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シャドウ
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シャドウの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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道尾秀介氏の「カラスの親指」「カエルの小指」が面白かったので、「シャドウ」を読んだ。何とも言えない作品だった。どんでん返し系ではあるが、全体的に暗過ぎ。母親を亡くした小学校5年生の2人は賢過ぎ。まるで大人のよう。この作品は自分には合わなかった。残念。 | ||||
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今どきの小学5年生は こんなにもしっかりしているのかと驚愕。 試練が過酷すぎて 感情移入できなかった。 | ||||
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「向日葵の咲かない夏」を読んだ後でしたので、いつオカルト展開になるかビクビクしながら読んでいましたが、最後まで普通にストーリーが進みました。「向日葵~」では主人公の視点から物語を進行したことで何が本当かわからなくなっていたので、本作では複数視点から物語を展開して「嘘つきは誰だ」形式にしたのが作者の工夫点なのだろう。このことで、ひとりの思考や発言は嘘でも、その他の登場人物の思考や発言は本当でなければならいので、まったくの空想ではなくなっている。ただ、叙述トリックが「消防署の方から来ました」のようなミスリードや説明の寸止めなのが残念。また、読者にAかBのどちらかと思わせているが、どちらにでも後からこじつけられるようになってる。後からCを出すこともできる。他にもこの作者の特徴として、警察の捜査能力を軽視している点(例えば証拠品の指紋や現場での声や目撃者の存在)と犯罪者が罪に問われずに生き延びる設定は好きになれないので★3。 | ||||
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★3.3/2022年61冊目/5月13冊目/『シャドウ』(創元推理文庫/東京創元社)/道尾 秀介/P.352/2009年/700円+税 #読了 #読了2022 私が読んだ道尾作品2つ目。『向日葵の咲かない夏』の印象が強かったので、本作品にもそのような異色な内容を期待してしまったこともあり、意外と(というのも変だが)普通の作品だった。とは言え、ミステリの完成度は高く、分かりやすく騙されたこと多数で、最後のオチでもまた騙されてしまった。そういう意味では題名の「シャドウ」もトリックの一つになっている。ただ、凰介は小学五年生の割にはしっかりしすぎでは?と思った。次作に期待。また、余談だが「香水のせい…」というセリフでは、瑛人の『香水』を思い出してしまった。苦笑 | ||||
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道尾さんの作品は向日葵の咲かない夏以来二作目です。 「大どんでん返しが衝撃すぎる作品」と高評価だったので読んでみました。 最初からどんでん返しを疑いすぎて読んでしまったためか、個人的にはそれほど予想外な展開にもならずに終わったなという感想です。向日葵の咲かない夏のイメージが強かったせいか、小学5年生の子供達の会話をずっと疑って読んでしまいそこに何もオチがなかったことに脱力してしまいました。 | ||||
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久しぶりのミステリー。いくつか話の転換におぉーとなる箇所はあり、スイスイ読み進めるものの、凰介の見る映像のオチはさらなる転換があるのかと思うなど、あちこち不完全燃焼のまま終了。変に大人びた子供たちに違和感を感じたり、人の心の描写の浅さなど、自分には物足りない読後感…。 | ||||
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我茂洋一郎と妻の咲枝、長男凰介の一家と、水城徹と妻の恵、長女亜紀の一家の物語です。 洋一郎と徹は、医科大学院の精神病理学研究室の同級生で、咲枝と恵も同じ医科大学の同級生という設定です。で、咲枝と恵は在学していた時に結婚し、同時に二人とも、実家の経済的な事情と将来に思うところがあって大学を中退するのですが、ちょっと無理筋でつっかかります。志を持ち、厳しい入試と多額の入学金を乗り越えて入学した医学部に、そういう人、滅多にいないのではないでしょうか? 洋一郎には精神病歴があり、徹は精神安定剤を常用しており、恵は亜紀を道連れに自殺を図りますが、どれもなるほどとは思えない経緯と理由です。簡単に精神を病む人が多すぎて現実感が薄く、設定が安直だと思います。 ほかにも、ちょっと無理無理だよと思うところがありますし、期待に届きませんでした。 | ||||
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スッキリするような話でもないですし、深い話でもない。 だからといって、読みづらくもないですし、良くも悪くもないです。 ただ、この本を読む時間があるなら、他にも良い小説はあるので、 あまりお勧めはしないですが。 | ||||
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主人公の少年が名探偵コ○ンみたいなキャラに変わって 種明かしが始まるところから急激にリアリティがなくなってつまらなくなる それまではハラハラ感とおどろおどろしさがあってなかなか面白かっただけに残念 | ||||
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『ラットマン』→『鬼の跫音』と読んで、 この作品を手にしましたww まず、とても読みやすい。 そして、じわじわと全貌が見えてきて、 つよいインパクトはないけど見事な複線の回収! だけど、ラストがくどいかなって思いました! 凰介君のお父さんの手紙で終えてればいいのに その後のエピローグが邪魔でしたw | ||||
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道尾秀介は、冒頭から読者を引き込ませる能力が魅力だと思うのですが、 この小説は100頁を過ぎても面白味があまり無く、無味乾燥に感じて 読むのを止めてしまいました。 デビュー作や向日葵の咲かない夏のように、肩の力を抜いて遊び心を取 り入れた作品の方が好きです。 | ||||
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我茂洋一郎は三人家族で、妻の咲枝と小学校五年の鳳介がいる。水城徹も三人家族で、妻の恵と同じく小学校五年の亜紀がいる。我茂と水城は相模医科大学の同期で、院を卒業後、我茂は付属病院で働く事になり、徹は研究員として大学に残った。咲枝と恵も同じ相模医科大学の同期で、卒業を待たずに咲枝は我茂と、恵は水城と結婚し、やがて各々鳳介と亜紀を生んだ。 家族ぐるみのつき合いをしていたが、咲枝が癌で亡くなり、やがて恵は自殺をする。鳳介が小学生らしくない活躍をするが、平易な文章のなか、小さな伏線があり、徐々にミステリーの結構が出てくるあたり巧いなと思う。 さて、タイトルの「シャドウ」だが、投影(シャドウ)という心理機制があり、人は自分の心の中に何か好ましくない部分を見つけたとき、それを否認して「これは自分じゃない」と考えてしまうことがあるが、それを誰かに置き換える事を云い、本書では誰が誰にシャドウを見るのが鍵なのである。 終盤近く、屋上で大きな偶然に頼るところがあり、凡百のミステリーならいざ知らず、道尾秀介にしては減点だろう。 | ||||
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淡々と物語が進んでいって、最後に殺人が起きる。読みやすく最後まで飽きずに読んだ。なんかミステリーって気がしない。私のような素人には理解できないだけなんだろうな。ミステリーといってもいろんなジャンルがあるからやっぱりミステリーなんだろうな。最後の殺人が、まるでつけたしのようで、物語のつながりからいうと違和感を感じた。また、あの女のこと父親の関係もあやふやなまま終わった感がある。すっきりと終わらせてほしかったな。 | ||||
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『向日葵の咲かない夏』に寄せられた問いの一つの答えとして書かれた小説、らしい。 ミステリーとしては凄い。現実的かどうかはさておき、ちりばめた伏線を面白いように回収していく終盤は鮮やかで読み応えがある。 ただ結末に関しては疑問が残った。著者が度々口にしている「救い」。 これがそうなのだろうか。自分には到底、救われているようには思えなかった。 だからこそ登場人物に対する酷い仕打ちが、酷いままで消化されずに胃の底に残って気持ちが悪い。 これが救いのある終わりだとするならば、著者がミステリーを通して描く人間というのは、いよいよ分からない。 | ||||
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「向日葵の咲かない夏」があまりにアンフェアだとの指摘を受け、じゃあ今回はそのルールに則って書きますよ。 ということで書かれた作品らしい。 扱っているテーマは前作と被る部分が多い。 精神病。歪んだ家族。主人公の成長。 全体的に明るく、わかりやすくなった。 不愉快な無駄な伏線も減った。 だが肝心のミステリーとしては、相変わらずではないでしょうか。 それらしくもったいつけておいて、実は事件とはまったく関係ありませんでした。というパターンが多い。 がっかりだ。拍子抜けだ。 しかしながら、描写力はすごい。 家族から見た精神病を、ここまでリアルに描いている本は初めて読んだかもしれない。 P255「僕がいても、お父さんは一人だったってことですか?」 など印象的な場面も多い。 だからこそミステリーのところがもったいない。 もう少し素直に伏線を回収してほしかった、というのが正直な感想。 | ||||
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何しろ冒頭から火葬場ときたもので、前半はとにかく思い屈してしまう展開だ。まだ小学生の凰介と亜紀にまといつく暗然たる空気には幾度となく押し潰されそうになった。 風向きが徐々に謎解きへと変じてゆく後半はだから、反動的にスムーズに読めた。よしんば作者が意識してこういう書き方をしたのならば、これはかなりのくせ者だといわねばなるまい。まったくもって油断がならない。 トリックの面では、「背の眼」では弱かった伏線を張る技巧が格段に進歩しているのに感心させられる。洋一郎をめぐる二重の騙しのギミックが傑作である。途中まではなかなか話の核心がみえてこず、やきもきさせられたが、無理のない伏線の回収と凰介一家・亜紀一家共に大団円の締めくくりで大満足。俊英という、この作者のうたい文句は確かに伊達じゃない。 | ||||
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道尾氏の作品を初めて読みましたが、なかなか感心できる出来でした。 精神疾患を扱っていることもあり、若干ホラーテイストなところが 味があって良いですね。 誰かが異常な行動をとっているのは分かるけども、はっきり分からない ままストーリーが進み、ラストで明かされる事実によって、爽やかな カタルシスを得られます。 ストーリー運びのテクニックがあり、且つ読みやすい文章で、一気読み 可能です。 | ||||
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相変わらずのストーリーテラーぶりは読者をグイグイ引き込ませる。ただしどんでん返しがある程度予想できるものであり、エンディングももっとダークにしても良かったのではと思う。 しかし、この作者の作品はいずれも救いが無いものが多い。しかしそれが実に良い。 | ||||
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「カラスの親指」でこの作者を知ったので、どうしても比べてしまいます。 はっきり言っていまひとつです。 巧さにゆえに複雑なあやとりのように込み入ってしまった伏線のために 物語は最後まで内面的な膨らみに欠けます。 がんじがらめになっちゃった感じです。 それをブチブチっと断ち切るように回収するラストは ちょっといただけません。 なんだかんだ言ってするすると読めましたから 「カラスの親指」に至る過程として許せますが こちらを先に読まれた方には敢えてお薦めしませんね。 | ||||
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その一言に尽きる。 すらすら読めてしまうので、最後まで釈然としない犯人についても、なんとなく読みきってしまいました。 読んでから少したってのレビューなのですが、今ここに書くのが困ってしまうような、そんな本でした。 でも最後まで飽きずに読ませる力はあります。 | ||||
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