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ブルータワー
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ブルータワーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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話の設定を見て面白そうだったので購入しました。 塔の世界の雰囲気は読んでいてワクワクしたのですが、肝心の主人公はライブラリアンや護衛に頼りっきりでいまいち惹かれませんでした。 塔の世界の住人をあれだけ犠牲にした後の解決方法も少々冗談っぽい展開で、他のユーザーの方が述べている様にタイムカプセルなどもう少し筋の通ったオチを用意して欲しかったです。 | ||||
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石田衣良さん、いろんな作品ありますが、とくに珍しい設定でしょうか? 面白かったです。 | ||||
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石田衣良氏の作品を多数読んできましたが、この作品は、好みではないです。 死者が出過ぎて残酷で、主人公が皆に無条件に愛される理由に納得がいかない。 舞台設定のユニークさだけで、煮詰めずに書いてしまったという印象です。 | ||||
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石田さんの本は大好きで何冊も読んでいる。 初めての長編SFということで期待も大きかった。 序盤はそうでもないが、中盤にかけてグイグイと引き込まれて行く。最初のSF作品にしては良く書けているという印象が残った。 しかし、残念なのが最後の物語の流れである。 リアリティのある設定も多い中で、あの解決方法はどうなの?と感じてしまった。 石田さんの作品を読み終わった後に感じる気持ち良さも今作には欠けているように思った。 次回に期待したい。 | ||||
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末期患者である主人公が ウイルス巣食う 200年後の世界を助けられるか‥!? というお話。 設定が面白く、ぐいぐい読めますが やや、都合よすぎじゃ‥という感が。 私は池袋ウエストゲートパークから 氏の作品を読み始めたのですが シンプルでわかりやすく、明るく、希望がある というのが作風だと思います。 それは本作にもあふれているのですが やや、登場人物のキャラがステレオタイプなのが 気になりました。 主人公は現在でも未来でも そりの合わない奥様がいるのですが なんでこんなに嫌なやつ? ここまで、嫌なだけのやつっている?? という当たりが共感できなかったかな。 悪人は悪人、善人は善人、と わかりやすいのもいいですけど なんでこんなに嫌な奥様になってしまったのか 主人公にも原因あるんじゃね?と 思ってしまい つい集中がそれたりしてしまいました。 でも、まあ、サラっと読むには適しています。 | ||||
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SFと銘打った近未来エンタテインメント小説。膠芽腫(こうがしゅ)という脳の癌に冒された主人公が、脳の痛みで時を越える。200年後の世界には、黄魔と呼ばれる改良型インフルエンザに苦しむ人々と、そこから逃げ出した高さ2キロにもなる「青の塔」があった。主人公は未来の世界を黄魔から救うことができるのかなぁ??という話。細部にこだわっているつくりだし、なかなか面白いんだけど、時も越えて近未来に行くしSFなんだけど、なんだか物足りない。SFを読んだときの、ドキドキ感とワクワク感と、最後のオチみたいのがあんまりない。エログロな感じは、ある種、SFぽかった。まぁ、SFでは禁句だろうけど、覚えなくても、どこかに保存、という手がすぐ思いついてしまうため、なんか、無駄な努力に見えちゃうよ。。 | ||||
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本作は、オーウエルの『1984』やクラークの『幼年期の終わり』のような読み返したくなるような不朽の名作ではないが、石田衣良がここまで良質のSF作品を書いていたとは驚きである。流行作家の芸風の広さに脱帽である。ただ、時を遡り世界を救うというタイム・トラベル物の筋立ては、繰り返し何度も使われてきたストーリーであり、もうひとひねりなかったのが残念である。容易に結末のわかる展開を長編で読まされるのはややシンドク、ボリュームは3/4程度に削ってもよかったのではないか? | ||||
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近未来シュミレーション的作品としてはおもしろく、かつ非常に読みやすいので、前半はやや設定に違和感を覚え、戸惑うものの、中盤からは一挙に読める内容です。未来と現在の登場人物がパラレルに存在しているなど、非常におもしろく読みやすい。ただSF作家でないせいか、SF作品としては、やや粗雑な部分が多く、未来世界のイメージがわきにくく、かつそれを解決する最後の手段が、あまりに非現実的でがっくりきてしまう。これが911テロから着想を得たというのも本編を読む限りではわかりにくく、復讐の連鎖をすることへの無意味さという点でも、やや本書からは訴えかけるものが少ないように思う。結局オギワラはどうなったのかとか未来はどうなったのかの結末が少ないのも、SF作品としての物足りなさは感じるものの、まあまあおもしろい本ではあります。 | ||||
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突拍子もない設定だが良質のSF。ただ、一つどうしても突っ込みたい。意識は飛ばせるが、物理的なモノは持って行けない。だから殺人インフルエンザの原型の構造を「記憶」した訳だが、間接的に持って行けると思う。それもより完全な形で。元いた世界で原型をCD−ROMにでも焼いて、「地の民」の住む旧市街にでも埋めておけばいい。元の世界の仲間に頼れば簡単なこと。たかだか200年である。何か所でもおkだし、階層間の対立を超えて原型の「発掘」を行えば完了する。もっとも、物語の中でこの恋人との記憶行為が最高の見せ場でもあるから、これは要らぬお節介であることは重々承知しております<(_ _)>読んでいて、楳図かずおの「漂流教室」で死体の中にナイフを入れて、はるか未来で主人公が埋め込まれていたそのナイフで危地を脱するという場面を思い出したからでもありました。気にしないでください | ||||
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相変わらず文章は達者で、最後まで楽しく読んだが、どこかに既視感が残った。さて何だったかなと思ったら、田中啓文氏の「忘却の船に流れは光」の小型版だよ、これ。あちらを読んだ後だと、圧倒的に品が良すぎる。階層社会の最下層というのは、こんなものでは済まないはず。この品の良さ、どこかに希望を残すという綺麗事が救いになる作品もあるが、本書には必要なかったのでは。 | ||||
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設定とかストーリーとか面白いんだけど、ちょっとここなくてもよくない?みたいなところもあり、長く感じました。 ものすごい格差社会の話。最初は衝撃を受けていたんだけど、途中からもう想像力が働かない。実感がわかない。あまりにも別世界過ぎて。ファンタジー過ぎて。 一気に読んでしまえば、当初の気持ちのまま読めたかもしれないけれど、ちょっと残念。 ただ色々考えるところはありました。自己の物に執着しすぎたらいないってことと、誇りって大事なんだなってこと。お金や地位って比較対象だもんね。平均以上にないと満たされないような。でも誇りは違う。みんな誇りを持ってればいいわけで。たまたまお金や地位を得られたとしても、やっぱそれにこだわっちゃダメ。執着しちゃダメって思う。そういうのって自分の力だけで手に入れられるものじゃないから。たまたまそういうのを手に入れられる環境にいたってことが大きいと思ったのです。 そして主人公の頑張りには、私にしかできないことがあるかもしれない、とも感じさせてもらいました。 | ||||
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直木賞作家である著者が、満を持してSFに初挑戦した大作である。本作を書くにあたって、著者は「現在日本の出版界は社会的リアリズム全盛で、SFやファンタジーなど想像力に傾斜した小説は商売にならないといわれている。天邪鬼なぼくは、今こそファンタジーを始める時期だと思う」と語ったそうだ。 SFファンにとっては非常に嬉しく、心強い言葉である。そしてかつてのようにSFブームを巻き起こしてもらいたいと願う。 さてこのように期待は大きく膨らんだのだが、残念ながら従来のSFの殻を打ち破るほどの大殊勲はあげられなかった。 ストーリーは、脳腫瘍を病む主人公瀬野周司が、その激しい痛みとともに200年後の世界へ「精神だけ」タイムスリップする。その未来は暗く、黄魔と呼ばれる生物兵器に汚染されていた。人々はその黄魔から身を守るため、2Kmの巨大なタワーを作り、その中でヒエラルキー社会を構築しているのだった。そうしたタワーのひとつで旧新宿にそびえるのが、『ブルータワー』(青の塔)なのである。 瀬野周司の精神が移転する体は、そのタワーの最上階近くに住み、ブルータワーの特権階級での一人セノ・シューであった。彼は正義感に燃え、黄魔から世界を救おうと、未来と現代を何度も往復するのである。 ここまで話せば、映画ファンならなんとなく『マトリックス』や『バイオハザード』等を組み合わせたような臭いを感じるであろう。もう少しオリジナリティーが欲しかったね。 またハッピーな結末は良いのだが、あの親切過ぎるエピローグは、不要だったのではないだろうか。 だからと言って決して駄作ではないし、つまらない作品ではない。余りにも期待を膨らませ過ぎた裏返しなのだろう。著者の次回SF作品に期待したいところだ。 ところで映画化すればヒットしそうだが、大人の視覚に耐えられる作品に仕上げるには、莫大な製作費が必要となるので、日本だけの配給では難しいね。 | ||||
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9.11のテロの事件で倒れてしまったツインタワービルを見て 絶対に倒れない塔の話を書こうと思ったと書いて ありましたが、同じニュースを見ていて考えもしないような そんな話でした。 石田衣良さんの世界ってすごいなっと思いました。 内容は主人公が脳のガンに侵され自分の人生というものに 生きる希望を失いつつある時に、ひどい頭痛により 200年後の時代に精神のみとばされるという話です。 そこで彼は人生において自分の生きる目的を見つけ、 命をかけてその目的を達成するために奮闘するという話です。 ぜひ一度読んでみてください。 | ||||
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石田氏の作品としては、かなり長い小説だが、一度読むと読むのがやめられない。短編ないし中編の作品が多い印象のある作家で あるので、その点では意外性を突かれた。 しかし、内容的にいえば平凡、というか「お約束」の積み重ねでさほど斬新さを感じることはない。読んでいる間は確かに楽しいが、 一度読んだらもう十分という気がしないでもない。 石田氏が好きな人にはオススメするが、そうでない人にはちょっと勧めにくい印象がある。 | ||||
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黄魔という名のインフルエンザウィルスが猛威を振るう23世紀。そんな世界へ、末期癌で余命いくばくもない40過ぎの男がタイムスリップする。このストーリーの骨子はファンタジーだと思う。昔なら小学生の男の子が、学校にも家庭にも居場所がなく、ある日ふいに四次元への扉を開けてしまう。現実社会への“いたたまれなさ“がMAX値に達したときに“跳ぶ”それが、21世紀の現代では40代の成人男性の身に起こる。それを脳腫瘍にからめているところが、作者のソツのなさだろう。40過ぎの男も救いを求めているのだろうか?一度自分の人生をリセットしてみたいという誘惑に駆られているのだろうか?そう言えば、「明日世界が滅びるとしたら・・・不治の病にかかったとしたら・・・」好きな人に告白しよう、思い切ってやりたいことをやろう、なんてことを昔はよく考えたっけ。みんな、その“きっかけ”を探しているのかもしれない。 | ||||
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現代の世界では末期ガンで明日をも知れぬ命の周司が、未来の世界ではヒーローになる。一人の人間がいったいどこまで出来るものなのか?次々に襲う困難を乗り越えて突き進む周司。地上を汚染するウィルスの恐怖。高さ2キロメートルの、天を衝くようなブルータワーに崩壊の危機が迫る。そして周司の命は?読者を物語の中に引きずり込み、一気に読ませる。まるで子供のような気持ちで、わくわくしながら読んだ。たまにはこういうSFファンタジーを読むのも、いいものだ。 | ||||
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微妙に主人公の現在、未来における妻との描写は最低限度のほうがよかった気がする。現在、未来でそれぞれ荻原(オギワラ)との不倫の描写があるから最終局面で妻もなんらかの形で関わるかと思った。だが終盤になると未来でのオギワラが客演から消え去り(死んでないのに・・・)必然的に彼女も出番を失う。現代でも特に萩原が話に参加することが無い。そのため終盤では現在、未来どちらの妻に関する描写もそんなにいらない描写が多くなっている。要するにヒロイン利奈の引き立て役ということは分かっているのだがねえ・・・そして主人公の命を蝕むほどの脳腫瘍が精神が未来に行っただけで縮小していくのも設定的に(ツッコミは無用とも思うのだが)疑問を持たずにはいられないそういえば脳腫瘍の痛みと未来に行けることとの因果関係があまり描写されていないのも気になるところではあるとりあえず石田先生の小説としては(自分的には)珍しく読んだ後に若干の消化不良を感じるものではあるあとなんというか描写的に(元が雑誌掲載なので状況説明等の意味合いで仕方ないが)クドイ感じもしたので加筆を加えて欲しかったかなーと | ||||
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キャッチコピー然としたキメ文句の光り方が、相変わらずの著者。初めて書いたSFだということで、多少疑いながら読み始めたが、あっという間に読み終えてしまった。とても読みやすい。展開も早く、キャラの見せ方にも味があるので、飽きない。が、俺みたいな年(23歳)の人間が「おもしろいなー」と喜んでいると、「いつまでもガキだな」と言われてしまうのかもしれない、と思う。色っぽいシーンもあるが、少年漫画のような、設定の甘さや、話の展開の単純さ、登場人物の典型的な心情変化に、少しひっかかってしまったからだ。そして話自体、決して「新しい」とは感じなかった。著者の味は、やはりリズムのいい文体と、描かれる街や人の様子がなんとなく「シャレている」ところ、だと思っている。著者が、そこから徐々に離れつつあるのか、と思うと、少し寂しい。 | ||||
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高層ビルとインフルエンザウイルス、この2つは現代社会の病の象徴のようで、作品全体に暗くどんよりした空気が流れているように感じました。向こうの世界は黄魔ウイルスに汚染されているので、ビルに閉じ込められているような気持ちになり、さらに閉塞間が増し、読んでいて苦しくなってきました。ストーリーはアニメチックな感じでした。 | ||||
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