海辺のカフカ

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評判

海辺のカフカの評価:

3.76/5点 レビュー 521件。 D ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全571件 281〜300 15/29ページ
No.291
(3pt)

小雨のような小説

体が濡れるほどではないが、絶え間なく降り続ける小雨が
読書中バシバシと顔に当たっているような感じだった。
被害はないけど邪魔な雨で、読むのにとても時間がかかった。
読後はそんな小雨が上がって、すっきりした。
面白かったとは思わないが、すっきりはした。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.290
(1pt)

15歳の妄想

ハルキ・ムラカミでなかったら、
こんなにたくさんの人に読まれない程度の作品。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.289
(5pt)

思い出と記憶

村上春樹を読むきっかけはモスクワに赴任した友人が、地元の人から日本人と分かると、「ムラカミハルキを知っているか。」と必ず聞かれると、当地での評判の高さを聞いたことです。
ドストエフスキーを読むロシア人が何故それほど好むかを知りたかったからです。
取り敢えず短編集を読んで拒絶反応がなかったので「海辺のカフカ」を読んでみました。
読み始めてストーリーテラーだなと感じました。
普段は通勤や待ち時間にしか本を読まない私ですが、週末も大公トリオを聴きながら読み進めました。
疲れないし実に面白い。早く次が知りたくなる。
少年の頃、家出や一人旅を経験した人間には堪らない。
何を書いてもネタばらしになりそうですが、文字を書くことを生業とするムラカミハルキが文字を燃やし、記憶、思い出の大切さを訴えた長編小説でしょうか。
メタファーという言葉を何度も使いますが、最後に隠喩という言葉に置き換わります。
巧みな掛け合いと記号化した固有名詞、実態としての食欲、排便、睡眠をしっかり敷き詰め、間に性欲を置き、話を展開させます。
「火宅の人」「死霊」「罪と罰」以来の久々に面白い小説でした。
最近の本の装幀は奇抜なデザインと分厚い用紙で必要以上に本を大きく重たくする傾向にありますが、老眼の世代に近づく私には、字の適度な大きさと、しっかりとした薄手の書籍用紙で作られた簡素な単行本はありがたかったです。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.288
(5pt)

ただ漠然と。

私はいつも小説を漠然と読む。作者の'伝えたい事'や物語のツジツマ、必然性の完全さにはあまり興味が無い。
登場人物のひとつひとつの世界の引力に対する反発、ひとつひとつの'部分'に共鳴するのが好き。違いを考えるのも好き。
私は想像力がないので、他人事には涙は流さない。
なんだか小さい頃にみた悲しい夢に入り込んだみたいになつかしい世界観。
自分の失ったものを思い出して、自分事として感じ取る事ができる部分の積み重なり。
'失ったもの'がある人にとっては、じわじわっとしみ込んで来る物語なのではないかな?
別に救われるわけでも、自分が変えられるわけでもなく。でも読めてよかった、嬉しいんです。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.287
(2pt)

通勤電車にはもってこいだと思う

いっきに読んだ。通勤電車にはもってこいだと思う。筋書きはどうでもいい内容なのだが、
展開に飽きはこなかった。材料のちりばめ方がうまいのだろう。不思議ちゃん感覚、LOSTぽいよ。
年代によってこの小説に展開される風景は異なって見えるだろう。
心理状態によっても感じ方が大きくぶれると思う。15歳の時に読んでみる。50歳で読んでみる。
孤独感を感じたときに読んでみる。何もないけど読んでみる。どれもありです。
ひとつ言わせてもらうと、海外展開(翻訳)を意識して書いちゃってるな〜というところがちょっとミエミエかな。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.286
(1pt)

村上春樹ってどんなもんなの?

よく名前は聞くけど、これまでは村上龍とあまり区別がつかなかった。

ノーベル賞候補?だったり、本の売り上げが凄かったり、外国で演説したり。

正直、あまり私は(演説内容とかマスゴミからの取り上げられ方から)良い印象を持っている人物ではない。いけすかないというかスカシテルというか。

但し、どんな人物であれ「創作」に携わる人、またその作品には敬意をはらいます。ですからアマゾンでちゃんと新刊で購入して読みました。

もちろん、作者の作品はこれまで(話題になっているにも拘らず)1作たりとも読んだ事はありませんでした。堂々と批判するには作品を読んでからです。

ある日ふとしたきっかけでこの「海辺のカフカ」に関する情報を得て興味がもてそうな内容でしたので、(正直ノルウェイとかIQとか興味がもてず)上下巻一気に読みました。

元来、活字嫌いな私でしたが、比較的読みやすい本でその点は評価できます。

内容もスニーカーやコバルトのようなライトノベルでしたら満足のいく内容です。

但し、これが文学か?と言われれば違います。

私の中での「村上春樹」像は、私の想像を超えているような作品を描かなければ世間でのあのような評価を受けている「村上春樹」であってはなりません。

ところが本作品はまるで(自分では否定している)消費社会の恩恵を受けた何も不自由無い生活をしている中年が「十五歳の少年の気持ち」になって描いた只のマスターベーション作品のようだったのです。

「広げた風呂敷をどのように綺麗にたたんで終わるのか?」

それが唯一の(作品内容とはまるでかけ離れた他作品からの退屈な引用を我慢して)本作を読み進めるための原動力であったにもかかわらず

見事に何の説明、解決も見せないままスカシタ終わり方をしてくれました。

ライトノベル作家(を卑下しているわけではありません)でもある程度の答えと、納得できる表現を用意してくれているでしょう。

「謎は謎のまま読者にゆだねる」という技法がありますが、本作に限って言えばそのレベルに達してはいません。


村上春樹大先生、「ワタシは頭が悪いので難しいことはわからないのです」








海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.285
(3pt)

村上作品としては・・・

大変ベタな言い方になるが「文学性」と「通俗性」が極めて高いレベルで融合しているのが村上作品の素晴らしさと認識していたのだが本作品では後者がやや(かなり?)強く表れ過ぎているようだ。もちろん作家としては「確信犯」ではあろうが匙加減を少し間違えたのでは?と言わざるを得ない。特にナカタ老人とホシノ青年の珍道中がカフカ少年のメインストーリーと最後まで絡まなかったのは個人的には不満。結果として「父なる」ジョニーウォーカーと「子なる」カフカ少年の対決と相克というひとつのクライマックスが極めて消化不良であったのは残念。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.284
(5pt)

物語そのものがメタファー

15歳の誕生日、少年は家を出た。一方、ネコ探しの老人ナカタさんも、西へと向かう。
暴力と喪失の影を抜け、世界と世界がむすびあうはずの場所を求めて―。

物語を通して随所に散りばめられたメタファー。訳すと「隠喩」。
それをみつける事が、この本の醍醐味であろう。
例えば、こんな文がある。
「開け放しにした窓から世界をすこしでも完璧なものにするために、小さな蜂が入りこんでくる。」
これは、主人公とそれを取り巻く人間関係が一つに纏まっていくことを暗示するメタファーだと、私は察する。人によっては、別の意味として理解する事もあるだろう。でも、それでいい。それがいい。

それこそが、村上春樹独特の「純文学」の世界観なのではないだろうか。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.283
(5pt)

物語そのものがメタファー

15歳の誕生日、少年は家を出た。一方、ネコ探しの老人ナカタさんも、西へと向かう。
暴力と喪失の影を抜け、世界と世界がむすびあうはずの場所を求めて―。

物語を通して随所に散りばめられたメタファー。訳すと「隠喩」。
それをみつける事が、この本の醍醐味であろう。
例えば、こんな文がある。
「開け放しにした窓から世界をすこしでも完璧なものにするために、小さな蜂が入りこんでくる。」
これは、主人公とそれを取り巻く人間関係が一つに纏まっていくことを暗示するメタファーだと、私は察する。人によっては、別の意味として理解する事もあるだろう。でも、それでいい。それがいい。

それこそが、村上春樹独特の「純文学」の世界観なのではないだろうか。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.282
(3pt)

肯定的な意見です

私は文体云々や他の人と比較してなんてことはわからないので、素直に読んだ感想を書きます。 批評的な文章は沢山あるので、肯定的なことを。 私は世界の終わりとねじまき鳥しか読んだことがないのですが、それらの作品と比べると描きたかったであろう内容が明確だったと思います。それはズバリ生きるということ。この人間の宿命ともいうべき命題に真っ向から挑んで作者なりの答えを提示した作品だと私は解釈します。 村上さんの考えを一番素直に感じられた気がしました。村上春樹の作品に慣れていない人でも取っつきやすいのではないでしょうか。総括として、他の方が述べられるように納得いかないところはあるかもしれません。確かに、モチーフの使い回しは否めないですけれど。しかし、それを差し引いても余りあるメッセージ性がこの作品にはあると思いました。ただの駄作でくくれるようなものではありません。 一読の価値はあるのではないでしょうか。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.281
(4pt)

久しぶりの村上春樹

村上春樹の本は『ノルウェイの森』を読んで以来である。その感想を映画でたとえるなら、「邦画」ではなく「洋画」を観ているみたいだった。

この『海辺のカフカ』の感想も然りである。メインは15歳の少年の家出物語であるが、別の章ではナカタさんという猫と話しが出来る老人が登場する。その他ユニークで愛すべき人物が脇をかためていて、更に先の読めないストーリー展開はまさしく読書の醍醐味を教えてくれる。

個人的に一番面白かったのは私が15歳で家出をしたなら、そして時間をつぶす手段を考えるなら図書館だろうなと思ったが、カフカ君もそこへ行ったのでびっくりした。

下巻に入ってからはナカタさんの章の方が面白く、それが全体を引っ張っていった感がある。

ごく大雑把に言えば、少年の自立と再生が主題であるが、これがベストセラーでしかも若い読者が多いという事実を知るにつけ、日本もまんざら捨てたものではないなと思った。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.280
(5pt)

現代ファンタジー代表作

これが村上春樹さんの本ではじめて読んだ作品で、大ファンになり彼の作品はほとんど読みました。

全てを知って生きるとはどういうことか。
何も知らずに生きるとはどういうことか。
過去にとらわれた人生と、過去がない人生、
どちらが幸せなのだろうか。

カフカとナカタさんの心理を比較しながら、人生について考えさせられる作品です。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.279
(4pt)

海辺のカフカ

自分自身を見つけられず、影を引きずったように生きている人たちの物語を通じて、
人間として生きていることの意味を問いかけている本でした。

答えは提示されていません。
答えが無いためスッキリしない感じもします。登場人物が悩みや苦しみ、
迷いを背負った人たちなので、暗い感じもします。
それでも、人間として生きていることの意味を、
たまには自問してみる価値があると思われる方にはお勧めです。

生の意味だけでなく、日常の生活、勉強や仕事に明け暮れる毎日の中で、
考えるなくなった愛情、友情、血縁などの基本的な問題も考えさせてくれます。
佐伯さん、星野青年などの登場人物はそれぞれ異なる答えを持っており、
主人公のカフカ少年がたどり着く境地も他の登場人物とは異なっています。
どれが正解か明示的な示唆さえありません。
解答の付いていない問題集を買ったような物ですので、
イライラする人もいると思います。

ミステリー小説のように謎が解決することもありません。
空から魚が降ってくるような怪現象が起きても
原因についての説明や解明が無いままだったりします。
他にも理不尽な現象が現実世界に起こりますが、
その原因に対する合理的な説明はありません。

解答や説明がが無いと落ち着かない人にはこの本は無理かもしれません。
おまけに、登場人物が影を引きずっているので、トーンも暗いです。

それでも、良質の問いかけをしてくれる良い本です。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.278
(5pt)

これからトレーニングを始めようという方へ

かつてこれほどまでに絵に描いたように理想的な生活を送る15歳の少年をあなたは目の当たりにしたことがあるだろうか?

答えは恐らくノーである。

『日々精進』をモットーに日々の生活を送ってきた私ですらこの少年の自己鍛錬への異常なまでの志の高さには度肝を抜かれた。

もし、読者を代表し評価をつけることが許されるのならば、本作は読者に対する強い影響力を備えた唯一無二の作品であることを認めざるを得ない。

事実、読み進めていくうちに興奮に似たようなものを覚えた私は、居ても立ってもいられなくなり冒頭の数十ページを読み終えると、すぐさま近くのジムへ車を走らせた。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.277
(4pt)

うつっぽいときに

村上作品を鼠3部作から大体読んだ後だからかもしれませんが、すんなり作品世界に馴染め、楽しめました。 特に『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が好きな方は入りこみやすいかも。 村上的な無意識の波動? による曖昧な物語とリズムが、体質的に合うかどうかでしょうか。 私の場合はうまくはまれて、どんどん母親の子宮へ帰っていくような気分になっていきました。 それでちょっと癒やされた気分。「癒やされた」という人は他にもいるようですね。逆ももちろんあるでしょう。 うつっぽくて疲れているときに読むと、いいかも? (でも確かに、教養主義はちょっと鼻につくなあ)
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.276
(1pt)

おもしろくありません

村上春樹ワールド炸裂です。やっぱりわたしは好きにはなれませんでした。話がチグハグし過ぎていて、混乱するし、内容自体おもしろくありませんでした。好きな人は好きなのかも…
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.275
(5pt)

メタファーが現実の心を掴み、揺さぶる、激しく。

父を殺め、母と交わるという、ソフォクレスの『オイディプス王』と同じ「予言」を受けた15歳の少年は、1人東京から高松に旅立つ。

少年が訪れ、暮らすようになる図書館の司書(大島さん)は言う。

「…世界の万物はメタファーだ。誰もが実際に父親を殺し、母親と交わるわけではない。そうだね?つまり僕らはメタファーという装置をとおしてアイロニーを受け入れる。そして自らを深め広げる」

『海辺のカフカ』的小説世界を端的に言い当てたこのことばのように、この小説は、たとえば、「愛への渇望」、「世界に存在する圧倒的で捉えがたい暴力」、「独りで世界に対峙するという現実」、「自身あるいは他者の内面へ踏み込むこと」等が、非常にメタフォリカルな方法で、鮮やかに描出されている。しかし、それは、同時に、非常にリアリスティックな意味で読者の心を揺さぶる。

田村カフカ(僕)、ナカタさん、大島さん、佐伯さん、ホシノさん、カーネルサンダース、ジョニーウォーカー、さくら…登場人物は多岐に渡るけれど、それぞれが魅力的で忘れられない印象を与える。ときに哀しく、ときにユーモラスな人たち。

そして、いつもの村上春樹さんの長編と同じく、物語へと引きずり込む圧倒的な文体の力、物語の駆動力。

「世界で一番タフな15歳」になろうとする田村カフカくんの、流されることなく自分を見据え、自分自身と世界に向き合い、成長していく強さは、われわれに希望を与え、勇気付けてくれます。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.274
(5pt)

不思議な物語です

私はそれほど著者のファンというわけではなく、昔、中学生の頃「風の歌を聴け」を読んで感じるところがあって、しばらく著者の作品をぽつりぽつり散読したクチなんですが、色々あって、著者の全作品を読んだというわけではないのです(いつも新刊が出るたび気にはなっていたのですが)。ついこの前に「螢・納屋を焼く〜」「中国行きのスロウボート」の文庫本を押入れの奥から引っ張り出して読み返す機会があり、その余韻が残っていてその延長で本作を読みました。
 読んでる間ずっと薄暗いトンネルの中をそぞろ歩いているような感覚があって、文中の言葉の端々が、自分がこれまでの半生の中で感じたことと不思議と共鳴する感覚があって、この小説は何やらすごいという感じがしました。
 私は大学出ではないし、文学や哲学の理論めいた難しいことは分かりません。文中のどの言葉が何の引用であるかなどは、私にはあまり分かりません。しかし、深いところにある「何か」の存在、そのイマジネーションに過ぎぬであろうなにか説明のつかないものに滾々と触れているような、静謐で不思議な寓話を読んでいる感じがしました。それは、子供の頃よく内容も分からずぼんやりと読んでいた何かやさしげな絵本に似ている。読み終えた後、自分の中の何かが終わったような気がした。一年ほど前、近しい或る意味敬愛していた人に不幸があり、それから、釈然とせぬ何かが心の内に残っていて大変望ましくない思いをしていたのですが、本作を読んで、特に「カラス」という主人公の分身と主人公の関係や、ホシノさんとナカタさんのやりとりには大変癒されたように思います。まだ読んでいない、また内容を忘れてしまった著者の他の作品も追々読んでみようと思います。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.273
(5pt)

謎が残るのは当然

世界において全てが分かることなんか不可能 読者は神じゃない 全てわかる必要はない 世界はわからないことがある それは物語の中でも同じだし それに様々張り巡らされた伏線は全く重要じゃない あくまでカフカの森に突っ込んでくことへの補助にすぎない カフカが森に突っ込んでくあの場面は作品の躍動感を感じました 最後に作品のまとまりから見てもやはり謎が解明される必要はないです ミロのヴィーナスです 黄金比です 謎が残るからこそのリアルとミステリアスが心地良いと思います
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.272
(5pt)

面白かった

1Q84, ノルウェイの森、に続いて読みました。それまで、松本清張さん、宮部みゆきさん、堂場瞬一さんらを好んで読んできました。多読家です。しかし、村上春樹さんの作品を読む前は、「難しそう」と思って食わず嫌いでした。これらの作品群を心から楽しみました。決して難しいとは思いませんでした。突拍子も無い部分もありますが、それぞれを分かり易く描いてくれているので、置いてけぼりは食わなかったです。大人になってから読む本だと思います。性描写も”不可避な事”として受け入れられました。主人公は15歳の少年とは思えず、40代の自分自身と重ねながら読みました。佐伯さんの行動からも、年齢に囚われずに読んで良い、と感じました。これから、他の作品も読んでいきます。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553