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ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編
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ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全173件 21~40 2/9ページ
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かつて『風の歌を聴け』を読んだのですが個人的には全く面白くなく、こりゃ自分には合わないなと思い、敬して遠ざけてきた村上春樹氏の作品群ですが、次回の「100分de名著」(最近の評者のオキニ番組)で本書が採り上げるということから、本書にトライしてみました。いや、これは面白い。謎というか、次から次へと宙ぶらりんでかつ意外性のある挿話や謎めいた伏線が機関銃の弾丸のように評者の脳裡に打ち込まれ、素直に物語の流れに入り込むことができ、そして呑み込まれました。 この手の本(小説)を読む時は、カバーに記載されているあらすじなどは予断(先入見)を排し意外性を確保するために一切読まないことにしている評者ですが、今回もそれが奏効しました。物語に入り込むために、カバーは最初から外して全身で感じつつ裸本で読むべき大作だと思います。さてさて、次は第2部へと歩を進めます。 | ||||
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なし | ||||
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日本文学史上で見ても傑作です。これまで表層的だった村上春樹に、歴史の重み、失われたもの、が加わり、彼独特のメタファーを駆使した世界観がほとんど完璧に実現されている。文章の密度、完成度も最高峰で、最高に脂が乗った時期に書かれたことがわかる。 これに匹敵するものを後2作か3作書ければ、間違いなく世界文学史上に残る作家に なるのにな、と残念な思いもする。 これ以降の村上春樹は、低迷気味だ。待ち続けている人は、多くいるとは思う。 | ||||
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※アマゾンでは購入していませんどで以下は参考程度でお読みください そこそこ読み応える内容でしたが 最後のえげつない内容に かなーり引きました 読み続けるかどうかと問われれば 読み続けます とりあえずはですが | ||||
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面白い | ||||
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あることのために『ねじまき鳥』に至る村上作品(の少なくとも長編)をデビュー作から順に読もうとしていたけれど、時間がなくなりそうなので、『国境』はスキップして。 主人公と謎(?)の登場人物たちのエピソードがほぼ時間軸に沿って語られていて、話自体には関連性が(今のところ)ない。 その一方で、それぞれのエピソードにいくつかのキーワードのようなものが出てくる。 鳥、井戸、死(体)、予言、痛み・・・。 これらが、第2部、第3部に進むにしたがって繋がっていくのか、多層的な物語を突き刺していくのか。 読みながら、村上さんが河合隼雄さんと対談したり、オウム真理教についてのノンフィクション作品を書いたりしていたのを思い出したりもする。 第1部を読んだだけど、これまでの作品にあった、なんというか閉鎖性のような感じはなくなっているように感じる。 さ、第2部、第2部。 | ||||
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1 物語のあらすじ 主人公と奥さん(クミコ)が飼っていた猫がいなくなる。 近所を探しても猫はいないが16歳の高校に行っていない女の子(メイ)と知り合う。 クミコの兄(ノボル)に占いをしている加納マルタを紹介してもらうが、猫は近くにはいないとだけ伝えられる。 マルタの妹(クレタ)の生まれた頃から身体中が痛くて仕方なかった話を聞く。 主人公とクミコが結婚する際に、クミコの父親は反対したが、父親が絶対の信頼をしていた中村さんが亡くなる。 中村さんの知り合いの間宮さんが中村さんの遺産の箱を届けてくれるも中身は空っぽ。 間宮さんは遺産を届けてくれた時に、ノモンハン事件(1930年代の満州とモンゴルの国境付近での紛争)の話を 聞く。 2 感想 第1部だけ読み終わった感想は、よく分からない話の展開なのに今後の展開が気になって仕方がないという状態です。 特に、○クミコがちょっといい香水を人から貰っていたかもしれない。○マルタが「妹のクレタはノボルにレイプさ れた」的なことを断片的に話していて、なぜそのようなことが起こったのか○猫は見つかるのか等色々な伏線があり、 気になってしょうがありません。 でも、今のところは、作者の村上さんが読者の私にこの小説で何を伝えていのかはまだ理解できていません(私の読 解力が低すぎるのが原因だと思いますが)。 また2部を読んだらレビューします。 | ||||
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村上春樹の小説はほぼ読んでいます。が、最近河合隼雄氏との対談集を読み、それがきっかけで以前読んだこの小説を読み返して見たくなり、文庫版を新たに手に入れて読んでいます。今、第2巻の後半に差し掛かったところですが、1巻途中からだんだんと募ってきた感情は、クミコのあまりにも理不尽な、果てし無く自分勝手な、どこまでも自己完結的な姿に対する激しい嫌悪感と怒りです。 村上作品で、登場人物にこれほどの感情を抱いた記憶はありません。うまく説明できないほど、クミコという人格が受け入れがたいのです。主人公に、自分の浮気を告白する手紙でも、「あなたに責任はありません」とか「あなたには理解できないでしょうが」と言った言葉に、この女性のどこまでも果てしない自己中心性を見てしまい、嫌悪感しかありません。物語に入って行くも何も、このクミコの人格に対する致命的なまでの受け入れ難さは、読み進んで行く上でのある種の苦痛です。それほどに、クミコのことが嫌いであり、怒りを覚えます。 | ||||
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とてつもない勘違いをしていた。 村上春樹を読んだことがなく、タイトルがファンタジー風なのが原因。 まったく面白くなく、腹のたつ文章まわし。 いつかファンタジーになるんだろうと3部全部読んでしまった。 読んだあとの感情は怒りのみ。 時間を無駄にした。 村上春樹が一気に大嫌いになった。 なんでこんなに高評価なのかまったくわからない。 | ||||
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友人が身体の調子が悪く依頼されまさした。 助かりました! | ||||
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初めて村上春樹さんの作品を読みました。 あまりの退屈さに途中までしか読んでないです。徐々に面白くなっていくのかもしれませんが、それまで我慢できませんでした。 なんか、他人の昨日見た夢の話を聞かされているような感じで、美人のなら、まあ我慢して聞くけど作者はただのオジサンなので不快感が凄かったです。 やたらと謎めいた文章ですが、僕には、この作者がこんなにたくさんの人に支持されているのが一番の謎です。 まじでわからん。 | ||||
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1部、苦痛で半分程しか読めませんでした。 頑張って最後まで読むつもりですが、かなり しんどいことになるでしょう。 期待して読み始めました、作者の代表作の一つだということで。非常に残念でした。 感性が凡人レベルにしか感じられません。 表現も比喩も描写も一流とはとても思えません。彼の作品を評価する人は、いや、良いんです、好きずきは勝手ですから、でも他の作家の 作品も知ってもらいたいです。 例えば、大江健三郎、初期の方が読み易いです。短編集、「死者の奢り」「空の怪物アグイー」「見る前に跳べ」 新刊がでるまで何年も待っているのだったら その間だけでも他の作家の作品を読んでもらいたい。女性だったら、山田詠美の短編集 「色彩の息子」をお勧めします。 同じ村上でしたら、村上龍の読み易く楽しい 「走れタカハシ」でも読んで欲しいです。 ほんと、もったいない! 私は村上春樹さんのこの作品から感性、感受性、表現力、想像力、どれ一つとっても 一流とは感じとれませんでした。 申し訳ないですが。 | ||||
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本の中の時間のスピードが遅く感じるのだが、 決して退屈はしない文章。 ひずみを生み出すねじまき鳥。 鳴き声が聞こえたらいろいろな感情で反応してしまう。 | ||||
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著者の作品は今回が初読み。 比喩表現が気障ったらしいところや口説いところは否めないが、著者の味なのだろう。うまく作品世界にハマっていた。 100ページ過ぎても暗示的示唆的な運びばかりで、物語としては1ミリたりとも進んではいないのだが、不思議と退屈はしなかった。 他の作家の小説であれば、展開のあまりの遅さに不快感を覚えただろう。 そういったところは、やはり著者の読ませる力なのだろう。圧巻の筆致である。 | ||||
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第一部での読者を引き込んでいく物語の展開は流石村上春樹である。今作はノモンハン事件など、第二次世界大戦時の中国大陸を舞台にした場面もあり、スケールも雄大だ。 主人公は村上春樹の作品毎度おなじみのクールでハードボイルドな雰囲気の男性。やはり女性が集まってくる。(今作は性描写は比較的マシと言ってよいだろう、しかしとんでもなくグロテスクなシーンが第一部の終盤にあるので要注意。) ストーリーの大枠は、主人公の妻が突然姿を消し、彼女を探すために主人公が奔走する、というこれも恒例のお話である。ただ、今作は物理的に遠くの場所に主人公が行くことはなく、夢の中、潜在意識などで物語が進行していくことが特徴になっている。 さらに、目新しい要素として、妻の兄弟綿谷ノボル、という明確な悪役も存在する。 主人公が奇妙な人々と出会いながら、迷い、傷つき、謎を解き明かしながら最終的にどうなるのか、妻と再会できるのかと読み進めていくのだが…。 長い。無意味に長い。似たような既視感のある描写が繰り返され、尺稼ぎでは?と感じてしまう。また、物語の特性上抽象的、幻想的なシーンが多いのでそこが読みづらく、解釈しづらい。(2001年宇宙の旅、という映画のラストの部屋の場面のような感じ) 後半何度もCMのように間に挟まれる笠原メイの手紙ももっとコンパクトにできるし、文庫本二巻で十分な小説だと感じた。 <以下ネタバレ> 結局主人公は妻と再会できない、最終的に妻が綿谷ノボルを殺害することになる。その結末はよいとして、それまでに読者に提唱された謎のほとんどがほのめかしのまま具体的な形を持たずに物語が完結してしまう。よく言えば読者の解釈にまかせるともとれなくはないが、こういうどちらかといえばポピュラーな小説は謎をすべてクリアにしてほしい、というのが私の意見である。また、アンハッピーエンドなラストは「羊をめぐる冒険」に似ているのだが、今作では「羊をめぐる冒険」で主人公が最後に見せた行き場のない喪失感や悲しみ、怒りが伝わって来ず、「嫁が出て行って最後には殺人犯になってしまうけどしゃーないか」というくらいの軽い印象を受けた。表面上はクールだが、芯は熱いというのが村上春樹の小説の主人公の魅力だったのに。 おそらく村上春樹も物語の序盤で大風呂敷を広げたもののうまくすべてを回収する手段が思い浮かばず、執筆終盤にはさっさとこの作品から離れたいと感じて、本気でペンを走らせなかったのだろう。 物語全体で見れば、期待して読み進めるもののラストで?が頭からぬぐえず読後感の悪いものとなってしまっている。 しかし、ミクロな視点では、村上春樹お得意の美しく、歯切れの良い文章が楽しめるし、登場人物も魅力的である。また、今作の特徴の戦争の描写は圧巻で、その想像力には脱帽せざるを得ない。 | ||||
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紆余曲折あるが、最後は物理攻撃でなんとかする話。 小説の構成上、序盤は淡々と進むのでやや退屈だが、中盤から物語は急展開をみせる。 間宮中尉とボリスの対決も見もの。 ノモンハンの回想や、蒙古兵の拷問はリアリティ溢れる表現で非常にスリリング。 主人公が色んな人の力を借りつつレベルアップしてラスボスに挑む様は手に汗握る展開でした。 ハードボイルドワンダーランドに次いで是非お薦めしたい村上作品。 | ||||
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主人公の岡田トオルは根源的な悪と対決するために井戸の底に下りていきます。 なぜ根源的な悪と対決するのか・・・愛する人がそれに苦しめられているからです。 なぜ井戸に下りていくのか・・・意識の底に人間の普遍的な心の闇、すなわち悪が存在するからです。 物語は迷路のような展開をくぐり抜けて、夫婦がきずなを取り戻す姿を描きます。 【猫の失踪】 「あなたの身にはこれからしばらくのあいだにいろんなことが起こることになると思います。 猫のことはおそらくその始まりに過ぎません」 猫の失踪をきっかけにして、主人公は謎にみちた人々と出会います。 主人公は彼らが妻のクミコの深刻な問題を示唆していることになかなか気づきません。 【加納クレタ】 「私が十代のいちばん難しい時期にあって、姉の存在をいちばん必要としていたときに、 姉はいつもどこか遠くにいました。」 加納クレタと姉のマルタの関係は、クミコと亡くなった姉の関係に酷似しています。 クレタの辛く孤独な人生は、クミコの過去を投影しているのかもしれません。 そして両者の抱える問題の先に、綿谷ノボルが深くかかわっていることが暗示されます。 【水のない井戸】 「下に行くべきときには、いちばん深い井戸をみつけてその底に下りればよろしい」 笠原メイに井戸の場所を示されたとき、本田老人のこの言葉を思い出します。 さらに間宮中尉の戦地の井戸の底で体験した恩寵の話は、この後の主人公の行動を決定づけます。 【クミコの世界】 「我々は我々がよく知っていると思い込んでいる相手について、本当に何か大事なことを知っているだろうか」 トオルは人生の途上で立ち止まり、自分の知らないクミコの世界があることに思いをめぐらします。 問題の核心に足を踏み入れた主人公は、私たちの無意識の深層が混乱と暴力に満ちていることを知ります。 第二部では、主人公はいよいよ井戸の底に下りていきます。 その場所には主人公が知りたかったこと、そして私たちが知りたかったことが、きっと隠されているはずです。 | ||||
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羊をめぐる冒険で垣間見たもう1つの世界や圧倒的な邪悪と言った著者の作品に通底するテーマが平凡な主人公の日常に起きた出来事と絡みながら話が進む如何にも村上春樹作品。スピリチュアル的な様相もありながら実に読みやすくあっという間に読み終えてしまうのは著者の思惑と計算通りだろう。著者の作品の中で最高傑作かと言えば他の作品を挙げるが村上春樹という安心のブランドの安定した作品なのでしょう。1日1〜2時間程度読めば1週間弱で読み終わるくらいなのも自分の読者層を考えての事だろうか。扱われるテーマの割に通勤の際に読んでも考えさせられる事も無いし肩も凝らない。ライトノベルのスピリチュアル? | ||||
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村上春樹さんの本を読んだのはこのねじまき鳥が初めてです。 なんで今まで村上春樹を読まなかったんだ自分!ってくらい面白かったです。3冊一気に読んでしまいました。 戦争の描写は読んでて辛いところが多々ありました。あの肉を剥ぐシーンは夢に出てくるほど強烈だったし、井戸の中のシーンも恐怖を煽られました。 登場人物が全員とても魅力的。 キャラクターがすごくたっていて、言い放つ言葉にドキドキしました。 笠原メイとのやりとりが私的に一番好きだったなぁ。井戸の蓋を閉めるシーンがすごく好き。 | ||||
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時間も空間も越えて、物語のなかに引き込まれました。一番好きです。 | ||||
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