ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IV シンデレラはどこに
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強く願ったことは叶う。 切なる望みはいつか必ず実る。 えっと~、作家として『ご飯』が食べれない奴が、プライドだけは、妙にでかいんだね。 パクリだろうが、何だろうが、乗りに乗ってる奴に乗ってみたら? ツキは波動だから、良い波は伝染するんだよ。 制裁は後でも、よくねぇ? 作家として『ご飯』食べれないから、バイトしてるんだよね。 だったら、よく知りもしない作家のお悩み解消に、つき合ってる時間あるの? しかも、無償で! 新作を、書く時間を割いてまで、やりよるわい。 独創性を出すためには、まず、真似することから始まる。 よって、他人の埋もれた傑作をいいカンジにパクる程度なら許されるが、犯罪にまで手を染めたらアカン! | ||||
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松岡圭祐「écriture新人作家・杉浦李奈の推論Ⅳ」。大変面白かったです。 シンデレラの原点を巡る脅迫とRENの盗作騒動。シンデレラがここまで世界に類例のある伝承、民話として普遍的な性質を持ちつつ伝播してたとは知らなかったです。ヨーロッパ中心主義の弊害だったんですね。(シンデレラとは関係ないけどそこを見抜いてたレヴィストロースは流石!) 常に多くの作品を掛け持ちつつ執筆している作者ですが、文化史の研究者、例えば巻末にもある浜本隆志氏の「シンデレラの謎」(2017年。もちろん研究書です…。)のような内容もちゃんと消化したうえで、杉浦ワールド、シンデレラはどこに、という作品に昇華させてますね。博覧強記ゆえ、例えば千里眼背徳のシンデレラのネーミングから、その頃から、またはディズニーがらみですでにチラっと構想はあったりしたのでしょうか…わかりませんが…。 浜本氏はまだ読んでないけど、中身をざっと見てもエッセンスが見事に李奈たちの推論に要所で反映されてるようです。 「シンデレラの謎」ではみんなの発想の同一性、つまりはユング的原型と原話の民族移動による伝播を合わせて考慮しています。そしてエジプトのロドピスの靴からのヨーロッパルートとアジア中近東ルートをメインにしてるようですが、松岡氏は巻末解説の通り、大胆な日本発ルートを選んでる。ここが作中のシンデレラ大好き老女千重子さんのソウルフルな生き様、思想と重なって重厚感が、また李奈との関係性の切なさがありました。 今作はシンデレラの原点探しと盗作騒動の繋がりがずっと不明なまま進む感じでした。前作のようにラスト30ページとかで畳みかけるように明らかにされる。 それも犯人のいい加減さが場を混乱させていたということがわかる。犯人がわかってない、ということが謎を呼ぶという…。そしてラストの犯人の失態は印象的でした。 李奈たちが自ら解析サンプルを作成する下りは少々超人的すぎでしたが、 その二通りの解析結果の落とし所が対極的明暗を映し出していて非常にダイナミックでした。 300数ページのミステリーにシンデレラという作品の文化史とそれに対する一つの見解を盛り込み、登場人物それぞれの情動を描き、異なるような複数の事件、ピースを破綻なく繋ぎ合わせる、というのは改めて見事でした。 Jkのような作品とシンデレラはどこにのような作品、振れ幅大き過ぎですけどまぁ本書のテキストマイニングとやらにかけたら同一の作家によるもの、と出るんでしょうけどね…。 | ||||
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前作では、古典的な「クローズド・サークル」という場を設定しての物語の展開だったが、今回は脅迫者の意図がまったく読めない、新しいタイプの脅迫。 いつものように杉浦李奈のもとに依頼がくる。それはシンデレラの原典を探してほしいといいうもの。ただし、タイムリミットは1週間。回答がなければ死んだ大学准教授と同じような目に親しい人たちがあってしまう、という脅迫だった。さらに、RENという作家の起こした盗作騒ぎが李奈を追い詰めていく。 脅迫者の魔の手は友人の作家にもおよび、階段から突き落とされて大けがを負う。単なる脅迫ではないと知った李奈は、様々な手を尽くしてシンデレラの原典を探るのだが…… 脅迫者の正体と意図がつかめないまま時間は過ぎていく。最後にやっと脅迫者の意図が判明する。が、それにしても、このような目的が隠されていたとは!と感心するほどのどんでん返し。そして編集者の菊池は相変わらず冷たい。 | ||||
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シンデレラのルーツなんて、考えたことも無かったけど、ルーツを探索してみると、こんなに奥深い世界が広がってたんですね。めっちゃ面白かったです。 | ||||
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同シリーズの前Ⅲに比べて、主人公の「謎解き」が良く出ていて、何度も読み返してしまいました。 | ||||
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