水の眠り灰の夢

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水の眠り灰の夢の評価:

4.14/5点 レビュー 44件。 B ランク

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平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 21〜40 2/3ページ
No.34
(4pt)

桐野にしてはちょっと

時代背景はオリンピック1年前の東京。世間を騒がせた爆弾魔「草加次郎」や女子高生殺人事件を題材に、40年前のトップ屋
の姿を描いている。おそらく筆者名を隠してこの文章を読んでもまずこれが桐野の作品だとは思わないであろう。ある意味
平坦すぎる文章、いつもの鋭さも深さもない。筋書きも凡庸だ。ただ、これは本当にあった話ではないかと思わせる文章力
は流石ではあるが。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.33
(4pt)

桐野にしてはちょっと

時代背景はオリンピック1年前の東京。世間を騒がせた爆弾魔「草加次郎」や女子高生殺人事件を題材に、40年前のトップ屋
の姿を描いている。おそらく筆者名を隠してこの文章を読んでもまずこれが桐野の作品だとは思わないであろう。ある意味
平坦すぎる文章、いつもの鋭さも深さもない。筋書きも凡庸だ。ただ、これは本当にあった話ではないかと思わせる文章力
は流石ではあるが。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.32
(4pt)

時代の高揚感と疾走感に溢れた男臭い記者たちのお話。

正義の為でもなく
崇高なジャーナリズム精神の為でもなく
己が好奇心の赴くままに
己を守り抜くために
真実を追窮しようとする男たちの暑苦しいまでの高揚を
時代の疾走感と共にぎゅうぎゅうと押し込めたお話
*****

戦後犯罪史上に残る未解決事件、「草加次郎事件」がモチーフ。
当時「トップ屋」と呼ばれた雑誌記者たちが
高度経済成長期の日本社会の闇の中を、熱気の中を、駆け抜ける。
酔狂と混乱とエネルギーと腐敗と希望と失望がそこかしこで交差する。

草加次郎事件と女子高生殺人を軸としたミステリーだが、
ミステリーとしての面白味よりも
団塊世代が今なお焦がれる、あの時代の臭いと手触りが凄い。
桐野さんはもう少し後の世代の人であるはずだから、
その精緻な取材力・調査力には心底脱帽する。
そして全篇に溢れる熱さと息苦しさを
清閑な筆致で上手にコントロールしていて、心地がよい。

面白いか、面白くないか。
金になるか、金にならないか。
利権が絡めば、簡単に折れるし巻かれるし翻す。
そこに正義や崇高な志はない。
ただし、手間を惜しまず、足を使って、仁義は守る。
携帯やネットが無い時代の、記者たちの心意気にやられます。

惜しむらくは、謎解きが解説的になっていたこと、かな。

−これまでの洗い直しをしてるのさ。
 なぜですか。
 気に入らないからさ。
−自分のためだけに仕事がしたい。
 しかし、あなたの仕事を引き受けることはあるかもしれません。
 ただし、僕が気に入れば、です。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.31
(4pt)

時代の高揚感と疾走感に溢れた男臭い記者たちのお話。

正義の為でもなく
崇高なジャーナリズム精神の為でもなく
己が好奇心の赴くままに
己を守り抜くために
真実を追窮しようとする男たちの暑苦しいまでの高揚を
時代の疾走感と共にぎゅうぎゅうと押し込めたお話
*****

戦後犯罪史上に残る未解決事件、「草加次郎事件」がモチーフ。
当時「トップ屋」と呼ばれた雑誌記者たちが
高度経済成長期の日本社会の闇の中を、熱気の中を、駆け抜ける。
酔狂と混乱とエネルギーと腐敗と希望と失望がそこかしこで交差する。

草加次郎事件と女子高生殺人を軸としたミステリーだが、
ミステリーとしての面白味よりも
団塊世代が今なお焦がれる、あの時代の臭いと手触りが凄い。
桐野さんはもう少し後の世代の人であるはずだから、
その精緻な取材力・調査力には心底脱帽する。
そして全篇に溢れる熱さと息苦しさを
清閑な筆致で上手にコントロールしていて、心地がよい。

面白いか、面白くないか。
金になるか、金にならないか。
利権が絡めば、簡単に折れるし巻かれるし翻す。
そこに正義や崇高な志はない。
ただし、手間を惜しまず、足を使って、仁義は守る。
携帯やネットが無い時代の、記者たちの心意気にやられます。

惜しむらくは、謎解きが解説的になっていたこと、かな。

−これまでの洗い直しをしてるのさ。
 なぜですか。
 気に入らないからさ。
−自分のためだけに仕事がしたい。
 しかし、あなたの仕事を引き受けることはあるかもしれません。
 ただし、僕が気に入れば、です。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.30
(2pt)

これがどうしてああなった…

ミロシリーズにが大好きで、最終的にこの作品を読みました。

番外編として読みましたが、ミロファンとしては、落ち着きすぎる作品のようにも思え、あのハラハラする高揚がないのは残念にも思える。
主人公が違えば作風も変わるでしょうが、仮にもミロシリーズとして出されているので、少し肩透かしを感じた方もいるでしょう。

そして何より、ここから後に続くとされる「ダーク」に登場する村善、あるいはローズガーデンでの父娘関係に、どうしても繋がらない。

ミロが激変していくのは、理由があるようにも思うが、村善はこの作品での後藤の死をどう受け止めたらああなるのだろう…と、不思議でならない。

見ない方がいい現実もあるように、ミロファンだからこそ、読まない方が良かったのかも知れないと思った。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.29
(2pt)

これがどうしてああなった…

ミロシリーズにが大好きで、最終的にこの作品を読みました。

番外編として読みましたが、ミロファンとしては、落ち着きすぎる作品のようにも思え、あのハラハラする高揚がないのは残念にも思える。
主人公が違えば作風も変わるでしょうが、仮にもミロシリーズとして出されているので、少し肩透かしを感じた方もいるでしょう。

そして何より、ここから後に続くとされる「ダーク」に登場する村善、あるいはローズガーデンでの父娘関係に、どうしても繋がらない。

ミロが激変していくのは、理由があるようにも思うが、村善はこの作品での後藤の死をどう受け止めたらああなるのだろう…と、不思議でならない。

見ない方がいい現実もあるように、ミロファンだからこそ、読まない方が良かったのかも知れないと思った。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.28
(5pt)

中途半端なタイトルが、読了後味わい深い事に気付かされる。

翌年東京オリンピックを控えた昭和38年の東京は、道路の拡張、ビルの建設ラッシュ、高速道路の建設と大きく変貌を遂げようとしていた。

社会も人も明日に向かう明るさを内包していたが、いつの世もそれとは逆に鬱屈した者は弾け、小さな夢を持った者は散らされて行く。

爆弾狂の草加次郎、吉永小百合脅迫事件、週刊誌のトップ屋軍団、六本木族、ハイミナール、深夜喫茶、大物右翼・・・・。

当事、私は小学生であの時代の熱気や臭気を大人として判る術はなかったが、さり気なく入ってくる描写(日劇ビルでは「シベールの日曜日」の垂れ幕が掛かっていたや、曲がビーチ・ボーイズからアストロノーツの「太陽の彼方」に変り、等)に妙な懐かしさを覚える。

桐野は私と同じくらいの年齢なのに、この辺りのリアル感が堪らない。ただ、黒澤の「天国と地獄」について、この夏のヒットと書いているが、公開は3月だったし、身代金は500万円ではなく、3,000万円であるが・・・。

最初タイトルを見たとき、2つあって中途半端だなと思ったが、読了後もう一度見ると、味わいのある事に気付いた。実際の「草加次郎」事件は未解決だが、本書はフィクションの世界で限りなく実態に迫っており、読み応えがある。

江戸川乱歩賞受賞作「顔に降りかかる雨」のミロが、ラスト赤ちゃんで登場するのが心憎いので、星五つ進呈。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.27
(5pt)

中途半端なタイトルが、読了後味わい深い事に気付かされる。

翌年東京オリンピックを控えた昭和38年の東京は、道路の拡張、ビルの建設ラッシュ、高速道路の建設と大きく変貌を遂げようとしていた。

社会も人も明日に向かう明るさを内包していたが、いつの世もそれとは逆に鬱屈した者は弾け、小さな夢を持った者は散らされて行く。

爆弾狂の草加次郎、吉永小百合脅迫事件、週刊誌のトップ屋軍団、六本木族、ハイミナール、深夜喫茶、大物右翼・・・・。

当事、私は小学生であの時代の熱気や臭気を大人として判る術はなかったが、さり気なく入ってくる描写(日劇ビルでは「シベールの日曜日」の垂れ幕が掛かっていたや、曲がビーチ・ボーイズからアストロノーツの「太陽の彼方」に変り、等)に妙な懐かしさを覚える。

桐野は私と同じくらいの年齢なのに、この辺りのリアル感が堪らない。ただ、黒澤の「天国と地獄」について、この夏のヒットと書いているが、公開は3月だったし、身代金は500万円ではなく、3,000万円であるが・・・。

最初タイトルを見たとき、2つあって中途半端だなと思ったが、読了後もう一度見ると、味わいのある事に気付いた。実際の「草加次郎」事件は未解決だが、本書はフィクションの世界で限りなく実態に迫っており、読み応えがある。

江戸川乱歩賞受賞作「顔に降りかかる雨」のミロが、ラスト赤ちゃんで登場するのが心憎いので、星五つ進呈。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.26
(4pt)

登場人物が◎ 大人のハードボイルド。

15年ほど前の作品ですが時代設定は昭和38年ということで(今から50年近く前)活気のある出版業界、若者の陰パワー漂う新宿裏風景やアイビールックの流行など今はないエネルギッシュな時代の空気を感じて新鮮でした。

覚せい剤と若者、とか、警察とジャーナリズム、とか、父権と女性の対立、とか
色々と対立要素が出てくるけど、主人公の週刊誌トップ屋である「村善」は基本的に弱者側の見方だ。正義漢だから、というのではなく単に好奇心で突き動かされている感じが良く出ている。

また桐野作品だから当然ですが、登場人物の心理描写が繊細。リアル。
時代や状況だけでなく人物それぞれの個性が複雑に反射してストーリーがうねり
展開が二転三転するので、引き込まれて感情移入しすぎて辛くなる…。
「村善」(しかし野暮ったい呼び名w)みたいなキャラクターは、今はいないな。

結局、たくさんの伏線に気付きながらも結末まで展開が目まぐるしく真相不明のまま
後半に行けば行くほどスピード感が増して、長編なのに全く飽きなかった。
読後感は重いながら最後に明るい兆しもあり爽やか(?)。

大人のハードボイルドだった。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.25
(4pt)

登場人物が◎ 大人のハードボイルド。

15年ほど前の作品ですが時代設定は昭和38年ということで(今から50年近く前)活気のある出版業界、若者の陰パワー漂う新宿裏風景やアイビールックの流行など今はないエネルギッシュな時代の空気を感じて新鮮でした。覚せい剤と若者、とか、警察とジャーナリズム、とか、父権と女性の対立、とか色々と対立要素が出てくるけど、主人公の週刊誌トップ屋である「村善」は基本的に弱者側の見方だ。正義漢だから、というのではなく単に好奇心で突き動かされている感じが良く出ている。また桐野作品だから当然ですが、登場人物の心理描写が繊細。リアル。時代や状況だけでなく人物それぞれの個性が複雑に反射してストーリーがうねり展開が二転三転するので、引き込まれて感情移入しすぎて辛くなる…。「村善」(しかし野暮ったい呼び名w)みたいなキャラクターは、今はいないな。結局、たくさんの伏線に気付きながらも結末まで展開が目まぐるしく真相不明のまま後半に行けば行くほどスピード感が増して、長編なのに全く飽きなかった。読後感は重いながら最後に明るい兆しもあり爽やか(?)。大人のハードボイルドだった。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.24
(5pt)

緻密な調査のゆえできあがった桐野夏生の傑作

探偵・村野ミロ シリーズの番外編とのことでしたが、ほかの桐野作品と同様の読み応えがありました。

村野善三が「トップ屋」として週刊誌のネタ集めに奔走しているなか、たまたま出くわした「草加次郎事件」。実際にあったこの事件を軸に、戦後、新聞社系週刊誌が主流だったころに、次々と出版社系週刊誌が創刊されていった時代を描いている。

もちろんそれだけでなく、いろいろな要素が織り交ぜられている。
少女タキの悲壮な運命。
親友でもあり仕事での同志でもあった後藤との関係。
村善のなかに芽生えた、ミロの母親・早重へのときめき。

ミロ シリーズを読んだことがない人でも楽しめる、まったく新しい物語。1960年代の日本社会や、新しく取り入れられたアイビールックなどに代表される若者文化、新宿歌舞伎町の世界から右翼極道の社会まで、数々の取材と調査のうえにできあがった桐野夏生の傑作。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.23
(5pt)

緻密な調査のゆえできあがった桐野夏生の傑作

探偵・村野ミロ シリーズの番外編とのことでしたが、ほかの桐野作品と同様の読み応えがありました。

村野善三が「トップ屋」として週刊誌のネタ集めに奔走しているなか、たまたま出くわした「草加次郎事件」。実際にあったこの事件を軸に、戦後、新聞社系週刊誌が主流だったころに、次々と出版社系週刊誌が創刊されていった時代を描いている。

もちろんそれだけでなく、いろいろな要素が織り交ぜられている。
少女タキの悲壮な運命。
親友でもあり仕事での同志でもあった後藤との関係。
村善のなかに芽生えた、ミロの母親・早重へのときめき。

ミロ シリーズを読んだことがない人でも楽しめる、まったく新しい物語。1960年代の日本社会や、新しく取り入れられたアイビールックなどに代表される若者文化、新宿歌舞伎町の世界から右翼極道の社会まで、数々の取材と調査のうえにできあがった桐野夏生の傑作。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.22
(4pt)

初期の作品のみずみずしさ

桐野夏生の作品は、時代とともに読んできた。
だから、この作品を最初に読んだのは、ずいぶん昔の気がする。
たまたま人に貸していたものを、その人の本棚で見つけ、借りて(?)きてまた読んだ。
このところの桐野の作品が、女性を主人公に、あるいは物語の中心にして進むものが大半を占めていることを考えると
本作品は、非常にオトコの匂いのする、ハードボイルドな印象のあるものになったいる
初期のミロのシリーズもそうだけど、その硬派なイメージから、私は桐野夏生という作者を、てっきり男の人と思っていたくらい
何というかな、ただ硬派、ハードボイルドというより、もっとオトコの心情に入った部分があって
これを女性が書いているとわかったときは結構驚いた。

いろんなものがまだ未解決のまま、最終的にはどこか突き放したような終わり方の作品です。
でも、そこがいい、な。
人の怖さを底流に、1960年頃の成長の前の日本の原風景に、オトコの孤独感に人生の節目のようなものを感じながらしっかりとしたタッチのドラマになっています。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.21
(4pt)

初期の作品のみずみずしさ

桐野夏生の作品は、時代とともに読んできた。
だから、この作品を最初に読んだのは、ずいぶん昔の気がする。
たまたま人に貸していたものを、その人の本棚で見つけ、借りて(?)きてまた読んだ。
このところの桐野の作品が、女性を主人公に、あるいは物語の中心にして進むものが大半を占めていることを考えると
本作品は、非常にオトコの匂いのする、ハードボイルドな印象のあるものになったいる
初期のミロのシリーズもそうだけど、その硬派なイメージから、私は桐野夏生という作者を、てっきり男の人と思っていたくらい
何というかな、ただ硬派、ハードボイルドというより、もっとオトコの心情に入った部分があって
これを女性が書いているとわかったときは結構驚いた。
いろんなものがまだ未解決のまま、最終的にはどこか突き放したような終わり方の作品です。
でも、そこがいい、な。
人の怖さを底流に、1960年頃の成長の前の日本の原風景に、オトコの孤独感に人生の節目のようなものを感じながらしっかりとしたタッチのドラマになっています。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.20
(4pt)

ミロと善三の関係

ミロシリーズと言っても、こちらはミロの義理の父である村野善三の若い時代、ミロの母との出逢いやミロの本当の父である後藤の話なども書かれています。
出版されたのは1995年(文庫は1998年)で前記のミロシリーズ2作目の「天使に見捨てられた夜」の後に書かれています。
しかし、私はあえて後に回しました。
ミロの方が気になってしまったので(^^;)
なので、これを読めば、母が亡くなった後のミロと善三の関係がハッキリするのかと思っていたのですが、善三が調査屋を始めた頃まで(まだミロの母と結婚する前です)しか書かれていないので分かりませんでした。
文庫化にあたり削除された部分もあるそうなのですが・・・。

善三はミロとは血の繋がりが無いけれども、その調べる過程なんかは親子みたいだと思いました。
ちょっと人生を捨てたところがある感じも似てるのではないでしょうか?
たぶん、この本を先に読んでから「ダーク」を読んだら、善三の変わりようにショックを受けてしまったんじゃないかなと思います。

この本の後に善三が早重とどうなって結婚に至ったのかも知りたいものです。
早苗視点の話もあったら、また違った善三やミロ、後藤が出てくるんじゃないでしょうか。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.19
(4pt)

ミロと善三の関係

ミロシリーズと言っても、こちらはミロの義理の父である村野善三の若い時代、ミロの母との出逢いやミロの本当の父である後藤の話なども書かれています。
出版されたのは1995年(文庫は1998年)で前記のミロシリーズ2作目の「天使に見捨てられた夜」の後に書かれています。
しかし、私はあえて後に回しました。
ミロの方が気になってしまったので(^^;)
なので、これを読めば、母が亡くなった後のミロと善三の関係がハッキリするのかと思っていたのですが、善三が調査屋を始めた頃まで(まだミロの母と結婚する前です)しか書かれていないので分かりませんでした。
文庫化にあたり削除された部分もあるそうなのですが・・・。
善三はミロとは血の繋がりが無いけれども、その調べる過程なんかは親子みたいだと思いました。
ちょっと人生を捨てたところがある感じも似てるのではないでしょうか?
たぶん、この本を先に読んでから「ダーク」を読んだら、善三の変わりようにショックを受けてしまったんじゃないかなと思います。
この本の後に善三が早重とどうなって結婚に至ったのかも知りたいものです。
早苗視点の話もあったら、また違った善三やミロ、後藤が出てくるんじゃないでしょうか。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.18
(4pt)

単なるミステリー以上の出来です。

高度成長に湧く、東京オリンピック直前の昭和30年代半ばが舞台です。

みゆき族が銀座を闊歩し、アイビールック全盛だった頃ですね。

私の高校時代もアイビールックのリバイバル全盛でしたので、服装に関する記述が非常に懐かしかったです。

VAN、KENT、JUNなどと言うメーカーがありましたね。

ところどころで、出てくる人物は実在のこの人物を想定しているのかな、などと考えながら読んで見ました。

トップ屋村野が、地下鉄の中で遭遇した爆弾事件、地下鉄の乗り換え時にすれ違ったと思われる容疑者の「草加次郎」を追います。

一方、家に戻らない甥を葉山まで迎えに行き知り合った女子高校生が殺され、容疑者となります。

勢いのある時代の雰囲気も上手く書かれており単なるミステリー以上に楽しめます。
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.17
(4pt)

単なるミステリー以上の出来です。

高度成長に湧く、東京オリンピック直前の昭和30年代半ばが舞台です。
みゆき族が銀座を闊歩し、アイビールック全盛だった頃ですね。
私の高校時代もアイビールックのリバイバル全盛でしたので、服装に関する記述が非常に懐かしかったです。
VAN、KENT、JUNなどと言うメーカーがありましたね。
ところどころで、出てくる人物は実在のこの人物を想定しているのかな、などと考えながら読んで見ました。
トップ屋村野が、地下鉄の中で遭遇した爆弾事件、地下鉄の乗り換え時にすれ違ったと思われる容疑者の「草加次郎」を追います。
一方、家に戻らない甥を葉山まで迎えに行き知り合った女子高校生が殺され、容疑者となります。
勢いのある時代の雰囲気も上手く書かれており単なるミステリー以上に楽しめます。
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024
No.16
(3pt)

タイトルの意図

私は本来のシリーズである「村野ミロ」を存じておりませんので、まったくの単品作品として読みました。

思ったよりも読了に時間を要しました。中盤まで展開の予測が立てられず、というか、予測する情報が与えられないために、若干ストレスを感じてしまったせいかと思われます。終盤にかけて急展開するものの、「アレ、犯人判明はそんなにアッサリ・・?」と少し物足りなさもあります。

そして、今ひとつ納得できていないのが、タイトルの『水の眠り 灰の夢』です。私が重要箇所を読み落としてしまっているのでしょうか?『灰の夢』に関しては、映画『灰とダイヤモンド』から取ったものであり、本文中でも言及されています。映画では燃え尽きた灰の中にダイヤモンドが潜むことになっていますが、本作の登場人物たちはダイヤモンドを見つけられないながら、求める姿が描かれます。これが『灰の夢』という表現でタイトルになったのだろうと。

しかしながら、『水の眠り』に関しては、何の意図でタイトルに付されたのか、疑問が残るのです。『水』は暗示的な何かなのでしょうか。直接的には、隅田川で死亡した少女のことかとも思うのですが、説得力に欠ける気がします。もしかして、アルコールでしょうか?隋所に時代を映すようなアルコールが効果的に使われているし。うーん、何なのでしょうか・・・
水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢―文春エンターテイメント (Bunshun entertainment)より
4166400509
No.15
(3pt)

タイトルの意図

私は本来のシリーズである「村野ミロ」を存じておりませんので、まったくの単品作品として読みました。
思ったよりも読了に時間を要しました。中盤まで展開の予測が立てられず、というか、予測する情報が与えられないために、若干ストレスを感じてしまったせいかと思われます。終盤にかけて急展開するものの、「アレ、犯人判明はそんなにアッサリ・・?」と少し物足りなさもあります。
そして、今ひとつ納得できていないのが、タイトルの『水の眠り 灰の夢』です。私が重要箇所を読み落としてしまっているのでしょうか?『灰の夢』に関しては、映画『灰とダイヤモンド』から取ったものであり、本文中でも言及されています。映画では燃え尽きた灰の中にダイヤモンドが潜むことになっていますが、本作の登場人物たちはダイヤモンドを見つけられないながら、求める姿が描かれます。これが『灰の夢』という表現でタイトルになったのだろうと。
しかしながら、『水の眠り』に関しては、何の意図でタイトルに付されたのか、疑問が残るのです。『水』は暗示的な何かなのでしょうか。直接的には、隅田川で死亡した少女のことかとも思うのですが、説得力に欠ける気がします。もしかして、アルコールでしょうか?隋所に時代を映すようなアルコールが効果的に使われているし。うーん、何なのでしょうか・・・
水の眠り 灰の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)より
4167602024