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モルフェウスの領域
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モルフェウスの領域の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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(以下、本文より抜粋) ー今夜はボルシチにしようかしら。 スーパーでホールトマト缶に手を伸ばした涼子は、背中から声を掛けられた。 「今夜はボルシチですか?」 このくだりに違和感を感じて話に集中できませんでした。 ボルシチと言えば、ビーツ(赤かぶ)でしょう? 涼子がトマト缶で何を作ろうと構いませんが、 トマト缶を手にした人に「今夜はボルシチですか?」を声をかかるって不自然です。 ネットでボルシチを検索したら、「日本ではビーツが手に入りにくいため、トマト缶で代用」 というレシピが広く普及している様子でしたが。 でもヒロインは幼少から多感な時期を海外の複数の国で育ち、 父親は食材関連の仕事に従事している、という設定なので 作家さんが失敗してるように感じます。 編集スタッフに料理に詳しい人がいなかったのでしょうか。 作家さんが付け焼刃の知識で書いてしまったとしても、 周囲に指摘する人がいなかったのかと残念です。 | ||||
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『ナイチンゲールの沈黙』は読んでおいた方がいろいろ分かって楽しめますが、 逆に読んでない方が素直に楽しめるのかもしれません。 コスト削減のためにはアルバイトを安く一人雇うよりは チェックと自動制御と記録を全て機械でやってしまうのが現代の趨勢でしょう。 有能な人に莫大な負荷をかけるよりは、 ごく普通の人に他の仕事の片手間にできる程度の作業にしなくては 引き継ぎもうまくできません。 世紀の一大事業なのですから、 そのくらいは稼働前に準備しておくもののように感じます。 年齢問題の辻褄あわせとラブロマンスのために いろいろ破綻をきたしてしまったように感じます。 『ジーン・ワルツ』でもちょっとキツいなと思った論理合戦も ちょっと度を越してきた感じで、 それでもスルスルと読ませる作者の力量にも感服しますが、 やはり、ちょっと読んでいて辛く感じました。 ロマンスも結局は涼子さんの空回り。 次作に期待するしかありませんが、 本作だけでの評価はやや低くなってしまうのはやむを得ないでしょう。 | ||||
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桜ノ宮クロニクルの一つ。他のお話しに出てくる登場人物がてんこ盛りなのは楽しい。でも、本編のみで考えると今一面白さに欠ける感じ。 | ||||
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これまでの海道作品は、現実的にある医療行為の延長線上にいつもあったと思う。 それが、驚くべきスキルであったり、思惑であったりして読者をいつも楽しく翻弄させてくれた。 今回は、若干、人物設定に光が見当たらなくて、静かすぎるといっていいほどの印象を受けた。 せっかく登場したバチスタ以来の高階院長や田口医師などのいつもの面々も何のためにでてきたのかよくわからなかったのでもったいない。 この本の医学的なテーマになっている、 コールドスリープとは技術的にどのくらい可能なのかもっと知りたい。若干現実味にかけてしまう。 そして期せずして、コールドスリープを選択をした彼女の真意をもっと掘り下げて知りたかった。 しかし、やっぱり海道作品、一気に読ませてもらいました。そして、コールドスリープ中の男の子を管理する主人公の女性の葛藤や繊細な気持ちの動きの描写は見事でした。 でも今度はもう少し、’血の通った’お話を期待しています。 | ||||
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これまでの海道作品は、現実的にある医療行為の延長線上にいつもあったと思う。それが、驚くべきスキルであったり、思惑であったりして読者をいつも楽しく翻弄させてくれた。今回は、やはり、人物設定に光が見当たらなくて、静かすぎるといっていいほどの印象を受けた。コールドスリープは技術的にどの暗い可能なのかもっと知りたい。そして期せずして、コールドスリープをした彼女の真意をもっと掘り下げて知りたかった。しかし、やっぱり海道作品、一気に読ませてもらいました。今度はもう少し、’血の通った’お話を期待しています。 | ||||
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リアリティはないが、面白かったとはおもいます。感動的でもあったので、星3つつけましたが、やっぱり手放しではほめられませんね。海堂さんにはもっと質の高いものを書いてほしいものです。モルフェウスの領域よりかは、最近デビューしたばかりの神崎和幸のデシートのほうが面白かったです。 | ||||
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今回の海堂作品はコールドスリープネタのSF作品。現在の医療でコールドスリープは不可能であり、期間限定のものとして倫理的問題に焦点を当てた作品になっている。移植医療と同様にコールドスリープが可能になった場合の倫理規定はどうあるべきかが「8原則」として提示されている。いわゆる、50年−100年レベルのスリープと異なり、5年程度の冬眠状態でこのように被験者の人権を剥奪するような法律が必要だとはとても思えない。たとえば事故などで昏睡状態になり入院されている患者は多々いるし、回復例もまれながらある。その場合、人権を剥奪などという議論はない。また、今回の「冬眠」が医学的にまったく無理であること(熊やリスの冬眠の研究から、冬眠を司る遺伝子があり、低体温下で心拍数が下がり、体の代謝速度を下げることで寿命がのびることは知られている)、記憶操作や睡眠学習も不可能なことであることにも関わらず、時勢が2010−2015という枠で語られていることである。もちろんフィクションだし、ある程度の嘘は仕方がないが、海堂氏は医師であり、今まで現実的な作品を多々出版されていることを考えれば、まちがった解釈をする読者もいるのではないだろうか?SFにはリアリティが不可欠であり、いい加減な設定で作られた物語はしらけるだけである。 もう一つ気になったのがオレンジ新棟の設定。独立行政法人化し、不採算部門の救急センターは廃止、小児センターのみが、小児科医不在の状態で療養病棟して運営されるという。主治医はなしで看護師が主体になり、疾患に対しては各科の医師が個々に対応する。これは患者に対する責任者不在の状態で医療が行われることになり非常に危険な状態である。また、記述の中にも大人も子供も分ける必要がないと、小児科不要論ともとれる発言があり問題ではないだろうか。 ストーリ自体も代理母が里心がついて、赤ん坊を渡せなくなったという話で、涼子の行動も単純には賞賛できない. あたらしい分野への挑戦は良いが、中途半端かつ独善的で、海堂氏らしくない作品。 | ||||
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今回の海堂作品はコールドスリープネタのSF作品。現在の医療でコールドスリープは不可能であり、期間限定のものとして倫理的問題に焦点を当てた作品になっている。移植医療と同様にコールドスリープが可能になった場合の倫理規定はどうあるべきかが「8原則」として提示されている。いわゆる、50年−100年レベルのスリープと異なり、5年程度の冬眠状態でこのように被験者の人権を剥奪するような法律が必要だとはとても思えない。たとえば事故などで昏睡状態になり入院されている患者は多々いるし、回復例もまれながらある。その場合、人権を剥奪などという議論はない。また、今回の「冬眠」が医学的にまったく無理であること(熊やリスの冬眠の研究から、冬眠を司る遺伝子があり、低体温下で心拍数が下がり、体の代謝速度を下げることで寿命がのびることは知られている)、記憶操作や睡眠学習も不可能なことであることにも関わらず、時勢が2010−2015という枠で語られていることである。もちろんフィクションだし、ある程度の嘘は仕方がないが、海堂氏は医師であり、今まで現実的な作品を多々出版されていることを考えれば、まちがった解釈をする読者もいるのではないだろうか?SFにはリアリティが不可欠であり、いい加減な設定で作られた物語はしらけるだけである。もう一つ気になったのがオレンジ新棟の設定。独立行政法人化し、不採算部門の救急センターは廃止、小児センターのみが、小児科医不在の状態で療養病棟して運営されるという。主治医はなしで看護師が主体になり、疾患に対しては各科の医師が個々に対応する。これは患者に対する責任者不在の状態で医療が行われることになり非常に危険な状態である。また、記述の中にも大人も子供も分ける必要がないと、小児科不要論ともとれる発言があり問題ではないだろうか。ストーリ自体も代理母が里心がついて、赤ん坊を渡せなくなったという話で、涼子の行動も単純には賞賛できない.あたらしい分野への挑戦は良いが、中途半端かつ独善的で、海堂氏らしくない作品。 | ||||
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