めず、どんどんと展開していくのであっという間に読み終えてしまう。 登場人物も、どんどんと増えていくし、どこでどう繋がっていくのかなぁ?なんて思いながらよんでいると頁をめくる手は、早くなる。 そして、犯人は意外な人物だし、その犯罪にはいろんな人間の複雑な過去と現状が織り交ぜられており、読み物としては面白い。 ただ、結論からみると、意外な人物が犯人すぎるというのと、巧妙なのか、何なのか、ちょっと狐につままれたようなかんじがして、ん???となる。 主人公の娘が、奥さんの手元にやってきたその重要な部分が、描かれていないのもなんとなく、しっくりこない。 ただ、ラストまでどうなるんだろうと、引き寄せていく力はすごいと思うし、読み物としてみるなら、面白いと思う。 | ||||
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