忌館 ホラー作家の棲む家

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忌館 ホラー作家の棲む家の評価:

3.68/5点 レビュー 22件。 D ランク

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平均点3.68pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21〜35 2/2ページ
No.15
(2pt)

次の1ページを期待できない

初めて三津田氏の作品を読みました。

内容は雑誌編集者がある洋館に移り住み、そこで怪奇小説の創作活動をするうちに非日常の怪異に巻き込まれていく…といったものです。
作家の日常と作家の書く怪奇小説の内容が交互に描かれていきます。

感想ですが、
話のところどころで古今東西の怪奇談や推理小説の挿話がされるのですが、その知識の豊富さに目を見張るものの、ややくどく、話の主筋が中断されリズム良く読むことができませんでした。

徐々に非日常に侵食されていく様子にも、著者の意図と反して「この状況怖いかなぁ…」と鼻白んでしまいました。

またクライマックスにかけて、現実が作家が書く小説内容に侵食されていくのですが、作品中盤でのめりこめなかったため、完全に乗り遅れました。

この分野の作品の醍醐味である、次の1ページをめくるとき、あのハラハラドキドキの高揚感を残念ながら感じることができませんでした。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.14
(4pt)

ホラー部分よりは

作者の一人称で話が始まり、別の話が並行して進んでからまりだして、といった形式の話です。


一応ホラー小説の括りなのかもしれませんが、取って付けた様な後半のホラー&ミステリ部分より、出だしの一人称部分が凄く好きです。
編集の仕事をしてる主人公が、実在する出版社や小説家の話を出したり、怪奇小説にたいする蘊蓄が続いたり、新しい家を気に入って引っ越したりするところなんかが。
え、どこまで本当の事、って思ったもんなあ。


ここから始まって、結局それなりに読み続けてるものなあ、三津田作品。
力はある作家さんだと思います。

忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.13
(4pt)

《三津田信三》シリーズの第一長編

編集者の三津田信三は、たまたま見つけた空家の
洋館〈人形荘〉に心奪われ、そこに住むことにする。
やがて三津田は、同人誌『迷宮草子』において、〈人形荘〉を舞台にした
怪奇小説「忌む家」の連載を始める。その後、三津田の前に、「忌む家」
の愛読者だと称する信濃目稜子という人物が現れ、あくまで作家と読者
といった関係で交流するようになるのだが、しだいに変事が起こり始め……。
作中現実と作中作という入れ子構造にとどまらず、作者自身の現実を作品に
取り込み、虚構化した上で、異なる虚構レベルの世界が境界を浸食する現象
――いわゆる〈メタレプシス〉を描いた意欲的なメタフィクションである本作。また、
本格ミステリとホラーとを鮮やかに融合させた、作者の処女長編でもあります。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004
No.12
(4pt)

《三津田信三》シリーズの第一長編

編集者の三津田信三は、たまたま見つけた空家の
洋館〈人形荘〉に心奪われ、そこに住むことにする。
やがて三津田は、同人誌『迷宮草子』において、〈人形荘〉を舞台にした
怪奇小説「忌む家」の連載を始める。その後、三津田の前に、「忌む家」
の愛読者だと称する信濃目稜子という人物が現れ、あくまで作家と読者
といった関係で交流するようになるのだが、しだいに変事が起こり始め……。
作中現実と作中作という入れ子構造にとどまらず、作者自身の現実を作品に
取り込み、虚構化した上で、異なる虚構レベルの世界が境界を浸食する現象
――いわゆる〈メタレプシス〉を描いた意欲的なメタフィクションである本作。また、
本格ミステリとホラーとを鮮やかに融合させた、作者の処女長編でもあります。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.11
(5pt)

厭な話です

創作と実話がごちゃ混ぜになってるような雰囲気です。

主人公に感情移入していないにもかかわらずゾッとしました。

この人、いっぺん病院に行ったほうがいいのでは?とも思いました。(作者の方ごめんなさい)

作者のルーツに纏わるような話もたくさん出てきましたが、私は三津田さんが好きになってから読んだので興味深く読めました。

文庫には後日談のオマケも付いてて、大変楽しめた?一冊でした。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.10
(5pt)

厭な話です

創作と実話がごちゃ混ぜになってるような雰囲気です。

主人公に感情移入していないにもかかわらずゾッとしました。

この人、いっぺん病院に行ったほうがいいのでは?とも思いました。(作者の方ごめんなさい)

作者のルーツに纏わるような話もたくさん出てきましたが、私は三津田さんが好きになってから読んだので興味深く読めました。

文庫には後日談のオマケも付いてて、大変楽しめた?一冊でした。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004
No.9
(3pt)

怪奇ミステリオタクの書

怪奇、オカルト、ミステリが好き、乱歩が好き〜、っていう人には、著者と文学談義をする気分で楽しめる小説です。
しかし、物語としてはイマイチなんだなあ。
ものすごく斬新でもないし、突っ込みたいとこもいろいろあるし。
特に後半は現実と作中作がごちゃごちゃになって進んでいく展開なんですが、最後のほうは「もうどっちでもええんちゃう?』っていう気分になってきて、私はついていけませんでした。
ついていけないというのは、つまり私の想像力が、著者の書こうとしている恐怖に追いついていないということで、要するに、これは好みの問題なのかもです。
私はむしろ、これを読んで、やはり連城三紀彦はすごい作家なのだということを改めて知り、そのほうが収穫でした。
(本文中に、連城作品に関する講釈があります)
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.8
(3pt)

作者の趣味を押し付け過ぎで、読者から見るとインパクトが弱い

民俗学的伝奇ホラーと本格との融合で知られる作者のデビュー作。本作を読むと、当初は乱歩風の怪奇幻想味を嗜好していた事が窺える。H.ヘイクラフト「娯楽としての殺人」の名称を自作名として扱ったり、初歩のミステリ論を熱く展開したりと、遊びとも気負いとも取れる試みが微笑ましい。本作の趣向は英国風ゴシック・ホラー、そして一人称と同人誌連載の小説のカットバックで描かれる叙述形式。

<私・三津田信三>は雑誌編集を続けながら、作家としてデビューもしている。発端は、友人からの連絡。<三津田信三>を一人称の主人公とする作品をペンネーム津口と言う者が、ある賞に応募していると言う。住所も本物と同じだが、私には覚えがない。そして、ここから私がある西洋館(人形荘)に住み始める経緯が語られる。それに加え、同人誌に連載する事になった小説(作中作)の内容がカットバックで入る。私の体験と、人形荘をモデルにした作中作から、その館が英国から移築したもので、「忌まわしい」雰囲気を漂わせている事が強調される。「英国幽霊屋敷」本中の具体例も紹介される。作中作では四人家族と言う設定だが、これは上述の具体例の一つと同一。そして、人形荘に"津口"が訪れる。この作中作の意図は何なのか ? 更に、津口から私の元に天井裏に続く秘密の扉の鍵が届く...。そして、私のファンと言う若い女性綾子が登場して人形荘を訪れる。素直に捉えれば「綾子=津口」であり、館の元所有者であると共に幽霊であり、(霊力で)作中作を書かせた、との想像が浮かぶ。正統派幽霊小説なら、こうなる所だが...。

作中作の意図も説明され、ドールハウスを中心とするホラー味との間で融合が図られるが、後年の「...の如き...もの」シリーズと比べると、今一つ冴えない。怪異現象が主に作中作で起こりインパクトが弱い点と、作者の趣味の押し付けが強過ぎる点が原因だろう。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.7
(3pt)

作者の趣味を押し付け過ぎで、読者から見るとインパクトが弱い

民俗学的伝奇ホラーと本格との融合で知られる作者のデビュー作。本作を読むと、当初は乱歩風の怪奇幻想味を嗜好していた事が窺える。H.ヘイクラフト「娯楽としての殺人」の名称を自作名として扱ったり、初歩のミステリ論を熱く展開したりと、遊びとも気負いとも取れる試みが微笑ましい。本作の趣向は英国風ゴシック・ホラー、そして一人称と同人誌連載の小説のカットバックで描かれる叙述形式。

<私・三津田信三>は雑誌編集を続けながら、作家としてデビューもしている。発端は、友人からの連絡。<三津田信三>を一人称の主人公とする作品をペンネーム津口と言う者が、ある賞に応募していると言う。住所も本物と同じだが、私には覚えがない。そして、ここから私がある西洋館(人形荘)に住み始める経緯が語られる。それに加え、同人誌に連載する事になった小説(作中作)の内容がカットバックで入る。私の体験と、人形荘をモデルにした作中作から、その館が英国から移築したもので、「忌まわしい」雰囲気を漂わせている事が強調される。「英国幽霊屋敷」本中の具体例も紹介される。作中作では四人家族と言う設定だが、これは上述の具体例の一つと同一。そして、人形荘に"津口"が訪れる。この作中作の意図は何なのか ? 更に、津口から私の元に天井裏に続く秘密の扉の鍵が届く...。そして、私のファンと言う若い女性綾子が登場して人形荘を訪れる。素直に捉えれば「綾子=津口」であり、館の元所有者であると共に幽霊であり、(霊力で)作中作を書かせた、との想像が浮かぶ。正統派幽霊小説なら、こうなる所だが...。

作中作の意図も説明され、ドールハウスを中心とするホラー味との間で融合が図られるが、後年の「...の如き...もの」シリーズと比べると、今一つ冴えない。怪異現象が主に作中作で起こりインパクトが弱い点と、作者の趣味の押し付けが強過ぎる点が原因だろう。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004
No.6
(5pt)

うつし世は夢、夜の夢こそ真

三津田信三のデビュー作「ホラー作家の棲む家」を改題し、
改訂された「完全版」として文庫化されたもの。

まず、なんといっても「忌館」は怖い。
暗闇への畏怖が、見てはならないものへのあくなき好奇が、全体を覆っている。
本の中に本が登場する手腕は、夢野久作「ドグラ・マグラ」を髣髴とさせつつも、
交互に差し込まれる小説の中の小説と、小説の中の現実は、
次第に境界線が失われてゆき、読者は作家の目眩ましに遭う。

それゆえ、ラスト間際の「謎解き」は難解を極めている。
じっくり腰を据えないと先述した「目眩まし」に翻弄されるからだ。
本文後に追記された「跋文」そして「西日」まで完璧な構成になっているが、
これらは決して解題ではなく、謎はより深くなる。そんな点も見逃せない。
また、この小説は作者「三津田信三」の体験記として綴られているため、
本文内には実際に活躍している作家や評論家の実名も出てくる。
しかし、「そうではない作家」の名前もしれっと紛れ込んでいる。
どこからどこまでが虚なのか実なのか。
翻弄されることを楽しむのも、また一興。

それにしても三津田氏は、ほんとうに乱歩が好きなんだなぁと思った。
乱歩が好んで記していた言葉「うつし世は夢 夜の夢こそ真」、
これがこの小説のテーマなのではないだろうか。
吸い込まれるような真っ暗な夜空や、暗闇の茂みが姿を消しつつある現代に、
三津田信三が執拗なまでに表現した「闇」はどこまでもいとおしく、
そして恐れおののくべき存在だと思った。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.5
(5pt)

うつし世は夢、夜の夢こそ真

三津田信三のデビュー作「ホラー作家の棲む家」を改題し、
改訂された「完全版」として文庫化されたもの。

まず、なんといっても「忌館」は怖い。
暗闇への畏怖が、見てはならないものへのあくなき好奇が、全体を覆っている。
本の中に本が登場する手腕は、夢野久作「ドグラ・マグラ」を髣髴とさせつつも、
交互に差し込まれる小説の中の小説と、小説の中の現実は、
次第に境界線が失われてゆき、読者は作家の目眩ましに遭う。

それゆえ、ラスト間際の「謎解き」は難解を極めている。
じっくり腰を据えないと先述した「目眩まし」に翻弄されるからだ。
本文後に追記された「跋文」そして「西日」まで完璧な構成になっているが、
これらは決して解題ではなく、謎はより深くなる。そんな点も見逃せない。
また、この小説は作者「三津田信三」の体験記として綴られているため、
本文内には実際に活躍している作家や評論家の実名も出てくる。
しかし、「そうではない作家」の名前もしれっと紛れ込んでいる。
どこからどこまでが虚なのか実なのか。
翻弄されることを楽しむのも、また一興。

それにしても三津田氏は、ほんとうに乱歩が好きなんだなぁと思った。
乱歩が好んで記していた言葉「うつし世は夢 夜の夢こそ真」、
これがこの小説のテーマなのではないだろうか。
吸い込まれるような真っ暗な夜空や、暗闇の茂みが姿を消しつつある現代に、
三津田信三が執拗なまでに表現した「闇」はどこまでもいとおしく、
そして恐れおののくべき存在だと思った。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004
No.4
(4pt)

勉強(?)になるかも

語り手がミステリ編集者という設定のため、
随所に、ホラー・ミステリの名作についてなどの記述があります。
熱心な読書家ではない私などには、
「次はこれを読んでみたいな」と思わせてくれました。
ストーリー自体は、子供の扱いに目を覆いたくなりましたが、
文章も読みやすく、そこはかとなく品が感じられ、
展開もそれなりに工夫されていて、飽きることはありませんでした。
登場人物の名前(命名理由はありますが)が読みにくく、
そこが気になったりしましたが、ホラー作品では名前に凝るものなのでしょうか?

ともあれ、面白く読めて、今後の読書の手引きにもなってくれて、満足の一冊でした。
もう古書でしか入手できないとしたら、もったいないなと思います。
忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)より
406276105X
No.3
(4pt)

勉強(?)になるかも

語り手がミステリ編集者という設定のため、
随所に、ホラー・ミステリの名作についてなどの記述があります。
熱心な読書家ではない私などには、
「次はこれを読んでみたいな」と思わせてくれました。
ストーリー自体は、子供の扱いに目を覆いたくなりましたが、
文章も読みやすく、そこはかとなく品が感じられ、
展開もそれなりに工夫されていて、飽きることはありませんでした。
登場人物の名前(命名理由はありますが)が読みにくく、
そこが気になったりしましたが、ホラー作品では名前に凝るものなのでしょうか?

ともあれ、面白く読めて、今後の読書の手引きにもなってくれて、満足の一冊でした。
もう古書でしか入手できないとしたら、もったいないなと思います。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004
No.2
(3pt)

残念

 作者不詳のほうは幻想系ミステリとして楽しんで読めたのだが、これはこけおどし。まったく盛り上がらない序盤の展開があまりにもひどく、後半も非常にスタンダードな展開が続く。
 正統派ホラーだとわざわざ銘打ってるからには仕方ないんだけど、ひねくれた作品を好む人は手を出さないほうがいいかもしれません。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004
No.1
(5pt)

これぞ正統派『怪奇小説』!

魅力的な導入部、謎を秘めた中盤、そして結末へ・・・。まさに、ホラーの王道を行く作品です。・・・というよりも英国怪奇小説の系譜というべきでしょう。私は基本的にホラーやミステリーは1度しか読みませんが、この作品だけは、何度も読み返しました。それほどに面白い作品です。妖しい雰囲気を持つ「洋館」、館の来歴について口ごもる「人々」、藪の中の「目」、作者の前に現れる不思議な「女性」・・・。全てが『家』を中心に進んでいきます。所詮、作者は狂言回しにすぎません。この作品の主人公は『家』なのです・・・。M・R・ジェイムズをはじめとする『英国怪奇小説』が好きな方には、ぜひ一読をお勧めします。「異国」日本の地に現れた正統派怪奇小説です。
ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)より
4061822004