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1Q84
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1Q84の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全180件 61~80 4/9ページ
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初めての村上春樹氏の作品です。厳密には、たしか中学生ぐらいの時にノルウェイの森を読んだ様な気がするのですが、何も覚えていません。本当に、こんなに話題になった本は過去ないぐらいの勢いで売れましたね。自分はあまり村上春樹氏のファンと言う訳ではありませんでしたので、最近は落ち着いた様なので購入しました。一巻を読んだ感想は不思議な世界ですね。行列になるぐらいの作品では無いと思いますが、出版業界のPRが上手だったのでしょうね。事実、良く本を読む母に貸したら20,30頁でつまらないと返されてしまいました。私個人は、この不思議な世界は嫌いではありません。また続きも非常に気になります。夢中になる、と言う所までは行きませんが面白い作品だと思います。なので二巻も購入します。この本は、この世界に入れるかどうかで評価が変わると思います。誰でも楽しくは読めないと思います。評価も非常に難しいですね。 | ||||
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このBook2で少しずつこのシリーズのストーリーの方向性が見えたように思う。読んでいて感じたのは、作者はこの本を書くにあたって、読者に媚を売るようなことは全然しないんだなぁってこと。突拍子もないことが多々書かれているので、「え!?」って戸惑うことが何回もあるんだけど、あまりにもサラリと書かれているので、読み進めていく他ないか、と観念させられてしまう。「説明しなくては分からないことなら、説明しても分からない。」という、天吾の父親の言葉通りのスタンスで書かれているようだ。世界観を壊してしまうような余計な説明は一切ない。面白いんだけど、こんな話題にならなければ進んで自ら手に取る本ではなかっただろうなぁとは思う。(笑) | ||||
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前半はそこそこ展開がスリリングで良いが・・・・。 しかし、この小説はっきりいって後半にいくに従って間違いなく退屈になる。 まず教団の追っ手が実はアマチュアでたいして強くないことが判明する。しかも青豆たちに和解を持ちかけてくる始末だ。交渉決裂の際はどうなるか分かってますよね?的な脅しも、怖さを感じない。なぜかといえばタマルが牛川を嬲る描写が強烈過ぎて、力関係が完全に逆転したような印象を受けるからだ。しかも坊主とポニテールは全巻通して、暴力の空気の匂いはするものの、実際には暴力を使う場面がない。力関係のバランスが青豆側に傾きすぎてしまい、追う者と追われ者の緊張感のあるせめぎ合いを期待した私としては残念だ。 こうなると、青豆と天吾に対する壁としての役割を教団は失ってしまうことになる。私としては、新たな壁としての老婦人とタマルの存在に期待した。つまり、青豆のいきすぎた我侭に付き合いきれなくなったタマルが二人を邪魔な存在として葬ろうとするプランだ。しかしタマルはとうとう青豆の我侭に最後まで付き合ってしまい、なんの障害も無く二人は再会してしまう。あまりにも安易で退屈な結末だ。がっかりだ。 それから少し気になったのだが、たとえば青豆が天吾の子を性交渉抜きで孕んだという。普通だったらありえないが、実際にお腹が大きくなっているので、受胎は間違いない。しかも天吾の推測では、受胎はふかえりを媒介として行われたという。これも普通に考えれば変だが、この世界ではアリならしい。早い話、なんでもありで、世の中のルール・原則無視なのだ(まぁこの手法はこの作者の以前からの得意とするところだが)。こうなると最終的にはなにをやってもいいことにならないだろうか?例えば再生。牛皮の口からリトルピープルがでてきて空気さなぎを紡ぐ場面だ。あれは牛皮再生への布石に見えなくはないだろうか? とにかく作者にはもう少し現実の原則内にとどまった、なおかつそれでも異常な感じのする我々を心底震え上がらせる作品に期待したい。なんでもありの幼稚なマンガみたいな作品はもうこりごりだ。 | ||||
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村上作品は大好きですが、今回異常なヒットをした理由は良く分かりません。カフカやクロニクルより内容的に劣るし、結末もいいのか悪いのか何ともいえません。アフターダーク以降、新しさや驚きが無くなったような気がします。個人的にアーティストのプリンスが好きでアルバムをずっと買っていますが、90年代前半までのラディカルさが影を潜め、最近はすっかり驚きがなくなりました。村上作品も同じような印象を受けます。プリンスも村上春樹もいい歳だし、しょうがないのかなぁ・・・。でもウチの奥さんのように、あまり村上作品に興味がなかった人にとっては面白かったようです。 | ||||
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村上春樹という作家は前々から気になっていました。長編小説ということもあり、つまらなかったら、という不安はありましたが1Q84という小説は馬鹿売れしてましたし、ニュースにもなるくらいだから面白いんだろうな、と思い購入。 1から読んでいて思ったことは何でもかんでも性に繋げるなあ、ということ。何でもない文章でもその帰結には性に関する言葉が用いられていて、正直あまり気分はよくありませんでした。 露骨な性的表現も気になりましたし、小学生の時から20年も相手を思い続けているのもいやありえないだろ、と。しかもお互いがお互いを! 特殊な幼少期を過ごしているとはいえ、一人の相手をずっと思い続けていられるものなのか、と。 主人公2人とも性的には自由な感じで、とっかえひっかえ相手を変えて空白を埋めている(いた)ようですが、それもどうなの、と。 兎に角1から性的描写の多さにはうんざりしてました。 文章も読みやすいのですが、ダラダラと続けている感じ。 ストーリー自体もあまり魅力は感じなかったかな…。 ただここまで読んだので、最後に何かあるだろうと期待して3を読もうかと思います。 村上春樹というベストセラー作家のブランドがついた本としては、しっくりこなかったかな、と思いました。 | ||||
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この本がつまらないのは、同じ事ばかりが繰り返し書いてあるからだと思う。描写じゃなくて、説明。 読者はバカだと思われているんだろうか? それでもラストに期待して、がんばってがんばって3冊読み終わった後に残ったのは、「もうこの本を読まなくてもいいんだ」という解放感でした。 村上春樹さんの短篇は、大好きです。 | ||||
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オウム真理教の暴力性の根源は、根本教義にある「他者との共感共苦を断って心を安定させよ」という「聖無頓着」の教え、原始仏教の名を借りたニヒリズム思想にあります。村上春樹さんはそのことがまるで分かっていないのだと思います。この小説を一言で言えば、孤独に生きている普通の男性主人公とヒロインとが、<セカイ>を代表して、オウム真理教をモデルにしたとおぼしき「さきがけ」というカルト教団を操っている悪の根源、「リトル・ピープル」という名のラヴクラフト的な「邪神」たちと戦う、というものです。準「ひきこもり」的な作家が書いた<セカイ系>の物語と言ってもいいでしょう。この物語に決定的に欠落しているのは、<孤独>と<セカイ>との間の具体的な<人と人とのつながり>です。この本が大ベストセラーになったということは、そうした準「ひきこもり」的な生活をしている読者が、現代日本にそれだけたくさんいるということでしょう。現代日本の本を読むような人たちのそうした社会意識を知るための資料として読めば、有意義な本です。しかし、サブカルチャーによるオウム真理教事件の総括としては、浦沢直樹のマンガ『20世紀少年』の方がはるかに優れていると思います。 『1Q84』では、閉塞感の中でセカイ救済を夢見る青年少女風の精神状況、つまりはアニメ=サブカル風のイメージ世界が利用され、物語がその中で完結してしまっているということです。 | ||||
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内容がない。ひたすら引用がでてくるが、知ったこっちゃない。これで知らないほうは、お前は教養がないからだと非難されるのはおかしいと思う。それこそ衒学的だ。 宗教に対して、ある種、悪意を感じるしそれに同意して欲しいらしい。宗教を描くならもっとニュートラルに考えた方が説得力がある気がする。キャラクターの偏ったものの考え方が滑稽だ。ドメスティックバイオレンスっていう悪も作家の中で流行しているようだが、単なる状況の域をでない半端な扱われ方をしている。 あと、思わせぶりなことをひたすら書いている。ロストという海外ドラマがあるが、あれに似ている。 何かが起こるけれど、説明は後回し。引っ張り尽くして、内訳を見てみると、なんてことないことで終わる。カードマジック。ほら鳩も出るよーほらほらあ。盛り込むだけ盛り込んであとは読者が想像してくれという丸投げの姿勢。そこで結局、主人公と女主人公がどうなったかを楽しむ本になるのだけど、どちらもすくいようのないほどじめじめしていて偏屈でどちらかというと犯罪者として描かれるタイプだし、共感できない。 自分はジョージオーウェルの1984を読んでいたが、なぜ1984をもじったのかがわからない。これでは、浅はかな同人作家と同じレベルなのではなかろうか。なぜ誰も止めなかったのか。 いいところといえば、唯一、NHKの集金の台詞が面白かったってとこくらい。 | ||||
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爆発的に売れている小説ですが、内容はそれほどエンターテイメント溢れるものでもポピュラーなものでもなく、どちらかといえば、重く、暗く陰鬱で、地味な作品です。 意図的に流れを悪くしているかのように、試行錯誤の描写が多く、進行も重層的で、また、いろいろな出来事がそれぞれ象徴的で、これまでの作品以上に油断のならない作品となっています。さらに、いままでの作品と大きく違うのは、暗く、不吉で、暴力的なムードがずっと背景にあることです。この暗さは、『海辺のカフカ』でも見られましたが、いっそう深まっています。 暗さということについていえば、登場人物たちはさまざまな闇を抱えています。主人公の側に描かれている青豆の周辺を見ても、セーフハウスの女主人もそうです。人を違う世界に送り込む=消滅させるという行為は、意図は崇高なものだとしても、やり方には相当問題があります。しかし、そうせざるを得ない心の闇があったのでしょう。そうした闇が集団的に描かれていますが、それが具体的に何なのか、言葉では明らかにはされません。この作品では、善悪の基準もあいまいで、きわめて不安定で不気味な世界と、そこに生きる人々が描かれています。 時折見せる特徴的な言い回しや、タマルや牛河のような個性的な登場人物の描き方は、村上ワールドそのものですが、全体的には、ファンにとっても解釈の難しい作品です。平易な文章ですが、いろいろ考えさせられます。ラストは随分と肯定的なものですが、同時に、責任を持たないといけないという、厳しいものでもあります。こういう責任について作者が描いたのはたぶん初めてのことだと思います。賛否両論のある作品ですが、作品ごとに新しい領域をひらいてきた村上ワールドの現在の最高到達点。読んで損はありません。 | ||||
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つい先ほど、Book3を読了。 う〜〜む、僕の頭の中で相反する二つの声が交錯してる。 【右脳からの声】 エンターテイメントとして、手放しに面白い。こんな荒唐無稽な話を、よくぞここまで完成した筋書きに仕上げられたものだと感嘆する。 相変わらず文章や表現力も素晴らしく、並みの作家と一線を画すことは素人にもわかる。 厚目の3部作を苦もなくスラ〜っと読めた。流石は稀代のストーリーテラー。 【左脳からの声】 確かに話としちゃすごく面白いんだけど、いま頭に残る「だから何なのよ?」的な余韻は何だろう。 もしこれが、ずっと若い期待の新人のデビュー作品でもあれば、「これからの作品が楽しみだ〜」ときっと素直に喜べただろう。 しかし、著者はノーベル文学賞の候補にも名が挙がる日本を代表する作家だ。 既に還暦を過ぎて円熟の極みにあるはずの著者の最新作がこれかと思うと、「そりゃちょっと違うだろう〜!?」と、僕ならずとも感じるはずだ。 バカ売れしているアメリカの娯楽映画を観た後の、長続きしない感動にもどこか似てる。 自分の中でどちらの声に決着がつくかもうちょっと冷却期間が必要だけど、どうも左側が優勢だ。 | ||||
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これって、完全に次回を睨んでますよね 月は一つながら、また違う世界に来たような描き方でしたし 1,2からすれば、もう少し謎説きがあっても良かったような気がする 1、2、のスローな展開からちょっといらいらしたけど、3、に至ってはテンポ良く 進みだから知りたい事が尻切れトンボになって、不満が残ってしまいました。 首都高に戻った件から、違う世界を思わせる描き方に 次回作が有るだろうと、予想をしてます もう少し、一番知りたい事を掘り下げて4、に期待してます。 | ||||
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1・2はすごくスピード感とスリルがあって、おもしろかったのですが、 3はあまりおもしろくありませんでした。 青豆・天吾・フカエリにせまりくる恐怖でわくわくする展開かと思ったのですが 登場人物同士がニアミスしたり、ドラマを紡ぐこともなく それぞれが淡々と生活を送ってて、いやこの展開なんの意味が?と。 日本語の言い回しはあいかわらず美しいし独特のリズムの文体は心地よく 一気に読めるのですが、1・2に比べると、肩透かしを食った感想が残ります。 ただNHKの集金のおじさんのくだりは素晴らしかった。 もちろん普通の小説に比べるとものすごくおもしろいんですが、 続編と言うことで、期待を少々裏切られたので★3で。 | ||||
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BOOK3もあっという間に読み終わった。 相変わらず細かい表現がニガイ感情を覚えさせるけれど、 気にもなるし良くも悪くも読めてしまう。 これだけの長編なのに、サラッと。 特に文章の内容を吟味したり考えさせられたり、 といった頭を使うことがないからだと思う。 ここまでだと、プロットは大きいように思えるし、 モチーフも大きいもののように思う。 色々な知識もふんだんに描かれている。 でも、この引用を書く意味は?必要性は?と、 関連性がいまいちわからない。 色々な知識を書いて、ストーリーを大きく見せているだけで、 実がない・・・と想ってしまった。 BOOK3くらいの量で完結しても良かったんじゃないかとも思った。 最終巻でその感覚が払拭されるかもしれないけど。 ただ、ここまで読んで気付いたことは、 何気に、牛河に愛着を持っていたこと(笑)。 姿形はどうしても想像できないけど、 彼の活躍をもっとみていたかったな。 (2010.6.24読) | ||||
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何百人もレビューを書いてるので今更書いて意味があるのかなとも思うけど、取りあえず書く。 (BOOK3まで読み終わってからこのレビューを書いています) はっきり言って面白い作品ではない。 彼の持ち味である多彩な比喩は影をひそめ、人物描写は平板、息をのむような冒険もない。 物語の前半だから感情移入できない、というわけではないと思う。 実際に彼の初期の小説は非常に短いものだが、その中の人物たちはとても瑞々しく輝いていた。 一方でファンタジー色も強いし、性描写も激しい。 そのために非常に読みにくい小説になっている。 様々な要素が散りばめられそのひとつ一つの意味するところが 結びつくことなくばらばらと連なっていく。 天才村上春樹は一体何がしたかったのだろう? あまりに長い作品なので、一度読んだだけで全体像がつかめない。 もう一度読むべきなのか? でも面白くないしなあ。。。と躊躇してしまう。 そんなこんなで★3つ | ||||
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大河メロドラマといいましょうか、どんどん読めるし、エンターテイメントとしては良いのではないでしょうか。 ちょっと気になった点をあげてみますと… 1)Book 3になって、物語の時系列や語りの視点が乱れてしまったこと。 2)英訳を意識したのか、特に会話文が翻訳調で不自然。 3)いくら月が2つあるパラレル・ワールドの話だとしても、非科学的な妊娠は大人向けの小説としてありえない。 印象としては、甘いです。10歳の子どもが会えないままに20年間も恋愛感情を持ち続け、それを心の中のみで育み、しかも両方が同じように思っていたという相思相愛。どなたかも書いていましたが、我に返ると、ちょっとロマンチック過ぎて付いていけない…。一方、カルトとか児童虐待という現代的な切り口は、独特の空気をかもし出しており、読後も後を引きました。ちなみに、文明批判的なジョージ・オーウェルの『1984』とは、題名以外は関係ないです。 | ||||
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このBOOK3は、なんかイマイチでした。長いし、その割に何も起きない。キャッチコピーが「更に深く、森の奥へ」ですが、BOOK1、2と比べて物語が深くなったとは思えない。BOOK1、2を見たなら、ある程度の謎は解けますし、決着もつくので、見る価値ありますが根本的な話の謎は明らかになりませんし(リトル・ピープルとは?、とか)結局、意味深で謎の多いメロドラマ、でしかないような……。この人の小説の特徴として、うやむやのまま終わるよなぁ、というのを結構思いますね(苦笑)そこら辺上手いな、と。とりあえず三巻合わせて約1600ページの内容の分の物語とは思えない。BOOK4、出るなら見ますけど、なんか楽しみではないです。 | ||||
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『BOOK 2』で終わりだと思っていたので、 『BOOK 3』を読もうかどうか迷ったが読んだ。 牛河という人物の章ができて物語がわかりやすくなったと思う。 が、まだ謎の部分は多い、 『BOOK 4』とか出ないだろうな。 まさか『BOOK 4』だと1985年になってしまうので、 『BOOK 0』として1984年1月〜3月という形ででないだろうなと 不安と期待がある。 | ||||
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長年の春樹ファンです。最初に私の好きな作品を挙げると、「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」です。 まず独特の春樹らしい表現方法は健在で、言い回しや会話なども魅力があります。 結論、1Q84(特にbook3)に関しては、book2で終わったままにして欲しかったです。 春樹作品にしては珍しく読むのに時間がかかりました・・・。最初は「早く読んだらもったいない」でしたが、中盤から青豆と天吾にあんまり好感が持てなくなって速度が落ちました。 以下ネタばれ含みます。 book3では牛河さんに大変惹きこまれました。見てくれが悪くてついてなくて、でもその哀れっぷりが興味をそそり、「天吾」「青豆」の章より楽しめました。なので、最後ああいうかたちで死んだ時は大変残念でした。なんで死ななくてはならなかったのか、いや〜な気持ちにもなりました。まあそのへんはお話なので仕方ないですかね。 しかしながら、ふかえりも小松も教団のその後も不明のまま、不明というか、不明なら不明でいいのですが、放置したままというか、説明が難しいのですがまるでこのbook3はあとから付け足した物語のようで、細部までは考えていなかった、ラストまで無理やり持っていく・・みたいな、私はそんなふうに感じました。 そもそものところ青豆と天吾が元の世界にあっさり戻ってハッピーエンドという最後になんだか納得行きませんでした。教団のリーダーが、青豆が死なないと天吾が助からない、と言ってたのに、本当にあっさり・・・もうひと悶着あると思いましたのに。 青豆が天吾の子供を妊娠した時点で「う〜ん?」と強引だな〜思いましたが、信じた天吾もどうかと; この展開とラストなら文庫で良かったな、と思いました。book1と2はハードカバーだからなんとなくそろえたいですがね(笑) この値段で何冊の小説が読めることか・・・。 | ||||
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3巻一気に読みました。 次の展開が気になって、読み進まずに居られませんでした。 ただその間、変な夢を見て魘される日もありました。。。 そんなこの本を読み終えて思う事は、 多分、天吾の書いた物語で続編が出るんだろ〜な。。。 出たら。。。文庫本でいいや。。。です。 面白い!!ですよ。 ただ販売方法に踊らされたな〜。 内容は、結構行き当たりばったりな感じがして、ワクワクしたぶん 腑抜けな感じです。 | ||||
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1Q84を1、2、3と読んで来ましたが、青豆が妊娠するのは 「話の展開に不可欠だとしてもこれはあかんやろ」と正直思いますが、 「1Q84は異世界で現実には起こらない事が起こってしまう世界。」 と言われてしまえば、納得せざるを得ませんが、宗教団体の「さきがけ」について、 「声を聴き続けること」が組織の存続に関わる重要な事で、 そのことに青豆が深く関わっている事なのに、なぜ「さきがけ」は自ら青豆探し にアクションを起こさなかったのかが腑に落ちません。 「さきがけ」は狂信的な教団で、組織の存続のためにもっと動いても良いのでは? 「さきがけ」が牛河の死後まで牛河の動きを全く把握していなかった点など 普通に考えたら牛河に監視役ぐらいつけそうだが、それもなかったのは疑問である。 読者にいやらしいぐらいの青豆への執着心を感じさせてもいいと思うのだが、 読んでいて「さきがけ」の青豆探しへの本気さが余り伝わって来なかったのは不可解 である。 | ||||
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