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逃亡
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逃亡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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どきどきしながら読みました。 下巻も購入しました。お勧めです。 | ||||
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時間を忘れて、一気に読んでしまいました。 ラストは、ビックリです。 | ||||
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「私は貝になりたい」よりも良いと思う。私もこういう小説を書いてみたい。 | ||||
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「私は貝になりたい」よりも良いと思う。私もこういう小説を書いてみたい。 | ||||
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私の周りにも影響していて、「今何読んでるの?」と聞いています。高橋源一郎氏の影響で嵌ってしまった(笑)面白い!! | ||||
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苦しくなるほどリアル、電車の中では読めません。どっと涙が出てくる場合有!! | ||||
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憲兵という言葉は知っていたけれど、 憲兵科の試験がかなり難しいもので、 合格することは所属していた部隊にとっても誉れ高いことだったことや、入隊してからの講義が法律、医療 等 多岐にわたるものなど初めて知った。 また今まで単純に兵隊の監理や治安を維持のための組織程度に思っていたが、 自ら或いは密偵を雇っての情報収集、捕らえたスパイの拷問による情報収集それに伴う軍事行動等 情報局的な役割もあったことも分かった。上巻では憲兵としての仕事と敗戦後 部隊から逃走して日本にたどり着くまでの様子が映画を見るようにスリリングに描かれている。 | ||||
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戦後すぐの憲兵の話です。私の読書歴の中で主人公 が「逃げる」話は少なく、追う側(警察) と追われる側(守田)の話です。ただ戦後すぐの戦犯の憲兵の話です。フィクションですが、この作品に書いてあるような事があったと思うと、もっとこの作品を手に取る人がいて欲しいと感じた。 | ||||
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香港からなんとか逃亡を図れた守田…下巻は日本国内にての逃亡〜逮捕(獄中生活)〜裁判がこの作品の話です。私的に下巻は獄中生活の話が良かった。日1日過ぎるたび、守田の心は少しずつ動き故郷への想い…若かれし頃の思い出…憲兵時代の苦しさ…そして本編のラスト!(内緒)残酷な描写が所々あります。上巻下巻あわせて沢山の人に読んで欲しい | ||||
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小説として非常に面白い上に、 問われている内容が深く、読み応えがある。 国家と個人を問う・・と「BOOK」データベースには 書かれているようだが、私はむしろ「日本人とは何か」が 問われているように思った。 「日本人の誇り」だとか「自虐史観」だとか言う前に、 天皇を含め「日本人」が先の大戦で 何を為し何を為しえなかったか、 よく熟慮し反省すべきだと、この傑作を読んで、 改めて思い知らされた気がする。一読を強くお薦めする。 | ||||
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中国で憲兵をしていた主人公が敗戦後に戦犯となって、逃げまわらなくてはならなくなってしまう物語、 と書くとあまりに陳腐だが、中身はもの凄く骨太。逃亡生活が緻密に描かれて、その様子に胸が絞られる感じさえした。 ただ、過去の思い出と現在を交互に行き来する流れは、時にスピード感を失わせてしまって、 エンタテイメントだけを求めるならちょっと疲れるかもしれない。 でもよくここまで調べ上げたなぁと、同業者(精神科医)として敬服してしまった。 この著者は本来は作家になるべきだった人が、間違えて精神科医になってしまったというパターンだろう。 戦犯の扱いなどに興味がある人は、ぜひ一読を。 | ||||
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私の祖父(すでに死去)は、北朝鮮で終戦1〜2年前まで憲兵をしていました。また、祖父一家は、いわゆる朝鮮からの引揚者で、九州で非常に苦しい生活を送っていました。 本書を読んで、小さいころ、祖父や父から聞かされた苦労話が鮮明によみがえってきました。そして、「憲兵」というと、自分と全く遠い世界のように思えるかも知れませんが、意外と自分の親族などをたどれば、そう遠い話ではないケースもあるのではないかと感じました。 また、現代の日本も、スパイ防止法は存在しないものの、やはり公安や内閣情報室等の諜報組織はあります。2009年、NHKで公安組織のドラマ「外事警察」が放映されましたが、そこで展開された捜査手法は、本書での捜査手法とうり2つです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E4%BA%8B%E8%AD%A6%E5%AF%9F諜報組織は、国家が存続していく上で不可欠な存在なのかも知れません。にもかかわらず、そのあまりのダークさ故、国家にとって不都合になると、真っ先に切り捨てられることもあるような悲しさを宿命として持っています。 本書は、そうした悲しさをファクトの積み上げによって読者に訴えかけてくる力作です。 なお、本書に関する自分自身との関わりについては、別にブログを書いていますので、そちらも紹介しておきます。 http://www.chieichiba.net/blog/2010/03/by_jin_45.html(by JIN@<おとなの社会科> | ||||
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上下巻の大作だが、読み出したら止まらず、3日間ほどで読み終えた。大変な読みごたえ。 最初から最後まで驚くほど詳細で克明な描写。物語そのものを実際に生きた人でなければとても書けないような筆致。客観的な書きぶりが魂の叫びを際立たせる。そして、重層的な物語の展開が圧巻。 戦争とは何か、それにかかわった個人の存在と役割は何なのか、そして命を生きることの意味は何かなど、いろいろなことを考えさせられる。また、これまでもよく耳にしていた「憲兵」の活動、BC級戦犯の意味などを初めて理解した気になった。 | ||||
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太平洋戦争 日本敗戦を受け、B・C級戦犯者をモチーフにした小説です。 ストーリーの概略はすでにほかの方のレビューがありますので、あえて述べません。 本書は、敗戦によって受けた屈辱、理不尽な嫌疑に苦悩するごく普通の日本人像(元特高)と同時に、日本がかつて隣国等にしてきた蛮行が随所に表現され、戦争というものがもたらす「悲劇」が強烈に読み取れてきます。敗戦国日本という観点、隣国の抗日感情という観点、人の尊厳という観点、はたまた、靖国問題、北朝鮮拉致問題等々、様々な想いを改めて考えさせてくれる1冊かと思います。 長編ですが一気に読めてしまい、胸が熱くなり涙が出てくる場面もかなり多いです。 さすが帚木描写の一言ですね!お薦めです。 蛇足ですが、偶然私は本書を読み終えた後、映画「私は貝になりたい」を観ました。 当該映画もB・C級戦犯を描いたもので、本書で出てくる施設や当時の生活風景が映像描写されているようで非常に親近感的感情が湧きます。そして本書と映画の結末が全く違った展開・・ 衝撃的でした。 たまたまでしたが非常に面白いコラボレーションを感じました。 本書をこの様な形で読んでみるのもお薦めです! | ||||
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戦犯という題材の本です。。上巻は恐ろしくつらい場面が多かったが下巻は、逃亡後を書き綴ってあり、どんどん引き込まれた。 逃亡成功か死刑かと、ドキドキしながら最後のページで涙。 良かったのか悪かったのかは判断できませんが、個人的感情では、良かったと。もともと私個人の意見としては、戦犯などという言葉は存在しないと思っている。そもそも戦争に勝ち負けなどないと思うし、中にも書いてあるが、勝った国が負けた国を裁くなどということもおかしな話で。ありきたりだが戦争はあってはいけないもの。本当に考えさせられる本でした。後半、主人公が自問自答する箇所、戦争について思いをはせている箇所は、すべてを物語っている気がしました。是非一読ください。 | ||||
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■ 【フィクション?ノンフィクション? 】 戦後55年。2000年に出版されたこの本の著者は、53歳 の戦後生まれ。この長編作品は、フィクション?ノンフィ クション?描かれていることが、大変詳しく、かつ、リアリ ティーを持っている。しかし、その答えは、下巻の巻末の 久保光彦氏の(あとがき)寄書で明かされております。 ■ 【戦犯逃れの逃亡記 】 主人公は、香港(占領下)で(日本軍)憲兵だった「守田 征二」。大東亜戦争の敗戦を迎えるところから物語が始 まります。占領下での(日本)軍隊の略奪、焼打ち、凌 辱、レイプ、拷問など。それらを見逃し、現地密偵を使っ たスパイ行為の頂点に立つ憲兵は、敗戦と共に、目の 敵であり「憲兵狩り」の標的です。辛うじて、日本に帰還 すると、今度は、占領軍のGHQの戦犯追跡に会いま す。しかし、結局は巣鴨プリズンに収監され、そこでの生 活で終わります。 ■【車は急に停まれない!軍・警察癒着 】 巣鴨プリズんへの収監前の警察の扱い、収監後の香港 移送への手続きの遅延ぶり、など軍と戦後警察の癒着 、敗戦時の、軍と官僚による責任逃れの一斉焚書、レッ ドパージ、講和条約によるA級戦犯の釈放、元軍属(本 書の元憲兵守田も含まれる)への軍人恩給など、一連 の戦前の反省が中途半端に終わり、敗者自ら裁くことを せず、戦犯自ら「世捨て人」にもならず、戦後政治の舵 取りをして今日に至っているのも残念ながら事実です。 ■ 【『憲兵』は何をしたか? 】 本書で明されている、『憲兵』の記述は新鮮なものでし た。恐らく、元憲兵の多くは、既に鬼籍に入られ、又、自 分達の行為は、戦後日本に帰還したものの他人に語れ るものではないと思われます。著者は、恐らく、それらの 人々から貴重な体験談を元に、息をも吐かせぬ凡そ 1200ページの長編アクション小説に纏め上げております。 | ||||
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友人から「君は国を愛していないの?」と尋ねられたことがある。私は「なら国は君を愛してくれているの?」と言下に尋ね返した。友人は黙っていた。 本書の主人公は逃亡を余儀なくされた戦犯である。彼は国家のために身を賭して働き、人倫に悖る行為をもあえて引き受けた。 その見返りが国家による裏切りだ。 辛うじて命をつなぎ戦地から家族の下に帰還し、ようやく安息が得られると思った。しかし突如として今度は国家から追い詰められていく。 「愛国心」「国のため」を称揚していたのは誰だったか。 国家の欺瞞に滅茶苦茶にされた個人の人生は一体何によって贖われるのか。主人公やその家族、逃げ回る戦犯たち。本書に登場するのはいずれも国家そして戦争にたった一つしかない自分の人生を蹂躙された者ばかりである。 どうして人間がここまで理不尽に翻弄されなければならなかったのか。 幸福な時代に生まれた私の生活の背後には、自らの力を大きく超えた暴力に常に怯えていなければならなかった人々の苦悩があった。 そのことを強く胸に留めておかなければならないと思った。 読むことがこれほどつらくなる小説はなかった。 しかし、なんとしても読まなければならないとこれほど強く思った小説もなかった。 | ||||
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戦争中憲兵(特高警察)として香港で厳しく治安維持にあたっていた主人公が敗戦後一転して戦犯に指名され、その理不尽さゆえ中国大陸から日本、そして日本各地を逃亡するという、文庫版で上下合計1200ページの大作でした。 97年の作品で柴田錬三郎賞を受賞しています。 原爆を投下して罪もない一般の人々を何十万人も殺したアメリカが罪を問われず、上官の命令で対日不満分子をはからずも手にかけてしまった者が、敗戦国ということで指名手配される。 作者はその不公平さ、理不尽さから戦争の愚かさを訴えているように思いました。 | ||||
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主人公守田征二は敗戦の時、中国大陸で憲兵をしていた。一夜にして立場が変わり、身の危険を感じた守田は同僚の誘いに応じて離隊し、変名で民間人として収容所に潜り込む。憲兵の身分がばれるのに怯えながらようやく日本に帰り着き、家族と再会したものの、戦犯追及の手は国内にも及んでいた…。フィクションではあるが、十分な取材に基づいて詳細に描き上げられる戦時下から終戦直後にかけての意識と生活が興味深い。自らが加害者でもあった憲兵を取り上げながら、家族を愛し追求に怯える、感情移入できる主人公として据えることで、過去の一方的な断罪や被害者面といったありがちで皮相な描き方からは無縁となった。元上司である曹長の戦後の天皇批判にはやや鼻白むが、戦勝国がレッテルを貼った戦犯とは何だったのか、ということを考えさせられる。追われる者を描くエンターテインメントとしても上質であり、苦難に堪える家族の描写は泣かせる。多面的な読み方ができ、それぞれの点でレベルの高い傑作であった。 | ||||
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広島生まれのせいか、時代のせいか、私にとって戦争とは「原爆」しか印象にありません。学校の教科書は嘘ではなかったけど真実でもなかったようです。知らなかった事が罪のように感じました。読みながら考えました。「誰が悪い?」作者もその答えは出ていないのでしょうか・・・。っというより、誰が悪いか考える事事態が間違っているのでしょうか?戦争をしらない現代の人にこそ読まなければならない一冊だと思います。今まで適当に聞き流していたおじいちゃんの戦争体験。お盆に帰省した時に、もう一度きちんと聞いてみようと思いした。 | ||||
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