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山ぎは少し明かりて
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山ぎは少し明かりての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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読了してからしばらくの間、 本を胸に当てたまま 心に刻み込まれた場面に思いを馳せ、 まるで自分が体験したかのように 回想にふけりました。 そうせずにいられなかった・・・ 三代にわたる女の歩みを描いた大作です。 迷える大学生の孫娘を描く一章で 爽やかな気持ちになり、仕事人間の娘を描く 二章には切なさと驚きを覚え、 彼らの源流となった女性を子供時代から描く 三章では全てに圧倒されました。 故郷にこだわる気持ちが、 並外れた思い入れが、 幼少期からのドラマを通じてしかと伝わってきますね。 だからこそ、村に降ってわいた出来事で 人々の心が引き裂かれていく様が 驚くほど胸に迫りました。 カネに踊らされることの恐ろしさだけでなく、 心から愛し合えることの尊さも実感できた気がします。 読む人の視野を広げ、その生き方にも 訴えかけてくるものがある作品だと思います。 (対象年齢は13歳半以上かな?) | ||||
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海外留学にはつらつとむかった孫はわずか1か月で適応障害を起こしてしまい無念の帰国後引きこもる。その母は家族のために必死で働いてきたがあっけなく定年退職をむかえる。祖母は近所に住んで穏やかな老後を暮らしている、という母子三代の「家族による大河ドラマ」。 宮ケ瀬ダムがモデルと思われる国家的プロジェクトの名の下で、自然豊かな村が根こそぎ水没してしまう史実をもとに失ったものの大きさをしみじみ考えさせられます。 けれどもその喪失感からの立ち直り方がそれぞれ実はたくましくてうらやましい限りです。 些細なことですが祖父の失踪の真相がまったくスルーされてしまうことと住民の方言はどうしても神奈川県ではなく茨城か福島あたりを連想させられました。 | ||||
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