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危険な蒸気船オリエント号: マーダー・ミステリ・ブッククラブ



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【この小説が収録されている参考書籍】
危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)

危険な蒸気船オリエント号: マーダー・ミステリ・ブッククラブの評価: 3.40/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

おもしろかった‼️

最初はやけにガチャガチャしてる内容だなと思いました。でも物語が進むにつれて楽しくて楽しくて一気に読み、もう三度も読み直しています。翻訳の方がうまいんだと思いました。
危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)より
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No.2:
(4pt)

面白いがものたりない面もある

前回は登場人物の紹介が長かったが、今回は話に速やかに入りテンポよく読めました。少し気になる点が2つ。ブッククラブというより、完全にアシリアの話になっている。もう1点は、動機が弱い。ミステリーなのでトリックが命なのはわかるが、日本人は情を大切にするので、そこのところはものたりなかった。
危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)より
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No.1:
(4pt)

貴重な豪華客船への脳内乗船体験を味わおう

先月の翻訳ミステリー札幌読書会で取り上げられた『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』の続編は、何と、全編、豪華客船オリエント号内での物語。偶然とはいえ、数日前に、妻から世界一周の豪華客船での100日クルーズなる提案資料を受け取ったばかりのぼくは、偶然とはいえ、豪華客船の旅を読書体験で味わうことになってしまったのである。

 但し、本書でのクルーズはオーストラリアのシドニー~ニュージーランドのオークランドまでの5日間。そこに集まるはわれらがブッククラブの面々。今回はアンダースが本業の医師の仕事としてクルーズに乗り込むこととなり、彼の勧めで全員が船上に集結したものの、Dr.アンダースは本業で忙しいことと業務上の守秘義務などもあってメンバーとの距離感が目立ち、とりわけ主人公アリシアとの恋愛関係の側面も少しぎすぎすしてくるなど、前作に続きブッククラブ内の混乱が作中に散見される。

 今回は女性の海上への転落による行方不明事件の真相を突き止めるべくブッククラブのメンバーはそれぞれに奔走する。メンバー外のゲスト・キャラクターたちも個性豊かで、行儀の悪いバーテンダー、もてもてのダンスホスト、クルーズ経験豊かな謎のご高齢三姉妹、車椅子の老婦人と、年齢差がありすぎる写真家の夫などなど、怪しい人たちが多すぎるのである。

 船上という巨大な密室でありながら、限られて逃げられない登場人物たちは、オリエント急行ならぬオリエント号の中でそれぞれの個性を発揮してゆく。本シリーズの作家ラーマーは、個性を描き分けるのがとても上手いように思う。ブッククラブの面々だけでも個性がはっきりしてわかりやすい上、作品毎に変化するゲスト・キャラクターもオリジナルで癖が強く印象に残りやすい。

 さらには本書は最後までどんでん返しの連続となる。いわゆる仕掛けの上の仕掛けといった、凝りに凝ったストーリーなので、本格ミステリーの好きな方にもおススメ。容疑者も沢山陳列されているようなので楽しいはず。

 さて、この本を読み終えて、とりあえず作品中の事件は無事に解決したのだが、妻からの豪華客船での100日クルーズの提案は課題として未だ残る。ぼくにとっては一番の問題は、100日間のクルーズ中、新刊ミステリーが全く入手できなくなるという状況に耐えられるかどうか? である。例え新刊でなくても100日分の本(30~40冊?)を持ち込む? 豪華客船クルーズは、本中毒のぼくにとって、かくも苦しい選択肢なのである。さて?
危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)より
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