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(短編集)
マドンナ
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マドンナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 41~60 3/4ページ
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奥田先生には、筒井康隆のような作品を期待してしまう。 しかし、この作品集はあまりにもまともだ。 でも、面白い。 なんだ、「書ける」じゃんと再評価させた作品集。 個人的には、「ボス」の続きがとても気になる。 作品には直接関係ないが、酒井順子の解説がはまっている。 こんなに作品にぴったりな解説もめずらしい。 この本をうまく締めくくっている。 | ||||
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人にはそれぞれの意見があって意見が衝突しあおうという気持ちがあるからこそ社会が成り立っているのだと私はおもう。それは会社でも家でもそうである。すんなり人の意見とか考えを受け入れるってのはおりこうさんだけどバカだとおもう。ようするにこれは自我が強い小説である。あと、どっかにあるんだけど普通にあきらめてる部分とか人間は必ずあるとおもう。それをちょっと頑張った人達のちょっとかっこよくてちょっと素敵でちょっとピュアでetc... 短編でありながら短編のような気がしなかった変な小説。ふつーにどこにでもあるような話だけれど1つ1つに、読み終わってからの気持ちの充実がある。優しいユーモアっていいですね。 | ||||
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サラリーマンでエリートコースを行く中間管理職の日常を垣間見た気がします。家庭でのポジションや社内的な立場等、エリートコースに行くために守るべきものがあるサラリーマンの宿命といったものが垣間見られます。短編集ですが内容は濃いです。そして読み終わった後、何となく勇気付けられたような気がします。 | ||||
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「マドンナ」はさらっと読めて楽しませてくれる、軽いといえば軽い短編集。 しかし、大きな事件が起こらない一見普通のささやかな日常のドラマを、 偽善にも説教にも俺様主義にも偏らずに書く、そして読者をふっと微笑ませる、というのは とっても難しいことなのではないでしょうか。 爆笑や号泣って、結構簡単。 微笑ませたり、涙腺を刺激する(でも涙はこぼれない)、という感情の微妙なゆらぎへ導けるというのは、 間違いなくプロのワザだと思います。 奥田英朗は、まさにプロ中のプロ。 だからこそ、趣味=読書、ではない人も絶対楽しめます。 底力のある作家に出会えたことが本当に嬉しいです。 | ||||
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短編より長編が好きな自分としては、 期待してなかったと言うと語弊がありますがw でもほんと面白かったです。 「あ〜、あるなぁw」って、読みながら夢想してしまったりw 「あ〜、あったなぁ^^;」って、自身の過去を思い出してしまったり^^; 男性読者にも女性読者にもお薦めです! | ||||
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40代のサラリーマン課長の日常を描いた短編集。私はまだ30代だが かなり共感出来る点もあった。それぞれの主人公と奥さんのやりとりも 興味深い。私個人的には「パティオ」がよかった。 | ||||
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ジャパニーズビジネスマンの日常が描かれている。体育会的オジサン世代と、価値観の違う人たちの穏やかな衝突が描かれている。オジサン達がたおやかに負けていくのですが、敗北感はありません。 僕はオジサン側なのか、そうぢゃない側なのか。。。移ろいつつあります。 三十路野郎サラリーマン必読 と言わせて頂きましょう。 | ||||
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全5編の短編集。 表題作は自分の課にちょっと気になる女性が来て、一人惑う課長さんのヤキモキを描いています。 こういうシチュの作品は多いでしょうが随所で笑ってしまいました。 『総務は女房』『ボス』も巧いなー。両方とも難しい題材なんですが。 『パティオ』の中にこんな件があります(「」の台詞は321ページ〜323ページ)。 主人公はいつも一人佇む老人に気付きます。その老人に声をかけますが、その後ふっと消えます。 再び老人に会った時こう言われます。 「物欲しそうな顔をしたくない。年をとっても毅然としていたい」 「最後まで恰好を付けさせてほしい。尊重してほしい。若い頃からそうやって生きてきた。いまさら変えたくない」 主人公が声をかけてきたので老人の心にさざ波が流れました。 「あなたはもうここへは来ないと言った。だから話した」 「はい。来ません」 「たまには来ても良いけど」 「はいたまには来ます」 この短編集に出て来る人物は「変えたくない」と「たまには来ても良いけど」の間で悩んだりしています。それぞれ悩む内容は違いますが。そこを越えようとする人もいます。その間のモヤモヤを掬いあげてどの作品も良いです。 奥田作品の人物はあらかじめ吹っ切れてるか、途中で吹っ切れるか、というのが多いのですが、普通の人書いても巧いです。でも、よく考えれば作品にちょいちょい出て来る普通の人、皆リアルだったなあ。 | ||||
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いわゆる40歳前後のサラリーマンの 夢想恋愛とでもいうべきテーマを扱 った表題作は、男なら誰もが経験の ある恋愛物語ではないでしょうか。 同作家のガールが女性の視点から物 語を描いた作品なのに対して、本作 は、男性の視点から物語を描いた作 品といえるでしょう。 奥田流の読みやすいタッチで書かれ た本作品は、この作家のファンでな くとも、充分楽しめる作品です。 | ||||
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そもそも、職場で出会って、そうなんですよね、絶対不倫までいかないけれど、心の中は「この人に会える日」を指折り数えてみたり、用もないのに声をかけたり、疑似恋愛ではないけれども結構ハードに恋をしていたりするんですよね、人間って。人生思い通りに劇的には進まないけれどもまあ適当にコミカルにドジと失敗の連続でも幸せに暮していければいいなと思います。 | ||||
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奥田英朗さんは、どうしてこんなに、人間関係を言語化することに優れているのでしょうか。 きっと、サラリーマン生活を経てきた方だからなのでしょう。 職場の微妙な派閥争いであったり、勤め人の男の意地みたいなことも、的確に描写されています。 私は、本書を読んで、人間関係を割と整理して考えられるようになりました。 それによって、他人の気持ちがわかるようになったりして、この本を読む前とは随分と職場の見え方が違ってきました。もちろん、いい意味で。 特に「ボス」における浜名陽子さんのキャラクターが、もっとも印象深いものでした。 私の職場にも、彼女のようなタイプの女性がいるのですが、「ボス」を読んでから、 彼女に対して、少し優しい眼差しを持つことができるようになりました。 | ||||
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サラリーマンにとって、昇進するかしないかって 大問題なんだろうなって思う。 それでも 昇進したら したで色んな責任も増えて ストレスもたまり いったいどっちが幸せなんだろうと思ってしまう。 40代のサラリーマンの方 どうですか? | ||||
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実は重松清が書いてるんじゃないの、と思うくらい人情の機微、中年男の悲哀というものを、うまく描いている短編集です。 いい年したおじさんが、職場にあらわれた若い女性部下に心惑わされ、右往左往・・・。どの物語も、最後は必ずしもハッピーとは言い切れない終わり方をするんだけど、どこか心が温まるストーリー。 「最悪」「インザプール」などのイメージが強かった奥田英朗ですが、こんな爽やかな小説を書けるんですね。新たな魅力を発見した思いです。 | ||||
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「ガール」がおもしろかったので、こちらも手を伸ばしてみました。特に初めの「マドンナ」は軽妙で、おもわずくすくす笑ってしまいました。なーんだ、おじさんってば少年みたいじゃん。きっと人間の精神年齢って、ある程度からは変わらないのかな? 妻に関しても上手く書かれていると思います。 全編明るく前向きな終わり方で、好感が持てました。ものすごく気分転換にいい作品集だと思います。 | ||||
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40代の中年男性の心理をうまくとらえているなと思いました。女にはなかなか男心は理解できませんね。よくがんばっている中年男性が素敵に思えました。 | ||||
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40代男性サラリーマンの日常を描いた短編集。 妄想的な片思いに悩み、奔放な友人に振りまわされつつも憧れ、女性心理が理解できずイライラ、周りと折り合うか自分を貫くかに揺れ動き、父親との付き合い方に惑い・・・・・これは中年男性を主人公にした「青春小説」だなあと思いました。峰岸達氏のカバーイラストからも一層そんな雰囲気が漂います。 今、この年代を主人公にして、 ・泣かせでもなく ・ハードボイルドタッチで哀感を漂わすでもなく ・教訓めくこともなく 純粋に心地よく読ませる「普通の」短編小説は少ないのではないでしょうか。久しぶりに肩のこらない、笑えてほっとできて、どこか品のある小説を読んだ気がしました。ラストの一篇でのおじいさんと主人公のやりとりなど、山田太一氏の作品を思い出させます。 この短編集を読んで、著者の作品が、「嫌いじゃない」→「好きかも」→「好き!」に変わりました。 | ||||
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初めてこの作家の本を読みました。 中年サラリーマンを主人公にした短編集ということで、読みやすいかな?と期待すると同時に、自分の趣味ではないかな?と期待と不安混じりで読みました。 結果つぼ、はまっちゃいました。 特に ダンス という作品がどすんと直球ど真ん中。主人公課長とその同僚課長のキャラクターの対比、テンポ、そして怒濤のクライマックス。 最後主人公課長が息子に酔っぱらって語りかける段は最高でした。 本を読んでこんなに賛同して、うんうん言って、笑ったことは無いかも知れません。 この短編集を通して、上司と部下が喧嘩する場面が何度か出てくるのですが、それが実によい意味で人間くさくて、とても良かったですね。 星5つです。 | ||||
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ミドルエイジの男の心理をとても上手に表現している。「マドンナ」は部下への恋心、「ダンス」は息子との断絶、「総務は女房」は出世とエリート意識、「ボス」は女性の先進的上司、「パティオ」は老親が切り口だが、それぞれ妻との関係、職場内の人間模様があわせて描かれており、ユーモラスな表現の中に、「ああ、そうなんだよなー」と共感をおぼえるフレーズがたくさんある。いずれも読後に少しやわらかく優しい気持ちになれる。 | ||||
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全ての話に40代前後の中間管理職の男が出てくる、オフィスに関わる話の詰まった小説。自分自身はまだ「40」には程遠いが、「そうか、この頃になるとこういうことがあるのか」とサラリーマンである身の上を照らしつつ読んでいると、とてもおもしろかった。 職場の場面の描写、家庭の場面の描写、どれも実にあり得そうなもので、想像しやすい。想像しやすいから余計に自分を当てはめて読めてしまい、おかしい。 中でも本の表題になっている「マドンナ」。自分ももし中間管理職になり、こんな状況に陥ってしまったらどうしようか。まさか告白するわけにもいかない。。。きっと主人公みたいになるんだろうな。。。 とにかく「サラリーマン」であれば、きっと楽しめる本だと思う。そして本によって「サラリーマン」という職がおもしろく思えてくる。「『サラリーマン』も色々あるんだ。おもしろいんだ」と。 | ||||
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奥田英朗は「インザプール」、「空中ブランコ」で知って、何となくカバーが可愛くて読んでみた一冊。 予備知識なく読み始めたから、最初は中年世代の恋愛話かなぁと思ってたら短編集で、主人公は40代の中年世代なんだけど、どれもスッキリ終わってくれる話だった。 暗い要素満載な出だしでも、何となくコミカルに、そしてココロを暖かくしてくれるのは奥田作品の特徴なんでしょうか。 全て読み終わって、後味がとても良い素敵な一冊です。 読んでよかったな、と思いました。 | ||||
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