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邪魔
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邪魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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ある会社の事務所が放火される。犯人は誰なのか…。この作品は放火事件の捜査を軸にして、家庭の崩壊、警察内部のゴタゴタ、企業の不正と暴力団etcと盛りだくさんの内容が書かれているのだが、犯人探しが目的ではなく、事件を巡って起こる人間の悲喜劇である。 解説でこの作品を「ある種爽快に道を間違えていく主婦(恭子)と、やむを得ず壊れていく刑事(九野)の切ない物語」とうまいこと表現している。確かに「恭子」の描かれっぷりは素晴らしい。テンポのいい文章なので上下巻一気に読めた。しかし、読後は満足よりも不満の方が多かった。 「恭子」のキャラクターと行動を除いてこの作品を考えてみれば、普通のサスペンスである。2時間ドラマといってもいい。警察内部を描いた部分でいえば横山秀夫の小説の方がリアルで面白い。「九野」について設定されたドラマも必然性がなく、ただ湿っぽいだけのように感じられた。個人的には、「恭子」にだけ的を絞ったほうが良かったのではないかと思う。 私は「イン・ザ・プール」で初めて著者の作品に触れたのだが、この「邪魔」では、「恭子」を除いてその弾けっぷりをみることは出来なかった。ただ、様々な題材を扱う作家のようなので、はずれがあっても仕方ないといえば仕方がない。マンネリよりは余程いいと思う。 | ||||
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上巻の素晴らしさに比べると、ううむ。ミステリーを評するときのマナーに反しないようにここへ記入するのは少し難しいかもしれませんね。どう思ったかを記載するとオチが読めてしまうので(笑)文章がきれいだし、暴力やセックスの描写もほとんどないので、そういった意味でのストレスはありません。上下巻合わせてミステリーとしては★4弱、くらいでしょうかね・・・「読み物」としては4以上の質はあると思いますが。 | ||||
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奥田英朗はプロットをかっちりと決めて書けるタイプの作家ではないようだ。『ウランバーナの森』でも感じたが、途中で筆の勢いのまま脱線して行く。今回の長編(中編か)は人物の破滅を描いた作品だが、首の皮一枚でつじつまが合っている感じ。けれど不快と言うほどの破綻は無い。と言うより加速度的に物語が暴走を始めて、カタルシスさえある。だがあの義母の設定はどうだろう?ああ言う落ちでは、既に様々な作品で手垢がついている分マイナスであったようにも思う。手垢と言えば、時折典型的な人物設定に興を削がれる箇所もあった。 | ||||
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前作「最悪」にはまって、一気読みしたあとだけに、期待して読みましたが、ぐいぐい話に引き込まれていく面白さは相変わらずで、さすがと思いました。主婦、警察官、学生、やくざ、とさまざまな人たちが、絡み合って、ささいな出来事がどんどんおおごとになっていく展開は、いかにも、こんなこと、意外に身近で起きてしまいそう。そう思わせるのは、それぞれの人物設定がしっかり描写されているからでしょう。但し、最近は確かに「事実は小説より奇なり」を地で行くような「事件」や「人間」が多いので、病んでいる人と正常な人の区別ができにくい世の中になっているのも現実かもしれないけれど、やっぱりこのストーリーの場合は、刑事とその義母の関係は、素直にそのままでも良かったんじゃないかと思います。ここにひねりがある為に、せっかくの全体の流れがちょっと、違う方角に感じられてしまいました。それでも、分厚い文庫上下二冊、ひきこまれて、あっという間に読ませてしまう力量はすごい。やっぱり、お勧めです。 | ||||
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物語の内容も身につまされるつらい話だけれど、コンセプト自体が前作の「最悪」とよく似ていて、パターン化がつらい。人物像としては、前作の零細企業の経営者の親父がもっとも描けていると思う。 | ||||
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命をかけて守ろうとしたものが、その守ろうとしたために壊れていく様子がリアルに伝わってきました。目を瞑って、耳をふさげば今までと変わりない生活がおくれると錯覚してしまった登場人物のの哀しさが描かれていました。内容的には面白かったです。 | ||||
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