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交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔(遠野麻衣子・最後の事件)
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交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔(遠野麻衣子・最後の事件)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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時系列的には前作「交渉人」から数ヶ月後の話です。逮捕された教祖を救うべく無差別爆弾魔となった信者が不特定多数の一般人を人質に警察を脅迫する…というなかなか刺激的なシーンからの開幕。 前作は(深く考えなければ)面白かったので続編である本作にもそれなりに期待していました。文章は相変わらずサクサク読めていいんですが、前作と比べると本作は圧倒的にテンポが悪い。基本的に犯人とはメールのやり取りのみになるので、メール送信→メール受信→メール送信…と延々と同じことやってんなこいつらって印象です。犯人に脅されるまま有効な手段も思いつけずオロオロする警察という金太郎飴みたいな展開が誇張抜きに序盤から終盤まで続くので思いっきり中だるみします。なので多少飛ばしても大丈夫です。状況変わってませんから。 前作と違い、本作は群像劇に近いスタイル。いろいろな視点から事件を観察できるのはいいんですがそのせいで主人公がブレてしまった感じがあります。視点が変わる度にご丁寧にもその登場人物の生い立ちから始めるので「それはどうでもいいから…」と何度もじれったくなりました。 事件自体は単純なだけに代わり映えのしない展開に飽きがくるのも早かった。本作は8割方膠着状態なので前作のように盛り上がりをいくつも用意したストーリーが好きな方は読まない方がいいと思います。作中主人公も言っていますが、メールのみしか対話手段がないためネゴシエーターとしての本領も発揮できていません。(前作もできていませんでしたが)つまり「交渉人」としての仕事はしていないのでタイトル詐欺…とまでは言いませんが、まあその部分は期待しない方がいいということで。結局卓越した交渉術の欠片も披露することはなく、犯人とは至って普通のやり取りしかしませんでした。 総合して☆2.5。教祖逮捕のきっかけになった過去の事件、あれ多分サリン事件を下敷きにしてるんだろうなぁ…。 | ||||
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前作を読んで、面白かったので買ってみたのですが、ダラダラと説明的な部分が多く含まれていて、物語の進行が悪く途中で飽きます。最後まで読むのが苦痛になってしまうくらいです。一気読みには程遠い作品だと思います。 | ||||
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五十嵐氏の作品は、読むのが8作目ですが、中でも最低です。公判中の被告の釈放を警視庁に求めるという点が、現実にはあり得ません。その後の展開でも警視庁に決定権があるような記述でした。正しくは、警視庁を窓口にしても、要求は国または法務省に、釈放の決定権は首相にあります。この設定で、この真犯人など絶対にあり得ない誤謬で、ミステリーとしては成り立たなくなります。作品の性格からディテールを書き込んでいるだけに、細かい誤謬やあり得ない設定が多すぎて、無駄に長い作品という印象を持ちました。期待していた犯人とのスリリングな駆け引き・交渉もなく、真犯人も予想通り、スピーディーな展開もなく、間違いだらけで、リアリティを求める方には向きません。 同じ著者の「TVJ」の方が実際にはあり得ないとしても、細部をきちんと書いてあり、筆に勢いがあって楽しめます。前作の「交渉人」の方が良かったと思います。 | ||||
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