黄色い部屋の謎

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評判

黄色い部屋の謎の評価:

3.98/5点 レビュー 50件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.98pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全76件 41〜60 3/4ページ
No.36
(5pt)

歴史的名作ノワールである

本作の評価は、その歴史的なものを考慮するかどうかで大きく違うのかも知れない。本作を単純に読んだら、みえみえの犯人に予想のつくトリックということで、高い評価にはなりにくいだろう。文章も今風じゃないし、何と言ってもフレンチ・ミステリだから、心理描写が多いし。

 だが、歴史的なものを考慮にいれれば、本作が密室ものな大傑作であるのは間違いない。廊下での人間消失も一種の密室だし、多分当時とすれば意外な犯人だったと思われる。ねっとりとしたロジック好きには、ルレタビーユのくどいほどしつこい論証は、嬉しくてたまらないものだ。苦手なひとには苦手なところだが。

 だから、密室もの本格ミステリの名作としてだけで読むのではなく、実はロマンスを絡めたノワールと思ったほうが良い。ピカレスクというのか?本作の犯人の縦横無尽な活躍こそが著者が書きたかったことであり、そのためのプロットののである。部屋をのぞくだのといった、当時としては多分相当にエロチックな描写もある。現代の読者には笑われてしまいそうだが。
 そして、本作単独ではなく、続編の「黒衣夫人の香り」も併せて読んで欲しい。もちろん本作も「黒衣〜」も単独で十分に面白い作品なのだが、両作品を通して読むと、著者が本作を本格ミステリよりもノワールとして意識していただろうことが、良く分かる。

 そして何よりも、黄色い部屋というビビッドなイメージは、当時の英米作ミステリには見られない。さすがはフレンチ・ミステリである。
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)より
4488108032
No.35
(5pt)

まさかこれを読んでいない人はいないよね……?

 説明不要の古典的名作。ルパンやホームズ等の香りを強く残した、まさに探偵小説と呼ぶに相応しいテイスト。
 推理小説ファンでまさか読んでない人いないはずなので、説明は不要かと……。
 もし推理小説未経験なら、これと「ビッグボウの殺人」をまずお読みになっては?
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1)より
4488108016
No.34
(5pt)

まさかこれを読んでいない人はいないよね……?

 説明不要の古典的名作。ルパンやホームズ等の香りを強く残した、まさに探偵小説と呼ぶに相応しいテイスト。
 推理小説ファンでまさか読んでない人いないはずなので、説明は不要かと……。
 もし推理小説未経験なら、これと「ビッグボウの殺人」をまずお読みになっては?
黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)より
4861563194
No.33
(5pt)

まさかこれを読んでいない人はいないよね……?

 説明不要の古典的名作。ルパンやホームズ等の香りを強く残した、まさに探偵小説と呼ぶに相応しいテイスト。
 推理小説ファンでまさか読んでない人いないはずなので、説明は不要かと……。
 もし推理小説未経験なら、これと「ビッグボウの殺人」をまずお読みになっては?
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)より
4488108032
No.32
(4pt)

密室物の古典中の古典

密室トリックを扱った作品として
あまりにも有名な古典中の古典的作品。
読んだことはなくとも、
題名なら知っているという方が
沢山いらっしゃるのではないかと思います。
【フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まう
グランディエ城の離れで、惨劇は起きた。
内部から完全に密閉された<黄色い部屋>からの悲鳴に、
ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、
血の海の中に倒れた令嬢の姿だけ・・・
犯人はどこに消えたのか?】(裏表紙の作品紹介より)
作中でポーの「モルグ街の殺人」と
コナン・ドイルの「まだらの紐」の
ネタバレをしながら自信を持って提示しているとおり、
完全に密閉された部屋からの犯人消失という、
いわば「完全密室」で読者に挑戦する作品です。
そのトリック自体は、
何しろ100年あまりも前に書かれた作品ですから、
現代の私たちにとっては、
「驚愕」するほどのものとはいえないかもしれません。
でも、トリックの「着想」、というか、
「発想の仕方」という点でみると、
今でも通用するものがあり、
色褪せてはいないのではないでしょうか。
また、この作品には、
「黄色い部屋の謎」以外にも楽しみがあります。
それは、あと2つ「消失トリック」が
散りばめられていることと、
ミステリの定番、「意外な犯人」という
結末が待っていることで、
なかなかどうして、サービス満点な作品なのです。
さらに、物語の展開上でも
主人公の青年記者探偵ルールタビーユと、
パリ警視庁の名探偵ラルサンの推理合戦が見られ、
読む者を飽きさせない工夫がされています。
作品刊行から100年後の2008年1月に
新版となった本書、
ミステリの源流を知るためにも、
読んで損はありません。
これぞミステリの古典と呼べる本書を満喫してください。
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1)より
4488108016
No.31
(4pt)

密室物の古典中の古典

密室トリックを扱った作品として
あまりにも有名な古典中の古典的作品。
読んだことはなくとも、
題名なら知っているという方が
沢山いらっしゃるのではないかと思います。
【フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まう
グランディエ城の離れで、惨劇は起きた。
内部から完全に密閉された<黄色い部屋>からの悲鳴に、
ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、
血の海の中に倒れた令嬢の姿だけ・・・
犯人はどこに消えたのか?】(裏表紙の作品紹介より)
作中でポーの「モルグ街の殺人」と
コナン・ドイルの「まだらの紐」の
ネタバレをしながら自信を持って提示しているとおり、
完全に密閉された部屋からの犯人消失という、
いわば「完全密室」で読者に挑戦する作品です。
そのトリック自体は、
何しろ100年あまりも前に書かれた作品ですから、
現代の私たちにとっては、
「驚愕」するほどのものとはいえないかもしれません。
でも、トリックの「着想」、というか、
「発想の仕方」という点でみると、
今でも通用するものがあり、
色褪せてはいないのではないでしょうか。
また、この作品には、
「黄色い部屋の謎」以外にも楽しみがあります。
それは、あと2つ「消失トリック」が
散りばめられていることと、
ミステリの定番、「意外な犯人」という
結末が待っていることで、
なかなかどうして、サービス満点な作品なのです。
さらに、物語の展開上でも
主人公の青年記者探偵ルールタビーユと、
パリ警視庁の名探偵ラルサンの推理合戦が見られ、
読む者を飽きさせない工夫がされています。
作品刊行から100年後の2008年1月に
新版となった本書、
ミステリの源流を知るためにも、
読んで損はありません。
これぞミステリの古典と呼べる本書を満喫してください。
黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)より
4861563194
No.30
(4pt)

密室物の古典中の古典

密室トリックを扱った作品として
あまりにも有名な古典中の古典的作品。
読んだことはなくとも、
題名なら知っているという方が
沢山いらっしゃるのではないかと思います。
【フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まう
グランディエ城の離れで、惨劇は起きた。
内部から完全に密閉された<黄色い部屋>からの悲鳴に、
ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、
血の海の中に倒れた令嬢の姿だけ・・・
犯人はどこに消えたのか?】(裏表紙の作品紹介より)
作中でポーの「モルグ街の殺人」と
コナン・ドイルの「まだらの紐」の
ネタバレをしながら自信を持って提示しているとおり、
完全に密閉された部屋からの犯人消失という、
いわば「完全密室」で読者に挑戦する作品です。
そのトリック自体は、
何しろ100年あまりも前に書かれた作品ですから、
現代の私たちにとっては、
「驚愕」するほどのものとはいえないかもしれません。
でも、トリックの「着想」、というか、
「発想の仕方」という点でみると、
今でも通用するものがあり、
色褪せてはいないのではないでしょうか。
また、この作品には、
「黄色い部屋の謎」以外にも楽しみがあります。
それは、あと2つ「消失トリック」が
散りばめられていることと、
ミステリの定番、「意外な犯人」という
結末が待っていることで、
なかなかどうして、サービス満点な作品なのです。
さらに、物語の展開上でも
主人公の青年記者探偵ルールタビーユと、
パリ警視庁の名探偵ラルサンの推理合戦が見られ、
読む者を飽きさせない工夫がされています。
作品刊行から100年後の2008年1月に
新版となった本書、
ミステリの源流を知るためにも、
読んで損はありません。
これぞミステリの古典と呼べる本書を満喫してください。
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)より
4488108032
No.29
(4pt)

フランスの推理小説

フランス人の推理小説は英米のものとはテイストが全く違う。
実直な帰納法的推理を重ねていく英米に対して、
この本の探偵ルールタビーユは、
<目に見える手がかりはトリックかもしれない>として、
自らの理性の輪の中に入るものだけを信じるという。
これはデカルト的な演繹法である。
こんなこと普通の捜査ではやらんだろう。
また、ルールタビーユは、自分が真犯人をつかんだことを
まず新聞で公表し、世間の注目を集めたり、
突然、裁判長に訴えて、裁判を延ばしてもらったりと、
やりたい放題なのである。
これはむしろ『名探偵コナン』に近い。
フランス人が日本の漫画やアニメが好きなのもうなずける話だ。
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1)より
4488108016
No.28
(4pt)

フランスの推理小説

フランス人の推理小説は英米のものとはテイストが全く違う。
実直な帰納法的推理を重ねていく英米に対して、
この本の探偵ルールタビーユは、
<目に見える手がかりはトリックかもしれない>として、
自らの理性の輪の中に入るものだけを信じるという。
これはデカルト的な演繹法である。
こんなこと普通の捜査ではやらんだろう。
また、ルールタビーユは、自分が真犯人をつかんだことを
まず新聞で公表し、世間の注目を集めたり、
突然、裁判長に訴えて、裁判を延ばしてもらったりと、
やりたい放題なのである。
これはむしろ『名探偵コナン』に近い。
フランス人が日本の漫画やアニメが好きなのもうなずける話だ。
黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)より
4861563194
No.27
(4pt)

フランスの推理小説

フランス人の推理小説は英米のものとはテイストが全く違う。
実直な帰納法的推理を重ねていく英米に対して、
この本の探偵ルールタビーユは、
<目に見える手がかりはトリックかもしれない>として、
自らの理性の輪の中に入るものだけを信じるという。
これはデカルト的な演繹法である。
こんなこと普通の捜査ではやらんだろう。
また、ルールタビーユは、自分が真犯人をつかんだことを
まず新聞で公表し、世間の注目を集めたり、
突然、裁判長に訴えて、裁判を延ばしてもらったりと、
やりたい放題なのである。
これはむしろ『名探偵コナン』に近い。
フランス人が日本の漫画やアニメが好きなのもうなずける話だ。
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)より
4488108032
No.26
(5pt)

紛れもない名作。

本書は今から100年以上前の1907年に新聞連載された本格推理長編作品で、3つの不可能事件(いずれも現場からの犯人の消失)が扱われているが、とくに第一の事件の完全密室である黄色い部屋から犯人が消失した事件は、今日に至るまで最高の密室トリックと賞賛する声が多い。
本書が優れているのはその密室トリックだけではなく、全体を通して縦横に張り巡らされた伏線とそれらを踏まえて行われる謎解きの論理にあり、その構成の緻密さは、およそ100年前の作品とは思えない程、見事な出来映えである。
さらに探偵対犯人という構図だけではなく、少年探偵ルールタビーユと名刑事ラルサンの探偵同士の対決という要素を盛り込んだことも、どちらが勝つか(もちろん主人公側が勝つに決まっているのだが)読者の興趣を最後まで途切れさせない。
その中でアラや不満を指摘すると、次の3点が挙げられる。
1)犯人は手を撃たれて出血しているのに、誰もロベール・ダルザック以外の手を調べないのはおかしい。ラルサンが手のケガではなく鼻血だと言ってるから、誰も調べなかったのだろうか?
2)犯人は第一の事件当時、別の土地にいたことになっている。犯人は、犯行を行うにあたって最低半日はその土地を不在にしなければならなかったはずで、その言い訳をその地の関係者に当然説明しているはずだが、その記述が一切ないのは少しアンフェアのように感じる。
3)ルールタビーユは犯人の隠されたもう一つの名前を暴き立てるが、それまで一度も登場したことのない名前を持ち出されても、そこには何の感銘も興奮もない。
なお、本書の第二・第三の犯人消失事件は、現代では絶対にありえないこととして一笑に付されるだろうが、本書が連載された当時はそうではなかった。というのは、本書執筆の3年前にモーリス・ルブランがアルセーヌ・ルパンを世に出しているからである。
この神出鬼没にして超人的な怪盗は、英国のホームズに対抗する当時のフランス国民の英雄であり、本書の犯人が行う超人業(瞬間的な変装技や瞬間移動とも思えるすばやさ等)はそのルパンを模したと思われる。だから本書は「ルパンもの」を読むように、そういう当時の背景に思いを寄せて読まれるべきだと思う。
逆に、ルブランの『奇岩城』を読むときは、本書のルールタビーユとラルサン、犯人の三つ巴の対決が、少年探偵イジドール・ボートルレと名探偵ホームズ、そしてルパンの三つ巴の闘いとして再現されているということに、そしてルブランとルルーのライバル対決に思いを巡らせるべきなのである。
黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)より
4861563194
No.25
(5pt)

紛れもない名作。

本書は今から100年以上前の1907年に新聞連載された本格推理長編作品で、3つの不可能事件(いずれも現場からの犯人の消失)が扱われているが、とくに第一の事件の完全密室である黄色い部屋から犯人が消失した事件は、今日に至るまで最高の密室トリックと賞賛する声が多い。
本書が優れているのはその密室トリックだけではなく、全体を通して縦横に張り巡らされた伏線とそれらを踏まえて行われる謎解きの論理にあり、その構成の緻密さは、およそ100年前の作品とは思えない程、見事な出来映えである。
さらに探偵対犯人という構図だけではなく、少年探偵ルールタビーユと名刑事ラルサンの探偵同士の対決という要素を盛り込んだことも、どちらが勝つか(もちろん主人公側が勝つに決まっているのだが)読者の興趣を最後まで途切れさせない。
その中でアラや不満を指摘すると、次の3点が挙げられる。
1)犯人は手を撃たれて出血しているのに、誰もロベール・ダルザック以外の手を調べないのはおかしい。ラルサンが手のケガではなく鼻血だと言ってるから、誰も調べなかったのだろうか?
2)犯人は第一の事件当時、別の土地にいたことになっている。犯人は、犯行を行うにあたって最低半日はその土地を不在にしなければならなかったはずで、その言い訳をその地の関係者に当然説明しているはずだが、その記述が一切ないのは少しアンフェアのように感じる。
3)ルールタビーユは犯人の隠されたもう一つの名前を暴き立てるが、それまで一度も登場したことのない名前を持ち出されても、そこには何の感銘も興奮もない。
なお、本書の第二・第三の犯人消失事件は、現代では絶対にありえないこととして一笑に付されるだろうが、本書が連載された当時はそうではなかった。というのは、本書執筆の3年前にモーリス・ルブランがアルセーヌ・ルパンを世に出しているからである。
この神出鬼没にして超人的な怪盗は、英国のホームズに対抗する当時のフランス国民の英雄であり、本書の犯人が行う超人業(瞬間的な変装技や瞬間移動とも思えるすばやさ等)はそのルパンを模したと思われる。だから本書は「ルパンもの」を読むように、そういう当時の背景に思いを寄せて読まれるべきだと思う。
逆に、ルブランの『奇岩城』を読むときは、本書のルールタビーユとラルサン、犯人の三つ巴の対決が、少年探偵イジドール・ボートルレと名探偵ホームズ、そしてルパンの三つ巴の闘いとして再現されているということに、そしてルブランとルルーのライバル対決に思いを巡らせるべきなのである。
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1)より
4488108016
No.24
(4pt)

世界で最も有名な《密室》

《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。
本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。
そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。
しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。
また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。
Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。
世に言う《鉤の手廊下の消失》です。
ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいます(w
これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。
発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。
そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。
ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。
しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。
本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)より
4861563194
No.23
(4pt)

嶋中文庫バージョン

《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。
本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。
そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。
しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。
また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。
Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。
世に言う《鉤の手廊下の消失》です。
ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいます(w
これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。
発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。
そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。
ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。
しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。
本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)より
4861563194
No.22
(4pt)

訳者・水谷準

《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。
本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。
そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。
しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。
また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。
Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。
世に言う《鉤の手廊下の消失》です。
ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいます(w
これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。
発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。
そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。
ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。
しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。
本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
黄色い部屋の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JASRR4
No.21
(4pt)

創元推理文庫版

《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。
本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。
そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。
しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。
また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。
Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。
世に言う《鉤の手廊下の消失》です。
ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいます(w
これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。
発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。
そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。
ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。
しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。
本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
黄色い部屋の謎 (1965年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (1965年) (創元推理文庫)より
B000JADCJC
No.20
(4pt)

訳者・吉田映子

《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。
本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。
そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。
しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。
また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。
Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。
世に言う《鉤の手廊下の消失》です。
ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいます(w
これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。
発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。
そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。
ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。
しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。
本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
黄色い部屋の謎 (1979年) (旺文社文庫) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (1979年) (旺文社文庫)より
B000J8DKG4
No.19
(4pt)

世界推理小説全集版

《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。
本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。
そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。
しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。
また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。
Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。
世に言う《鉤の手廊下の消失》です。
ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいますw)
これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。
発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。
そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。
ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。
しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。
本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
黄色い部屋の謎 (1956年) (世界推理小説全集〈第4巻〉) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (1956年) (世界推理小説全集〈第4巻〉)より
B000JB1IEM
No.18
(4pt)

《密室》と《人間消失》の謎

《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。
本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。
そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。
しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。
また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。
Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。
世に言う《鉤の手廊下の消失》です。
ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいます(w
これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。
発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。
そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。
ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。
しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。
本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
黄色い部屋の謎―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈2〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈2〉 (集英社文庫)より
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No.17
(4pt)

《密室》の新機軸を打ち出したマイルストーン的作品

《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。
本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。
そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。
しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。
また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。
Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。
世に言う《鉤の手廊下の消失》です。
ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいます(w
これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。
発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。
そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。
ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。
しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。
本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1) Amazon書評・レビュー: 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫 108-1)より
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