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輪違屋糸里
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輪違屋糸里の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 61~71 4/4ページ
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浅田氏の作品は全て読んでますが、前編の最後では相変わらずの浅田節、涙がこぼれます。」「壬生義士伝」に続きこの作品で知らなかった新撰組の事が多少ながら、見えてきます。良くもまあ、見てきたように書き綴る浅田氏に感服!私の浅田氏の作品の好きな順位は「蒼穹の昴」「壬生義士伝」「椿山課長の7日間」「鉄道員」の次位に好きな作品でした。エッセイ「勇気凛々瑠璃の色」シリーズも大好きですが。 | ||||
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本書を読むには「新選組」やそこに属した人々の関係や、最期などを知っている必要があります。さらには、そこそこの思い入れも。それを知らないと私のようにまったく意味が分からないことになるでしょう。 『壬生義士伝』は「新選組」を知らなくても楽しめました。極論すれば、舞台が「新選組」でなく、虚構の集団でも面白かったでしょう。ところが本書はあるレベルの「新選組」の知識を要求されます。 これから読む方はお気をつけください。 | ||||
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浅田節…と、言ってしまえばそれまでだが、あまりにも饒舌。 ずーっと誰かが…糸里が、音羽が、吉栄が、お勝が、お梅が、土方が、永倉が、独白しまくり。 話としては面白いものの、風情も何もあったものではない。 まぁ、浅田節は浅田節、と知ってて読んでるんだから何をかいわんや。だけど。 | ||||
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タイトルを見ただけで、“糸里”とは誰なのか分かる人は、 かなりの新選組通と言えるでしょう。 輪違屋は実在の島原の廓で、糸里はその店の天神と呼ばれる妓のことです。 彼女からみた新選組、そして彼女のまわりの妓たちの真実の姿が語られています。 上巻は、糸里が島原に連れてこられ、天神へと上り詰めていった経緯から始まります。 金に困って親に売られた身の哀しさ、無常さ、読んでいる側は物語の最初から心を痛めながらも、どこかに島原の妓の華やかさに憧れを感じてしまう。 幕末の島原は、ただの遊郭であるだけでなく、政治の舞台としても頻繁に活用されていました。 そこで、新選組の登場です。が、どうも何か違う...。 それは、登場人物の描写が、通説のイメージとは異なった、 著者のオリジナリティ溢れるものになっているからでしょう。 新解釈とも言ってよいぐらい、私にとっては目からウロコ状態のストーリーでした。 上巻は、あまりに複数の人々が登場してくるため、少々理解しずらいかもしれません。 しかし、物語を読んでいるとつい偏りがちな視点を、作者は常に複数の登場人物に語らせることによって、一つの物事を更に深く掘り下げて読者に伝えてくれているような気がしました。 上巻の最後まで読んだら、必ず下巻まで読みたくなることは必至です。 | ||||
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陰惨とした話が黒いトンネルのように果てしなく続きます。 その出口で新撰組は芹沢粛正という踏絵を踏まねばなりません。 会津松平公が差し向けた「おまえは侍なのか百姓なのか」という問いです。 しかし本当の踏絵はストーリーの裏側にあります。それは「芸は人の命より尊い」 と言い切り、その言葉通りに生きる芸妓糸里が「あんたはんはほんまの覚悟をおも ちどすか」と読者に差し向ける問いです。踏めなければやるせない想いが残り、踏 むことができれば物語は希望へと昇華するでしょう。 ですからこの物語は万人に向けたものではありません。あえて言うなら作者浅田を 含めた、一流の芸人(knowledge worker)のためのものでしょう。少年漫画をそのま ま文字にしたような女流作品が文学賞を取ってしまう昨今、輪違屋のような作品が 多いに評価されて欲しいものだと思います。 | ||||
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読んでいてホントにそう呟きたくなるほど、物語はどうしようもなく悲しい方へ転がっていきます。時代の波に飲み込まれれていく新選組と、彼らに関わった女たち。誰もが魅力的に描かれています。芹沢一派がここまでフィーチャーされた新選組モノも珍しいのではないのでしょうか。やられたっって感じです。 | ||||
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この時代を女性の視点から書いてありととても新鮮。 不器用だけどまっすぐな男性と芯のしっかりした女性。 最後は切なくて切なくてしょうがかなったけど 何度も読み直したくなる1冊。 女性の方にぜひお勧めだと思います。 | ||||
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途中で読むのをやめようかと思うくらい、悲しかったです。 そう思いながらも彼らがどうなるのか気になって読了しました。 女の人って、男の人にとって、なんなんだろう。 男の人の生き方って、なんなんだろう。と何度も思いました。 「壬生義士伝」は親子の切なさでしたが、今回は男女の切なさです。 好き嫌いはあるでしょうが、私は読んでよかったです。 新撰組の面々が、彼らを取り囲む人々が、 浅田さんの手によって、鮮やかに描かれています。 最後の最後、彼女たちの主張に私はとても救われた気分になりました。 | ||||
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非常に多くの語り手がいて、てんでに少しずつ違う見解をしゃべっている。どれ一つとして的はずれではなく、かつどんぴしゃの正解ではない。叙述的な地の文(客観的な正解を書く部分)が非常に少ない構成でありながら読者が破綻しない。これが浅田次郎の力量ということだろうか。なんだか芥川龍之介の藪の中のようだと思って読み進めていくと、芹沢鴨殺害に向かって流れが急速に集約されていく。さてこのクライマックスの語り手はというと・・・・・。書いてしまうとネタバレなので伏せるが、私にとっては意外な人物であった。壬生義士伝も読み返すと巧いと思ったが、初読では感動が先に来た。今回は「巧い」が先に来たという印象。壬生義士伝とは、題材こそ近いがやはり別物。でも自信を持って人に勧められる本といえる。 | ||||
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「壬生義士伝」を超えた・・・と聞いたので購入しましたが、 全然超えてません。 壬生で号泣した人は、読んだらがっかりすると思います。 「芹沢はなぜ斬られたのか?」が大まかなあらすじだと思いますが、 セカンドストーリーが多すぎというか、横道にそれすぎというか。 主人公は糸里?芹沢?お梅?土方?と、悩んでしまうくらいです。 はっきり言って泣けません。 壬生が良すぎだだけに、とても残念です。 | ||||
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浅田作品に失敗作はありません。 新撰組の知られざる世界が又ひとつ明かされ、上下巻とも一気に読み終えることができました。 糸里のひたむきな、尚かつ意志の強さには女として見習うべきことがたくさんあります。 「壬生義士伝」に次ぐ最高傑作!ベストセラー間違いなしの作品です。 | ||||
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