この闇と光

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この闇と光の評価:

3.90/5点 レビュー 77件。 B ランク

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平均点3.90pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全80件 1〜20 1/4ページ
No.80
(4pt)

正義と悪は表裏一体

ミステリーかと思い拝読したが、善と悪、表と裏、闇と光。与えられた場所からの見え方で、どちらも正義に、どちらも悪になる話しだと感じた。狼に育てられた子どもが人間界で育つことが難しかったように、安全で清潔な環境で生活することになっても、やはり新たな場所に慣れて生活するのは大変なことだと思う。変化した環境が他人から見て喜ばしい環境であるほど、苦しみは理解されにくく、孤独が濃くなっていくように感じた。その人にとって一筋でも光がさしこめばその日を生きる希望になるのかなと思った。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.79
(5pt)

買い戻し

以前所持していたが、手放してしまったことを後悔して再購入。この世界観と映像化が難しそうなところがお気に入りです。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.78
(5pt)

闇が誘導する世界と絵画的「美」

この物語の途中のどんでん返しは強烈だ。

読んでいて、我が目を疑った程だ。

著者がこの様な巧妙な構成を用いて何を描こうとしたのだろう。

その中の一つは、光と闇の対比における、絵画的美の意味だと感じる。

失明しているレイアは、物語や音楽を聴き、文字を書いた。

芸術に対する感受性は人一倍優れていた。

しかし「父親」がボッティチェルリの「春」を言葉で説明しようとして、

それが功を奏さず、ひどく自己嫌悪に陥る下りがある。

絵画の素晴らしさは、視覚を介さず、言葉のみでは表現出来なかった。

そして光を得てから接した、イラストレーターらの絵画に落胆する。

この様な経緯から、視覚による芸術鑑賞の世界を、皮肉まじりに描く。

一方、視覚が無い状態では、明確な世界と世界観が形成される。

ここでは誘導されると言い換えても良い。

「レイア 1」では、極めて強固に世界が形成・誘導された。

闇と光の世界の対比を、著者は、素晴らしいまでに鋭く描ききった。

ダイナミックかつ緻密な本書に、深い感銘を受けた。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041785049
No.77
(4pt)

果たしてどちらが「闇」か「光」か

まず読み終えて、この小説は男性よりもどちらかと言うと女性に受け入れられるお話だな、と思いました。

男性ならば、この内容は少し受け入れ難いかと思います。

星が4つなのは、最初はなかなか感情移入できず、またどちらかというと苦手なお話の系統だったからです。

それでも話の完成度を見て、4つにしました。

序盤から怪しさを出していた。

推理小説を好む人にとっても、またそうでない人でも「ああ、怪しいな」と推測できてしまう、レイアの周りの人物の言動。

けれども、途中のどんでん返しまでは気づけませんでした。

「そうくるか!」とすっかり嵌められた気分を味わえました。

現実からかけ離れた世界と現実の世界。

そして、その境界に危うく存在する「闇」と「光」。

普通であることが、二人にとっては「普通」ではない。

そんなお話です。

結末は今後の二人の在り方を想像させる形となっていました。

変に続きを書かれるよりはあのような形で終わらせることで、読者に深い印象を残し今後を想像させる。

とても良い終わり方だと思います。

耽美な世界観を味わいたい方にはお勧めかもしれません。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041785049
No.76
(5pt)

囚われたのは・・・

囚われたのは誰? 囚われたのは何故?
この謎を解く機会は永遠に失われたのかも知れない。
それでも構わない。大切な人を失ったわけではないのだから。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041785049
No.75
(4pt)

ネタばれしてます

冒頭から中盤まで「楽園」の描写が続きます。
ただ、いかにも安っぽくお手軽な楽園描写です。 本と音楽を愛しフリルのドレスを着せられ父親に服従する「姫」。 あまりに典型的です。
「崩壊する事の約束されている楽園」です。 意図的な描写かもしれません。

だからこそ、中盤以降の楽園崩壊の描写は楽しいです。 こっちの方がリアルだし。

で、私もやはり「謎」があるからには「謎解き」があるものと思ってました。
「父親」の動機は特に興味は無かったんであれでもいいんですが、 継続出来た心情が解らん。無理だろ、そもそも。こんな事。
姫の前で一人二役の演技?声色まで使い分けて?アバウトながら設定まで作って?やってる途中吹き出さないか? 兵士役もこの人? 私ならやる気でねえ。 「お父さんだよ」 「意地悪なばあやだよ」 「お父さん仕事に行ってくるよ」 だけでいいじゃん。 王国まで作るか?

「ありえねえ」 そんな印象です。もう少し現実的に描いて欲しかった。 「作者は読者がそう突っ込んでくる事は想定済」って読者に解らせて欲しかった。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041785049
No.74
(5pt)

闇が誘導する世界と絵画的「美」

この物語の途中のどんでん返しは強烈だ。

読んでいて、我が目を疑った程だ。

著者がこの様な巧妙な構成を用いて何を描こうとしたのだろう。

その中の一つは、光と闇の対比における、絵画的美の意味だと感じる。

失明しているレイアは、物語や音楽を聴き、文字を書いた。

芸術に対する感受性は人一倍優れていた。

しかし「父親」がボッティチェルリの「春」を言葉で説明しようとして、

それが功を奏さず、ひどく自己嫌悪に陥る下りがある。

絵画の素晴らしさは、視覚を介さず、言葉のみでは表現出来なかった。

そして光を得てから接した、イラストレーターらの絵画に落胆する。

この様な経緯から、視覚による芸術鑑賞の世界を、皮肉まじりに描く。

一方、視覚が無い状態では、明確な世界と世界観が形成される。

ここでは誘導されると言い換えても良い。

「レイア 1」では、極めて強固に世界が形成・誘導された。

闇と光の世界の対比を、著者は、素晴らしいまでに鋭く描ききった。

ダイナミックかつ緻密な本書に、深い感銘を受けた。
この闇と光 Amazon書評・レビュー: この闇と光より
4048731378
No.73
(4pt)

果たしてどちらが「闇」か「光」か

まず読み終えて、この小説は男性よりもどちらかと言うと女性に受け入れられるお話だな、と思いました。

男性ならば、この内容は少し受け入れ難いかと思います。

星が4つなのは、最初はなかなか感情移入できず、またどちらかというと苦手なお話の系統だったからです。

それでも話の完成度を見て、4つにしました。

序盤から怪しさを出していた。

推理小説を好む人にとっても、またそうでない人でも「ああ、怪しいな」と推測できてしまう、レイアの周りの人物の言動。

けれども、途中のどんでん返しまでは気づけませんでした。

「そうくるか!」とすっかり嵌められた気分を味わえました。

現実からかけ離れた世界と現実の世界。

そして、その境界に危うく存在する「闇」と「光」。

普通であることが、二人にとっては「普通」ではない。

そんなお話です。

結末は今後の二人の在り方を想像させる形となっていました。

変に続きを書かれるよりはあのような形で終わらせることで、読者に深い印象を残し今後を想像させる。

とても良い終わり方だと思います。

耽美な世界観を味わいたい方にはお勧めかもしれません。
この闇と光 Amazon書評・レビュー: この闇と光より
4048731378
No.72
(5pt)

囚われたのは・・・

囚われたのは誰? 囚われたのは何故?
この謎を解く機会は永遠に失われたのかも知れない。
それでも構わない。大切な人を失ったわけではないのだから。
この闇と光 Amazon書評・レビュー: この闇と光より
4048731378
No.71
(4pt)

ネタばれしてます

冒頭から中盤まで「楽園」の描写が続きます。
ただ、いかにも安っぽくお手軽な楽園描写です。 本と音楽を愛しフリルのドレスを着せられ父親に服従する「姫」。 あまりに典型的です。
「崩壊する事の約束されている楽園」です。 意図的な描写かもしれません。

だからこそ、中盤以降の楽園崩壊の描写は楽しいです。 こっちの方がリアルだし。

で、私もやはり「謎」があるからには「謎解き」があるものと思ってました。
「父親」の動機は特に興味は無かったんであれでもいいんですが、 継続出来た心情が解らん。無理だろ、そもそも。こんな事。
姫の前で一人二役の演技?声色まで使い分けて?アバウトながら設定まで作って?やってる途中吹き出さないか? 兵士役もこの人? 私ならやる気でねえ。 「お父さんだよ」 「意地悪なばあやだよ」 「お父さん仕事に行ってくるよ」 だけでいいじゃん。 王国まで作るか?

「ありえねえ」 そんな印象です。もう少し現実的に描いて欲しかった。 「作者は読者がそう突っ込んでくる事は想定済」って読者に解らせて欲しかった。
この闇と光 Amazon書評・レビュー: この闇と光より
4048731378
No.70
(4pt)

古典というものの宿命

おそらく本書は、この手の「作品世界の前提が、途中からガラガラと崩れていく」系の作品としては、古典の一つなのだろう。

しかし、古典というものは「パイオニア」であり、道を創る者でもある。

なので、後の時代には「整備されて通りやすくなった道」を、器用に通過していく追随者が現れる。

そうした者たちの「小器用」な通行に慣れ親しんだ後代の目からすると、時に古典というものは、物足りなく、そして陳腐なものに見えてしまうことがあるのだ。

本当は、そのパイオニアの掌の上で踊っているに過ぎないのだが。

本書もまた、そうした「掌の上の猿」にとっては、いささか物足りない部分があるのではないかと思われる。

最後の「謎解き」に相当する部分が、妙に唐突というか、投げやりな印象を感じてしまうのである。

だが、繰り返すがその「物足りなさ」は、後代の人間が「後知恵」で作品を見ているからであることを、忘れてはなるまい。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.69
(5pt)

大好きな世界観

世界がひっくり返ってから驚きの連続!美しいもので溢れた世界で暮らすお姫さま、レイア姫…。お姫さまは情報が制限されているからこそ最上の美を想像できる。世界を自分の中で創りあげることができる。

誰かにとって神や世界そのものになれたとしたら…という少し危ない想像を膨らませてしまった。でも小さな子どもにとっての親は神であり世界そのものになりうるし、身近に神の力を持つ人はたくさんいるなぁ。

美しいものに惹かれる人たちが組み上げた夢の世界を覗けて最高だった。
終わりかたも淡くてふんわりした陶酔を残してくれる。全てを語らないのでこの物語の世界の続きを私の中で創り上げることが許されている。美と想像の力を感じた。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.68
(4pt)

まあまあ

読了して色々考えたけど、この作者は澁澤龍彦みたいなのが好きなんだろうな、ぐらいしか思い浮かばなかった。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.67
(5pt)

読んでみた。

面白かったです。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.66
(5pt)

美しい世界

手元におきたい本。
世界はこのようなものであって欲しい。
世界は選ぶものであるということを
改めて感じた。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.65
(5pt)

素晴らしい

閉じた世界、伏線、どんでん返しが好きな人には刺さるかも!!!
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.64
(5pt)

【ネタバレ注意】

【ネタバレ注意】

BLオチすごく良かった。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.63
(5pt)

1章の雰囲気は稀有な読書体験

服部まゆみさんの作品は初めて読みました。

いろいろなレビューがあると思うけど、1章の雰囲気づくり、世界観、それによる物語への没入感は、ちょっと最近では経験した記憶がないほどの貴重な読書体験だった。
こんな作家がいたんだな、と驚き、そして早逝していたことを知り、新作が読めないのは少し残念な気持ちになった。

1章だけでも是非読んでほしいと思う。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.62
(5pt)

耽美ミステリ!

"父はよく私を『光の娘』と呼んだ。輝くように美しいと。『美しい』とは『綺麗』ということだ。『花のように綺麗だ』とも言う。でもダフネは違う。"1998年発刊の本書は直木賞候補にもなった虚構と現実が混じり合うゴシックミステリ。

個人的には、ドンデン返し的なミステリに最近はまっている事から本書についても手にとりました。

さて、そんな本書は森の奥深くに囚われた幼い盲目の"王女"レイアが優しい国王、そして意地悪な継母ダフネに囲まれながら成長していくのですが。その生活が突然終わりを迎えた所から【章ごとに新しい事実が明らかになっていく】のですが。

個人的には著者のはっきりとした美意識というか耽美的な雰囲気がとにかく漂っている本書。好き嫌いはわかれるだろうな。と思いつつ。私は割と好みというか、作中で紹介される文学作品やクラシカルな画家たちの嗜好があっていた事もあり楽しませていただきました。

またミステリとしては、いわゆる殺人が起きたりする作品ではないのですが。それでも中盤からの章ごとに意外な事実が次々に明らかになっていく展開は小気味よく、面白くて一気読みしてしまいました。

ドンデン返しミステリが好きな人。また耽美的な世界観のある本が好きな人にオススメ。
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041023815
No.61
(4pt)

あなたもきっと騙される!

読み始めは、中世のヨーロッパの話かと思わせ、ある時点からクエスチョン?ピーターラビットのCDの話が出て来たところで、いつの時代の話か混乱してくる。
前半の登場人物は囚われの身の美しいレイア姫と父王様、そして意地悪な召使いダフネだけ、それも目が見えない姫の視点で話が進んで行くので、全体像が掴みにくい。
そして後半はじめ、読者は今までの話を根底からひっくり返される。
どんどん新事実がわかって行き、姫と私たちはたくさんのことでだまされていた事がわかる。
これは推理小説の謎解きの比ではない。
こんなストーリーをよく考えたものだと感服!二回読むと、色々なところで伏線を張っていたんだなと思う。
面白くないとはとてもいえない作品。
面白かったとも言いたくない。どこかダークで官能的な匂いを漂わせたファンタジーだろうか?
この闇と光 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: この闇と光 (角川文庫)より
4041785049