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ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来



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【この小説が収録されている参考書籍】
ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来

ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来の評価: 4.67/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(5pt)

これは映像化される。

勉強になるし、人物たちの言葉遣いもpositiveだし、自然と脳内で映像化されるほどの描写力だし。ああ、楽しかった!
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No.11:
(5pt)

前作より、こっちのほうが好きです

前作は、私としては表情の表現がなぜか目についたのですが、今作はそれが見られず、盛り上がりを持って読み切れました。知財に興味を持つキッカケとしては、とても良いのでは?と思っています。

前作同様、決め台詞が痺れますね!
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No.10:
(5pt)

思いがけず壮大なエンディング

最後のたたみかけが秀逸ですね。それなりに知的財産の知識は持っていますが、結末はかなり大胆なことをやってのけたと。フィクションならではだと思いますが、リアルな法律をベースにしているからファンタジーではない感動がそこにあると思います。
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No.9:
(4pt)

デビュー作より楽しめた

デビュー作も読みましたが、あまりに色々詰め込みすぎた感があって、また作為的と思われる部分も気になっていたので本作は買ってすぐには読みませんでした。

シャンマスカットに代表されるような種苗法の問題にも触れられていますし品種固定の苦労、種苗法と商標法の効果の違いなども触れられていて門外漢には十分楽しめる内容でした。
大手企業がそこまでやるのかという戦略が描かれていますが、ありそうだという印象を持ちます。大学の研究室を巻き込んだ部分などいやらしいとも思える戦略もあって、主人公に肩入れしたくなります。

主人公のキャラクターは前作そのままという印象ですが、若い女性なので甘い物好きなどのエピソードはいいとは思いますが、仕事の切れ味から受ける印象とはちょっとずれがありすぎるかなという印象もあります。

最終的な解決に至る伏線はきちっと張られています。「なるほどそういう手があったか」と思わず言ってしまいそうですが、でもその解決に至るにはちょっと都合が良すぎるかなという印象も受けます。当初受け入れ難いと思っていた案が、実はウルトラCのような解決に至る啓示であったとはなかなかやるなとは思います。

突然変異を固定するのは並大抵のことではなく、動物でもそうで、作中にも触れられていますが先祖返りなども起こり得ます。
作中では歩留まりが悪いという問題点が描かれていますが、確かにそうでしょう。
以前 TV でイチゴの新品種を交配で作り出す苦労を取り上げていましたが、中には食べ物とは思えない臭いになってしまうものも出現するとか。こうした点も踏まえられているように思えます。

次作で何を扱うのか楽しみです。
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No.8:
(5pt)

いちごはランナー繁殖なんだよね。種子繁殖で最近やっと品種が出たけど。

イチゴの商標をめぐる弁理士大鳳未来の活躍。頼もしい弁理士だ。スイーツやイチゴが好きだというのも重要な資質かもしれない。
 宮城県知多利郡久郷村の農家はほとんどがイチゴ農家。人口は500人。イチゴ農家数が180戸。久郷イチゴ農園の管理組合の初田組合長のところに、総合商社 田中山物産から、現在栽培しているイチゴの新品種 絆姫が、商標権の侵害になるという通知があった。初田組合長は、大鳳未来のいる特許事務所に商標権侵害について相談する。
 この絆姫は、宮城県で作っているワンモアという品種の枝変わりで生まれた。隣の知多利町9800人でもいちごは作られているが、ワンモアという品種だ。絆姫は、初田組合長の娘優希が偶然見つけた。外見は、ワンモアとよく似ているが、バラの香りがして、美味しいのだ。あまおうを超える品種だと確信した。品種登録をするにも、枝変わりで品質の安定がない。種子で増殖し、選抜している。品種登録を受けるには、DUS審査がいる。区別性、均一性、安定性の3つをクリアーする必要がある。絆姫は70%くらいの安定性がなくて、品種登録ができないという。ふーむ。絆姫は種子繁殖しているのか?
 優希はいう「通常の新品種は交雑で開発しますが、絆姫は交雑ではなく、従来種であるワンモの変異なんです」といい、安定しないというのは正しくない。交雑であろうとも変異であろうとも、イチゴは本来ならばランナーによって増殖する。突然変異だとしても、きちんとした母株を見つければ、ランナー増殖すればいい。一気に大量に増やすならメリクロン増殖をすればイイのだが。イチゴは種子繁殖ではなく、栄養繁殖系なのだ。それで種苗登録は可能だ。そこらの事実認識が違うのだが、それを問題にしても仕方がない。最近画期的な種子繁殖のイチゴ、よつぼしが生まれた。これによって、日本と世界のイチゴ栽培は大きく変わると思うが、本題から外れる。
 まず、品種登録ができないという物語の前提から、自分達の権利を守るために商標をとる必要がある。この絆姫ができたのは4年前、その時に商標調査をしたら、絆姫の商標が取られていなかった。それで。今回、絆姫という名前でうることにした。甘いなぁ。農民だなぁ。ちゃんと商標を取得してから、売り出すべきことであるが。そのことをしていない。困ったもんだ。
 本書のテーマは、「パテント・トロール」日本語では、特許搾取者、特許寄生虫、特許の海賊、特許投機家と訳される。まぁ。中国では、日本の農作物を商標とって稼ぐというビジネスがある。コメでは秋田小町、越 光(コシヒカリ)、一見种情(ヒトメボレ)が中国企業で取られている。中国の商標登録は、漢字でしか受けつけない。その漢字が取られている。果実で「青森」が商標登録されていて、中国に輸出したりんごを青森産と謳うこともできない。中国企業によって九谷焼、南部鉄器まで商標登録されているのだ。まぁ。中国では、商標を守れというのだが、商標の成り立ち自体がおかしい。韓国のイチゴは、日本のイチゴをベースにして、韓国イチゴとして大量に作られている。日本では、ただ指を加えるしかないのか。「シャインマスカット」は、2006年(平成18年)に品種登録されたぶどうであるが、現在その品種は中国では日本の40倍ほど栽培されている。ふにゃ。
 久郷村の農家の甘さに漬け込んで、総合商社の田中山物産が絆姫の商標を取得したのだ。手口も、日本で最初に商標を取得するのではなく、台湾で取得して、のちに日本でも取得するという陰湿なやり方である。総合商社のモットーは「売れるものは人以外はなんでも売れ」ということだ。
 確かに、久郷いちご園で、絆姫を売り出したら、商標侵害となる。そのために、田中山物産が、その商標を3年間実際使っていないということで、商標消滅で戦うことができるが、大鳳未来は、商品の識別という商標の意味を見つけて、久郷いちご園が、絆姫を売れるようにする。いやはや、大鳳未来。すごいよ。その発想。いちごへの想いがつまり、関東大震災によって被害を受けた久郷村が、絆姫を通じてつながり、再生する。ちょっと、著者はイチゴのことを知らないところもあるが、痛快だった。総合商社を相手どり、勝つって、気持ちいい。特許情報プラットフォームで「絆姫」を調べたら商標は取られていなかった。ふーむ。大鳳未来でとると面白いのに。
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No.7:
(5pt)

受賞作よりもずっと良い。が、読者を選ぶか。

「特許破りの女王、大鳳未来」で第20回このミステリーがすごい!大賞を受賞した作者の受賞後長編第一作。
 商標を巡る一種のリーガル小説。宮城県の久郷町で画期的に美味しいイチゴが出来た。それを「絆姫」という名前で売り出したのだが、商標登録で大手総合商社に先を越され、差し止めを食う。依頼を受けた女性弁理士の大鳳未来が活躍するというストーリー。最終的には、当然大鳳未来が勝つのだが、その手法は斬新で、かつラストシーンは痛快だった。最後にはちょっとホロリとさせるところもある。
 受賞作よりも何倍も面白い。受賞作に出てきた極端なキャラなどは登場しないが、この方が良いと思う(受賞のために敢えて極端なキャラ作りをしたのだろうが)。
 レビューとしては、自信を持って☆5とした。但し、依然としてテクニカルタームなどで、ある程度のリテラシーが求めれる。その意味で読者を選ぶし、好き嫌いが分かれる作品とも言える。
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No.6:
(4pt)

勧善懲悪の時代劇と同じです。でもとっても面白いです。

前作同様最後は主人公が敵をバッサリ切りつけて完全勝利、敵(=大企業)はガックリひざまずく。
勧善懲悪の時代劇=半沢直樹です。
でも面白い。
題材は、商標、農業で、結末は読んでいると予想できますが、それでも面白いです。

でも確かに短い小説なので、単行本の値段を払う必要なないかな?文庫本を待ちましょう。
私はKindleで単行本価格より少し安めでしたが、それでもちょっと高いかな?と感じました。なので星一つマイナス。
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No.5:
(5pt)

主人公の性格が柔らかくなった気がして◎

前作よりも主人公の大鳳未来の性格が柔らかくなった気がします。
前作はとにかく自信家で人を見下す感が強かったのですが、本作はそのような人を見下す表現はなくなった気がします。
このことにより主人公である弁理士・大鳳未来の魅力が格段に上がったと思います。
物語の展開も終始、敵役からの攻撃に後手後手に回っていますが、最後の最後でのどんでん返しの展開は圧巻ですっきりします。

このような展開は池井戸潤先生の半沢直樹シリーズにも通じるものがあると感じました。
自分は「どんでん返し」・「最終的にはスカッとする」という展開が大好きなので、本作はとても面白く読むことが出来ました。

正直言って、前作を超えたと思います。
ご興味のある方は是非一読をおすすめいたします!!
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No.4:
(5pt)

作者に拍手!

同業者(事務所経営弁理士)です。ストーリーに粗さはあるものの、そしてリアリティがない部分ももちろんあるものの、一般的にワクワクドキドキもない裏方の知財を題材にここまで「事件性」を作り上げる手腕には素直に拍手を送りたい。なるほどね~と勉強になる部分もあります。作者は企業知財の方のようなので、事務所弁理士はちょっとそういう動きはしないな、と思う部分もあるにはありますが。

主人公がデキる女性として描かれていますがあまりに会話がスカした表現なのと、人情派とはいえ弁理士として品位に欠ける発言が多く、業界人としてはリアル感を喪失する部分もあり。クライアントや相手方に「絶対に・・」とか「豚に真珠」とかそんなこと口が裂けても言わないって(笑)。ま、それでもフィクションとしては充分楽しめました。
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No.3:
(4pt)

大手企業にしてはスキだらけだけど

イチゴの名前を舞台にした商標権の争い。

商標権については分かりやすいし、登場人物も癖がなく敵味方分かりやすい。
気楽に読めて、ドラマの原作のような映像でもいけそうな展開。
ラストの解決方法については飛躍しすぎて、その過程のリアルさが失われてしまっている。
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No.2:
(5pt)

作ったイチゴが商標権で売れない?

企業の知財部員です。前作がなかなか面白かったので本作も購入しました。

本シリーズの魅力は知財紛争でもVtuberの撮影技術、くだものの品種名などキャッチーなテーマを選びつつも、紛争の解決方法は主人公が弁理士らしく、法律の範囲内でキッチリと落としてくるところです。

商標紛争は通常、相手の権利を潰すか、名称を変えて回避するか、はたまたライセンス料を払うかの3択なのですが、それ以外にも解決の選択肢があるのか?、知財に関わる人間には一つの「挑戦状」となっています。(青本でも確認しましたが、確かに本事件では筋が通った解法でした)

一般の読者でも、農業ブランドや品種にはこんな苦労や生産者の想いがあるのねと興味深く読める1作と思います。

連作になるようで次はやはり意匠権をめぐる事件でしょうか。楽しみです。
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No.1:
(4pt)

相手方に弁理士がいないのは。。。

◎今回は商標権。知識のない人にもわかりやすいストーリーと台詞回し。
△最後の逆転方法はリアリティはないけど、まぁ架空の話なので。
▲前作同様に、相手方に弁理士または知財に詳しい弁護士がついていないのが残念というか腑に落ちない。
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