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クローバー・レイン
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クローバー・レインの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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表現が綺麗で先の気になる作品でした。 登場人物も沢山いるけど忘れにくく皆印象的な人達が多かったです。 課題図書として読みましたが読んでよかった作品でした。 | ||||
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2012年に出た単行本の文庫化。 「本をつくる」ことをテーマとした長編小説だ。 業界ネタがあちこち盛り込まれており、出版業界の大変さが伝わってくる。 もともとミステリ作家なので、あちこちに仕掛けがなされており、最後も効果的なオチとなっている。 そしてなにより本をつくることにかける情熱が暖かみをもって描かれており、感動的な一冊であった。 | ||||
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良かった~ | ||||
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たくさん本があって、どんな本を買ったらいいのか悩むけど、 こういう人たちが本をつくって売ってるんだなと思うだけで、 とってもしあわせになれる。そういう小説だった。 | ||||
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三浦しをんさんの「舟を編む」もお気に入りですが、当作品も同じくらいお気に入りです。優しいだけの男の子じゃだめで、押すときは押す、人間こんなにも必死になるときってあるんだーと感動します。 | ||||
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作品との出会いから、本にしたいと奮闘する姿から、大手出版社の裏事情と作家の苦悩と、本が持つ力について考えさせる一冊だった。 行き先の決まっていない原稿が、予想以上の感動作だった時、編集者にとってその原稿は愛しい紙の束となる。 本が持つ力を知ってしまった人にとって、ぞんざいに扱うことが出来なくなる力を放つ本の価値について、改めて考えながら読みました。 | ||||
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元書店員の大崎梢さんの作品は、本好きの人にとっては本屋さんや出版関係の事情が伺えて面白い。 「配達あかずきん」から始まる成風堂書店事件メモシリーズで好きになった大崎梢さんの作品で、読んでいないものがあったので図書館で手に取ったのですが、返却日が来たのに読んでなかったので今朝、読み始めたらもうガッツリその世界に捕らわれてしまいました。 どちらかというと小気味よい作品が好きだった大崎梢さんですが、これは一番かも。うん、今年読んだ本の中でも、読後の気持ちよさは一番です。 大手出版社の千石社で働く彰彦は、期待通りの仕事をそつなくこなす編集者。 ある出版パーティーで最近全く売れていないベテラン作家の家永を自宅まで送ったところ、まだどの出版社とも話を付けていない新作小説に巡り会う。 “行き先の決まっていない原稿があり、予想以上の感動作であり、自分は出版社に勤める編集者だ。” 彰彦は、すぐに本にしたいと望むが、家永の言葉はつれなかった。 「やめてくれ。よかったと言ってもらえるのは嬉しいが、しょせん君とは縁のない原稿だ。きれいさっぱり忘れてくれ。 作家が創造した物語を、本の形に整えて、その本を読む人に届ける文芸編集者、の話。 家永が書いた小説についてはストーリーだけが語られるだけで、物語は彰彦が作家、上司である編集長、営業担当、書店、同業のライバルなど周囲の人々とのやり取りが描かれています。 正直な所、主人公である彰彦が抱える家族のバックボーンと作家・家永が抱える家族のバックボーンがあざといくらいに重なることや、物語の展開が早すぎるかなという荒っぽい実感はあるのですが、ラストのある人物からの届くことを考えていないメッセージにはやられました。危うく涙腺が緩みかけました。 物語に登場する家永が書いた小説「シロツメクサの頃」のように、シンプルに著者が読者に届けたい言葉がある小説だと感じました。 と、読み終えてすぐにこうやってレビューを書いているあたり、何か受け取った印です。 | ||||
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成風堂シリーズの愛読者ではあるが、大崎梢氏がこれほどの心温まる素晴らしい作品を書いていたとは。まったく「大崎梢氏、お見それしました。脱帽」という感がした。 この作品を読み始めたときは、成風堂シリーズに比べて話の展開が遅く、しかも何となく予定調和になりそうな予感がして、少し読むのを放って置いた。 すこし経ってから、、それでもと思い再度読み始めると、確かに予定調和的なところはあるが、それを上回る暖かさにあふれた良い作品であり、今度は一気に最後まで読み通した。 読んだ後、いい年をした大人の涙腺が思わず少しゆるみ、温かい気持ちがこみ上げてきた。 決して波瀾万丈なストーリーではないが、微笑ましいエピソード、はらはらするエピソード、やきもきするエピソードが過不足なく書き込まれており、最近読んだ小説の中でも、極上の部類に入ると思っている。 | ||||
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見るとも無く流れていたテレビから、女性の書店員さんからお勧めの言葉を聞きました。気になって早速アマゾンを開けると、レビューも良く、中古がありましたのでポチっと押してしまいました。知らない作家さんの本をテレビの知らない方の推薦で新品は買えませんでした。済みません。 同時に紹介のあった中脇初枝さんの「きみはいい子」も入手し、こちらも良かったので、しかるべき人に回っています。64(ろくよん)も面白そうでしたが、あっと言う間に中古は売り切れになりました。改めてそちらのレビューを拝見しましたら、私にはこの”クローバー‥”の方がずっと会っていました。 本当に本当にいい本に出合えたなあ。としみじみしてしまい、登場人物みんな好きになってしまいました。途中何度も涙して、もう最後は止まらなくなってしまいました。読んでもらいたい人の顔が浮かび、早く渡したい気持ちでいっぱいです。きっとその人も泣きながら読むんだろうな。 この本も映画になって欲しいです。私の中で、赤崎さんは島崎和歌子さん。若王子さんは木村拓也さん。鈴村さんは宮崎美子さん。あーでも肝腎の主人公の工藤さん、家永さん、冬実さんが浮かんで来ない。尚樹さんも。しばらく勝手にキャスト選考してしまうなぁ。アー私が監督したいー!! | ||||
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表紙の絵で分かりますが、この物語は、本を題材にした数々の名作を生み出した大崎梢さんの恋愛物語だと思いました。 出版社の内情、作家の事情、書店の事情、読者の事情、全てがきっちりエッセンスとして入っていて、しかも集大成のように全く隙がないというか、より取材した跡の見える舞台設定で、編集者が恋に落ちるまでを描いています。 恋に落ちる相手も作家の隠し子、また編集者も複雑な家庭環境で育っていて、恋愛モノだけ見ると普通に見えますが、そこは大崎梢さんの舞台設定がねじりあいのように絡んできて、簡単には見せません。 それでいながらデートのシーンなどは描写がきれいで感情の機微も細かく描かれていて、極上の物語に仕上がっています。 老若男女全てにお勧めの一冊です。 | ||||
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前半はどうかな~と思いながら読んでいたけど、主人公が同じ会社の違う仕事(営業)も理解し、協力してひとつの物語を世にだすために奔走するあたりから面白くなってきます。出版社、編集者といってもただ作家さんから原稿をもらうだけじゃなく、ダメだしもすれば装丁も考える、そういう側面が見えるところも良かった。 | ||||
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大手出版社の社員が主人公。 ある出版パーティーで酔ってしまった作家(ちょっと世間から忘れられかけてる中堅作家)を 家まで送る。テーブルの上には夜間中学を舞台にした小説の原稿が。 主人公はどうしてもこの小説を出版したいと、奮闘する・・・・というお話。 ラストの十数ページ読み進める間、私の頭の中では、 中島みゆきの「時代」がずーーと流れていました。 まるでドラマや映画のクライマックスシーンのように。 小説読みながら、頭の中で音楽が流れるって・・・得難い経験をしました。 本屋さん大賞は「舟を編む」でしたが、 同じ「本を作るまでの小説」といっても、こちらは「編集者」「作者」「作者の娘」 「主人公の編集者の家族・親族」「ライバル社の編集者」それぞれの思いが交錯していきます。 物語は「ひとつの小説が世に出るまで」なんですが、 この小説はそれだけにとどまりません。 人が生きていくことってなんだろう、人がかかえる「思い」とは、 その思いをかなえるってどういうことか? 人生について、あらためて考えさせられた小説でした。 私も、しおれたクローバーの上にふりそそぐ、慈雨のような人になりたいと、 なれるだろうかと思った本です。 | ||||
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久しぶりに深夜まで読みふけり、その余韻で朝までずっとうつらうつらとしていました… とてもよかったです。 一冊の本ができるまでの、たくさんの人の熱い思い、努力が伝わり、この「クローバーレイン」もまさしくそうやってできた本であることを改めて思いました 装丁、帯などじっくり見なおしました 本ができてからも、書店員さん、出版社の人たちの頑張りがあることがよくわかり、本は買って蔵書にしないと申し訳ないなあ…としみじみ思い、図書館で借りて読んだのですが、思い切って新書で買わせていた だきました(笑) 東野圭吾さんの「歪笑小説」の最後の短編も思い出しました。作中にも東野圭吾さんの名前が何度も出ていて、書店員だったころの大崎梢さんをなんとなく思い浮かべてしまいました この小説の中で主人公が運命的に「シロツメクサの頃」という原稿に出会い、いろんな人に出会い、現実を知り、人の心の中を思い、思い遣り、困難に立ち向かい成長していくのですが、並行して語られる別の物 語も深く、結構テンコ盛りだなという気がしました。そういう点で本題から逸れてしまい不満を持つ人もいるかもしれないけど、わたしは個人的に、不幸な生い立ちの尚樹という少年がとても愛おしく、彼の物語 を思わずにいられませんでした。今、幸せでいますようにと…(だから眠れなくなってしまった) 大崎梢さんの本は初めてでしたが、こういう本に出会うから、読書はやめられないないんですよね | ||||
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家永という作家を家まで送って行った時に偶然見つけた原稿は、彰彦の心に深い感動を与えた。 「これを本にしたい!」だが、現実は甘くなかった。1冊の本を世の中に出し多くの人に手に とってもらうためには、さまざまな困難を乗り超えなければならなかった・・・。 作家は、自分が書きたいと思ったことを文章にする。出版社は、それを本にする。小説を作ると いうことは、そんなに単純なものではなかった。作者の思いが詰まった文章でも、編集者は作者に 書き直しを依頼することがある。そればかりか、最悪はボツにすることだってある。本は売れなければ ならない。作者の思いと出版社の事情の間で、編集者は毎日身を削るように働いている。彰彦もそんな ひとりだ。自分が気に入ったという理由だけで原稿を本にするなどということは、無謀以外の何もの でもないことは分かっていた。けれど彼は、自分が心を動かされた小説を数多くの人に届けるために、 数々の困難を乗り越えていく決心をする。彰彦の奮闘は続く。部署を超えた連携や、ライバルたちや 本屋さんの協力を経て、事態が動き始める。みんな本が好きなのだ。いい本を出すためには、さまざまな しがらみや境界線をも乗り越えてしまう。そんな人たちの姿に、とても感動した。1冊1冊、それぞれの 本にそれぞれのドラマが秘められている・・・。これからは、そんなことを考えながら本を読んで いきたいと思う。熱い思いが伝わってくる、面白い作品だった。 | ||||
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大崎梢さんの新刊と言う事で、本屋で見つけて速攻買いでした。 主人公の葛藤やもがき、それを打破して行く強さを感じました。 本を思う熱い気持ちが伝わってきました。 個人的には、若王子君や赤崎さんがとてもキャラが立っていて良かったです。 また次回作が楽しみです。 | ||||
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