湖底のまつり

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評判

湖底のまつりの評価:

3.65/5点 レビュー 23件。 B ランク

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平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(4pt)

本格ではない叙述トリック作品

泡坂氏の長編3作目。 前2作のようなトリックを駆使した本格志向ではないため、あまり人気のない作品だが、大胆な叙述トリックを小説全体の構成に仕掛けた叙述トリックの初期の試みとして評価できる作品である。 やはり氏の作品としては11枚のとらんぷのようなトリック満載の本格志向の作品の方が面白いのだが、こういう一見ミステリーとは思えない展開の中に仕掛けた一発ネタの異色作として必読である。
湖底のまつり (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (創元推理文庫)より
4488402135
No.11
(4pt)

本格ではない叙述トリック作品

泡坂氏の長編3作目。 前2作のようなトリックを駆使した本格志向ではないため、あまり人気のない作品だが、大胆な叙述トリックを小説全体の構成に仕掛けた叙述トリックの初期の試みとして評価できる作品である。 やはり氏の作品としては11枚のとらんぷのようなトリック満載の本格志向の作品の方が面白いのだが、こういう一見ミステリーとは思えない展開の中に仕掛けた一発ネタの異色作として必読である。
湖底のまつり (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (双葉文庫)より
457550243X
No.10
(5pt)

とても良かった。

中古品ということでしたが、予想外に状態が良く、正直驚きました。早速、別の本を注文しました。
湖底のまつり (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (創元推理文庫)より
4488402135
No.9
(5pt)

とても良かった。

中古品ということでしたが、予想外に状態が良く、正直驚きました。早速、別の本を注文しました。
湖底のまつり (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (双葉文庫)より
457550243X
No.8
(5pt)

目眩く作品世界に浸ってほしい

著者の長編作品の中では、比較的評価の低い作品である。でも、私は好きだ。この幻想的な雰囲気と、いったい何が起こっているのかという不可思議。本格ミステリであり、心理ミステリであり、恋愛ミステリであり、そして幻想ミステリである。

 ストーリーには触れない。予備知識なしで読んで欲しい。アマチュア・マジシャンであった著者の、文章によるマジックに酔ってほしい。初期泡坂の傑作であり、「幻影城」というマニアックな雑誌の読者に贈られた、これ以上ないプレゼントであった。リアルタイムで読んだ当時、著者の長編はまだ「11枚のとらんぷ」と「乱れからくり」だけだったから、本当にサプライズだった。

 できれば、著者の後年の作品を読む前に、読んで欲しい。後味が良いとは、けっして言えない。ガチガチの本格マニアには、これが本格ミステリかと怒られそうではある。しかし、私の中では間違いなく本作は本格ミステリであり、その衝撃度は大であった。
湖底のまつり (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (双葉文庫)より
457550243X
No.7
(5pt)

目眩く作品世界に浸ってほしい

著者の長編作品の中では、比較的評価の低い作品である。でも、私は好きだ。この幻想的な雰囲気と、いったい何が起こっているのかという不可思議。本格ミステリであり、心理ミステリであり、恋愛ミステリであり、そして幻想ミステリである。

 ストーリーには触れない。予備知識なしで読んで欲しい。アマチュア・マジシャンであった著者の、文章によるマジックに酔ってほしい。初期泡坂の傑作であり、「幻影城」というマニアックな雑誌の読者に贈られた、これ以上ないプレゼントであった。リアルタイムで読んだ当時、著者の長編はまだ「11枚のとらんぷ」と「乱れからくり」だけだったから、本当にサプライズだった。

 できれば、著者の後年の作品を読む前に、読んで欲しい。後味が良いとは、けっして言えない。ガチガチの本格マニアには、これが本格ミステリかと怒られそうではある。しかし、私の中では間違いなく本作は本格ミステリであり、その衝撃度は大であった。
湖底のまつり (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (創元推理文庫)より
4488402135
No.6
(4pt)

“湖底に消えた幻の恋”というめくるめく騙し絵の世界

「一章」は、ヒロインである紀子を視点人物とした三人称の叙述(一人称ではない)。
よって、紀子がある事実を誤認したことよりも、客観的であるべき三人称の地の文において
虚偽の記述がなされていることのほうが問題とされるべきでしょうが、「一章」の終わりでは、
きちんと客観的事実が提示されており、作者はフェアプレイを遵守しているといえます。
ただそのぶん、真相が見えやすくなっているのもたしかで、大方の読者は、
登場人物が出揃った段階で、本作のメイントリックには、気づくと思います。
もっとも、本作の主眼は、そうしたミステリ的仕掛けそのものにあるのではなく、
“湖底に消えた幻の恋”という幻想美あふれる世界観のもと、己の哀しい過去
と訣別することを決意した、ある人物の再生を描くことにこそあります。
出来事と共にテーマまでもが反復されていく本作の
構成は、その試みを見事に実現しているといえます。
また、巧緻な伏線技巧も本作の読みどころの一つで、「P」というイニシャルに
仕掛けられたミスリードや、刑事の娘が観たというある劇団の芝居など、読後
に思い返すと、作者の周到な企みに気づかされ、思わず膝を打ちたくなります。
湖底のまつり (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (双葉文庫)より
457550243X
No.5
(4pt)

騙しの技巧は光るが

作者は奇術も本職並み(あるいは本職?)で、騙しの作品を書くのにふさわしい。第1章から祭りの中での人間消失の謎が提出されるのだが、状況からして結論は1つしかない。私は本章の途中でトリックに気づいてしまった。それにしても、一人称で書いているヒロインが出会った相手が「***」と気付かないのは不自然ですね。話は1章の人間消失の謎に加え、相手だと思っていた人物が数ヶ月前に死んでいたと聞かされた謎を追うヒロインが、2章、3章と時間を遡り、謎が錯綜する中、真相にたどり着き、アッと驚くという仕掛け。この構成は巧みだと思う。本作を日本ミステリ界の「騙しの名作」と呼ぶ人が多いのもうなづける。1章をもっといい加減に「皇帝のかぎ煙草入れ」風に書けば、騙される人の数が増えたと思う。作風がそれを許さなかったのかもしれないが。
湖底のまつり (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (双葉文庫)より
457550243X
No.4
(4pt)

ゆっくりと解けて行く面白さ

一気に読みました。面白かったです。この作品は『騙し絵』といっておりますが、パズル感覚といってもいいと思います。作品を読み解く手がかりは序盤から散りばめられており、情報を整理していけば四章に入るまでには大体は解けているという、親切なつくりで、その読み解く感覚は本格推理そのものです。最初の章では、紀子という女性の視点で語られます。傷ついた女性の一人旅、突然の災害、一人の青年との出会い、しかしその翌日、紀子はその青年、晃二が一月も前に死んでいたことを知るのです。誰が、何のために晃二の名を語ったのか、そして僅かな期間で変わってしまった村の光景、いったい何が起こったのか。魅力的な謎で迫ってきます。そして次の章から謎の内側へと入っていきますが、これをどう解いていきますか。
湖底のまつり (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (双葉文庫)より
457550243X
No.3
(4pt)

“湖底に消えた幻の恋”というめくるめく騙し絵の世界

「一章」は、ヒロインである紀子に焦点化された三人称の語り(一人称ではない)。
よって、紀子がある事実を誤認したことよりも、客観的であるべき三人称の地の文において
虚偽の記述がなされていることのほうが問題とされるべきでしょうが、「一章」の終わりでは、
きちんと客観的事実が提示されており、作者はフェアプレイを遵守しているといえます。
ただそのぶん、真相が見えやすくなっているのもたしかで、大方の読者は、
登場人物が出揃った段階で、本作のメイントリックには、気づくと思います。
もっとも、本作の主眼は、そうしたミステリ的仕掛けそのものにあるのではなく、
“湖底に消えた幻の恋”という幻想美あふれる世界観のもと、己の哀しい過去
と訣別することを決意した、ある人物の再生を描くことにこそあります。
出来事と共にテーマまでもが反復されていく本作の
構成は、その試みを見事に実現しているといえます。
また、巧緻な伏線技巧も本作の読みどころの一つで、「P」というイニシャルに
仕掛けられたミスリードや、刑事の娘が観たというある劇団の芝居など、読後
に思い返すと、作者の周到な企みに気づかされ、思わず膝を打ちたくなります。
湖底のまつり (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (創元推理文庫)より
4488402135
No.2
(4pt)

騙しの技巧は光るが

作者は奇術も本職並み(あるいは本職?)で、騙しの作品を書くのにふさわしい。第1章から祭りの中での人間消失の謎が提出されるのだが、状況からして結論は1つしかない。私は本章の途中でトリックに気づいてしまった。それにしても、一人称で書いているヒロインが出会った相手が「***」と気付かないのは不自然ですね。話は1章の人間消失の謎に加え、相手だと思っていた人物が数ヶ月前に死んでいたと聞かされた謎を追うヒロインが、2章、3章と時間を遡り、謎が錯綜する中、真相にたどり着き、アッと驚くという仕掛け。この構成は巧みだと思う。本作を日本ミステリ界の「騙しの名作」と呼ぶ人が多いのもうなづける。1章をもっといい加減に「皇帝のかぎ煙草入れ」風に書けば、騙される人の数が増えたと思う。作風がそれを許さなかったのかもしれないが。
湖底のまつり (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (創元推理文庫)より
4488402135
No.1
(4pt)

ゆっくりと解けて行く面白さ

一気に読みました。面白かったです。この作品は『騙し絵』といっておりますが、パズル感覚といってもいいと思います。作品を読み解く手がかりは序盤から散りばめられており、情報を整理していけば四章に入るまでには大体は解けているという、親切なつくりで、その読み解く感覚は本格推理そのものです。最初の章では、紀子という女性の視点で語られます。傷ついた女性の一人旅、突然の災害、一人の青年との出会い、しかしその翌日、紀子はその青年、晃二が一月も前に死んでいたことを知るのです。誰が、何のために晃二の名を語ったのか、そして僅かな期間で変わってしまった村の光景、いったい何が起こったのか。魅力的な謎で迫ってきます。そして次の章から謎の内側へと入っていきますが、これをどう解いていきますか。
湖底のまつり (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 湖底のまつり (創元推理文庫)より
4488402135