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半落ち
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半落ちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 1~20 1/4ページ
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嘱託殺人。 W県の警部・梶聡一郎は、アルツハイマーに苦しむ妻に請われてその手で妻を絞殺してしまう。彼はW署に自首する。しかし、梶が妻を殺害してから出頭してきたのは事件の2日後だった。殺人は認める梶はしかし、2日間の行動について頑として明かそうとしない… 犯人も判明しているし、殺害方法も明らかになっている。であるからこのミステリは「フーダニット」や「ハウダニット」ではない、梶は「なぜ妻を殺害してから2日経って出頭してきたのか?そしてその2日間についてどうしてかたくなに口をつぐむのか?」という「ホワイダニット」のミステリだ。 「探偵役」で「語り手」は章ごとにバトンタッチとしていくリレー小説形式。「刑事」「検事」「新聞記者」「弁護士」「裁判官」「刑務官」男たちは梶の真相に迫ろうとするが、彼らもまたそれぞれ職場や家族に問題を抱えていて、ある意味でこの小説はその描写がメインとなっている。 謎のモチーフに「五十歳」があり、語り手たちも似た年齢や境遇であることから、作者は「中年男性の人生の危機」をテーマに、最終的に「真相」に「生きる意味」を結びつけたかったのではないかと感じた。なにしろセリフのある女性キャラクターがほんの数人しか登場しないほど、男性視点に偏った小説でもある。 ただ、うーん、個人的には謎が解明されたとき「そこまでして語りたくないことかなぁ」と正直感じてしまったし、この「謎」って序盤であっさり解明してもおかしくないとも思った。しかし、素直に読んでいけば充分に面白いし、「最後のセリフ」にもしっかり涙は零れるのは確か。 最後に、「これ何年に出版された小説なのかな?」となにげなく奥付のページを開くのはやめましょう。文庫本には圧倒的なネタバレがあり、ぼくはこれを最終章の直前で目にしてしまい、絶句しました。なぜここにこの但し書きを書くのか。しょうがないけど。 | ||||
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警察から判事まで 関わるそれぞれの人々が組織の圧力に跳ね返され続ける組織人の悲哀、感情のもつれを臨場感たっぷりに描いてきたのに、最終章で こんな辻褄合わせに落としてしまうのか?!とがっかりさせられました。 | ||||
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現職警察官による妻殺害事件を巡り、第1章は県警の志木、第2章は検察庁の佐瀬、第3章は新聞記者の中尾というふうに、各章でストーリーの中心人物が変わり話が展開していく。県警、警察での鬼気迫るシーンなど非常に面白かった。一方で第4章、第5章、第6章で新たな中心人物が登場し、結局ストーリーの中心人物が計6人となってしまったためか、所々で面白いシーンなどあったが掘り下げた人物描写が少なく、全体的にはストーリー展開に終始していたように感じた。 | ||||
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初めから最後の直前まで圧倒的に面白いのに、オチは私には半オチでした。ちょっとがっかり。 | ||||
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思ったほどではなかったがまあまあ楽しめた 予想の範疇を超えることのない佳作 | ||||
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最終章に至るまでは面白かった。 しかし、最後の種明かしはナンセンス。 いやいや、それはないやろと内心突っ込んでしまった。 提供者の氏名を知ることはまず不可能。(何かはネタバレになるので言えませんが) 例え氏名が分かり所在のヒントがあったとしても、東京で見つけることは不可能。 しかもお互い名乗らずに、(この人だ!)と直感で分かるとかあり得ない。 もうあり得ないのぎゅうぎゅう詰めで興ざめしました。 | ||||
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アルツハイマーの妻を殺し自首するまでには空白の二日間が存在。何をしていたのか。 その空白の二日間を巡って警察やら検察が対立。マスコミも警察を批判。 梶容疑者本人が二日間なにをしてたのか尋ねられ、死に場所を求め彷徨ってたと供述。警察 は納得するも検察は認めないしマスコミも疑う。そんなに警察は捏造だと凶弾されるようなことか?実際死に場所を求め彷徨ってたみたいな理由やったし‥ あとは裁判官の出しゃばりっぷりがちょっとダれた。 | ||||
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ひっぱって、ひっぱって、、、 結局、オチはそれかいっ! って感じで。 せっかく、いろんな登場人物をリレーさせて値打ちこいたのに、オチが、半分もオチていませんでした。 残念でした。 | ||||
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64が一番好きです。 人間模様が深い。 推理小説とはまた違う感じの読み応えでした。 | ||||
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複数の登場人物の主観で話が進む展開は良いのですが、 元警部の犯人が汚名を受けてもひた隠しし、法のプロたち(刑事,検事,弁護士)が ああも肩入れする理由が微妙。 | ||||
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「最後すごく感動するから」と勧められて読みました。妻を殺した現職警察官が自首するまでの2日間に焦点をあて、様々な登場人物が自分の目線で語ります。刑事、検事、記者、弁護士、裁判官と、語り手は権力をもった役職。それぞれが自分の家庭で問題を抱えながらも、組織や自分の地位、課題解決のためにがむしゃらに働くオジサン達に男臭さと哀愁を感じました。おカタい専門用語もそれ程気にならず、どんどんストーリーにひきこまれました。何の謎も解決されないまま裁判官のところまで話が展開された時には、さすがに「落ち早く…」となりましたが、私としては心にストンと収まるような終わり方だったと思います。作者の横山さんは、自身が元新聞記者という経歴をお持ちなので、記者と警察とのやりとりは実際のそれに近いものがあるのでは、と想像しながら読みました。 | ||||
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全体的に読ませるものの、どこかで読んだようなラスト。 もっと重厚な作品かと思っていたのだが、ミステリとしてはもう一歩進んでほしかった。 各登場人物の描写も一本調子気味。 登場人物達の犯人へのいれこみ具合の必然性が弱くて説得力に欠ける。 | ||||
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妻を殺した後の空白の2日間を冒頭から最後まで引っ張ってますネェ。引っ張って引っ張って、期待しすぎて、拍子抜けな印象でした。サスペンスかと思ってましたが、感動的なストーリーでしたか。章のタイトルが登場人物なのが興味深かったです。 | ||||
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半落ちとは?すべてを自供しないこと、完結しない事ってことですね。 アルツハイマーの妻の嘱託殺人を起こした警部を巡って、警察、検察、番記者、弁護士、裁判官、看守… 関係各位ごとを章で区切ってストーリーは展開する。 もっぱら焦点となるのは、殺害後の空白の二日間に、彼がとった行動について。 関わるものすべてが、モヤモヤします。 もちろん、読者もモヤモヤします。 人間50年、ストーリーの最後に共感するかどうかは、読者次第。 | ||||
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「梶さんや、あんた奥さんを殺したあと2日間もどこ行ってたんだい?」 「はい、私の息子が残念なことになってしまったでしょう、だからなんとか人助けがしたいと思いましてね。実は新幹線に乗ってこっそり会いに行ってきたんですよ、元気で働いてるのを見て嬉しかったです。できればもう一人助けられたらと願っております」 全落ち。 | ||||
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とても読みやすいし、読者を引き込むようなストーリーだと思います。 ただ、内容は浅いと思いました。文章を書くテクニックには長けています。随所に対比を使ったり、とてもきれいな文章に仕上げています。逆にそれが、内容の浅さを際立たせてしまったというか。。。 この著者の本を読んだのは初めてでしたが、作品を大量生産する人なんだろうと思いました。 | ||||
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そもそも空白の二日間って皆さん皆さんそこまで気になるかね??? ミステリーではないでしょう・・・・ 伏線の張り方も上手でなく、落ちが唐突に思えてしまった 人物描写と心理描写は一級品 | ||||
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本作は、ストーリーテリング的には大型トリックを仕掛けたミステリー小説のようで、事件に関わる刑事やら記者やらがそれぞれの職分と矜恃をもってその謎に挑んでいくのだが、結末は非常にあっけないものだった。 伏線として何度も出てくるひとつの推論が様々な立場の人間から導き出されながら、最終的にやっぱりそうでしたではふつうの読者では腑に落ちないだろう。 アルツハイマー病や骨髄ドナーなどの社会用語を散りばめているあたり、作者はもしかすると「社会派ミステリ」の潮流に本作を位置づけているのかもしれないが、読む限りだと箱組みと設定考証に気力を使い果たしてしまったようである。 映像化されたものは見ていないが、終盤の粗い畳み込みを見ながら「これに俳優の渋い演技と感動的なBGMがついたら良いドラマだろうな」と思ったものだから、きっと脚本としては間違いないのだろう。 | ||||
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感動の結末!と書かれていたので、私は期待して読み進めていきました。初めはドキドキしながらページを捲ることが出来ましたが、途中から展開が遅くなります。無理に引き伸ばした様子がうかがえました。そして、最後まで読んでも、あまり感動出来ません。本を投げるほど酷い結末ではないですが、唐突ですし、伏線も殆どありません。ミステリー小説として読むことも無理だと思います。読み終わって抱いた感想は、面白くなりそうな本だった、です。 | ||||
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最後のページを読ませるまでにこんなにも物語がある必要があるのだろうかとは感じました。 確かに後半(ほんの数ページ)は心にぐっときましたが、そこまでの道のりが長かったです。 犯罪を犯し、警察に行ってから刑務所に入るまで何が行われるかはこの小説でよくわかりました。 大きな権力に対してここまで無力でしかないのか、と残念な感じがします。 | ||||
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