蛇行する川のほとり

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評判

蛇行する川のほとりの評価:

4.37/5点 レビュー 68件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全79件 21〜40 2/4ページ
No.59
(5pt)

語り手の交代とともに「真相」に近づいていくかに見えるが…

とある高校の美術部員である少女・毬子と、その憧れの先輩二人──香澄と芳野を中心に語れる物語。香澄が住まう川の畔の古い屋敷「船着場のある家」に、毬子が演劇祭の舞台背景制作のための合宿に招待されるところから始まります。

起点は学校となっているものの、そしてまた学級や学年内での人間関係が仄めかされたりはするもののそれは純然たる背景で、舞台の中心は「船着場のある家」。その屋敷で過去に起こった事件をめぐって登場人物たちの思惑が交錯します。

主人公たちはそれぞれに互いに強く心惹かれあい愛おしく思いながらも、一方では暗に明に相手が自分とは異なる思惑でそこにあり、行動していること意識している。熱狂的なのに醒めています。

「・・・あたしはあえて否定しようとは思わなかった。あたしの気持ちを説明しても、信じてもらえるとは思わなかったからだ。・・・××には、あたしがどんなに彼女に感謝しているか、どんなに彼女を大事に思っているか、きっと一生わからないだろう。それでもあたしはちっとも構わない。彼女はあたしのそばにいてくれるし、今、あたしはこんなにも幸福で、世界を愛しているのだから。・・・」(345・346ペ)

──その登場人物の各々の自己完結をした精神世界の個別性(主観性)というものを強く印象づけるように、物語の進行とともに語り手はみたび強引に交代させられます。

本作の中で語り手の役割はどちらかと言えば加害者・被害者の側でなく探偵役。「事件の謎」をめぐり語り手のその「当事者」性が徐々に高まっていきある臨界点を迎えるとそこで交代です。そうして「第三者」的視点が導入されていく。それによってその都度個別性の壁を超越して「真相」に近づいていくかに見えるのですが・・・。
蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.58
(5pt)

語り手の交代とともに「真相」に近づいていくかに見えるが…

とある高校の美術部員である少女・毬子と、その憧れの先輩二人──香澄と芳野を中心に語れる物語。香澄が住まう川の畔の古い屋敷「船着場のある家」に、毬子が演劇祭の舞台背景制作のための合宿に招待されるところから始まります。

起点は学校となっているものの、そしてまた学級や学年内での人間関係が仄めかされたりはするもののそれは純然たる背景で、舞台の中心は「船着場のある家」。その屋敷で過去に起こった事件をめぐって登場人物たちの思惑が交錯します。

主人公たちはそれぞれに互いに強く心惹かれあい愛おしく思いながらも、一方では暗に明に相手が自分とは異なる思惑でそこにあり、行動していること意識している。熱狂的なのに醒めています。

「・・・あたしはあえて否定しようとは思わなかった。あたしの気持ちを説明しても、信じてもらえるとは思わなかったからだ。・・・××には、あたしがどんなに彼女に感謝しているか、どんなに彼女を大事に思っているか、きっと一生わからないだろう。それでもあたしはちっとも構わない。彼女はあたしのそばにいてくれるし、今、あたしはこんなにも幸福で、世界を愛しているのだから。・・・」(345・346ペ)

──その登場人物の各々の自己完結をした精神世界の個別性(主観性)というものを強く印象づけるように、物語の進行とともに語り手はみたび強引に交代させられます。

本作の中で語り手の役割はどちらかと言えば加害者・被害者の側でなく探偵役。「事件の謎」をめぐり語り手のその「当事者」性が徐々に高まっていきある臨界点を迎えるとそこで交代です。そうして「第三者」的視点が導入されていく。それによってその都度個別性の壁を超越して「真相」に近づいていくかに見えるのですが・・・。
蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.57
(5pt)

私の好きな恩田節♪

読み終わるのがもったいなくて。

読了を先延ばしすべく、敢えて何度も中断する(笑)。

この語り口、雰囲気、情景、私は好きだ。
浸りきってしまいます。
入院中に読んだ「麦の海に沈む果実」、「黒と茶の幻想」の時と同じように。
蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.56
(5pt)

私の好きな恩田節♪

読み終わるのがもったいなくて。

読了を先延ばしすべく、敢えて何度も中断する(笑)。

この語り口、雰囲気、情景、私は好きだ。
浸りきってしまいます。
入院中に読んだ「麦の海に沈む果実」、「黒と茶の幻想」の時と同じように。
蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.55
(4pt)

面白かった

三人の視点で繰り広げられる夏休み。
途中から一気に展開していきますが、ラストは想像通り。
蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.54
(4pt)

面白かった

三人の視点で繰り広げられる夏休み。
途中から一気に展開していきますが、ラストは想像通り。
蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.53
(4pt)

やったぜ。

各章で登場人物の視点を変えながら物語は進行する。
そのため、主人公視点だけでは分からなかった他の人物の心模様を伺い知ることができる。

ところで小生は百合作品ということでこの本を読んだのだが、直接的な表現はほとんど見られなかった。
しかしながら少女の感情が繊細に表現されおり、プラトニックな百合が好きな方には良い作品かも知れません。
蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.52
(4pt)

やったぜ。

各章で登場人物の視点を変えながら物語は進行する。
そのため、主人公視点だけでは分からなかった他の人物の心模様を伺い知ることができる。

ところで小生は百合作品ということでこの本を読んだのだが、直接的な表現はほとんど見られなかった。
しかしながら少女の感情が繊細に表現されおり、プラトニックな百合が好きな方には良い作品かも知れません。
蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.51
(5pt)

あまりに残酷で哀しい…

このような形でしか永遠の憧れの少女たちを小説のなかに封じ込めることができないのか? 彼女たちの、彼らの心の闇は深い、目をそむけたくなる尊い生命の軽視。 あえて人にすすめる価値のない作品。 ただし恩田陸さんの読者を自認する人にはスルーしてほしくない作品。 そんな思いをこめてあえて★星は5つ。
蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.50
(5pt)

あまりに残酷で哀しい…

このような形でしか永遠の憧れの少女たちを小説のなかに封じ込めることができないのか? 彼女たちの、彼らの心の闇は深い、目をそむけたくなる尊い生命の軽視。 あえて人にすすめる価値のない作品。 ただし恩田陸さんの読者を自認する人にはスルーしてほしくない作品。 そんな思いをこめてあえて★星は5つ。
蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.49
(4pt)

本当に途中まではいい

いつもの恩田作品で、途中までは本当に雰囲気がいいです。
少女たち、きらきらした世界、柔らかい感情の交錯。

でも、やっぱりやっぱり、途中から「恩田さん飽きちゃったのかなー」と思えるほどの、雑なラストのたたみ方。
証言シーンなど2時間ドラマでも笑っちゃうくらいです。
分冊で買うと、後半お金がもったいなく感じるので、一冊にまとまったこれがよいと思います!
途中までは本当におすすめ。
蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.48
(4pt)

本当に途中まではいい

いつもの恩田作品で、途中までは本当に雰囲気がいいです。
少女たち、きらきらした世界、柔らかい感情の交錯。

でも、やっぱりやっぱり、途中から「恩田さん飽きちゃったのかなー」と思えるほどの、雑なラストのたたみ方。
証言シーンなど2時間ドラマでも笑っちゃうくらいです。
分冊で買うと、後半お金がもったいなく感じるので、一冊にまとまったこれがよいと思います!
途中までは本当におすすめ。
蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.47
(5pt)

引き込まれる!

これは各章別々の登場人物の視点で描かれます。
第1章の最後で毬子の衝撃の事実を突き付けられて引き込まれ、
第2章で芳野の視点から話が進んでいき、
第3章で真魚子の視点からタネ明かし的な。
ただあまりに衝撃的な流れに気持ち悪くさえなったのですが、
最後の香澄のエピソードで救われました。

というより読みながらなんか違和感あるなあと思ってたけど、
俗にいう百合モノだったんですね。
興味は今までなかったけど、香澄から芳野への想いがとても純粋で、
こういう愛情の形があるんだなってのを知ることが出来ました。

恩田陸さんの作品は複雑すぎてわからなくなる作品も多いけど、
これはきっちり回答も出してくれてすっきりと読み終えることができました。
オススメです。


蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.46
(5pt)

引き込まれる!

これは各章別々の登場人物の視点で描かれます。
第1章の最後で毬子の衝撃の事実を突き付けられて引き込まれ、
第2章で芳野の視点から話が進んでいき、
第3章で真魚子の視点からタネ明かし的な。
ただあまりに衝撃的な流れに気持ち悪くさえなったのですが、
最後の香澄のエピソードで救われました。

というより読みながらなんか違和感あるなあと思ってたけど、
俗にいう百合モノだったんですね。
興味は今までなかったけど、香澄から芳野への想いがとても純粋で、
こういう愛情の形があるんだなってのを知ることが出来ました。

恩田陸さんの作品は複雑すぎてわからなくなる作品も多いけど、
これはきっちり回答も出してくれてすっきりと読み終えることができました。
オススメです。


蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.45
(4pt)

うん。

どっぷり!
私本を読むスピードがおそいのでいつも数日かかってしまいます。が、恩田さんの作品はいつも徹夜になってしまいます。
今回もグイグイっと引き込まれ、どっぷり楽しみました!
ただ毎回のことながら読み終えたあとに、
え?ん?何故?
と思うことがありました。内容はいまいち(すみません…)な部分もありますが、グイグイ、どっぷりは間違いナシです!!

面白いです!
蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.44
(4pt)

うん。

どっぷり!
私本を読むスピードがおそいのでいつも数日かかってしまいます。が、恩田さんの作品はいつも徹夜になってしまいます。
今回もグイグイっと引き込まれ、どっぷり楽しみました!
ただ毎回のことながら読み終えたあとに、
え?ん?何故?
と思うことがありました。内容はいまいち(すみません…)な部分もありますが、グイグイ、どっぷりは間違いナシです!!

面白いです!
蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.43
(5pt)

飽きさせない長編

いつもながら、この独特の世界観に魅了されました。登場人物の名前の付け方も素敵だけれど、少女と女性の間をまさに泳いでいる世代を実に的確に表現しているなあと思います。実際の高校生というのはもっと無邪気なものだと思うので、ここに出てくる女の子たちはちょっと現実離れしてますけどね。この際、謎解きはオマケでしかなくて、女の子たちがほんとうに“美しい”と思う。夏の一瞬を切り取った絵の中に自分もいるような感じがします。ただ美しいだけじゃない、どこかにほんのり”毒”をはらんだ少女たち。だからこそ、より美しいと感じるのだと思います。

 私は普段人生をやり直したいと思うことはないのだけれど、恩田陸の作品を読むと(『夜のピクニック』とか『麦の海に〜』とか)、どうにももう一度高校生をやってみたくなる。
蛇行する川のほとり Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとりより
4120035875
No.42
(5pt)

飽きさせない長編

いつもながら、この独特の世界観に魅了されました。登場人物の名前の付け方も素敵だけれど、少女と女性の間をまさに泳いでいる世代を実に的確に表現しているなあと思います。実際の高校生というのはもっと無邪気なものだと思うので、ここに出てくる女の子たちはちょっと現実離れしてますけどね。この際、謎解きはオマケでしかなくて、女の子たちがほんとうに“美しい”と思う。夏の一瞬を切り取った絵の中に自分もいるような感じがします。ただ美しいだけじゃない、どこかにほんのり”毒”をはらんだ少女たち。だからこそ、より美しいと感じるのだと思います。

 私は普段人生をやり直したいと思うことはないのだけれど、恩田陸の作品を読むと(『夜のピクニック』とか『麦の海に〜』とか)、どうにももう一度高校生をやってみたくなる。
蛇行する川のほとり (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり (中公文庫)より
4122048699
No.41
(5pt)

それぞれの真実

恩田さんのお話は初めてで系統も探りつつ読みましたが、なかなか良かったです。 ミステリというよりは、表現そのもの、また登場人物の心理・観点の違いがしっかりしていてその立体性を楽しむ小説のように思いました。 お話も、「まず謎が提示され探偵が謎解き」というよりは、まず全体的に不透明な中、真相は勿論謎自体を小出しにし、かつ登場人物それぞれの「真実」によって脚色され、交錯していく……という手法で進んでいきます。 最後、あなたにはどういった「真実」が見えるでしょうか。 しかし、暁臣が出てこなければここまで楽しめなかったかもしれません(笑) 結局、毬子とはどうなるのかなぁ。
蛇行する川のほとり〈3〉 Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり〈3〉より
4120034267
No.40
(5pt)

それぞれの真実

恩田さんのお話は初めてで系統も探りつつ読みましたが、なかなか良かったです。 ミステリというよりは、表現そのもの、また登場人物の心理・観点の違いがしっかりしていてその立体性を楽しむ小説のように思いました。 お話も、「まず謎が提示され探偵が謎解き」というよりは、まず全体的に不透明な中、真相は勿論謎自体を小出しにし、かつ登場人物それぞれの「真実」によって脚色され、交錯していく……という手法で進んでいきます。 最後、あなたにはどういった「真実」が見えるでしょうか。 しかし、暁臣が出てこなければここまで楽しめなかったかもしれません(笑) 結局、毬子とはどうなるのかなぁ。
蛇行する川のほとり〈3〉 Amazon書評・レビュー: 蛇行する川のほとり〈3〉より
4120034267