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(短編小説)

瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
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瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
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瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄
瓶詰の地獄



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瓶詰の地獄の評価: 4.59/5点 レビュー 39件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.59pt
Created with Highcharts 5.0.100件0.00%1件2.56%4件10.26%5件12.82%29件74.36%得点得点☆1☆2☆3☆4☆5


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 1~20 1/2ページ
12>>
No.34:
(5pt)

ドグラ・マグラを読みたかったので買いました

ドグラ・マグラ書いたかったので買ったのですが、面白かったです。ドグラ・マグラは何回か改訂されてるそうですが、これは初版をそのまま出したらしいので、読み比べてみると面白いかもです。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.33:
(5pt)

鉄槌が好き

数ある小説の中で、この短編集の「鉄槌」が最も好き。
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.32:
(5pt)

独特の世界観

表紙が全く違いました
内容は今まで読んだ夢野久作さんの作品の中でも抽象的な表現が少なかった気がします
独特な世界観が面白かったです
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
4041366143
No.31:
(4pt)

残酷の美しさと優しさ。

なんだろう。

本当に残酷が好きな人の残酷って、
上品なんですよね。

不潔で不快で非道でも、
好きでやっているのか、
プロとして嫌がらせているのかで、
全然ちがうものになる気がします。
たぶん、この作家様は、
本当に残酷が好きなのだろうなと、
だから読んでいて気持ちいいのだなと、
ただの勘ですが、そう感じました。

悲喜劇としてちゃんの機能するんですよね。
好きな人がちゃんと残酷を書くと。

本作も全編、
残酷な場面は全部よかったですし、
残酷さは『少女地獄』より上でした。
(どちらも短編集ですが)

夢野久作さんは、
『少女地獄』で初めて体験しましたが、
引き込まれる魅力はどちらも共通していて。
体力に余裕のあるときに読むと、
ページを開いた瞬間からグワッと、
文字の世界へダイブできました。

★をひとつ削ったのは、
女性の喋り方があまりにも現代と違うから。
その一点のみが理由です。

色気や若々しさ、可愛らしさなど、
必要な印象が、どうしても感じられない。
男性も現代と同じ口調ではないですが、
それに比べても違いすぎるんです。
笑い方は毎回、必ず全員が『ホホホホ』だし。

だから、どう工夫して読んでも、
おばあちゃんが喋ってるようにしか、
どうしても感じられない。

セリフだけならなんとか耐えられますが、
一人称で長めの話を語られると、
どうしても入り込めない。
集中力がもたない。

なので、
個人的な印象ですが、
『少女地獄』よりも読むのにかなり時間がかかったという事実を含め、
わずかに魅力に難ありと減点しました。

でも、昔の小説を読むなら、
ぼくは夢野久作さんをすすめます。

魅了の力の桁が、
ほくは昔の作品はあまり読みませんが、
何冊か読んだなかで比較すると、
他の人とはまるで違うと思いました。

魔力と言ってもいいくらいです。

あと、たぶんですが、
読者に優しいようにも思いました。

昔の作家は病んでるひとが多いですが、
それだけに自分、自分、自分と、
表現が自己中心的に感じることが多くて、
どうにも読みにくいんです。

でも、同じように病んでいるのに、
夢野久作さんは読みやすい。

不思議な現象ですが、
受け取る側からすると、優しさに感じます。
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.30:
(4pt)

ドグラマグラには勝てないけど

ドグラマグラ、少女地獄以来の夢野久作作品、久しぶりに読みました。
やはり時代も時代なので、共感しにくい部分がありつつも、読み応えのある作品でした。
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.29:
(5pt)

文章に引きずり込まれた先にある世界

否応なしに
想像させられる
物語世界
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.28:
(4pt)

表紙買い

表紙が可愛く気楽に読める夢野久作作品が多いので買いました。
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.27:
(5pt)

ドグラマグラを一冊に!

ドグラマグラと言えば、角川文庫の上下巻を読むパターンが多いと思いますが、私は出来れば一冊にまとめてほしい!のと、角川文庫の表紙は個人的に安直なエログロナンセンス的表現であまり好きじゃない、ということで、この夢野久作集を選びます。
約800ページ、非常に分厚く読みづらいですが、クラクラ眩暈がしそうなキチガイ地獄を心ゆくまで堪能できます。
宇宙について考え出すと、途方もないスケールに頭がおかしくなってしまいそうになりますが、ドグラマグラについて考えても同じことが起こりますね。
それとこれは余談ですが、ドグラマグラの作品構成は、ロックバンドThis Heatの1stアルバムと通ずるところがありますね。最初と最後のことですが。
他の2作品も非常に楽しく読めました。
おすすめ。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.26:
(5pt)

うまいですね

ナレーターが非常にうまくて聞き入ってしまいます。ナレーターってオーディオブックの命とも呼べる部分なので非常に重要なのですが、ストーリーとなるとその分ナレーションも難しいですよね。しかし今回のナレーションはまるで声優さんのように感情を声で豊かに表現していて、聞いていて非常に気持ちの良いものでした。
瓶詰地獄 (お風呂で読む文庫 21)Amazon書評・レビュー:瓶詰地獄 (お風呂で読む文庫 21)より
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No.25:
(5pt)

30分でこの満足感は驚異的!

流れ着いたたった三通の瓶詰めの手紙。どうやら遭難中の兄妹が出したもののよう。読了時間約30分弱!この短い文章の中にどこまでも広く、深く思考が誘われ、強い満足感を覚えました。とても興味深い作品です!
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.24:
(5pt)

必読、としか言えない作品を集めた作品集

「瓶詰の地獄」3部構成が巧い短篇。極限状況下の男女を描いて鮮烈。
「氷の涯」公金横領を巡る活劇スリラー風の作品ですが、この著者故の奇想に満ちた中篇。
「ドグラ・マグラ」説明不要、というか誰も説明できそうもない奇想小説の極北。

3篇とも凄いですが、やはり「ドグラ・マグラ」は断トツで凄い。この小説については色々な人が色々書いているので、私も勝手に好きな事を書かせてもらいます。

実を言えば私も今、所謂「狂人」という状態というか、統合失調症に認定されていて、毎日薬を飲まないとまずい、或いはおかしくなるという状況で日々日常の営み(働いたり、食事したり、トイレにいったり、ジムでトレーニングをしたり、小説を読んだり、音楽を聴いたり等)をしておるのですが、では薬を飲み忘れたりするとどういう状態になるかと言えば、テンションが高くなって一睡もできなくなったり、ジムのトレーニングが全く疲れなくなったりという状況で暮らしております。
まぁ精神の病気といってもピンからキリまであるので、一般的に危険という事で病院で一生暮らさないといけないという人もいたり、私の様にあまり危険性がないという事で日々社会生活が許されている人もいるので、あまりこういう病名がついたからといって、危険に思われると心外ではありますが、実際に危険な人もいるので、あまりデカい態度は出来ないのも真実だったりします。

この小説でも主人公が無意識の内に人を殺した疑いを晴らさないとならないという、こういう病気だと思われ易い、危険なタイプのキャラクター設定になっておりますが、こういう人だけではないという事も一応言っておきたいです。危険な人もいますが。

この作品に関して言えば、アイデンティティの揺らぎはジャプリゾ「シンデレラの罠」の先駆、推理小説の枠組みを借りた奇想小説としてはオブライエン「第三の警官」の先駆的作品だと思いました。1935年の時点の日本でこういう作品が書かれていたという事実に驚きます。大西巨人氏の「神聖喜劇」と共に世界文学史の中で議論すべき小説だとも思いました。

「ドグラ・マグラ」は読んだ人100人が100人とも違う解釈をしたり、感想を持ちそうな作品。他の二篇とともに必読、としか言えない小説でした。是非ご一読を。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.23:
(5pt)

もう何回読み直したのだろう

本書所収の「ドグラ・マグラ」は凄い。おそらく10数回は通読しているはずだが、その度に新しい発見・新しい解釈がある。ここまで読者を虜にする探偵小説は珍しいだろう。
同時に収録されている「瓶詰の地獄」と「氷の涯」も素晴らしい。
とにかく読んで見て欲しい一冊。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.22:
(5pt)

南国風味のなかの地獄

やはり、瓶詰の地獄がこの本の売りだろう。
どことなく南国情緒を漂わせる文章の陰にいたるところに垣間見える狂気、暗黒、そして見えざる神への畏怖と交差するかのような、人間破戒。

見知らぬ、誰もいない無人島に男と女が一組しかいない状況下では、容易に想像できる妖しげな情念を、禁断の愛を、夢野久作独特の文体で、表現している。

物語中に聖書が登場して、主人公がクリスチャンであるらしいことも、この短編に大きなインパクトを与えている。

アダムとイブの失楽園のイメージと重なるその、人間の内奥にひそむ情念(罪)とは、いったい何だったのか?
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
4041366143
No.21:
(5pt)

ドグラマグラのために

私はすでにドグラマグラの文庫本を持っている。
しかし、私は文庫本は嫌いではないけど、
ひとつの文学作品が「分冊化」されて出版されることを極度に嫌う性分である。
私はただひたすらに、一冊の分冊化されない書物としての「ドグラマグラ」が欲しくて本書を購入した次第である。
夢野久作氏の作品について言えば、もし、彼が十年かけて「これを書くために生きてきた」
と言わしめた程の大作、ドグラマグラを発表していなかったならば、おそらく歴史に名を残す作家にはなれなかったであろうと思う。
それほどまでにドグラマグラという作品はあまりに衝撃的で、世界の推理小説中の屈指の傑作である。
おそらく昭和十年当時の人々にはこの作品は理解し難かったに違いない。
それゆえ、現代というポストモダン以降の人間にはかえって理解しやすい作品ではあるまいか?
読むと精神に異常をきたすという、いわく付きの奇書ではあるが、
それは根拠の無い都市伝説に過ぎないので、推理小説が好きな方はぜひ読むべきであります。
これを読まずして死ねるか!
というほどの傑作である

補記
もうひとつの解釈。
角川文庫版のドグラマグラのレビューにひと通りの解釈を並べてみたのだが、しかしこの作品には、それとはまったく別の解釈もありうると述べておきたい。
角川文庫版においた私は、この一連の殺人事件の犯人は正木博士だと断言してしまった。
確かに「あの巻物」が呉一郎の心理遺伝の直接の原因ならば、その正木犯人説は成り立つのだが、
では、第一回発作の時点で母親を殺害した根本的動機がそれだと曖昧になってしまう。
この第一回発作時においてはまだ呉一郎は巻物の存在を知っていない。
事情が混み入ってくるが、その場合、正木博士犯人説は成立しなくなる可能性が出てくる。
解釈次第では正木博士が呉一郎に巻物を渡したのは、呉一郎の心理遺伝を確証するために過ぎなかったかも知れない。
正木と呉一郎が親子の関係であることは間違いない。
正木博士は本気で本当の意味で呉一郎を救おうとしたのかも知れない。
その場合、犯人はやはり呉一郎という解釈も成り立つのだ。
「解放治療場」における惨劇を食い止めることが出来なかった正木博士が良心の呵責に耐えられずに投身自殺した可能性だってあり得ない話ではない。
上記のように解釈すると、今迄信じていたはずのストーリーがまるで違ってレールが狂ってくるのだ。
つまり少なくともこの物語には少なくとも二種類の解釈可能性があるということだ。
あたかもマルチエンディング制のゲームの様に、、、である。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.20:
(5pt)

ア―――――ァ、キチガイ外道だよォーーーーーー

2015.2.23.Tue 晴れ

夢野久作を読むのは初めてのくせに、いきなり大著の『ドグラ・マグラ』から読み始めた私。

知る人ぞ知る名著。
オノマトペを多用した独特の文体と、奇怪なキャラクターたちが演じる脳内地獄。
何よりその圧倒的な世界観。
胎児の夢、電話交換所としての脳、狂人解放場としてのこの世界、そして自己喪失。
もはやこれは一個の宇宙論、壮大な哲学の伽藍だろう。

本書には『瓶詰の地獄』、『氷の涯』も収録されているのでこれで1200円というのはお得感がある。
(貧乏な私にはその辺の功利がけっこう重要だったりする;泣)
本書を読んで、夢野久作のほかの作品も読んでみたくなった。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
4488400043
No.19:
(5pt)

私はおかしくありません。私はおかしくありません。笑

夢野さんのんの作品は→書店ではほとんど在庫がなかったりで、いつもAmazonで購入しています。
よく夢野さんの作品を読むとおかしくなってしまうとの情報がありますが
この作品は「おかしくなりません」「おかしくなりません」…(笑)
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.18:
(5pt)

圧倒的な狂気

表題作ほか6編の短編集です。
夢野久作は昭和初期の作家ですが、今読んでも、その特異な世界観というか、その全編に満ちている狂気と毒気に圧倒されます。
若いころの横溝正史といい、江戸川乱歩といい、彼らのその作品は、いずれも昭和初期という時代の退廃的な雰囲気を良く醸し出していますが、夢野久作の狂気は更に一線を画しているように思います。
あまりに毒が強いので、万人にお勧めできる作家ではありませんが、その作品を知らずに生きていくのは、それはそれで勿体ないんでしょうね~~^^;
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.17:
(5pt)

恐る恐る・・・。

ドグラマグラの著者の本という事で手に取りました。
(同書は、ちょっと怖いな…という理由から未読。)

怖いけど、怖くない。
気味が悪いけど、滑稽でもある。

そんな作品だと思いました。

さくさく読めます。
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
4041366143
No.16:
(5pt)

私を夢野久作ファンにした短編です。

私が夢野久作を読んだのは、何十年前の事か。奇妙な味の小説と銘打って内外の短編集が

出回った頃でした。国内のもので夢野久作を初めて読んだのが「瓶詰め地獄」が納められた

短編集です。本当に短い小説なのに、そのインパクトの強さに圧倒されたものです。

兄妹で無人島で暮らす二人の間に恋愛感情が芽生え、やっと待ちに待った助け船が来た時

二人は自殺すると云う設定は、まだ世間知らずの高校生だった私には夢野久作と云う作家を

強烈に印象付けたのです。暫くは次々に彼の小説を読み漁ったものでした。例の賛否が

分かれる「ドグラマグラ」も読みました。結局、私の中では「瓶詰め地獄」が上位を占めて

ますが決して1位では有りません。まだ未読の方には是非読んで貰いたい作品です。
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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No.15:
(5pt)

奇書

「ドグラ・マグラ」という摩訶不思議なタイトルの小説の存在と著者の夢野久作の名前だけは知っていたが、なんとなくずっと避け続けてきた。でもこの度、「ドグラ・マグラ」ではなくこの本から夢野久作の世界を覗かせてもらった。「ドグラ」には一種、警戒心を持っていたのに、短編集だからと、ちょっと油断したかもしれない。比重の重い小さな金属をふいに手のひらに載せられて、その小ささに釣り合わない重さにギョッとしたような時のような気分というか・・・。そういう時って一瞬薄気味悪いな〜という感情を持ったりするものだが・・・。この短編集に自分はそんなイメージを持った。文庫のタイトルでもある「瓶詰の地獄」は、行間からどす黒く異様さが漂ってくる。ほんの短い小説なのに、底なしの広がりをもっている。この本からだけの印象で語ってしまうが、さて、著者の意図は??と考えると、「読む者に人間の持つ狂気に気づかせること」、という点がどうしても浮かんできてしまう。著者の創りあげた狂気の世界を共有しないと内容をより深く味わえないということに読んでいるうちにいやおうなしに気がつくので、読み手は怯えながらもそろそろと著者の提示してくる狂気の世界を受け取るはめになる。著者の狂気の世界を共有する、させられる、ということがこの本の一番恐ろしくて無気味なところだと思う。引っかかってしまった人はこれは縁だと思ってあきらめて(笑)気合を入れなおして思い切って読んでみるしかないかも。
瓶詰の地獄 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:瓶詰の地獄 (角川文庫)より
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