イベリアの雷鳴

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イベリアの雷鳴の評価:

4.29/5点 レビュー 14件。 B ランク

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平均点4.29pt

Amazonレビュー一覧

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全27件 21〜27 2/2ページ
No.7
(3pt)

後の展開に期待しましょう

作者、得意のスペイン物で、作者のラーフワークとなる、「中立国スペイン」における日・独・英のスパイ戦を描いた作品。本作品はシリーズの第一作に当たり、第二次世界大戦開戦直前のスペインを描いている。対英戦のため、枢軸側でのスペインの参戦と英領ジブラタルの奪取をもくろむ独、逆にスペインの参戦を阻みたい英、にフランコの暗殺を画策する反フランコ組織の思惑が交錯する。「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」と続く本シリーズの主人公は日本のスパイ北都昭平と英のスパイヴァジニア・クレイトンであるが、本作品では、北都に想いを寄せるペネロペの描写が鮮やかである。現時点で発表されているシリーズ三作品のなかでは、本作品がベストである。しかしながら、本作品を単体としてみると、同じ「スペインもの」としては、初期の「カディスの赤い星」近年の「燃える地の果てに」の方が上だと思う。(もちろんシリーズ全作が発表されれば、評価があがる可能性もあるが・・・。)本作品は週刊誌に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載→親書の作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。
イベリアの雷鳴 Amazon書評・レビュー: イベリアの雷鳴より
4062094886
No.6
(5pt)

イベリアの雷鳴

第二次大戦下のスペインで繰り広げられるスパイ戦。主人公の日本人スパイが下宿している家の娘は彼に密かに想いを寄せはじめるが、ヒトラー暗殺計画にも巻き込まれていく。長編ながら話しの展開は綿密に組み立てられており、安心して読み進められる。逢坂氏のスペインものに登場する女性は主人公の恋人であれ脇役であれ精神的・肉体的にタフな人間が多いが、今回はめずらしく純情可憐な女性が主人公とかかわってくる。そのせいもあってか、この本の主人公は彼女と考えてもおかしくないのかもしれないと思う。読み終わった後、彼女のしぐさ、せりふがいつまでも頭に残った。
イベリアの雷鳴 Amazon書評・レビュー: イベリアの雷鳴より
4062094886
No.5
(3pt)

したたかなスペイン。

物語の導入は東京、戦後間もない焼け野原の東京で小中学生の兄弟が外国人将校を偶然助けるエピソードから始まる。
そして舞台は第二次世界大戦開幕前のスペインに。
ファシストの援助を受け内戦に勝利したスペインのフランコ政権。
英国の軍事上の要所ジブラルタルが臨み、連合国側とも関係が深いこの国の軍事的立場をめぐり、各国のスパイおよび軍人、他が情報合戦を繰り広げる。
日系ペルー人、新聞記者、伯爵夫人、純情なスペイン娘、連合国要人、ドイツ人軍人とスパイたち、
時代に翻弄される彼らたち。
そしてスペインのとった行動と彼らの運命は・・・
われわれはスペインが第二次世界大戦の時、どのような立場だったか調べることができるが、その時代を生きてきた人にとってはまさに生きるか死ぬかの問題である。
この本に出てきたような人々が多くこの時代存在していたのであろう。
題材としてはおもしろい。
しかしエンターテイメントとしては、逢坂剛の他の作品に比べると連載小説であったことを入れても物足りなかった。
尻切れトンボで終わってしまった気もする。
読み応えは十分あった。本当によく調べている、しかし小説としての面白さがその分かけてしまった。
その点は否めない。
イベリアの雷鳴 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: イベリアの雷鳴 (講談社文庫)より
4062734494
No.4
(5pt)

いまだ序盤戦なれど、読み応え充分な国際謀略小説

第二次世界大戦時のヨーロッパを舞台にした国際謀略小説。
この手の話だと大抵はドイツのベルリンが舞台になるのだが、
この作品の舞台はスペインである。
ドイツ国防軍情報部のカナリス提督、英国情報部MI6のヴァ
ジニア・クレイトンなどが、主人公である北都昭平の正体を探
ろうとするのだが、まだ日米開戦前ということで北都自身に
大きな動きは無い。いまだ序盤戦といった所である。
代わりに活躍するのがスペインのフランコ殺害を企む一派で
ある。北都に思いを寄せるペネロペも、やがて巻き込まれて
いく。
終盤、フランコとヒトラーの会談場所に2時間ドラマの如く、
わざとらしくも関係者全員が集合する。ペネロペの件で因縁が
出来てしまった北都とヴァジニア・クレイトンの関係など、今後
の展開を期待させるに充分な内容となっている。
この作品の後、『遠ざかる祖国』、『燃える蜃気楼』、『暗い国境線』
と続く。読み応え充分な国際謀略小説である。
イベリアの雷鳴 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: イベリアの雷鳴 (講談社文庫)より
4062734494
No.3
(5pt)

僕は満足でしました。

大東亜戦争でヨーロッパの日本軍の行動について書かれている小説を小生の拙さから余り知りません。この作品で史実を知ろうと思いました。大東亜戦争となると連合国、枢軸国と分けられた上に連合国は5カ国、枢軸国は3カ国と簡単に学校は教えますが実際は枢軸国だけでも、欧州7カ国、亜細亜9カ国の16カ国在りました。その事実を踏まえた上で再度勉強するきっかけをくれたシリーズとなりました。
イベリアの雷鳴 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: イベリアの雷鳴 (講談社文庫)より
4062734494
No.2
(4pt)

ボリュームも忘れる面白さ

スペインを舞台に、主人公の日本人スパイが、ドイツ、イギリス、反フランコ派などの、いろいろな陰謀に巻き込まれていく様子を描きます。何かの事件を追う!とか、何か大きな陰謀が一つあって、それを追っていく、いう展開ではなく、いろいろなグループが、いろいなことを企み、それが続いて行く、という感じです。話の構成もあり、この後何が起こるんだ?という興味で、話に引き込まれて、時間とボリュームを忘れる面白さでした。また、戦争の影を感じる街、いろいろな思惑をもった怪しい人々(スパイ、ジャーナリスト、革命家)、そこに生きる一般の人々など、戦争中の中立国の「魔都」ぶりが、見事に描かれてます。第二次世界大戦中の政治状況も、詳しく書かれていて歴史の勉強にもなりました。
イベリアの雷鳴 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: イベリアの雷鳴 (講談社文庫)より
4062734494
No.1
(4pt)

作者のラーフワークとなる、「中立国スペイン」における日・独・英のスパイ戦を描いた作品

 作者、得意のスペイン物で、作者のラーフワークとなる、「中立国スペイン」における日・独・英のスパイ戦を描いた作品。本作品はシリーズの第一作に当たり、第二次世界大戦開戦直前のスペインを描いている。 対英戦のため、枢軸側でのスペインの参戦と英領ジブラタルの奪取をもくろむ独、逆にスペインの参戦を阻みたい英、にフランコの暗殺を画策する反フランコ組織の思惑が交錯する。「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」と続く本シリーズの主人公は日本のスパイ北都昭平と英のスパイヴァジニア・クレイトンであるが、本作品では、北都に想いを寄せるペネロペの描写が鮮やかである。現時点で発表されているシリーズ三作品のなかでは、本作品がベストである。しかしながら、本作品を単体としてみると、同じ「スペインもの」としては、初期の「カディスの赤い星」近年の「燃える地の果てに」の方が上だと思う。(もちろんシリーズ全作が発表されれば、評価があがる可能性もあるが・・・。) 本作品は週刊誌に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載→親書の作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。 本作は、2000年度版このミスで23位にランキングされた。
イベリアの雷鳴 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: イベリアの雷鳴 (講談社文庫)より
4062734494