ブルータワー
- ウイルス (65)
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ネタバレを含みます。 初版発行が2004年にも関わらず、200年後の未来の世界観やAIの表現は素晴らしく序盤はとても引き込まれました。ウイルスによって絶滅に追い込まれた人類やウイルスを逃れるために構築された塔の階層による完全な階級社会、ワクワクがとまりません。 主人公は現在と200年後の未来を意識だけ行き来することができます。200年後の未来は塔による階級の固定派と解放派が存在し、主人公は塔の運営方法を決めることができる30人の内の1人、いわゆる特権階級です。 最初は無派閥でしたが、悲惨な塔の現状を知り、特権階級を捨て解放派レジスタンスと共に塔の支配からの解放を目指すストーリーです。 最終的にワクチン作成のヒントを現在から200年後の未来に暗記して持ち込みウイルスからの解放、つまり塔の支配からの解放を果たします。 しかし、読んでいてストーリーや細かい設定の違和感が気になってしまい。すっきりと読むことができませんでした。 例えば、絶大な権力を持ちながらなぜ政治的な手段で支配からの解放をせず、権力を捨てレジスタンスに加わったのか(結果的に多大な人的被害がでます)。シンギュラリティに到達していると思われるAIが登場しますが、AIを複製してワクチンを作られた方が良いのではないかなど上げるときりがありません。 この本は人の記憶を大切にしているようです。それ故にクライマックスでワクチン作成のヒントを暗記し未来に届けるという荒業を選びます。ワクチン作成のヒントは数字の羅列で暗記が難しいので、女体のパーツに紐づけて覚えるという謎の展開です。 クライマックスが良ければすべて良いと思い最後まで読みましたが、モヤモヤがとまりません…タイムカプセルで届ければ良かったのではないか…モヤモヤします… | ||||
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石田衣良さんの作品は好きです。 特にブルータワーは、ちょっと大袈裟に言うと現在のコロナウィルスを予言でもしたかのような感じです。 中国で発症した新型インフルエンザが蔓延して、世界が荒廃する様。 | ||||
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一生忘れない作品のひとつになりました。 いい本と出会えました。 | ||||
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ネタバレ含む感想。 物凄い話でした。序盤はどういう展開になるのかなと思いながら読み進め、気がつけばのめり込むように読んでいました。終盤の展開を読んですごい話!となります。 人類を救う鍵となる数列を覚えたいのに覚えられない。だからこそ大切な女性の体に書いて覚えて、そして未来に再び行く。 タイムスリップとかありえないことが起きているのに、周司の考えや行動は本当にありえそうで、だからこそ真に迫ってきました。とにかく読んで良かったです。 | ||||
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2004年に買っておいた本だが、2020年の今頃になってから読んでみた。長いけれども、一気に読める面白い本だ。そして、今、読むべき本である。 SFというより全体的にはファンタジーである。新宿の高層マンションに住む脳腫瘍末期患者の冴えない中年男が、強力インフルエンザに支配され、戦乱に狂う2200年代のブルータワーにワープする。時空を行き来しつつ大活躍して、社会不安の根本原因だった感染症を無力化するための問題の解決に、「伝説的な」役割を果たしていく物語である。SFというのは、物語の背景となる感染症に関する部分だ。2200年の未来では、「西中国」の微生物研究所で遺伝子改変され、抗ウィルスワクチンの作成ができない「最凶の」インフルエンザウィルス「黄魔」が蔓延している。そのため、上・中流の人々は2キロの高さを有するタワーに住み、タワーの内部対立に加え、野外に住む下層の人々とも軍事的対立関係にある。 2020年の世界は、物語と同じく中国起源の新型ウィルスの出現で、スペイン風邪以来のパンデミックの様相を示している。作者が2004年にイメージした創作の世界の一部が、今年の数か月で眼前に出現したため、話が凄味を増している。タワーマンションのような高層建造物、AI、格差問題などの、物語の舞台となるセッティングも、2004年よりはずっと身近なものになってきている。作者のストーリーテラーとしての力に加え、未来を展望するテーマの設定に感心した。 | ||||
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