夏物語

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夏物語の評価:

3.46/5点 レビュー 82件。 A ランク

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Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全74件 1〜20 1/4ページ
No.74
(2pt)

反-反出生

反出生の語りを, 凄惨な虐待の過去を持ち, 儚げで, 明日にでも死ぬかも知れないと思わせる人物に託す安直さに作家の出生主義的態度が見え, 相容れない.
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.73
(2pt)

反-反出生

反出生の語りを, 凄惨な虐待の過去を持ち, 儚げで, 明日にでも死ぬかも知れないと思わせる人物に託す安直さに作家の出生主義的態度が見え, 相容れない.
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.72
(1pt)

星ゼロの内容

これほど、うんざりしながら読んだ小説も珍しい。どうして、うんざりしながら読むんだと言われれば、それまでだけど、図書室で感じの良い装丁だなと思って、手にとったせいと、初めて読む作家だったので、どんな小説を書くのか興味あった。それと、誰かが登校するかもしれない教室で待機しないといけない状況だったので、時間潰しには良いかと読んでしまったのだ。とは言え、とてもじっくり読む気にはならず、1ページを5秒くらいで読み飛ばした。それでも、全容が理解できるくらいに内容は薄かった。
内容と言えば、自分の身の周りの起こったことを適当に脚色して小説仕立てにしたに過ぎない。その中身も露悪的変態趣味で、生理時の様子を克明に描写するとか、一体誰がこんなの読みたいの?
また、男性に対する憎しみと怨恨がこれでもか、と言うくらいに綴られて、その被害妄想ぶりには付いていけない。
都合の悪いことは、すべて周りにせいにして、自分を向上させようとか、より良く生きようとかの前向きな姿勢は一切感じられない。
こういった作品に共感し、感動する人間には決して近づいては、ならない。人生を棒に振ることは火を見るより明らかだ。
芥川賞作家というのが不思議でならない。日本文壇には私小説を何故か尊ぶ、意味不明なところがある。その悪しき見本だろう。
星ゼロにしたいが、それでは投稿出来ないので、やむなく星一個にした。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.71
(1pt)

星ゼロの内容

これほど、うんざりしながら読んだ小説も珍しい。どうして、うんざりしながら読むんだと言われれば、それまでだけど、図書室で感じの良い装丁だなと思って、手にとったせいと、初めて読む作家だったので、どんな小説を書くのか興味あった。それと、誰かが登校するかもしれない教室で待機しないといけない状況だったので、時間潰しには良いかと読んでしまったのだ。とは言え、とてもじっくり読む気にはならず、1ページを5秒くらいで読み飛ばした。それでも、全容が理解できるくらいに内容は薄かった。
内容と言えば、自分の身の周りの起こったことを適当に脚色して小説仕立てにしたに過ぎない。その中身も露悪的変態趣味で、生理時の様子を克明に描写するとか、一体誰がこんなの読みたいの?
また、男性に対する憎しみと怨恨がこれでもか、と言うくらいに綴られて、その被害妄想ぶりには付いていけない。
都合の悪いことは、すべて周りにせいにして、自分を向上させようとか、より良く生きようとかの前向きな姿勢は一切感じられない。
こういった作品に共感し、感動する人間には決して近づいては、ならない。人生を棒に振ることは火を見るより明らかだ。
芥川賞作家というのが不思議でならない。日本文壇には私小説を何故か尊ぶ、意味不明なところがある。その悪しき見本だろう。
星ゼロにしたいが、それでは投稿出来ないので、やむなく星一個にした。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.70
(3pt)

女性の生き方と人生について考えさせられる作品

昭和末期から平成初期にかけてあたりの、おばちゃんパーマをかけた中年女性がまだスタンダードだった頃の大阪のコテコテな雰囲気を根底に漂わせる物語で、
貧乏生活をひたすら描いてくる序盤でややしんどくなり、
さらに子供を産むのが女の幸せだとでも言うような遊佐の存在に辟易しながらも読み進めたが、
最後まで読んでも結局はそうなのかと…
ただ、結婚して子供を産めば幸せ、みたいなお花畑思考ではなかった点だけは良かったかもしれない。
主人公の決断よりも善百合子の弁舌こそ共感できる人が今は少なくないのではなかろうか。
途中で出てきた提供者の男性の気持ち悪さが妙にリアルで印象的だった。

本編とは関係はないが、帯で世界が絶賛するとか言って名前を出してるのがアメリカのメディアしかないのは誇大広告ではないかとげんなりした。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.69
(3pt)

女性の生き方と人生について考えさせられる作品

昭和末期から平成初期にかけてあたりの、おばちゃんパーマをかけた中年女性がまだスタンダードだった頃の大阪のコテコテな雰囲気を根底に漂わせる物語で、
貧乏生活をひたすら描いてくる序盤でややしんどくなり、
さらに子供を産むのが女の幸せだとでも言うような遊佐の存在に辟易しながらも読み進めたが、
最後まで読んでも結局はそうなのかと…
ただ、結婚して子供を産めば幸せ、みたいなお花畑思考ではなかった点だけは良かったかもしれない。
主人公の決断よりも善百合子の弁舌こそ共感できる人が今は少なくないのではなかろうか。
途中で出てきた提供者の男性の気持ち悪さが妙にリアルで印象的だった。

本編とは関係はないが、帯で世界が絶賛するとか言って名前を出してるのがアメリカのメディアしかないのは誇大広告ではないかとげんなりした。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.68
(3pt)

テーマはすごく好きだけど期待が大きかった分結末がショック

主人公が結局、色んな人との出会いや葛藤の末「やっぱり私の人生には子供欲しいし私が欲しいと思うなら人を誕生させる」と決めた事がすごく残念というか、突き落とされたような気持ちになった。
善百合子の言っていた通り、なんだかんだ理屈つけながらも結局自分の欲求に従うんだなぁというか。「忘れるより間違う事を選ぶ」とはそういう事なのだと感じた。

仙川さんや善百合子の気持ちや考え方にすごく共感しながら読んで、初めて自分以外にもこういう思いの人がいるんだと思えたからこそ余計に残念。反出生の立場ではないけど、なんというか、30代後半になってやばいそろそろ産めなくなるかもと色々焦り出すっていうのも安直だけどたぶんこの年齢でこういう葛藤に直面する女性が多いのも現実なんだろうと思う。
でも、結局この決断をするんだなぁと。
もちろん夏子の人生だし、川上さんが描きたいものを描いたということだしそれは自由なのは大前提なんだけど。

私にとっては仙川さんと善百合子の語りのシーンがこの本で1番輝いていて、胸にストレートに届いた。
だからこそ、仙川さんや善百合子の生き様や考え方が、生命の誕生や生まれる事、生まれない事、そうしたテーマを巡る物語の思考実験の当て馬にされているような構成の感じを受けてとても残念だった。
結局こういう物語の締め方をするんだ、、と。
このお話をどんどん好きになっていってたから余計に。

結局人生なんやかんや色々あるけど生命の誕生はやっぱ素晴らしいし子供生まれたらそれまでの子供いない人生がどれだけちっぽけなものだったか気づくくらい感動するよと暗に示すような文章もあるし、明るい未来への希望みたいな終わりも、結局こういうラストかと個人的には感じた。
子供を持つことや生命の誕生は当然素晴らしい事という立場だったり、「そりゃ人生色々あるけどやっぱ自分の子供欲しいじゃん」って考えをもし自分が持ってたら、最後は気持ちよくスッキリして読み終えられたんだろうなという気がする。

川上さんの物語も文章も、登場人物達の細やかな心理描写もテーマも好きだしこれはすごい本に出会ってしまったと興奮しながら途中まで読んでたけど、とにかく終盤が結局それか、、、という気持ちになった。

物語自体も文章の表現も傑作だと思う。
ただ、結局自分の感じ方考え方は世の中の「圧倒的多数派・大正義スタンダード」に対して少数派であり後ろ向きであり何も生み出さないものと突きつけられ再認識させられ、疎外されているような気持ちに読後なったので、上記のように思うのかもしれない。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.67
(3pt)

テーマはすごく好きだけど期待が大きかった分結末がショック

主人公が結局、色んな人との出会いや葛藤の末「やっぱり私の人生には子供欲しいし私が欲しいと思うなら人を誕生させる」と決めた事がすごく残念というか、突き落とされたような気持ちになった。
善百合子の言っていた通り、なんだかんだ理屈つけながらも結局自分の欲求に従うんだなぁというか。「忘れるより間違う事を選ぶ」とはそういう事なのだと感じた。

仙川さんや善百合子の気持ちや考え方にすごく共感しながら読んで、初めて自分以外にもこういう思いの人がいるんだと思えたからこそ余計に残念。反出生の立場ではないけど、なんというか、30代後半になってやばいそろそろ産めなくなるかもと色々焦り出すっていうのも安直だけどたぶんこの年齢でこういう葛藤に直面する女性が多いのも現実なんだろうと思う。
でも、結局この決断をするんだなぁと。
もちろん夏子の人生だし、川上さんが描きたいものを描いたということだしそれは自由なのは大前提なんだけど。

私にとっては仙川さんと善百合子の語りのシーンがこの本で1番輝いていて、胸にストレートに届いた。
だからこそ、仙川さんや善百合子の生き様や考え方が、生命の誕生や生まれる事、生まれない事、そうしたテーマを巡る物語の思考実験の当て馬にされているような構成の感じを受けてとても残念だった。
結局こういう物語の締め方をするんだ、、と。
このお話をどんどん好きになっていってたから余計に。

結局人生なんやかんや色々あるけど生命の誕生はやっぱ素晴らしいし子供生まれたらそれまでの子供いない人生がどれだけちっぽけなものだったか気づくくらい感動するよと暗に示すような文章もあるし、明るい未来への希望みたいな終わりも、結局こういうラストかと個人的には感じた。
子供を持つことや生命の誕生は当然素晴らしい事という立場だったり、「そりゃ人生色々あるけどやっぱ自分の子供欲しいじゃん」って考えをもし自分が持ってたら、最後は気持ちよくスッキリして読み終えられたんだろうなという気がする。

川上さんの物語も文章も、登場人物達の細やかな心理描写もテーマも好きだしこれはすごい本に出会ってしまったと興奮しながら途中まで読んでたけど、とにかく終盤が結局それか、、、という気持ちになった。

物語自体も文章の表現も傑作だと思う。
ただ、結局自分の感じ方考え方は世の中の「圧倒的多数派・大正義スタンダード」に対して少数派であり後ろ向きであり何も生み出さないものと突きつけられ再認識させられ、疎外されているような気持ちに読後なったので、上記のように思うのかもしれない。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.66
(1pt)

村上春樹の小説は好きだが、彼の推す作品は苦手。

フェミニズムとか何とか色々と言われているが、作品に登場する人物たちの価値観が見えない。リアリティがないように感じた。

あるいは、豊胸手術をしようとする女性や他の登場人物の気持ちが私には理解できないだけなのかもしれないが、それを延々と読み続けるのは苦痛であった。

棘々しい言い回しが、現代社会の男性的部分への過剰反応のように感じて何だか痛々しかった。読んでいて楽しい小説ではない。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.65
(1pt)

村上春樹の小説は好きだが、彼の推す作品は苦手。

フェミニズムとか何とか色々と言われているが、作品に登場する人物たちの価値観が見えない。リアリティがないように感じた。

あるいは、豊胸手術をしようとする女性や他の登場人物の気持ちが私には理解できないだけなのかもしれないが、それを延々と読み続けるのは苦痛であった。

棘々しい言い回しが、現代社会の男性的部分への過剰反応のように感じて何だか痛々しかった。読んでいて楽しい小説ではない。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.64
(1pt)

??

結局、何が描きたいのか全く伝わってこなかった。
どうして著者の作品が人気高いのか?
理解出来ない。リズム感、テンポが悪いし
また、こちらがそれに合わせて読もう
という気持ちになれない。
いつもなら700ページくらいであれば
2日もあれば読了するのだが、
途中から飛ばし読み。とある駅の自由本棚に
置き去りに。
星ゼロにしたいぐらい。
明日からわたしも作家になろうかと思ってしまった。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.63
(1pt)

??

結局、何が描きたいのか全く伝わってこなかった。
どうして著者の作品が人気高いのか?
理解出来ない。リズム感、テンポが悪いし
また、こちらがそれに合わせて読もう
という気持ちになれない。
いつもなら700ページくらいであれば
2日もあれば読了するのだが、
途中から飛ばし読み。とある駅の自由本棚に
置き去りに。
星ゼロにしたいぐらい。
明日からわたしも作家になろうかと思ってしまった。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.62
(1pt)

登場人物に共感できない

冒頭から貧乏の話、豊胸手術とか登場人物が愚かすぎて、読んでいてイライラして読み続けられなかった。帯の大げさな文句に乗って買ってしまって大損した。こんなのが世界で翻訳されたのか、恥ずかしい。そういえば村上春樹も嫌いだから趣味が合わなくて当然か。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.61
(3pt)

良かったよ

重いけど、うれしくなるかも。
なんだろう?うまく言えないけどゆっくり読むのにオススメです。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.60
(3pt)

ありふれた意見・考え方の整理整頓

Audibleで途中からは2.5倍速で聞きました。表現として優れているのか凡庸なのかわからない文章が続き、文学賞の下読みってこんな感じなんだろうかなどと考えながらも、朗読と自分の相性がよかったのか聞き終えることができました。職場で仕事ができるとされている人が考えると、こうなりますというような内容で、間違ってはいないけれども面白くはないという状況説明や描写が多いという印象でした。広い意味で常識的に生活していて、そこに何の疑問も感じていないような人は、この作品に共感できて、自分の考えていることがここには書かれていると歓喜するのは想像できます。AIDについてまとめてみました!という学生のレポートと何が違うのか、悩ましい作品でした。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.59
(1pt)

凡庸にも達しない二流の通俗小説

この作家はプロットを重視しない純文学畑で、まさに己の「女性性」を武器に成功を収めた。
その作家が中年に至って(よくあるパターンだが)フェミニズムに傾倒し、今までの殻を脱ぎ捨てたのだとばかりに社会派を気取ってみたのが今作だが、残念なことに本作はその辺の中年女がやりがちな愚痴とスカッとジャパンやお涙頂戴な安っぽい通俗性で構成されたネットの素人小説同然の出来となった。
ただ彼女には文学賞を取った権威があるので極めて過大評価されているし、内容そのものはある属性にコミットした通俗小説なので、その層から多大な支持を受けて売れに売れている。
だが売れているということは名作かどうかの基準にはならない。
最近、この手のフェミニズム小説が雨後の筍のように増えてきているが、なろう小説ようなものだと個人的には感じている。なろう小説が異世界転生などの形式で誰にでも書け、その形式によって読まれるように、フェミニズム小説も一定の形式に沿って書かれ、その形式を受け入れるマーケット(フェミニズムの場合は加えてアカデミアにも歓迎される)で流通している。そこに独自性はないが、作家にとっては旨味があるのだ。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.58
(2pt)

人工受精と精子提供

テーマは重い。夏子は小説家なのだから、それを拒否する編集者仙川と対決して欲しかった。曖昧なまま、精子妊娠出産して終わる。「世界が絶賛」と帯にあったが、大阪庶民の生活力の宣伝と冷めて読んだ。大阪弁に、頼りすぎているのでは。第一部は、テーマからすれば不必要、長いだけの小説になってしまった。ただ、この作家は好きだ。接触への恐怖と嫌悪は、なにを書いても清潔感があって良い。それが、こんな曖昧な、馴れ合い的な終わり方で良いのか。ほかの読者も指摘していたが、繰り返しが多すぎる。精子提供者の逢沢以外の男性は、みんな嫌悪の対象だが、それなら徹底して悪役に仕立てて欲しかった。女性にはかなり甘い。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.57
(3pt)

子供を産むこと、産まないこと

1ヶ月前に乳と卵を読み、面白かったので、その8年後が描かれる本作を読みました。

第一部は乳と卵のストーリーをそのまま持ってきていますが、登場人物間の会話の内容、主人公の回想の内容が変わっています。巻子と夏子姉妹の過去のエピソードや、生まれ育った街に住む当たり屋九ちゃんのエピソード、巻子のスナックで一時期働いていたノゾミの話など、面白く読みました。巻子がノゾミを見舞いに行った時の話など、巻子の人となりが乳と卵の補足のように分かり、より好きになりました。
回想や会話の中で描かれる人物の細かい描写が絶妙で、会ったことはないけれど、わかるわかる、こんな人るな、と想像、共感できる人物を創るのがすごいなと思いました。

第二部以降は一部の8年後からが描かれています。望んでもいないのに成長して大人になることを辛がっていた緑子は20歳になり、大学に通い、恋人がいます。
豊胸手術を病的なまでにしたがっていた巻子は精神的にも肉体的にも以前より健康になっています。
この2人の親子が、大変なりにも幸せそうでほっとしました。
そして、主人公夏子が精子提供を受け、子供を産むことを望み、迷い、決断をくだす話がメインで描かれています。

私は既婚の28歳で、子供を産むか産まないかについてここ数年ほどずっと考えています。そのための参考として以前に同作者の君は赤ちゃんを読み、その延長で乳と卵を読み、本作も読みました。
本作で遊佐が言う『子供を産んでから、子供を産む前は世界の半分が手付かずだったと気付いた』という主旨の発言が胸に刺さりました。
と、同時に、善さんの『産まれることによって、人生が死ぬことよりももっと苦痛なものになってしまう人間が一定数存在するのにも関わらず、子供をうむのは完全に親のエゴ』『自分から望んで生まれてきた人間はこの世に1人もいない』という考えにも完全に納得しました。
主人公は最終的に『例えどんなに自分の選択が間違っていたとしても自分の子供に会ってみたい』と産むことを決断します。子供を産んだ川上さんだからこそこの結末になるのは当然のことなのかもしれませんが、これから子供を産むかもしれないものとして、背中を押されるような作品でした。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.56
(1pt)

二部がひどすぎる

まるで男子高校生が電車で回りに聞こえるように自分の(側からみれば恥ずかしい)武勇伝を話したり、昔は悪かったんだぜ、とおっさんが飲み屋で自慢したり、給湯室での悪口を文字起こししたような、ステレオタイプの集合体のひどい文章の羅列である二部。
一部がよかっただけに、それを下敷きにすらせず、お気に入りの人形の頭を引きちぎられて、突然謎のでかいおっさんの頭をボンと乗せられたみたいな違和感まみれの二部が非常に残念。
また、随所に見られる作者の強すぎる自己愛がたまらなく恥ずかしい。
これが、賞をとり、評価されるなら、もうおしまいです。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.55
(3pt)

結局そういう展開かぁ…

前半は面白く読んだのですが、後半からは結局、両思い(?)の男女ペアができてそれで……という流れに肩透かし感がありました。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335