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ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VIII 太宰治にグッド・バイ
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ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VIII 太宰治にグッド・バイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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シリーズがおもしろい | ||||
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新人作家 杉浦李奈 のシリーズは楽しみにしていますが、これはダメです。 まず太宰治の遺書が発見され真贋の鑑定は?となるわけですが、本作の結果に辿りつかせるためにはそもそもなぜ犯人がその内容を最初から知りえたのか、そもそもその内容が犯人の思惑通りだったのはなぜか?まさか発見者が犯人とグルだったわけ?とかつっこみどころ満載でした。 それに、柊氏を殺さずに以後の登場人物とした方が物語が膨らんだのではないでしょうか。 | ||||
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まず太宰治に興味や関心、知識がない方は最初から★マイナス1になるかと思います。 その上で、全体的に100〜150頁あれば成立する内容を、太宰治の引用+本文内容を水増しする形で無理矢理320頁までもっていった印象の作品。 なので、前半は太宰治の引用部分をかなり読まされ、中盤は事件に大した進展もないままかなり退屈な時間が続きます。 その上で最後は急展開で事件が解決し、あっさり終了。 ネタがないのなら無理に書かなくても良いのに、、、と思った1冊でした。 | ||||
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読者それぞれがこの本の作家になってる様な、もしかしたら本の中の登場人物なのか、たんなる読者なのか錯覚してる『魔』に、主人公の親友の一言で盛大な物語の迷いが解決した!そんな… 『清々しい(^。^)作品』でした。 次回作も、楽しみにしてまする | ||||
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太宰治の遺言にまつわるストーリーであるが、本文中に太宰の 短編のコピーが約28ページ載せられている。全体の約10分の1。 太宰治に特に関心が深く知識のある人以外は面白くないから読まないのが無難。 | ||||
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正直著者の本道シリーズではないと感じるecritureシリーズですが、過去8作を読んだ感じでは、奇数番が割と外連味のあるスケールが大きめな話、偶数番が文芸色濃いめで暗くスケールも小さめの話と使い分けている感じがあります。 どっちが好みかと言えば、著者本来の持ち味の奇数番であって、偶数番は異色揃いではないかというのが読者としての感想です。第1巻だけは両方の要素を持っているのですが、クローズドサークルの3、パーティー出席者全員死亡の5、聖書暗号の7はどれも空想性と娯楽性が高いです。万能鑑定士がゲストで出るのも5と7だし、櫻木沙友理も3,5,7と出ます。 しかしこのシリーズに関しては、最高傑作は偶数番の4「シンデレラはどこに」であり、これはシンデレラのルーツを探るという話の面白さと、偶数番の中では被害者が少なく明るい話だった事が理由にあると思います。続く偶数番は、6が芥川で8が太宰なのですが、これは1で書かれた「李奈が芥川と太宰に執心していて専門家と対談するほど」という前提を受けての展開なので、これらの作家に興味がなかったり、逆にこれらの作家の事だけを掘り下げて欲しいと望んでいると、どっちつかずの曖昧さに埋没する気がします。松岡氏の小説はプロットが明確なのが面白さに繋がっているのに、偶数番は不条理な曖昧さを試そうとしているのか、そこがいつもの味が不足している気がして、物足りなさを感じる理由ではないかと思います。 しかし上記のように今回は偶数番だな笑と思ってましたから、割と徹底した暗さや出版内部事情を描く話、「グッド・バイ」という作品がただのパブリシティだったのかどうかを考える意味でも、長尺の引用は仕方ないなと思いましたし(読んでない人もいるでしょうから)、めずらしく恋に揺れる李奈が惹かれた相手が登場かと思ったのに悲劇が襲うこと、何より「読み手が大はしゃぎするのは自分と同じ境遇が描かれていて共感した時(読者の感想はそれぞれ自分の事情に立脚している)」が謎の真相にリンクしているという点は、充分にこのシリーズらしい、偶数番らしい面白さだなと思いました。奇数番のような明朗な判りやすさはないですが、この暗さもいいんじゃないでしょうか。一方で太宰の津軽弁解釈(1,2巻ではこのルーツに触れていたりもしました)などテクスト論的な分析は掘り下げないので、6の芥川よりは軽いかなと思います。 ところで各出版社の記者は最終的にいい人たちだったで終わるので、今回そんなに出版界をクサしてもいない気がします。文庫のページ数は16Pか32P、64P綴りで決まっているはずで、余ってるページを解説や広告に回してるでしょうから、それらを削ったら価格が安くなるなんてことはないと思います。 | ||||
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松岡圭祐の作品は全部読んでいるけど、たまーにスゲーつまらない作品が出される 今作がそれです 良い作品は寝る間も惜しんで一気読みしてしまうのですが、これは途中から続きを読むのが苦痛に感じてしまう それくらいつまらない 今シリーズ最大の駄作 | ||||
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今巻ではとある人物が李奈の心に深く関わってくるのですが、その人物がぽっと出過ぎて、正直「は?誰?」という感じです。李奈の感情にも相手にも全く共感出来ないしストーリーもご都合主義感が強いです。 芥川の桃太郎の時もそうだったのですが、原文引用の分量が多すぎて、辟易します。引用が差し挟まれるというレベルではなく、途中はひたすら太宰のグッド・バイです。この本を読むのはあくまで李奈の物語を読みたいのであって、今この時に太宰を読みたいわけではありません。 また、出版社やその関係者の描写が露悪的に過ぎてうんざりします。作家の立場から皮肉った物言いをするのは良いと思いますが、この作品に出てくる編集者や記者にまともな人間がほぼいないのは流石に偏りすぎかと。作者の松岡氏は今作で言う、出版社によるプロモーションの恩恵を多分に受けている作家だと思うのですかが、出版社を腐しすぎて読んでいて不快です。 あと、本編とは関係ありませんが解説の内容が毎回同じで半分以上テンプレート化していると思います。6Pもあって、今巻に触れているのは1pとちょっとって、解説の意味ありますかね。 解説と巻末の広告ページ分の1折バッサリ落としたら、価格を減らせるのでは? | ||||
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