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殺し合う家族
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殺し合う家族の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.71pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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| 実際の事件を元に書いているそうですが、 内容はかなり違っておりますので読み物としてレビューをします。 自己中心的な男を主役に置き、その理不尽さと自分勝手さを描いていますが、 同じ表現の繰り返しのため途中から読むのがやや億劫になります。 殺害風景や死体解体に関しては、残虐な表現を駆使していますが現実味がなく説得力に欠けます。 生きたまま殺す描写もありますが、ありえないことが含まれているので話に移入しにくいです。 終わり方も釈然とせず、筆者が何を伝えたいのかが汲み取れませんでした。 頁数が多いため値段も張りますが、特にお勧めできる点はありません。 | ||||
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| 実際に起こった事件をモチーフにして書かれたものだということは理解できる。件の事件を風化させないとう意味では良い作品だと思う。少なからず、この作品を読むことで、実際に起こった事件について、お調べになった方も多いだろう。ラストは納得できない方も多いとは思うが、私は却ってあのラストの理不尽さで新堂作品の面白さを感じました。 | ||||
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| 実際にあった「小倉の一家監禁殺人事件」を描いただけなので、それなら モデルになった実際の事件を取材したノンフィクション 豊田正義の 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 」(新潮文庫) 佐木隆三の「なぜ家族は殺し合ったのか 」(プレイブックス・インテリジェンス) を読んだ方が良いと思う。 小説にしたことで、読者に現実を直視させなくなっていると思う。 それはあまり良いことではない。 | ||||
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| 私は、昔から新藤裏社会ノベルの大ファンであるが、数ある作品の登場人物の中で最低な男というのは何人もでてきている中で、本作品の富永もずば抜けている。 マインドコントロールされ、「自分を守る為に人を殺さなければならない状況」になってからの描写が素晴しい。 普通、日本で生きている中ではありえない事が普通に感じてくる。強者と弱者がハッキリしており、弱者は生き残る術を考えなければ、明日は自分が殺されてしまうかもしれないという状況下に置かれる。客観的に読んでいたら笑ってしまう状況になっているかもしれないが、登場人物の立場で考えれば納得のいく展開ばかり。これは裏社会うんぬんではなく、作者でしか描けない世界だと思う。 私にとっては、いい意味で裏切らない作品だった。 性的にも、肉体的虐待にも、溝鼠や炎と氷の描写と同等、いや、それ以上に目を背けたくなる場面がたくさんある。 風呂場で殺してしまってからの証拠隠滅の為に、ノコギリで人体をバラバラにするシーンがあるのだが、自分の胃液が序々にこみあげてくるのがわかる。 自分の事をサディストと感じている人でもショックをうけるでしょう。 溝鼠でも同じ衝撃を私は受けましたが、本作品の富永のサディストっぷりもスゴイ。 読み終えてから半年経ってからの書き込みであるが、今でも内容を思い出したくはないくらい酷い仕打ちをする。 評価が2極化していますが、なぜ低いのかがわからない。 読んでいる最中の私は、ほとんど眉間にシワを寄せながら読んでいただろう。 しかし、新藤中毒者にはたまらない表現、醍醐味であるのには間違いない。 自分が平和ボケしていると感じている人にはもってこい。 読んでからすぐにショックをうけ、呆然とするのも間違いない。 星4つなのは、確かに大声をあげてお勧めできる内容ではないからだ。 好きな人はとことん好きだと言える作品だと思う。 私はこれからも新藤作品を読み続けるだろう。 | ||||
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| 苦手なノワール物と知りつつ読みましたが、やっぱり読後感は良くなかったです。 地獄絵巻を彷彿させる様なおぞましい描写もあまりにもリアルすぎて半ば斜め読み状態でした。 ラストに至っても救いがなく、予想通りの結論 人はどこまで悪くなるんだろうと言う事と、人が人を裁く限界の様な物を感じました。 | ||||
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| 例えグロテスクでも残虐でも、作者が何かを伝えたいかがあれば、 小説として 意味があるのかな、とも考えますが、 結局この事件の(あるいはこのフィクションで) 何を伝え、訴えたかったのかが、全く伝わってきません。 私の読解力のなさでしょうか? グロテスクな表現が終始続き、結末にも救いがありません。 だから何なの!!!と言いたい作品。 | ||||
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| なぜか評価の低い作品であるが、実際の監禁殺害事件をモデルに描いた本作品は、新堂氏の「黒い作品群」の中でもハイレベルな内容だった。 犯人は言葉巧みに相手に命令し自分の手を汚すことなく身内同士を殺させる。こうしたシーンは気分が悪くなるほどの描写である。 特に子供に実父の死体の解体を手伝わせる場面などは最悪の犯罪としか言いようがなく、逆に顔をしかめつつ夜を徹して読んでしまった。 こうした下劣・非道な犯行が長く書き綴られているが、終盤には心神耗弱者の犯罪に対する審判というものを考えさせられる面もあり、実はかなり良い作品であると感じた。 美しい恋愛ものを描く新堂氏は今一つという感じがするが、こうした作品では一流であることは間違いないと思う。 | ||||
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| 何気なく買ってしまい、後悔しまくっております。タイトルと実際の事件をモチーフと言うことにひかれたのですが…描写が生々しく、気持ち悪い思いしか残っていません。九州の言葉をしばらく聞きたくないとまで思うくらい、忘れてしまいたいです。 | ||||
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| 実に不快な作品で読む時間が無駄だった。 作家さんどうしちゃったんでしょう。最近の作品の不出来さにがっかり。 しばらく書くことを辞めたら良いのに。 編集の方もちょっと助言をされたらいかがなものかと思います。 | ||||
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| このところ、新堂さんの作品、イマイチ感がありました。 これもどうかと思って、予約はしていなかったのですが、たまたま新刊書の書架に残っていたので、借りてみました。 25ページほどの序章からして強烈…。 もうここで何度リタイアしかけたことか。 自己を正当化しようとする富永に何度も反吐がでそうになる。 まったく受け付けない。 自己保身のために、他を陥れる貴子や孝。 親子・姉妹で富永に気に入られるために繰り広げられる争い。 実際にあった事件を下敷きに描かれているので、そのグロテスクさが増します。 正気を失うような状況下での人間の弱さが描かれているのかもしれませんが、読むに耐えがたい内容でした。 ダークやブラックなものが好きな私ですが、グロテスクなものは駄目だということが解っただけの作品でした。 オススメいたしません。 | ||||
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| 実際の監禁殺人事件をモチーフにしてる割には作者のご都合主義的な箇所が気になってしまった。 主人公貴子が、殺人鬼富永に取り込まれていき、自身も鬼畜化していく様はまだ理解の範疇だったが、彼女の両親や姉、その夫までも簡単に富永の術中にはまっていくのはどうかと思った。 特に、貴子の母と姉が富永に会った一日目にして自分の夫をあっさり見捨て、富永の心を自分に引き止めておこうと、互いに醜い陥れを行うシーンは思わずコント?ギャグシーンかと思って失笑してしまった。 そこまで富永に人を魅了する力、または相手を自分の思い通りに操る力があるなら納得もできるが、全然そんな風に書かれてなかったので、富永の意に操られている女供がそろいも揃って低脳なのだろうなと無理矢理納得させて読み進みました。 家族同士ですら自分の保身のためにはこんな風に争い、殺し合うのも厭わないのだということを書きたかったのかもしれないけど、説得力がなさすぎ。 せめて山奥の一軒家とか、地下室だとか絶対に逃げられないというシチュエーションならまだしも、監禁場所は街中のウイークリーマンション。 悲鳴あげたら近隣の人が気づくだろうし、逃げるのも実に簡単そうだし、リアリティの欠如から恐怖が弱かった。 最後、優太が気が狂っていた振りをしていたってのも拍子抜け。 そんなにしっかりした小学生ならもっと前に逃げれるでしょ。と | ||||
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| 少し前に出版された「君が悪い」とほとんど似通っていて、新鮮味がありませんでした。今回は、加害者側と被害者側の主体描写が逆になっていただけですし、猟奇的描写がただエグイだけでした。しかも、監禁されている少年があまりにも痛々しくて不快です。 人は自分の命が危ぶまれると、ここまで判断力や理性が無くなるのだということを著者は伝えたかったのでしょうが、「いくらなんでも、ここまで後味の悪い展開にしなくても」と、読んでいてウンザリしてしまいました。いくら加害者を恐れているとはいえ、「多勢に無勢」といいますし、田舎者の初な女性が、綺麗だと褒められ、優しくされ、身体まで愛されたからといって、ここまで壊れるのはどうなんだろうか?と疑問も湧きます。実際、そこまで人間の心が壊れるかどうかは別として、ただでさえ殺伐とした世の中なのに、ここまで残虐性のある物語を書かなくても、という気さえしました。 尚、被告人の幼児体験をあえて描かなかったのは「ここまで親に酷いことをされたのだから、無理もない」というメッセージを与え、罪を正当化しないためなのかは定かではありません。ですが、ダラダラした文章が目立つわりにはそこが説明不足で、不自然な印象を受けました。それに、被告人への判決が「精神異常をきたしており、正常な思考ができなかった」で済まされるのは納得がいきません。結末が気になって、最後まで読むのは読みましたが、胸中がザワザワしたままで、何か気もちが悪いです・・・・・・。 | ||||
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| 以前は読み応えのある小説を書かれていましたが 最近のを読んでいるとワンパターンでだらだら・・今度はどうかなと買い続けましたが 気持ち悪い描写のリフレインばかりで もうこの人の本は買うのを止めます。 | ||||
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| ドラマ化された「黒い太陽」など アウトローな人々を描くことに定評のある著者の最新作は 北九州で起きた一家監禁・殺害事件をモデルにしたクライム・サスペンス。 普通に生活していた女性が、 職場の上司に身も心も取り込まれ、 やがて、家族同士で殺しあうことになる様子が描かれています。 電気ショックによる拷問で一家を意のままに操り 家族同士で殺し合いを行わせ その遺体を鍋で煮たり、ミキサーで分解し遺棄した かなりショッキングなあの事件については 地裁判決が、かなり詳細に事件の様子を述べているほか 詳細なドキュメント作品も発表されています。 しかし、それらでは迫りようのない犯人の内奥を 作家の観察力と想像力が見事に照らし出したのが本作。 実際の事件をモデルにしているので、 楽しんだ―とは少しいいにくいのですが 堕ちていく主人公の心情とその変化が緻密に描かれており ノワールものとしての醍醐味を十分に味わえます。 とくに、主人公が反感を感じながらも 心のどこかで、尊敬のような感情を抱いていた父親が 目の前で拷問や虐待を受け どんどん人間性を失うを見つめる箇所は 脂汗がドッと噴き出し、心が折れそうになるにもかかわらず 文章から目を話すことができませんでした。 内容が内容なだけに 読後は気分が最悪になること必至なのですが 人間はここまでなれる―ということを知り 戦慄とともに自戒の念を深く刻むことのできる本作 我々の日常と、それほどかけ離れない話として 受け止めていただけければと思います☆ | ||||
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