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カラスの親指 by rule of CROW's thumb
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カラスの親指 by rule of CROW's thumbの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全182件 141~160 8/10ページ
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天才の作品はいつでもどきどきさせられる。 いつものクールな道尾節には珍しく、 この作品の登場人物たちには非常に熱があるのが印象的。 主人公の武沢と、インテリのテツさん。 みみっちい詐欺で稼ぐ二人のところに転がり込んで来た姉妹と姉のカレシ。 それぞれに暗い過去と傷をもつメンバーが、 それでもいじましく家族ごっこを続けている日常が、ひずみ始める。 タケさんの過去のトラウマ、ヒグチに立ち向かう決心をした5人。 そうしてその顛末は? 一見ハッピーエンドから、ごろごろとストーリーは展開し、 そうしてまさにビックリのエンディングを迎える。 うーん。 よかったんだけど、すごくよかったんだけど、 こういうお芝居?っての? どんなにハッピーエンドでもあたしはそこに、嘘くささを感じてしまうので。 辻村深月の名前探しと同じ、エンディングの無理矢理さを感じるんだわ、これ。 | ||||
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読後に心から「面白い」と思える本は、数少ない。 しかし、 本書は、これに当たる。 ページ数を感じさせない読みやすさは、さすがである。 そして、 展開が軽快で、飽きがこない。 徹頭徹尾、最後の最後まで 「騙し」で覆われた作品。 最後の最後に伏線が完全に回収される様は、爽快である。 是非、騙されみてはいかがですか。 | ||||
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開幕直後の詐欺行為を連発していくところで引き込まれ、最後まで 一気に読むことができました。何と言ってもキャラクター魅力的なのが この作品の売りなのかなと思います。 主人公が過去に体験した出来事が最後まできちんと関ってきて、そのせいか 途中で飽きが来なかったのでしょう。そういった人間の部分を逃げずに書ける のが道尾さんの一番素敵なところだと、この作品で再認識できました。 | ||||
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開幕直後の詐欺行為を連発していくところで引き込まれ、最後まで 一気に読むことができました。何と言ってもキャラクター魅力的なのが この作品の売りなのかなと思います。 主人公が過去に体験した出来事が最後まできちんと関ってきて、そのせいか 途中で飽きが来なかったのでしょう。そういった人間の部分を逃げずに書ける のが道尾さんの一番素敵なところだと、この作品で再認識できました。 | ||||
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細かい部分までよく計算されてますね。 ちょっとしたギャグも笑えました。 でも、終盤がいまひとつだったように思えます。 なんだか読後感がすっきりしなかったところが残念。 でも楽しめました。 | ||||
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細かい部分までよく計算されてますね。 ちょっとしたギャグも笑えました。 でも、終盤がいまひとつだったように思えます。 なんだか読後感がすっきりしなかったところが残念。 でも楽しめました。 | ||||
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道尾さんは巧みに読者をミスリードし、 最後にあっと驚かせてくれる作家さんですね。 細かい描写も見事ですし、伏線の張り方も上手。 主人公たちの行動をハラハラしながら追いかけていく 展開も面白いと思いました。 読んだあと本当に満足しました。 | ||||
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道尾さんは巧みに読者をミスリードし、 最後にあっと驚かせてくれる作家さんですね。 細かい描写も見事ですし、伏線の張り方も上手。 主人公たちの行動をハラハラしながら追いかけていく 展開も面白いと思いました。 読んだあと本当に満足しました。 | ||||
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利己的に人を騙す詐欺師の善悪や、償いのありなし に拘ってたら、今作は駄作になる。 すなおに読者は、劇中人物のコンゲームに一喜一憂し、 いつの間にか、読者自身がゲームに参加させられている 醍醐味を味わう作品である。 魅力的な人物描写、何気ない会話や表現が伏線になる 痛快感、散らばったピースが見事に収束する終盤、 連鎖するどんでん返し、ホロっとさせる真相まで、 とにかく「完成」されたエンターテイメント。 レビュータイトルのように、作者がせっかく注釈を つけてくれてるのに、おいらったら。 作者は、これ以後、作風が「陰惨さ強調」 「救いようのない」「プロットより心理表現」 へ傾注しているので、「ラット」と合わせ、 今作は、道尾流の初期完成打ち止め作品である のかもしれない。 作風なんて、読者が勝手に定義づけているだけで、 道尾氏は、「書きたいものを書いている」だけなんだろうがね。 「光媒」だけは、バランスよく、初期と現在を含有しているけど、 やはり、もうそろそろ練り込まれたプロットが縦横無尽に 走り回る、読者が唸らされる作品も欲しいね。 | ||||
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利己的に人を騙す詐欺師の善悪や、償いのありなし に拘ってたら、今作は駄作になる。 すなおに読者は、劇中人物のコンゲームに一喜一憂し、 いつの間にか、読者自身がゲームに参加させられている 醍醐味を味わう作品である。 魅力的な人物描写、何気ない会話や表現が伏線になる 痛快感、散らばったピースが見事に収束する終盤、 連鎖するどんでん返し、ホロっとさせる真相まで、 とにかく「完成」されたエンターテイメント。 レビュータイトルのように、作者がせっかく注釈を つけてくれてるのに、おいらったら。 作者は、これ以後、作風が「陰惨さ強調」 「救いようのない」「プロットより心理表現」 へ傾注しているので、「ラット」と合わせ、 今作は、道尾流の初期完成打ち止め作品である のかもしれない。 作風なんて、読者が勝手に定義づけているだけで、 道尾氏は、「書きたいものを書いている」だけなんだろうがね。 「光媒」だけは、バランスよく、初期と現在を含有しているけど、 やはり、もうそろそろ練り込まれたプロットが縦横無尽に 走り回る、読者が唸らされる作品も欲しいね。 | ||||
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この小説を読み始めたとき、昔観たニコラス・ケイジ主演の「マッチスティック・メン」という詐欺師が主人公の映画を思い出しました。 当時、この映画のどんでん返しに驚かされた経験があるので、たいして根拠のないことも最初からかなり疑い深く読んでしまいました。 基本的には、とにかく序盤から、登場人物が明け透けに自分たちのことを正直に告白するので、特に大きな疑問も持たずにスルスル読めてしまいます。 しかし、実はなんとなく読んでいた序盤から布石はまかれていたのです。 そして最後の最後で全ての事柄の謎が解けます。 私の場合は変に勘ぐって読んでいたせいか、読了後「そうじゃないかと思ってたんだ」という根拠のない勘が当たってしまった感はありました。 しかし、十分楽しめましたし、普通に読めば騙されるてもおかしくない作品だと思います。 読後感は爽快なものでありますし、登場人物にもそれなりに愛着はもてます。 道尾秀介さんの作品はこれが初めてなのですが、読みやすい文章で構成力も人の描き方も旨く、実力のある作家さんだと思いました。 これから他の作品に手を出したいと思います。 | ||||
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この小説を読み始めたとき、昔観たニコラス・ケイジ主演の「マッチスティック・メン」という詐欺師が主人公の映画を思い出しました。 当時、この映画のどんでん返しに驚かされた経験があるので、たいして根拠のないことも最初からかなり疑い深く読んでしまいました。 基本的には、とにかく序盤から、登場人物が明け透けに自分たちのことを正直に告白するので、特に大きな疑問も持たずにスルスル読めてしまいます。 しかし、実はなんとなく読んでいた序盤から布石はまかれていたのです。 そして最後の最後で全ての事柄の謎が解けます。 私の場合は変に勘ぐって読んでいたせいか、読了後「そうじゃないかと思ってたんだ」という根拠のない勘が当たってしまった感はありました。 しかし、十分楽しめましたし、普通に読めば騙されるてもおかしくない作品だと思います。 読後感は爽快なものでありますし、登場人物にもそれなりに愛着はもてます。 道尾秀介さんの作品はこれが初めてなのですが、読みやすい文章で構成力も人の描き方も旨く、実力のある作家さんだと思いました。 これから他の作品に手を出したいと思います。 | ||||
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友達に借りて読みました。 道尾秀介は、最近、お気に入りの作家なのですが、この作品も面白かったです。 主人公は、中年の詐欺師と少女。 実は、隠された人間関係がキーになっています。 最初は、それぞれの視点で交互に書かれた章が並んでいて、淡々と進んでいきます。 しかし、お互いが出会ってからの展開はスピード感を増し、一気に結末まで読者を引っ張って行きます。 ドキドキ感が半端じゃありません。 そして、結末・・・あぁ、やっぱりうまくいかないなぁ・・・あれ?・・・あっ、そう来ましたか! 二転三転する物語に翻弄されながらも、読後は爽快な気分です。 読者の評価は、単純に小説として楽しめるかどうかで分かれると思います。 要は、最後の仕掛けを受け入れることが出来るか、ということになるのでしょうか? ミステリー作品の枠組みに収めてしまうのは勿体ないエンターテイメント作品に仕上がっています。 大推薦作品です。 | ||||
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友達に借りて読みました。 道尾秀介は、最近、お気に入りの作家なのですが、この作品も面白かったです。 主人公は、中年の詐欺師と少女。 実は、隠された人間関係がキーになっています。 最初は、それぞれの視点で交互に書かれた章が並んでいて、淡々と進んでいきます。 しかし、お互いが出会ってからの展開はスピード感を増し、一気に結末まで読者を引っ張って行きます。 ドキドキ感が半端じゃありません。 そして、結末・・・あぁ、やっぱりうまくいかないなぁ・・・あれ?・・・あっ、そう来ましたか! 二転三転する物語に翻弄されながらも、読後は爽快な気分です。 読者の評価は、単純に小説として楽しめるかどうかで分かれると思います。 要は、最後の仕掛けを受け入れることが出来るか、ということになるのでしょうか? ミステリー作品の枠組みに収めてしまうのは勿体ないエンターテイメント作品に仕上がっています。 大推薦作品です。 | ||||
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本書の筋書きのような作風をある作家の文庫で以前に読んだ記憶があります(意外と多いのかもしれませんね)。だからというわけではありませんが、物語の展開自体に強い関心をもったとはいえません。しかし「帯」にある「最高の逆転劇をお見せします。」という文言にはおのずと<注意>が向けられるのではないでしょうか。そうすると、終盤の終盤にかけて「間違いなく何かが起きるぞ!」と読者は予測し、読了して「そうか、そういう結末か・・・」と深い安堵感に浸るのであります。むろん読者のすべてがそうであるというわけではありませんが、少なくとも私の場合はそうでした。物語を構成していた「散りばめられたパーツ」が一気に再構築される、その速度感と緊張感には思わず唸ってしまいました。意外と多いような作風にもかかわらず、です。そこに作者の並々ならぬ力量を十分に実感できることでしょう。 たしかに「うまくできている作品だな」と素直に思います。日本推理作家協会賞(第62回)を受賞した作品だけのことはあると。ただしかし、詐欺師である主人公自身が最後に気付くように「話が出来すぎている」というのは本書そのものについても妥当するように思われます。○○で細々と活動している脇役たちの奮闘ぶりなどが功を奏した結果なのではありましょうが、「そんなうまくいく?」と疑問をもってしまいます。ですから「力作」なのですが、☆4つとします。ワクワクしながら読める作品ですし、読者の期待を満たしてくれる内容でしょう。「カラスの親指」というタイトルの意味など、本書にはいろんな知識はもちろんのこと、家族や人間模様の混沌さ・奥深さを、道尾さん独特の文章でわれわれに語りかけてくれます。ラストは切ないながらもすっきりさせてくれます。 短編集『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞したと昨日の新聞記事が伝えていました。おめでとうございます。またの新作を心から楽しみにしています。 | ||||
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本書の筋書きのような作風をある作家の文庫で以前に読んだ記憶があります(意外と多いのかもしれませんね)。だからというわけではありませんが、物語の展開自体に強い関心をもったとはいえません。しかし「帯」にある「最高の逆転劇をお見せします。」という文言にはおのずと<注意>が向けられるのではないでしょうか。そうすると、終盤の終盤にかけて「間違いなく何かが起きるぞ!」と読者は予測し、読了して「そうか、そういう結末か・・・」と深い安堵感に浸るのであります。むろん読者のすべてがそうであるというわけではありませんが、少なくとも私の場合はそうでした。物語を構成していた「散りばめられたパーツ」が一気に再構築される、その速度感と緊張感には思わず唸ってしまいました。意外と多いような作風にもかかわらず、です。そこに作者の並々ならぬ力量を十分に実感できることでしょう。 たしかに「うまくできている作品だな」と素直に思います。日本推理作家協会賞(第62回)を受賞した作品だけのことはあると。ただしかし、詐欺師である主人公自身が最後に気付くように「話が出来すぎている」というのは本書そのものについても妥当するように思われます。○○で細々と活動している脇役たちの奮闘ぶりなどが功を奏した結果なのではありましょうが、「そんなうまくいく?」と疑問をもってしまいます。ですから「力作」なのですが、☆4つとします。ワクワクしながら読める作品ですし、読者の期待を満たしてくれる内容でしょう。「カラスの親指」というタイトルの意味など、本書にはいろんな知識はもちろんのこと、家族や人間模様の混沌さ・奥深さを、道尾さん独特の文章でわれわれに語りかけてくれます。ラストは切ないながらもすっきりさせてくれます。 短編集『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞したと昨日の新聞記事が伝えていました。おめでとうございます。またの新作を心から楽しみにしています。 | ||||
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とりあえず、トサカの件については、安心しました。 道尾秀介さんの作品は、大好きです。この本も抜群に面白い、ライアーズゲームを読んでいるようで、いろいろなところにいろいろなことが仕掛けてあって、本当によくできた作品です。最後に種あかしがじゃんじゃん、つぎつぎ現れて、道尾作品の中でも、好きな一冊です。 あまり、深く物事を考えるのが好きではないので、軽く刺激があって、面白くて、ところどころにジーンとするところがあるので、何か面白い本ないかな?と探している方には、まさにうってつけです。 | ||||
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とりあえず、トサカの件については、安心しました。 道尾秀介さんの作品は、大好きです。この本も抜群に面白い、ライアーズゲームを読んでいるようで、いろいろなところにいろいろなことが仕掛けてあって、本当によくできた作品です。最後に種あかしがじゃんじゃん、つぎつぎ現れて、道尾作品の中でも、好きな一冊です。 あまり、深く物事を考えるのが好きではないので、軽く刺激があって、面白くて、ところどころにジーンとするところがあるので、何か面白い本ないかな?と探している方には、まさにうってつけです。 | ||||
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『ラットマン』が意外に面白かったために道尾秀介の2冊目を読んでみる。 主人公は過去に傷を持ち、悪者にはなりきれない詐欺師。 そして主人公に命と人生を救ってもらった男と主人公の過去に深く係わる二人姉妹が大まかな登場人物。 ちょっと前に話題になった多重債務者やサラ金問題などを調味料にしながら、 『ラットマン』と同じように人物描写がしっかりとされていて、 本の世界に素直に入っていける作品だと思う。 最後の大仕掛けはそれなりに楽しめるが、 自分的には世界観ができているからこそ、 ここまで大きな仕掛けはないほうが良い後味が残ったのでは? と感じた。 もちろんこの終わり方を良しとする人も多いだろうけど。 | ||||
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『ラットマン』が意外に面白かったために道尾秀介の2冊目を読んでみる。 主人公は過去に傷を持ち、悪者にはなりきれない詐欺師。 そして主人公に命と人生を救ってもらった男と主人公の過去に深く係わる二人姉妹が大まかな登場人物。 ちょっと前に話題になった多重債務者やサラ金問題などを調味料にしながら、 『ラットマン』と同じように人物描写がしっかりとされていて、 本の世界に素直に入っていける作品だと思う。 最後の大仕掛けはそれなりに楽しめるが、 自分的には世界観ができているからこそ、 ここまで大きな仕掛けはないほうが良い後味が残ったのでは? と感じた。 もちろんこの終わり方を良しとする人も多いだろうけど。 | ||||
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