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1Q84
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1Q84の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全622件 261~280 14/32ページ
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BOOK3まで読みきってからのレビューです。 「ふかえり」とよばれる女子高生が登場するが、 ほとんど彼女の神秘性だけで保っているような作品。 全村上作品の中でも、最も魅力的な女の子に仕上がっていると思う。 一方で主人公二人に感情移入できないし、憧れも同情もしない。 不倫していた母親の影を拭えず自分も不倫する男主人公、天吾」 暴力で友達を失い、自身も暗殺者となる女主人公「青豆」 このような設定をすんなり受け止められる読者はそういないと思う。 他にも、幼女を強姦する教祖(モデルは某カルト教団の彼と思われる)、 その被害者で自己を喪失した少女、プロの仕事屋たち、殺される友達二人、 失われた不倫相手など、物語を紡ぐ人物たちはどれも不吉で不気味です。 それなのに、その深い闇を描き切れていないので ただ「気持ち悪い」だけで終わってしまってます。 とはいえ、Book1と比較すれば、若干物語が動き始めたので ★4つ。 | ||||
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還暦過ぎて、ラノベに挑戦! 当然、これが文学賞の新人賞に投稿されたら、一次予選でボツでしょう。 ムラカミハルキもどきの冗長で、なんらオリジナリティのかけらも人物造形に ない作品。ストーリーはハーレクインのほうが波乱万丈。 斉藤美奈子さんが朝日の書評で作品評価にはふれず「往年の比喩のテクが 蘇った」というようなことを書かれておられましたが、私には「〜のような」 がでてくるたび、ぞっとさせられました。 たとえば、たけし、糸井重里、林真理子といった80年代の亡霊が 跳梁すると、もういいかげんせんか! という叱咤が飛ぶものですが、 もう本書には叱咤する気も起きません。 これが、2010年の日本でいちばん売れた小説なんだ、という現実を かみ締めるのみです。いま日本は「とほほ」だ、ということをこれほど がんがん教えてくれる事実はありません。 | ||||
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妻の表現を借りれば、「例え自分自身がどんな精神状態にあっても、読み始めたら彼の独特の世界に没入できる」。僕もその通りだと思う。 それは面白い小説には全て当てはまりそうでいて、実はそうじゃない。村上作品の場合は、没入の感覚が独特だ。 その理由を言葉でうまく表現するのは難しいけれど、自分なりに一番しっくりする言い方をすると、「研ぎ澄まされた感性と汚れない好奇心を合わせ持った10代の少年が、卓越した文章力で描いた大人の世界」って感じだろうか。 人間や物事をとらえる目線は限りなく純粋で、どこまでも瑞々しい。例え話の舞台が汚れた大人の社会であっても、読者は、どこか現実離れした浮遊感に包まれたファンタジーの世界に誘われる。 読み始めると、ストンと異次元に飛んでしまえるような快感がある。 以前「海辺のカフカ」で味わったそんな感覚が、本作「1Q84」を読み始めて即座に蘇った。 ただ、この第一巻を夢中で読了した後で、一つだけ不思議に思うことがあった。 本作品でも、それぞれの主要登場人物にまつわるかなり過激な性描写が随所に現れる。 自分には文学を語る資格なんてこれっぽっちも無いけれど、この作品にそれがどれだけ必要な要素なのか、ど〜〜もピンと来ない。 頭の中で性描写の部分を全て取り除いて全体像をイメージしてみても、作品としての完成度は決して損なわれないような気がするのだが、それはやはり素人の浅はかさか。 もっとも、それが有るからこそ、この独特の大人のファンタジー感が生み出されるのかもしれないけど。 (後で皆さんのレビューを見てみれば、やっぱりそうお感じの方が多いのね) | ||||
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村上春樹の本は今まであまり好きになれなかったけど面白かったです。 | ||||
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酒井被告、押尾被告、そして国会、思えばみんなどこかへ逃げていた2009年。 それは国民も同じだったはず。この「1Q84」へ国民が殺到したのもQだらけの世界への解を得たいという思いがあったのではないでしょうか。1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。こっちはビッグ・ブラザーが支配する世界。春樹ファンだけど、さすがにオーウェルまで読む気はしないという人にはPHP研究所から「COMIC1984」というコミック版が出ているので、そちらを見てみるといいかもしれませんね。ビッグ・ブラザーからリトル・ピープルへのシフトの意味を読み解く意味で、両方手元において読むのがいちばんかもしれません。 はたして2010年は二千「充」になるのか?子供手当ての行方はいかに!? | ||||
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90-00年代に日本のサブカルチャーでは、「並行世界の物語」という類型が流行ったのですが、その集大成の一つとして、非常に興味深い。並行世界ものが、「いま生きている世界に対する違和感」から始まって、いま生きている世界で持つ「欠落」を埋めるために、その「世界からの脱出」という脱出劇という形式をとる。近くは、アニメのAngelBeatsでも古くは、押井守監督の『うる星やつら2〜ビューティフルドリーマー』や、漫画の『ぷりぞな6』、ゲームの『マブラブオルタネイティヴ』でも何でもいいがあげればきりがない。村上春樹作品世界との類似性をよく言われたとか、『灰羽同盟』でもいいんですが・・・。このテーマについては、いまいちだったかな?とは思います。とはいえ、文学の世界は、これらサブカルチャーより10-20年先行しているが、これに関してはリアルタイムだなーと思う。並行世界に対して、どういう理由で脱出劇を演出するかというのは、非常面白いところです。「猫の町」と「1Q84」という表現で、天吾と青豆は表現していますが、月が二つある世界というシンボルで、ある種の現実との違和感を感じさせるマジックレアリズム的な手法は、やはり上手いなと思いました。今回の村上春樹作品の特徴としては、これまで男性の主人公による主観の一人称による独白が基本だった設定に、初めて女性の視点が登場した、という意味で、この作品は画期的だったと思う。ファム・ファタール的にいつも、男性にとっての「解放」というか、ある種の「失われたモノ」の象徴であった「女性」(ノルウェイの森)が、ちゃんと意識を持って、自分の意志を持って登場したことは、ナルシシズムに苛まれた80-90年代の日本の物語にとっても、その代表例だった村上春樹作品にとっても、画期的だったと思います。けど、、、、そこに「もう一人の第三者」・・・・ドウタがあることは、「その次」を感じさせます。いいかえれば、4巻もあるよね、と思うのです。楽しみです。 | ||||
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個人的にはノルウェイの森よりは面白く読めそうです。あの鬱っぽさが何とも私には駄目だったので。ただ、この話は何を書きたいのかが伝わってこない。話の大筋が分かれば(つまり人物の動作、会話)細かい描写を読まなくても話が通じます。伏線でも何でもないし。それに青豆はともかく天吾のセックス・シーンは要るのか…?読解本なるものが出ている時点で、恐らく意味がよく分からない人達の方が圧倒的多数なのでしょう。深読みし過ぎると訳わからなくなりますので斜め読み程度がちょうどいいかと。そもそも春樹ワールドを理解できる人と出来ない人ではきっぱり分かれるらしいので合わないなら読まない方が良いかもしれません。私は続きが気になりますが、真剣に一文一文読むつもりはありません。 | ||||
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文章の美しさは言うまでもなく、 すれ違い、追いかけられ読者を1Q84の世界へと引き込んでいく。 SFであり、サスペンスでありながらも、 ところどころに見え隠れする村上春樹氏の宗教観。 長編のシリーズでありながら、神経を集中して読まないと村上氏の伝えたかった 言葉を、精神をこぼれ落としてしまいそうで、 読者も緊張感を保ちながら向き合わなければなりません。 しかし、単に娯楽として充分に楽しめます。 何でもスピーディーで簡単に手に入る今のだからこそ、 こんなにも贅沢な文学作品を読んでみるのはいかかでしょうか? | ||||
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相変わらずの読みやすさ。あっという間の3巻一気読みです。 熱烈な春樹フアンとしては、作品を冷静に評価することは難しいのですが、 作者名を隠して読んだとしても、一発で誰が書いたのかわかるであろう、強烈な個性。 いつもながらの独特の世界観が広がってます。 すごく売れているみたいですが、万人に受け入れられるかは? 昔、ダンスダンスダンスに感動して、奥さんに読ませたら、 まったく意味がわからないと言い放たれて、へこんだことがあります。 | ||||
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恋愛小説のようでもあり、ミステリーのようでもあり、ファンタジーのようでもあり、ハードボイルドのようでもある。多くの側面を持つ作品だ。春樹さんはシティボーイだね。ちょっと古くさいシティボーイ。ノルウェイの森が大好きなので読んだが、そのエッセンスは受け継がれているようだ。ノルウェイがすかすかの小説としてしか読めない読者には、たぶんおもしろくないと思う。あれは日本文学史上最高の文学作品だよ。1Q84がそれをどう越えるか見物だな。 | ||||
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BOOK1、BOOK2は、同時に発売され、一気に読んだ。率直に言って、久々に面白い小説だと思う。 2冊を読み終えて、BOOk2の終わり方が何かシックリこなかった。 BOOK3が出て、続きがあったんだ…ヤッパリなと納得した。 BOOK3の章立ては、牛河、青豆、天吾が第1章から第30章まで規則的に繰り返され、最後、第31章では天吾と青豆となっており、BOOK4を暗示しているような気がする。 BOOK3の中で「点と点のあいだに線が一本ずつ引かれていく。これからどのような図形がそこにかたちづくられていくのか、…まだわからない。しかしそのうちに少しずつ構図が見えてくるはずだ。」と書いているが、これは著者がこの小説の展開の仕方について暗示しているのではないかと推測する。 村上春樹がこのBOOK3で「人は希望を与えられ、それを燃料とし、目的として人生を生きる。」と書いている一文がすごく印象に残った。 そのうちBOOK4が出るのではと期待している。 | ||||
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どういう世界なのかジャンルすらもよく知らないまま、 村上作品を初めて手に取りました。 色々な種類の分野に対して、詳しい描写(説明?)がされていて 作者の多岐に渡る知識を垣間見た気持ちになった。 その詳細に書かれている分野が、物語と少しずつ関係性を見せていき、 どういう風に進んでいくのか、気になって、気になっている内に BOOK1を読み終わってしまった。 伏線がいっぱい張り巡らされていて、早く続編を読んで、 点と点を線で繋ぎたいという欲求が生まれた。 リアルの中にファンタジー的な部分が垣間見えて、 どういう方向に進んでいくのか、落としどころに興味がひかれる。 ところどころ、顔をしかめてしまう程詳細な描写にそれ必要なのかな・・・ と思う部分(性描写)もあったりするけれど、読み終わった後に、 必要不可欠なのだと解るのかもしれない。 BOOK1は電車に乗っただけでようやく扉が閉まって発車する、 っていう段階なのだろうか。 これから何処に連れて行ってくれるのか、どんな景色が待っているのだろうか。 (2010.5.27読) | ||||
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同じ足場で、必死でもがいている感が否めません。 「彼女」(今までの村上さんの作品の中の典型的な女性)の「無」を追いかけるのを止めたと思ったら、怒りを溜め込んだ女性が出てきてしまいました。 その怒りと、展開されるラブストーリーが私の中では全く融和してくれません。 4巻が出るのであれば多分、特に青豆は大きく足場を「移動」する必要があるように思えます。 作者自身が、「私」という存在から一旦完璧に離れて(=ある意味死んで)、また再生すれば、足場がまったく変わるのかもしれません。 ドストエフスキーは、それを獄中で体験したはずです。それは「苦難という祝福」でした。(「呪い」と言ったほうが村上さんらしいでょうか。) 呪いが真実の祝福になる場面を読みたいです。カラマーゾフの兄弟の続きを読みたいように・・・。 「私という存在の無力さを感じたあとに出てくる」「足場を全く異にした再生の物語」を、心待ちにしています。 | ||||
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1、2巻を読んだ方は、絶対読んだ方がいいと思います。ある程度疑問は解決されるうえに、ほぼ期待は裏切らない結末なのではと思います。急展開にややついていけないところもありましたが。 私個人的には、3巻ですっきりという感じでした。 | ||||
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これだけの大長編小説を、これだけの人に読ませる。 それだけで、村上春樹を評価する理由になり得ると思う。 というわけで。 初めて村上春樹の小説を読んだ。いくつか抱いた感覚や想像。ごちゃごちゃ。 ●「肉体」とか「身体」というものが生々しく描写されているのは、すごいことだと思う。 精神を書くのは簡単だけど、肉体とか肉声とか、生でしかないものはなかなか書けない。 生きているものを、そのままに書くのは、難しいはず。 村上春樹は「小説の書ける小林秀雄」なのかもしれない。 ●たぶん、アメリカ人が読んだら銃を持つことが違法なことだとは思わないはず。 というか、そもそも「法を守ること」と「法に守られること」が相反するものなのだ。きっと。 《法によって裁けない絶対的な悪を裁く》というのは、西部劇的(ダーティーハリー的)な展開。 つまり、法は私たちを守るためにあるけれど、そのために私たちが守られない事態も生じさせるのだ。 だから、自分の身体を守るのは自分である。その意識は昔のアメリカ映画に強くある。 (現在のハリウッド的展開だと、必ず悪は世間に裁かれるものだ) 青豆やタマルが執拗に悪を追いかけるのも、自分の身体しかないからだ。 日本人は、自分の身体を守るのは社会だと思っている人が多いのかも。 ●これが「近過去小説」と呼ばれる意味を理解できる人はそんなにいないだろう。 小説から経験を共感できる読み手はそんなに多くない。 それと、小説に人の経験を記録することのできる小説家はそんなにいない。 天吾には、その能力がある。 ●母と子、というモチーフは、この作品に予め与えられた主題の一つだろう。 なぜ作者が用いるのかはよくわからない。 青豆と天吾の恋よりは、母と子の愛の方が重視されているような気がするのは、気のせいか? 異郷で男女が出会うのは古代神話ではよく使われる設定だし、 異郷に紛れ込んでしまった人が異類に出会うのも神話ではよく使われる設定だ。 二人の恋は予め定められていたのなら、それをわざわざ主題にするか…? ●青豆がもといた世界は、それは普通の世界なのか。 なぜ、スーツを着て戻っていくのか。 | ||||
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久しぶりに村上春樹の小説を読みました。幸い3巻揃えて読み始めたので最後まで一気読みできましたが、とても読み心地が良くて途中で止められませんでした。。3巻目はエンディングが気になって、でも読み終わるのが惜しくて複雑な気持ちでした。村上春樹のファンとまでは行きませんが作者の文章の雰囲気が好きで読み続けてきました。でもこの本ほど読み終わって欲求不満を感じたのは初めてでした。ミステリーではないので全ての謎が解明される必要は無いという方もいますが、あまりにも途中で切れた糸が多すぎて残念です。あと最後のハッピーエンドも肩透かしのような感じでした。あの青豆の予知夢は何だったんでしょう。読んでるときは夢中で読まされてましたが、読み終わってみると合いたかった二人が無事合えてよかったねという御伽噺系ラブサスペンスと言った感じです。それ以外は枝葉??だったんでしょうか。これなら2巻目で終わったほうが良かったと思いました。 | ||||
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物語によって生み出される現実、善とも悪ともつかない(限られた人間だけが聞ける)声、そして似ているけれど少しずつ異なる、人々を囲むフレーム(システムと言ってもいいかも)。 それらから感じ取れたのは、現実世界に対する著者の強い憤りと困惑だったのだが、それは、エルサレムでの著者の演説に引きずられすぎているからなのだろうか。 ただ、文学的素養が乏しく1Q84を読んでもよくわからない自分のような人間には、エルサレムでの演説に込められた思いを投射することが本書の理解には近道のような気がするし、それから導き出される帰結も大きくはずれていないと思う(思いたい)。 もっとも、著者は自分の絶望を読者に押し付けるためにこの長編をものしたのではないだろう。 一筋の希望のように語られる、青豆の痛々しいほどに強い生への決意こそ、この長編の核なのではないかと思った。 | ||||
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エルサレムでのスピーチで、私は単純に村上春樹の「命懸け」に感動したが、「1Q84」の一見商業主義のエンターテイメントともとれる読み易さの中にも、やはり「命懸け」を感じる。「デタッチメント」「コミットメント」という村上春樹のキーワードが、物語の中に格子模様のように織り込まれていて、緊張と静寂、乾燥と潤い、緩と急の不思議なリズムを醸し出している。主人公の二人と共に、魂の孤独と、相手を求める切なさを感じ、願いが叶い再会できた時の恍惚感に浸った。牛河と共に、死の恐怖に対面し苦痛を最大限リアルに想像できた。常の世界では目に見えない、森羅万象の絡繰りのほんの一かけを見せてくれながら、その奥に拡がるもっと不可思議な世界さえも想像させてくれる。小説の魅力を堪能できた。これからの物語の展開がどうであれ、二人が再会できたことで、すべては祝福されているように思う。 | ||||
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その世界観から抜け出せなくなってしまい、もったいないながら一気に読み進め、最後を迎えてしまった。 説明しなければわからないなら、説明しても理解できるはずがない、、、。 そういうわけで、今回も文章の中ではいくつもの結果が読み手に任されて春樹の文章は終わる。 1が終わるころから、覚悟をしつつ読み進めていたし、それこそこの人の世界だけど、久々だったし、どうしても誰かと謎を解き明かしたくなる気持ちになってしまう。 でも、きっと謎かけではない。 そこに、ちゃんと、おのおのの区切りがあればいいんだと思う。 青豆。天吾。ふかえり。老婦人。ガードマン。ホウレンソウが好きなドイツシャパード。リーダー。ふかえりの保護者。その娘。年上の人妻の彼女。最初にでてきたタクシーの運転手。空気さなぎ。めくらの羊。あゆみ。環。警察官。さきがけ。あけぼの。リトルピープル。二つの月。 | ||||
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book1、2にも感じたことだが村上春樹の魅力はもしかしたら文章の上手さに尽きるのではないか?! ストーリーには意外性はなく1、2で提示された問題は予想通りに解決されていく。 しかし読まずにはいられない。 小説の中の世界が早く何とかしないと自分の中で変容してしまいそうな強迫観念にとらわれる。 読後はただ虚しさだけが残った・・・というのは言い過ぎだろうか? book4はこの虚しさを解決してくれるのだろうか?? 貶しながら無視しきれない何かがこの作者の中にあると思わせるのがまたこの卓越した文章力のなせる技なのかも・・ | ||||
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