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ことり
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ことりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 1~20 1/4ページ
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人間に、男の人に出世欲と性欲があってもいいと私は思います。 本の中でのみ、小父さんとお兄さんは読者の皆に讃えられながら生きていけるのです。 小父さんが図書館司書へいわば勘違いのような一方的な恋をする描写は気分が良かったというか、小川洋子さんは「純粋とは幻想である」ことなんて百も承知なんだな、と悲しい衝撃のようなものを受けました。 ここは避難所です。 悪意と偏見、ゴシップとポルノ、ままならない人生、それでも純粋であり続けたい自分自身の寂しい夜からの。 | ||||
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句集を買うのは一冊目です。 こんなふうに肩の力を抜いて、俳句で日常を彩ってみたいと思いました。 | ||||
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心が優しくなれました。 小父さんが小鳥の世話をしっかりやりぬこうとする気持ちも、また、図書館の司書の方への思いも、切なさ万歳で…。でも、多分世間ってそうなんだろうな、これが特別な事ではないんだろうなぁと感じました。 最後まで、図書館の司書や、幼稚園の園長先生に助けを求めようとしながら読んでしまいました。 そして、自分でも、散歩しながらメジロを探したり、幼稚園の鳥小屋を探したりしています。 素晴らしい小説でした。 | ||||
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淡々と、優しく流れていく小父さんの人生を一緒に味わった気分になりました。 小父さんの側には、実物はなくても、いつも小鳥の存在がありました。 誰を責めることもなく、求めることもなく、小鳥の存在そのものを愛するお兄さんと小父さん。 どれだけ穏やかに暮らしていても、時間は流れて世の中は変わっていく。 切なさを感じつつも、じんわりと温かい気持ちになるお話でした。 | ||||
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年をとって現実的になったせいか全く入り込めないです。もっと短くても二人の生涯は伝わるような、またこの長さならもう少し展開があって欲しかった。 こういった淡々とした物語は主人公に寄り添いえないときついです。 | ||||
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物語の最初から最後まで、小川洋子らしいとても美しい文章です。ただ、美しさも際まで行くとグロテスクな気味悪さに変わる瞬間があります。この小説ではそれが見え隠れします。特に後半になって主人公が他者と関わる場面が増えてくると、その頻度は増します。この物語の主人公は一見、無欲な朴訥とした人物に見えるけれど、それは表面に出てくるものだけ見たらそう思えるだけで、実際彼は自分の欲望に忠実な人だと思うし、彼の心の中は様々な感情や言葉で溢れていて決してただ静かな人ではないと思いました。そして彼の欲望はいつも純粋であるからこそ、それが叶わないときに読者の胸に切なさを感じさせるのだと思いました。 現実世界に疲れたとき、小川洋子の小説の世界観に浸りたくなります。今回も、知らぬうちに取り込まれていました。 | ||||
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「小鳥のおじさん」が亡くなるまでのお話。 変に突拍子もない事件が起こるわけでもなく、安心して読めました。 「死」が前提にある話でちょっと重いかな、とは思いました。 でも、生き生きと人物が「生きて」いた。それが良かったと思います。 | ||||
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小川洋子の描く作品は、いつも「静謐」という言葉が似合うなと思う。 ただ、訥々と幾人かの人々と小鳥の生きるさま、死ぬさま、朽ちていくさま、解き放たれるさまが描かれていく。 読後の感覚としてはとても切なく、所々で涙が出てしまったけれど、心にまた残る作品になるのは間違いない。 擬人法での表現が多めだと感じた。それで文章が優しく響いてくるんだろうか。 読書中に、何度もアレクサにメジロの鳴き声を教えてと頼んでみたけれど、「すみません、ちょっと分かりませんでした」としか言ってくれなくて、どうしたらメジロの鳴き声を思い出せるか考えあぐねている。 | ||||
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淡々と進む物語に、多くの示唆を含んでいる。この物語の本質をどれだけの人が理解しただろうか? 楽しいこと面白そうなこと、人生色々経験して豊かに過ごそうとする人が多い今、実はそれが本当に幸せなことだろうかと、とても大切なことを気づかせてくれる作品です。 小父さんとお兄さんの生き方もそうですが、最後のメジロのくだりの話しは、とても力強く、とても感動を覚えました。 人生とは本当の自分に帰ること。そんな事を感じさせてくれる作品です。 | ||||
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わたしはこの作品は、小川洋子の最高傑作のひとつとして 数えていいのではないかと思ってます。 | ||||
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「博士の愛した数式」の博士の世界のように、主人公であることりの小父さん(とその兄)は、世間とは異なる時間の流れや感情の流れの世界でひっそりと静かな世界を営む。理解してくれる人は限られているものの、その世界は穏やかで豊か。 でも、突如としてその世界に割り込んだ司書さんが、その世界を踏みにじって出ていくように爪痕を残し、小父さんが社会になじむように見えて、やはりはじき出されてしまうところは非常に残念に思った。穏やかな最後にも拘らず、そこが強いので、全体の印象も私の中では悪くなってしまった。博士の愛した数式も決して夢の世界ではなく、現実が爪痕を残す部分があるように思いますが、それが作者のテーマなのかもしれない。 | ||||
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主人公の小鳥の小父さんと、そのお兄さん。2人の幸せに社会は容赦なかった。 2人のとても澄んだ歌声(鳴き声?)を社会が無情にも侵食して汚す。 小父さんに心を洗われる思いもしたし、社会の残酷さに嫌気がさした。 久しぶりに深夜まで読み耽った1冊。社会の汚れではなく、あとがきにもある小父さんとお兄さんの愛のうたを思って、寝ることにしよう。 | ||||
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小川洋子は、切り込み作家ではないでしょうか。 作品は、一作一作が同じ作者によるものとは思えません。 とにかく、楽しめます。 | ||||
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鳥が好きなので、あらすじを読んで興味を持ったが、期待はずれだった。 都合のよい設定やストーリーがちょくちょく現れ、話に入り込めなかった。 | ||||
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周りの人に片っ端から勧めることはできないですが、私はすごく素晴らしいと思いました。静謐で哀しさとやさしさが紡ぎだされています。 | ||||
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小鳥を愛して、小鳥に寄り添い続けた小鳥の小父さんの生涯です。愛するものを大切にする。とても癒される小説で心が洗われました。ただ、とても切ないので、単純に元気になりたい人にはお勧めしません。 | ||||
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キャンディーの紙包みで作ったブローチの値打ちのわかる人と、お友達になりたい。 小川洋子さんの作品の持つ静かな世界に、魅了される。 | ||||
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「単行本」と「ペーパバック」との違いは何ですか・・・ペーパーバックを購入しましたが、余りにも文字が小さく拡大鏡眼鏡でやっと読むことができます。購入する際、アマゾンさんに問い合わせ、納得できなかったのですが、安さにつられ購入しました。単行本は文字が大きいのであれば再購入したいぐらいです。本の内容を書かずすいません。 | ||||
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今のところ、小川洋子さんの「密やかな結晶」「薬指の標本」「ちいさな六角形の部屋」と「博士の愛した数式」そして「ことり」を読んだのですが、「アンネの日記」を読んで書きたくなったという作品は、きっと前書3作品ではないか?と思います。後書の作品は小野正嗣さんの表現を借りれば「取繕えない人への愛」「ことり」は生き物の中で「一番小さくて愛される生き物」として、作者の限りない「愛」が込められている。小川洋子さんは 実に深い「愛」を持った人なのでは?と推察します。後編クライマックスは 昔映像で見たような気がします。私の思い違い?でもそれだけ最後の終わり方が 印象的でとても好きな作家さんでこれからも読み続けていくつもりです。 | ||||
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小川洋子の最高傑作と言ってもいい。大好きな作品 | ||||
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