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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 81~100 5/7ページ
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人にとって最悪の定義が全然違うところが見事に表現されていてとてもおもしろかった。川谷にとっては、近隣の住民からの訴え/銀行からの融資/日々の小さな仕事で得た信頼、それらがうまくいかないことが最悪なのだが、野村にとってはやくざに目を付けられたこと/窃盗をしたことが最悪なことであり、当然のことながら立場によって最悪の定義も違う。また、銀行員のみどりにとっては、上司のセクハラ/職場での風当たり/母と妹の心配ごとがうまくいかないことが最悪で、3人の最悪がぶつかったとき、奇妙な連帯感が生まれた。最後は結局みんな幸せになっていないのだがどこか爽やかに思えた。 | ||||
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他の多くのレビューにも書かれているように、非常にスピーディな展開で、余りの面白さに通勤電車で降りる駅をすごしてしまいそうになったこともありました。本書のストーリーを簡単に表現すると、零細企業ながら堅実に経営をしていた中年男、日々の生活にちょっとだけ疲れ憂鬱な毎日を過ごす銀行窓口勤務のOL、パチンコと恐喝で生計を立てながら将来の不安を感じている若者。これら3人がちょっとした事がきっかけで別々の坂道をどんどん転がってきて、谷底で合流し、ぶつかり合いながら、ちょっとだけ違う成分の石に生まれ変わるといった感じでしょうか?しかしその石ころの転がるスピードが半端ではありません。ぐんぐん転がっていきます。そのスピード感はジェットコースター並みです。読者が不安定な精神状態で本書を読むと、立直っていけないのではないこと思えるくらいのスピードで悪い方向に落ちていくのです。それでも読み終えたあとは、ジェットコースターの終わりのように「ああ面白かった」と思えるから不思議です。奥田英朗の作品は何冊か読みましたが、どれもスピード感があり、面白さでも群を抜いていると思います。本書はその中でも一番スピード感があり面白かったです。 | ||||
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偶然本屋で何気なく買ったんですが、久し振りにおもしろい本に 出会えました。 なかなか早く先が読みたいという本には出会えないんですが。 非常におもしろかったです。 | ||||
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インザプールなどを読み、この最悪を読みました。どちら側(コメディみたな感じとシリアスな感じ)でも奥田さんの本は面白く、わたしにしては分厚い本で読みきれるか不安でしたが、あっという間に読めました。ただ、殴られる等の描写はちょっとグロい感じで、ザーッと読んでしまいました。 | ||||
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まったく関連の無い三人の人物が、それぞれ事情を抱え、徐々に 追い詰められて行く。特に鉄工所社長の川谷が精神的に追い 詰められて行く描写は見事である。 彼らは節目の選択でかなりバカな事をしている。 しかし、それは冷静な第三者の目で見ているから判る事であり、 追い詰められている彼らに取っては最善の選択をしたつもり なのだろう。 やがて無縁だった三人の人生が交わり、みどりの妹を加えた 四人で御殿場のバンガローで一夜を明かす。それぞれの事情を抱え、 エゴとエゴがぶつかり合う様子は読んでいてとても面白かった。 かなり厚い本だが、物語に引き込まれ一気に読める。 ただ、ラストは『最悪』と言うタイトルに相応しい内容を期待していたので、 少し物足りなかった。 | ||||
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こんなに分厚い本なのでどれほど時間がかかるのかと思っていたら… スピーディーな話の展開にのめり込んでしまって一気に読みました! 奥田英朗さんの作品の大ファンになってしまいました。 本当に楽しくて笑えて、ちょっとキュンとなります。オススメします! | ||||
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筒井康隆の作品を髣髴とさせる、3人の掛け合いが最悪感を高めるところが最高だ。 筒井康隆の往年のパワーが好きな人にはぜひ薦めたい。 私は「邪魔」よりもこちらのほうが好きだな。 | ||||
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読書嫌いの私が仕事でイッパイイッパイの時に、『最悪』という表紙と「三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める」という展開が面白そうだと思って購入。 この本には主人公が3人いて、共通点がまるで無い。その一人ひとりの生活が実に丁寧で分かりやすい表現で描かれいるため、小説初心者でも読んでいて入り込み易かった。 その3人の性格や人生が前半〜中盤までゆっくり描かれていたおかげで、後半3人が一緒になってからの同じ場面でも3人それぞれの緊迫感が味わえた。 人生転がり落ちるのは早いものと思い知らされる作品だった。 これを読むと絶対、大藪晴彦賞受賞の『邪魔』も読みたくなり読む。そして『東京物語』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『真夜中のマーチ』、『ウランバーナの森』、『野球の国』、『サウスバウンド(上)(下)』と8冊一気に購入し読破してしまった。 奥田作品は、作風が毎回違って飽きない。だから嵌った。 その嵌らせた記念すべき一作品目が私の場合『最悪』だったので、思い入れが強い。 | ||||
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登場人物たちがふとしたところから転げ落ち抜け出せなくなる。 踏み外すというべきか?そして蟻地獄へと。 物語はテンポよく進み、「あーひどいわー」と言う展開になっていく。 しかし、ある時点からか酷すぎて、「喜劇」?と思えてきた。 もう笑うしかないと言ったところか? 3人が出会ってからラストに掛けてのシーンは笑いながら読んでいた。 最悪もあるラインを超えると喜劇になると実感した一冊。 | ||||
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ふと、犯罪小説を読みたくなり検索していると、この「最悪」をおすすめする人が多かったので、いっちょ読んでみっかと思い手に取りました。中古で。 序盤はものすげー普通というか、緩やかな展開で眠りそうになりました。 でも、登場人物3人の生活がローテーションするので読みやすいというか、くぎりがつけやすい。 二度読みしたらまた違った感情がつかめると思います。 はじめは犯罪小説か?と思いましたが、話が進むうちにだんだん速度が上がり、最後はいっきに読めました。 印象に残ったのは、おっさんが我を忘れて立て看板はずすあたりの描写。もう、おっさんの焦りが伝わってきてこっちが焦った。 | ||||
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結末の衝撃度はいまひとつですが、そこに至るまでのプロセスが最高(あるいは最悪)。 読み進めているうちに頭を抱えたくなってしまいました。 あまり他人にはお薦めしたくない、でも読んで良かった、という作品です。 | ||||
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読みながら、どんどん追いかけられていくような錯覚を感じました。 OLですが、銀行員の女の子ではなく、町工場の川谷さんに一番共感しました。 ひとつひとつは些細なこと?なのに、いつのまにか膨れ上がって爆発してしまう。 わたし達の生活にもいつか、最悪な日が来るかもしれないと思うと、ぞっと寒気がします。 | ||||
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一見繋がりのなさそうな複数の登場人物が次第に話の中心に引きずり込まれていく様が 映画的なスピード感のある展開で描かれていて、全く退屈しませんでした。 映像が絶え間なく頭に浮かぶ表現力も含めて、本当に映画っぽい作品です。 が、「最悪」という軸を中心に引きずり込まれる登場人物が 現実的であるが故にあまり魅力的ではなく、 正直あまりに痛々しく、しんどく、 このような非現実的な映画的な展開で話を中心に引きずり込むなら、 登場人物は多少非現実的でもチャーミングにして頂きたかったかなあと思います。 まあ、好みの問題かもしれませんが。 もうちょっとB級っぽくキャラクターを派手にして欲しかったです。 この内容ならば爽快な読後感が欲しかったので、☆ひとつマイナスで。 あと、単価が高いですね・・・この文庫。長いからかな。 | ||||
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この小説の一番恐ろしいのは、誰にでも起こり得る『最悪』なのではないか。小説だから多少大げさな場面を設定しているが、『最悪』に至る過程や結果は、それが大なり小なりとも、誰にでも起こり得る物語である。だから怖いのだ。 例えば雪ダルマ式に膨れる街金からの借金や、男女関係のもつれの末の破滅など、現実社会にはゴロゴロしている。この現実から逃れるわけにはいかないから、この物語に投影すればなお怖いのだ。 さて、本書では、ぐつぐつと煮えたぎる様な中盤までの展開に比べて、終盤に向けての展開はやや雑で、通俗的な感じがした。無理やり物語を終わらせた感が強くして、物足りなかったのは事実である。だからなのか、結果的には大変爽やかに感じたのは皮肉だった。逃亡過程にももっと重きをおいて描写して欲しかった。 | ||||
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題名は「最悪」だけど、中身は「最高」でした。 主人公3人が、それぞれ追い詰めれていく様子や心理が、 テンポ良く書かれており、息をつかせぬほどの、迫力がありました。 久々に、面白い本をみつけて、幸せな気分を味わいました! | ||||
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まさに人生「最悪」状態の3人のお話。前半は少しはいいこともあるんだけれど、中盤から終盤へはなだれ込むように最悪なことの連続。後半になるにつけ、3人の人生が加速度的に壊れていく、そのコワレップリの見事さといったら、もう!前半は3人ばらばらに話が描かれているけど、最後、怒涛のように3人の人生が絡まるところがまたすごい。そんな彼らの人生に巻き込まれるがごとく、読み手もぐいぐい話に引き込まれてゆくわけです。実際読み終えるまであっという間。 自分の気分が最悪なときに読むと、本当に「最悪」な気分になるので(私は落ち込んでいるときに読んで気がめいった。。。)多少気分明るいときに「対岸の火事」として読むのがよいかも。ひととおり(いろんな意味で)終わった後の3人がわたしには「大凶をひいたとこ」、つまり後は運勢のぼるしかない状態まで行き着いたように見えました。 | ||||
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コツコツと生きる小さな町工場の社長、地味な銀行OL,せこい盗みしかできないチンピラ。 3人の人生が、ゆるやかな坂道を転がっているうちに、加速度がついてとまなくなるように一気に「最悪」の状況へと追い込まれていく。 この、<坂道>から<奈落>におちていく様を見事に描ききっている。本人たちはそれぞれ最善の選択をしているのに、それが悪い方、悪い方に転がり、ついには何とも手の打ちようもない事態に・・・。 最後は「最悪」ながらも、そこから立ち上がろうとする意思も見えるのが救いだ。 | ||||
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いくつかの書評から、多分面白いだろうと思ってはいたが、ここまで面白いとは…。三人の登場人物が最悪の結末へ転がり落ちていく犯罪小説だが、中でも鉄工所の社長の生々しさったらない。自分でも多分そうするだろうなっていう頑張りで、彼にとっては最善の努力をしているのに、結果はどんどん悪くなっていく。それが偶然じゃなく、ああ、多分そうなるだろうな、という必然的な結果の連続なのだ。 巻末に参考文献として挙げられている零細企業関連の資料が生きているのだろう。この作家はそこがきちんとしている。転がり落ちる雪球のように、なすすべもなく悪い方へ悪い方へと膨らんでいく描写が見事だ。ダメになっていく自分へのマゾヒスティックな快感すら覚えるほどだ。 終盤の、複雑な利害関係を抱えた四人の密室劇も、面白い。一人のちょっとした考えの変化で、生死を含めたそれぞれの運命がコロコロ変わっていくのだ。この一場面だけで舞台演劇が出来そうな場面だった。 エピローグの三人それぞれの描写もいい。どん底でだって、ありのままの自分を受け入れる勇気さえあれば、やっていける。 | ||||
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奥田ワールドが楽しめる一冊。どんどん最悪な状態にはまっていく人達。設定のおもしろさもあるが、三人が同時進行で犯罪小説なのになぜか楽しめました。作者独特のよさがよく表れている本だと思います。超おすすめ。 | ||||
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圧倒的に面白い小説とはこういう作品を言うのだろう。登場人物のキャラクター、息をつかせぬストーリ展開、どうしようもない人間の悲しさと愚かさ、そしてやさしさが、湿っぽくない乾いた筆致で、しかも笑いも含んで描かれている。上手い作家である。 そして何より素晴らしいのは、それらを登場人物の行動や心理描写を難しい言葉を使わないで表現し切っていることである。普通の人びとが主人公のエンターテインメント小説はそうでなければならないのではないか。 その昔、純文学に対する対して大衆文学という言葉があったが、今もこの言葉が生きているとすれば、この作品がまさにそうである。不幸の坂を転げ落ちていく彼らに用意されたラストシーンは、ほかの作品にも垣間見える著者のやさしさの現れなのかもしれない。桐野夏生だったら全く逆に行きつくとこまでいってしまうような気がした。それはそれで読んでみたいが…。 | ||||
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