■スポンサードリンク
クライマーズ・ハイ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
クライマーズ・ハイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
週刊誌などの大騒ぎを受け、つい手にとった。結論をいえば、同じマスコミ業界にいるものとして納得できない。大いに落胆した。主人公は煮えきらず、ヘタレである(スクープに関する実際の事例からそうならざるを得なかったのかもしれないが)。しかも40歳という年齢で、枯れ感を漂わせているが、この業界、40なんてまさに花形か、まだまだ上司に罵倒され、分別なんてつかない者がいっぱいいる。なのに、他の登場人物もみんな同様に老けていて薄っぺらい。こんなヘタレで器の小さい(家族との断絶っぷりまでも曖昧)男が主人公だというところに、この小説のスケール感のなさがある。あの歴史的惨事を、こんな机上で考えたようなありきたりの構想の小説に使われるとは、残念。山登りの場面もまったく臨場感なし。で、いつ登ったの?という感じ。息子が助けてくれた(ネタバレなので書かない)という場面に至っては、2時間ドラマ並みのご都合主義。寸分違わず、そのルートを登れるのか??新聞記者、山屋などへの思い込みがステレオタイプで古いのでは。これで泣く男性がいるとのこと。女としてはどこに泣けるのか知りたいです。おまけ。装丁が安っぽい(内容の暗示?ここで気づけばよかった) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本、某図書館では3ヶ月待ちなんだそうで、ならとりあえず読んでみようということで買いました。はっきりいって駄作。構成がふらふらしていて、入り込めません。急いで出したという感じです。売れているのも、こんなのが世に出ちゃったのも、どっちもマーケティングががんばった結果でしょうね。山岳小説が読みたいなら夢枕獏の「神々の山嶺」、新聞社ものが読みたいなら...思いつかない。新聞屋というのは下品で閉鎖的だからなかなかよいエンターテインメントの小説になりにくいのかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直この本を読んでいて疲れました。なんというかメリハリがない気がするのです。すべての場面を見せ場にしたいという感じで、前フリとオチで言うならすべてがオチのように感じました。ですから場面場面の繋がりが弱いように思えます。最後もそれまでと同じで、まぁ…といった感じでした。しかしこう感じたのはこの本はケッコー熱い本だからで、私のようにあまり活動的ではない人間には合わないのだと思います。ですからいろいろ熱くなれる人には他の方たちが書いているように素晴らしい一冊になると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
確かに面白いかもしれない。続きが気になって1日で読んでしまったから。だけど亡くなった同僚の遺児との話も十分に予想できる範囲(ああ、やっぱり、と思わずにはいられなかった。)だし、なんだか読後もいらつくばかり。すべてが優柔不断な主人公のマスターベーションにすぎないように感じた。作者が元記者ということも主人公=作者と思えてしまい、所詮は作者のエゴの産物なのでは、とうがった見方をしてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
確かに一気読みした。しかし、読後は首を傾げるばかりだった。おおよその本が、全ての読者を対象に書かれているわけではないのは、私も知っている。だがこの話は非道い。書かない名手ではあるが、今回はあまりに読者に頼りすぎだ。いや、評価を求めて、出版内部に向けて書いたのでは? と、邪推すらしているくらいだ。 横山秀夫氏の一連の作品は、働く男は美しいというのか、働く男を肯定することで読者をつかんでいるのだとは思う。だがそれが鼻につくという側面もある。今回はそうだった。マスコミの一員である新聞記者が、マスメディアの取り上げ方によって人の命の大きさを決めていることをシロウトに言われてはっとするなど、しかもそこが話の一つのキモだとされると、元新聞記者という作者!の作であるだけに、そんなに日本のマスコミのレベルが低いのかと思うとぞっとした。 加えて、横山氏の作品に多く見られる親子像に、父親は家庭をないがしろにしていたとしても、働いてさえいれば、相容れなかった子供とも、子供が大人になれば、いずれは理解してくれるというものがある。これはある年齢より上の男性のファンタジーだと、同性である私は思う。いや、そういう風に子供が思うようにしてくれる出来たカミさんが私も欲しいという羨望かもしれないが。 最後に一言。既刊本を全て愛読している読者だからこそ言いたい。横山秀夫氏、「これで良い」と、自己満足していませんか? 今作は初めて作者の作為が全面に読みとれて失望した。次作に期待。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!