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クライマーズ・ハイ
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クライマーズ・ハイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全171件 21~40 2/9ページ
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鳥肌立てながら(笑)、さわやかな気持ちで解説まで読了。 日航ジャンボ機墜落事故の現場、御巣鷹山がある群馬県の地方新聞社で事故記事の全権デスクとなった主人公を描いた長編。 著者さんの本は初めてだった。 読み始めは、まだ少ないページに多くの人物が登場し、そのそれぞれが特有の社内組織に所属しているため、把握にストレスを感じ、元新聞記者だという著者さんの熱量に戸惑ったことも。 しかし、そこを越えると構成の巧みさ、人物描写の玄妙さにグイグイ惹き込まれていった。特に主人公の機微。生い立ちから複雑なパーソナリティーが形成され、そのことが主人公自身やその環境に長く影響するところまで丁寧に描かれていて手抜きがない。実に人間らしい複雑で繊細な内心が見事に描かれており印象深い。 本作は、時系列の先端が衝立岩の登攀なので、ハイテクが登場する余地が少なく、世界観が古くなりにくいことに加えて、ひとや命といった普遍的なテーマを扱っていることで長く読み継がれ得るモノなっていると思う。 ジャンボ機墜落事故を通して、ひとや命を立体的に描いたこの作品は小説好きならぜひ読んでおきたい一冊だと私は確信する。 また、私は解説にも感銘を受けた。筆者さんはノンフィクション作家だということでプロの思慮に感服させられた。難解な言葉を使わずに表現力で訴える技巧に好感を持った。残念ながらネタバレしているので読書の導入に読むことはできないが、本編を読了した者にとって味わいをさらに深める価値ある解説だと思う。 | ||||
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著者の作品は初めて読みましたが、実に素晴らしい作品でした。1985年の日航ジャンボ機墜落事故のニュースは、私も子ども心にもよく覚えています。本書はフィクションではありますが、著者がその当時墜落現場となった群馬県の地方紙記者だったことからほぼノンフィクションではないかと思えるほどの臨場感にあふれています。本書の舞台は新聞社というある意味特殊な世界で、ジャーナリズムの使命や地方紙の存在意義などを考えさせられます。一方で、1985年と言えばバブル景気が始まった頃で一般の会社にもモーレツサラリーマンがあふれていた時代。本書はそんな時代の会社員の政治、人間関係、男社会がこれでもかというくらい緻密に描写されており、今ならセクハラ、パワハラ、モラハラとなるような事象ばかりで、当時の会社という共同体を伺い知ることができて貴重です。今から見ると隔世の感があるものの、一方で当時の会社員はそんなに熱かったのかとも思わされました。今の若い仕事人たちからすれば別世界の出来事に感じるほどではないでしょうか。本書で描写される親子関係もまた今とはかなり違うもので、父親の権威がかろうじて生きていた時代の遺物を見る思いでした。色々な意味で資料的な価値がありながら、一級のエンターテインメント小説となっています。 | ||||
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著者の警察物が大好きで、少し敬遠してましたが、やはり読み始めると止まらない。過不足のないキレイな文章。登場人物たちの等身大の魅力。読後の爽快感。面白かったです。ジャンルが私好みでないので星4しましたが… | ||||
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DVDで感動したので文庫でも読んでみたくなり購入。映画とは物語が少し違うところと全く同じセリフの場面など面白かった。 | ||||
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飛行機事故を題材に、新聞社と新聞記者の正義感や葛藤が臨場感たっぷりに描写されており、とても読み応えがありました。 | ||||
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とても良い | ||||
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感情描写がリアルで主人公と一緒になって締切に焦ったり、記事を乗せるか悩んだり、、、心臓を運動させてもらったって感じです。 横山秀夫作品の他の警察モノに出てきそうな推理のキレるキャラクターが新聞社で働いていた場合、という感じ。思考回路が細かく描写されていて、頭がいい人はこう考えるのか、と圧巻させられた。 | ||||
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墜落事故の当時は生まれたばかりだったので、事故のことを知らずに映画を観て、原作も読みたくなり購入しました。 新聞社が舞台なので映画は少し難しく感じましたが、先に観たおかげで登場人物のイメージはしやすかったです。 原作と映画では違う部分も多いですが、これだけの内容を全て収めるのは無理だと思うので、仕方ないのかなとも思います。 続きが気になってページをめくる手が止まらず、途中で何度も泣きそうになりました。 ちょうど8月12日に御巣鷹山の慰霊登山のニュースを見て、過去の映像を見たり、そのことを思いながら読みました。 誰かに説明をするのはすごく難しいです。でも、読めばそれぞれに思うことがあると思います。私は独身ですが、もし配偶者や子供や孫が犠牲者だったら…と想像するだけでつらい。それを取材して記事にする側も、新聞には載らなかったけど大切な人を亡くした人にも、色々な葛藤があります。 複数の人物の目線から見ているのに、ちゃんと繋がっていてごちゃごちゃしていないのがすごい。 | ||||
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この10年ぐらい何度も読みかけて、全然ハマらないと思って挫折して、今回読んだらどハマリした。笑 極限状態の中での職業人としての立ち振る舞いや、それゆえに言ってはいけない言葉のやり取りを重ねる場面がひりひりする。 | ||||
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稀に見る良作 もう初っ端からグイグイ引き込まれました。著者が元新聞記者ですので、描写も細かく、さりとてエグイ言葉は殆ど出さずに、事件を伝えます。 自分の人生を事件とリンクさせていく技法も見事です。 私も主人公と同年代ですっかり感情移入してしまいました。 人の命とか、組織人としての逡巡、そういったものを考えさせてくれる、そんな本です。 | ||||
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週刊文春ミステリーベストテン2003年第1位、2004年本屋大賞第2位受賞。 熱量がすごい小説で、力作です。 ただ、ミステリーベストテン1位の先入観で読むと ちょっと肩透かしの印象でした。 *著者の責任ではないでしょうが。 以下、ネタバレにならないよう これから読む人がより楽しめるようにレビューしたいと思います。 この作品は日航機墜落事故を舞台に、新聞社に勤める中年主人公の 熱血小説です。 文春1位以外にも このミステリーがすごい!の7位になってます。 ミステリベストテンで高評価ということで 意外な真実、意外な結末を期待しすぎてしまうと最後に拍子抜けに なるかもしれません。 なぜミステリベストテンに入ってるのかは 個人的には解せない気がしました。 理由としては、著者の『半落ち』など これまでの作品でミステリランキング作家という 認識がすでにあった上だったのかもしれません。 ただ、乱歩賞受賞でデビューした 人気作家、池井戸潤の作品などは まったくミステリランキングに関わってなく 経済小説として捉えられてます。 個人的にはこの小説は、 仕事をする熱血中年男の小説と期待して 読んだ方が楽しめると思います。 著者が実際、新聞記者であり日航機墜落事故も扱った経験者なので そのあたりはとてもリアルです。 職場の駆け引きやら、新聞読者・販売店などの人間関係も 面白かったです。 主人公の熱血ぐあいが引き込まれる部分でもあり、 一方、反感にもなるかと思います。 他のレビュアにもあるように主人公が直情径行で、感情移入できない 部分も多く感じました。 また、サラリーマンとしての苦しい状況がしっかり描かれているので 読んでてやるせない気持ちになったり苦しい気持ちになることも 多かったです。*それだけ、リアルに描かれているということですが。 とはいえ、物語としては大変面白いので オススメします。 私はまだ観ていないのですが この作品はTVドラマ、及び映画化もされていて そちらも評判がいいようですね。 そちらも今後、観てみたいと思います。 | ||||
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御巣鷹山で起きた日本航空123便墜落事故を巡る地方新聞記者の奮闘を描いた小説。まさに「奮闘」の中をひたすら突き進まされる感覚でした。 下りる・登る、大手・地方、仕事・家庭、実の息子・仲間の息子、等の様々な対比・対立が盛り込まれていて、読み応えがあります。 「下りずに過ごす人生だって捨てたものではないと思う。生まれてから死ぬまで懸命に走り続ける。転んでも、傷ついても、たとえ敗北を喫しようとも、また立ち上がり走り続ける。人の幸せとは、案外そんな道々出会うものではないだろうか。クライマーズ・ハイ。一心に上を見上げ、脇目も振らずにただひたすら登り続ける。そんな一生を送れたらいいと思うようになった。」 | ||||
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講義の合間に読んでいましたが、朝買って夜には読み終わりました。 完璧な小説でした。 ネタバレはしません、次はあなたがないてください。 | ||||
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本当に面白い。 新聞社出身の著者だから描ける、リアリティのある舞台設定がまず物語を魅力的にしています。その舞台に巻き起こる事件と、登場人物との絡み合いも見事。そしてストーリー上立ちはだかる乗り越えなければいけない壁の描き方。全部が融合してエンターテイメント小説としての傑作を形作っています。 読書慣れしていない方でも楽しめると思います。また、読書感想文にもいいかと思います。 | ||||
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男たちの熱い職場。というより暑苦しいです。胸倉つかんで暴言浴びせて感激の涙です。 | ||||
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とある事情で嫌々買わされて読まされたが、かなり面白かった。地方紙の内部事情なんて中々知ることが出来ないですからね。 | ||||
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横山秀夫氏による著作。 単行本として2003年8月文藝春秋刊。 2006年6月10日文庫版第1刷。 1957年東京都生まれ。 東京都立向丘高等学校、国際商科大学(現在の東京国際大学)商学部卒業。 1979年上毛新聞社に入社。以後12年間記者として以後フリーランス・ライターとして 『週刊少年マガジン』にて漫画原作(ながてゆか作画『PEAK!』など)や 児童書の執筆、警備のアルバイトなどをする。 1998年に「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。 本作は1985年夏に起きた群馬県御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機を 取り上げている。同時に主人公悠木和雅(ゆうきかずまさ)の社内での 友人安西との山登り、安西の謎の死について話は進んでいく。 時代が1985年なので当然携帯もPCもない。 記事もワープロで書く人間もまだ主流ですらない。 (無線が無く苦労する様が北関社で書かれる) 横山秀夫氏の作品は64をかつて読んだ。その時も警察内部とメディアとのやり取り、 記者会見にすごい現実感があり圧倒された。 本作は舞台が警察ではなく地方新聞社という違いはある。しかし同様の圧倒的な リアリティが凄い。 作者が元上毛新聞の記者であるが故にここまで書けるというのはあるのだろう。 記者としてのこだわりが伝わってくるし、悠木が事後原因の裏付けが 取れていなかった為にそれを落とす場面は悔しいし思うようにならんなと。 ただそれだけに裏付けなしで流せば誤報になるのだし当然ではある。 最後の投稿欄こころに望月彩子の文章を載せる載せないでもめた時に 載せると判断したその考え、優しさ。 その望月彩子が後に北関に入社し記者としてバリバリ勤務することを 思えば感慨深いものがある。 ただ現実問題として命の重さに差がつけられるのは致し方ない面もある。 もちろん建前論として命の重さに差はない。 小さな命、軽い命。 最近起こったことで言えば電通での過労自殺の件もそうではないのか。 高橋まつりさん(当時24)の件もそうだ。 東大卒、美人、電通など様々な要件が重なりあれだけ大きな報道になったように思う。 これまでにも過労死、過労自殺している男性社員は数知れずだろうが 社会を動かしたかと言われると心もとない。 印象に残った文を引用してみたい。 俺は「新聞」を作りたいんだ。「新聞紙」を作るのはもう真っ平だ。 (中略) 上の連中の玩具にされて腐りかけているんだ。 この投稿を握り潰したら、お前ら一生、「新聞紙」を作り続けることになるぞ(P419) | ||||
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映画版、NHKドラマ版と観ました。それぞれに良さがありますが、やはり原作が一番です | ||||
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面白いです。皆さん一度読んでみることをお勧めいたします。。。 | ||||
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以前からタイトルを知っていたのですが、友人に勧められて手に取った一冊。 日航機の墜落事故自体も歴史上の出来事でしかなく何も知らないのですが、事故そのものも勿論事故を取材する新聞社の動きもとてもリアルだし、縦割り社会の縮図のような組織構造は読んでいて共感を得るものが多かったです。 | ||||
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