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雪のマズルカ
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雪のマズルカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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この書き方で女性が主人公というのも珍しいと思います。 設定の都合上、多少ご都合主義なとことはありますが、それであっても面白いです。 短編なのですが、ワクワクするのか、長編を読んでる気持ちになります。ハードボイルドは面白いです。 | ||||
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芦原さんにしては、ミステリー仕立ててで、意外にも面白かった。 | ||||
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全4話、かなりのハードボイルドストーリーです。 ヒロインの笹野探偵は、まるで傭兵のように強く、恋だの愛だのという甘ったるい概念と仕事とを決して混同しません。 そこら辺がプロらしくて私は好きです。 芦原先生が書けば書くほど全部読みたいシリーズです。 | ||||
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まず 主人公が 経験はまだ浅いはず、なのに。亡き夫は探偵で、夫の死から1年間は引きこもり。そして夫の稼業を引き継ぎ 自分も探偵に。 元保母さんからの ビックリな転職です。 そして亡き夫より 向いていたのか、 夫の死で 開花したのか。 でも 夫が死ななければ 探偵にはなってないし。そんな失うものは何もない、いや実はもともと何も持ってはいなかった? そんな強さで 一話目からこの女探偵の 行動にはビックリだ!!躊躇がないんです。 ハードボイルドとは違うと思いますが ラストのお話しは 夫の事故死についての真相←あまりにこの夫らしいです。で女と妻の部分の葛藤があったので ハードボイルドぽかったです。 他の、話しでは 悩んだり 傷ついたり 、それでも やらねばならない とか葛藤なく(笑) え〜〜てくらいの行動力と破壊力です。 そういう意味では ラストのお話しでも 締めは躊躇なくでした。 そしてラストでは 夢か幻か?亡き夫が出てきて 、それがヒントというか、、とにかく夫の死と それに関する全てが 明らかになります。この夫の幽霊みたいなのには ちょっと無理を感じましたが、とある夫の癖を 思い出すという理由で 幽霊みたいに登場させたのかなと。そして「ふーちゃん」この男探偵の話しがあるそうで。ふーちゃんとの電話の会話のみ 和やかであり、友人である彼を大事に思ってるのが良かったです。失いたくないモノあるじゃん!て(^^)でもラストでの 自由になって泣く、、そうですよね 夫の死に やはり囚われてたからこそ 踏ん張れてたわけで。 自由になったのだ、、はなかなか切なかったです。読後感は晴れ晴れでした。 | ||||
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保母をしていた主人公が探偵を初めて1年ぐらいで依頼人がわざわざ尋ねてくるほどの実績を挙げているとか、それまで男も太刀打ちできないような凶悪犯に40歳過ぎて習い始めた格闘術で渡り合うとか、少々リアリティに問題があるような面もありますが、良しとしましょう。 また犯人探しが順調に進みすぎるといった、枚数の都合で仕方ないのでしょうが、物語の起伏に欠ける面もあります。 とはいえ、人の暗黒面を覗き込むような物語は苦い味わいに満ちており、そこが本作の魅力になっていると思います。 予定調和的な物語であるのに係わらず、甘い人情話やハッピーエンドに流れず、あくまで苦く非常な物語に徹した、作者のこだわりを感じられる佳作だと思います。 | ||||
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2000年に小学館から出た単行本『ハート・オブ・スティール』の改題・文庫化。 女性探偵・笹野里子を主人公とする短篇4本が収められている。芦原作品としてはちょっと異色かも知れない。ハードボイルドの非情な世界なのである。それが著者の柔らかな文章・微笑ましいユーモアで味付けされている。結果、なんともいえない不思議な雰囲気が漂っている。 物語の意外性はすごい。しかし、ミステリとしては難あり。 『月夜の晩に火事がいて』の山浦歩が脇役として登場している。 | ||||
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久々に、こんなハードボイルドな女性探偵に出会いました。なんといっても、やたら強い。恐れを知らない。無謀ともいえるこの姿勢は「失うものがないから」だそうだけど、そこらの男じゃ太刀打ちできないと思うくらい、強いです。 女性の探偵といえば、若竹七海さんの作品に出てくる葉村晶とか、探偵じゃないけど乃南アサさんの音道貴子刑事とか、強い人はいるけれど、この人たちはちゃんと“弱い”部分ももっていて、それを自分でもわかっている。人間くささを感じるのですが、この主人公・笹野里子は何とも人間離れしているというか、事件の解決方法も、とても女性の発想ではできないであろうやり方なのです。そこまで彼女を冷えきらせたのはなんなのか。夫の不可解な(というより納得できない)死なのでしょうか。 表題作『雪のマズルカ』のラストはとにかく驚いた。思わず、「え!?」と声に出してしまったくらい。読み間違いじゃないよね、と読み直してしまいました。え、そんなのあり!?と、きっと驚くでしょう。 同じ作者の『ミミズクとオリーブ』に出てくるレトロな奥様探偵とは180度違うイメージの女性。とても同じ作者が書いたとは思えないほどの違うカラーの作品です。 ここに出てくる、里子の同業者で唯一の友人”ふーちゃん”が『月夜の晩に火事がいて』という作品の主人公であることを知り、こちらも読んでみたくなりました。 | ||||
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寂寞とした/冬の朝は何も包みこまず何も隠さず‾ そんな雰囲気の中にこの探偵はたたずんでいます。 夫とは死別した元保育士。学生時代はテニスをしていて、そして(良くあることですが)新聞は読みません。黒のカシミヤのコートも持っていますが、普段着は麻のジャケットにジーンズ。風邪を引いたらほうじ茶とタータンチェックのひざ掛けを愛用します。丁寧なコトバ遣いをするので、小学生か中学生くらいの女の子のお母さんに見えるかもしれません。 そんな一見ごくフツウの41歳の女性。 そんな探偵は、解決したとしても快哉を叫べない事件に引き寄せられ、癒しを受けることなく、また、古いビルの北向きの部屋に戻っていきます。バッグにはリボルバー/事務所の引き出しにはナイフとメリケンサック/自宅には4kgの鉄アレイ... 芦原すなおらしいユーモアもありますが、「ミミズクとオリーブ」のあの温かみとはかけ離れた世界の話です。 | ||||
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