方舟
評判
方舟の評価:
3.52/5点 レビュー 712件。 S ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全549件 321〜340 17/28ページ
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方舟の評価:
3.52/5点 レビュー 712件。 S ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
10代、20代の人物が登場しても主人公の子供だったり部下だったりクライアントだったりと、一定の丁寧な言葉使いをしていた。
だから、今風の若者同士の会話文を小説で読んだのは記憶に無いので、とても新鮮だった。
また、舞台となる怪しげな団体の残した地下施設も、閉じ込められる系で良くある山荘とか離れ小島の一軒屋よりは新鮮だしリアリティを感じた。
自分が本書の評価を高くしたのは、この新鮮さとリアリティにあると思う。
今までは山荘だの孤島だのばかりで現実感が乏しかったし、その山荘だの別荘に集う人たちも自由業っぽい職種で、やはり現実感が乏しい。
勿論、本書の設定には突っ込みどころ満載だと言うのは読んでいて多々感じられた。
そもそも、この地下施設自体を作るのにどうやって建築資材を現場まで搬入したのか?登場人物が発見した時点では二か所しか出入口が無かったが、建築資材や発電機などをどうやって地下に搬入したのか。
大岩の存在と扱い方も謎。施設がある場所が天然の空洞だったとしたら、そこに大岩があるのは不自然だし、もし施設の場所が掘削して出来た(後に大岩を落下させた)のなら、重機搬入口があるはず。
また脱出のキーとなるのが大岩を地下一階から地下二回へ落下させる方法。
巻き上げ機が鎖によって大岩と繋がっており巻き上げ機を使用する事によって大岩を地下二階に落とせるようだが、そうすると巻き上げ機と地下二階の入口との間に大岩が落ちる事になり、巻き上げ機を操作した人物が取り残される。
この操作した人が取り残されると言うのが物語のキーとなっており、それを誰がやるのか?という問題が出てくる。一方、何か長い棒の様な道具を使って扉側から操作が出来ないかも検討が必要で、実際、親子の父親が試みている。
でも、方法と言うのはもう一つあって、巻き上げ機を扉側に持ってくる事は出来なかったのか?そちらの方が可能性が高いと思うのだが。
本書を読了すれば、施設からの脱出と殺人犯の解明を比べると、圧倒的に殺人犯の特定に重きを置いているのがわかる。
しかし、普通に考えれば誰が犯人かなんて後回しで十分で、どうやってここから脱出するかを考える事を最優先させるだろう。
また、前半でこのサークルメンバーでスクーバダイビングのCカードを取得している事がわかり、施設内にレギュレータとボンベがある事も判明。
自分もCカードを持っているので、ハーネスの重要性は理解しているが、目的はダイビングでは無く移動。地下三階への階段下から非常口まではせいぜい25mから50m程度と推測される。
水で埋まっている地下三階の状況調査を数回行ってもボンベの圧縮空気は十分の量。明かりの問題はあるにせよ、ロープで簡易な背負子を作ってボンベを背負う事は可能。
そう言った突っ込み所を、なぜか本書では受け入れることが出来た。それが高評価の理由。
もう一つの理由は、主人公の従兄。本書では探偵役を担っており、犯人を特定した。そこまではまぁ格好良いのだが、脱出を最優先せず犯人捜しを優先し、更に犯人は特定したが意図までは見抜けず、どんでん返しをくらってしまう。
その間抜けぶりも高評価。