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君が悪い
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君が悪いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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批判的なレビューが多いが、純粋に楽しめた。ごく普通の男がいとも簡単に殺人者に落ちていく様がジェットコースターのようなスピード感で描かれた本作。人間誰しも持っている、責任転嫁の極致を巧みな心模様で描写。また非常に読みやすく仕立ててあることで、人間の転落する姿を如実に表現している作者の力量に敬意を覚えてしまいます。ミステリー性は希薄だが、十分に読み応えあり。 | ||||
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グロテスクな場面もありますが、全体としてあっさり読めます。 ひねくれた主人公が自己中な理屈で犯罪を重ねる様が面白かった。 黒新堂をサラッと楽しみたい方にお勧めです。 | ||||
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自宅では死体をバラバラにするという猟奇的な行為を繰り返ししながら、職場や 世間では、気弱で臆病で、体裁ばかりを気にし、その場を取り繕うのに必死な 主人公を見て、全く自分とそっくりな性格の彼に、深い感情移入を感じました。 一般人の目から見れば、主人公は全く卑屈で卑劣ですが、主人公が責任の 『とりかた』というものを、世間とは全く違う認識をしているところが、 この作品の面白さ、怖さではないかと感じました。 自分の尻をぬぐうのではなく、あくまで、他人のせいで自分が泥をかぶり、 他人の尻をぬぐっていると考えてしまう主人公。社会に対する自分の過ちを 省みるのではなく、その過ちから自分の平穏な生活を守ることが、責任を 取ることだと、主人公は勘違いをしていると感じました。その感覚に、 ぞっとするような共感を覚えました。 憤激や狂気に駆られての衝動的な犯罪なら、冷静さを取り戻せば、反省できます。 しかしこの主人公には、最初から自分が正しいと思って過ちを繰り返しているので、 反省する余地がありません。でも私は主人公を責められません。自分の名誉や、 地位を守るために、自分の責任を他人に押し付けている、私自身の醜い心の内面を 見ているような気がしたのです。 小説のように極端でなくても、誰にでもこういう負の部分はあると思います。 その負の部分を覗き込んでいるようで、それが読後感を悪くするのではないかと 感じます。 主人公の感覚に、強くシンクロする自分自身への自戒もこめて、 星5つを進呈したいと思います。 | ||||
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自宅では死体をバラバラにするという猟奇的な行為を繰り返ししながら、職場や 世間では、気弱で臆病で、体裁ばかりを気にし、その場を取り繕うのに必死な 主人公を見て、全く自分とそっくりな性格の彼に、深い感情移入を感じました。 一般人の目から見れば、主人公は全く卑屈で卑劣ですが、主人公が責任の 『とりかた』というものを、世間とは全く違う認識をしているところが、 この作品の面白さ、怖さではないかと感じました。 自分の尻をぬぐうのではなく、あくまで、他人のせいで自分が泥をかぶり、 他人の尻をぬぐっていると考えてしまう主人公。社会に対する自分の過ちを 省みるのではなく、その過ちから自分の平穏な生活を守ることが、責任を 取ることだと、主人公は勘違いをしていると感じました。その感覚に、 ぞっとするような共感を覚えました。 憤激や狂気に駆られての衝動的な犯罪なら、冷静さを取り戻せば、反省できます。 しかしこの主人公には、最初から自分が正しいと思って過ちを繰り返しているので、 反省する余地がありません。でも私は主人公を責められません。自分の名誉や、 地位を守るために、自分の責任を他人に押し付けている、私自身の醜い心の内面を 見ているような気がしたのです。 小説のように極端でなくても、誰にでもこういう負の部分はあると思います。 その負の部分を覗き込んでいるようで、それが読後感を悪くするのではないかと 感じます。 主人公の感覚に、強くシンクロする自分自身への自戒もこめて、 星5つを進呈したいと思います。 | ||||
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常に失敗を他人の責任にする主人公が殺人を繰り返すストーリー。 その描写はこれまでの黒い作品同様、かなりエグイ。 このため、他のレビューにあるように気分が悪くなる読者も少なくないと思う。 しかしながら、いつもの通り終盤にきっちりサプライズを含み、つまらない作品ではなかった。 主人公の性格は極端に偏狂にに描かれているが、最近「私が〜なのは〜のせいだ」と他人や政府、景気情勢の責任に転嫁する人間が増えているような気がするため、自己を客観視する責任感を持たない人間が主人公のような過ちを犯すかもしれないという教訓を含んでいる。 新堂氏のファンにはお薦め。 | ||||
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常に失敗を他人の責任にする主人公が殺人を繰り返すストーリー。 その描写はこれまでの黒い作品同様、かなりエグイ。 このため、他のレビューにあるように気分が悪くなる読者も少なくないと思う。 しかしながら、いつもの通り終盤にきっちりサプライズを含み、つまらない作品ではなかった。 主人公の性格は極端に偏狂にに描かれているが、最近「私が〜なのは〜のせいだ」と他人や政府、景気情勢の責任に転嫁する人間が増えているような気がするため、自己を客観視する責任感を持たない人間が主人公のような過ちを犯すかもしれないという教訓を含んでいる。 新堂氏のファンにはお薦め。 | ||||
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「君が悪い」。この頭ごなしに決め付けるタイトルに引かれて、読んでみました。 しかし、まぁ、これだけ、何でもかんでも人のせいにして生きていけるものなんだ、と半ば呆れます。そのために、人を4人も5人も殺すなんて、常軌を逸してます。自覚のない自己チューで、むしろ自分では聖人君主だとさえ思っている。しかもそれが災いして猟奇的な事件を繰り返すキャラクターを書かせたら、新堂さんの右に出る者はいませんね。 更には死体をノコギリで切り刻む描写は物凄くリアルで、とことんグロテスク。ご存知の方もおられるでしょうが、まさに「小説版・日野日出志」というべき。食前食後は読めませんよ、ホントに。 それにしても、この本の帯にも書いてましたが、「世間を震撼させる殺人犯も、一皮剥けばきっとこんなもの」なんだなぁと、妙に納得させられる文章の巧みさには脱帽です。翌日の仕事のことを忘れて、明け方までグイグイと読まされてしまいました。 例えば、よく「人は悪いことをしたとき、悪意から逃げたり、更に罪の上塗りをするのではなく、恐怖だからそのような事をやってしまう」と言われていますが、正にこの主人公もそんな部類に入るのでしょう。彼の場合、何でも人のせいにするという性格が犯罪に拍車をかけているのは間違いないですし、上記のような理由で罪を放置するわけにはいきませんが・・・。 とにかくこれは、ミステリー故あまりここで伏線を語ってしまうと、面白味が半減しますので、犯人の心理や行動に興味を持たれた方は、ぜひ実際にお読みになって下さい。 | ||||
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「君が悪い」。この頭ごなしに決め付けるタイトルに引かれて、読んでみました。 しかし、まぁ、これだけ、何でもかんでも人のせいにして生きていけるものなんだ、と半ば呆れます。そのために、人を4人も5人も殺すなんて、常軌を逸してます。自覚のない自己チューで、むしろ自分では聖人君主だとさえ思っている。しかもそれが災いして猟奇的な事件を繰り返すキャラクターを書かせたら、新堂さんの右に出る者はいませんね。 更には死体をノコギリで切り刻む描写は物凄くリアルで、とことんグロテスク。ご存知の方もおられるでしょうが、まさに「小説版・日野日出志」というべき。食前食後は読めませんよ、ホントに。 それにしても、この本の帯にも書いてましたが、「世間を震撼させる殺人犯も、一皮剥けばきっとこんなもの」なんだなぁと、妙に納得させられる文章の巧みさには脱帽です。翌日の仕事のことを忘れて、明け方までグイグイと読まされてしまいました。 例えば、よく「人は悪いことをしたとき、悪意から逃げたり、更に罪の上塗りをするのではなく、恐怖だからそのような事をやってしまう」と言われていますが、正にこの主人公もそんな部類に入るのでしょう。彼の場合、何でも人のせいにするという性格が犯罪に拍車をかけているのは間違いないですし、上記のような理由で罪を放置するわけにはいきませんが・・・。 とにかくこれは、ミステリー故あまりここで伏線を語ってしまうと、面白味が半減しますので、犯人の心理や行動に興味を持たれた方は、ぜひ実際にお読みになって下さい。 | ||||
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